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Posted by ブクログ
飄々としてて不思議な魅力の魔法使いみたいな布施さんの魅力が絶妙だと思う。鳩村さんには、苛立ちを感じたりしてしまったが結果的にはいい感じに落とし込まれている。テレビ業界はもはや斜陽産業なのだという焦りもあったり、ニュースイレブンのメンバー達のまとまっていく姿も変化していくところも感慨深い。『一流の職人は手を抜かない。一流でない者は慣れに甘える』
実際、検挙されているのは、犯罪性を疑われる遺体の数の5%に過ぎないっていうのは信じがたく何か隠されている気配を想像してしまう。
「私たちにはもう、それしかやることがないのです」被害者の両親の言葉が切なく悲しく胸に痛みを感じた。
犯人の心理については詳しくなかった。
布施さん、黒田さん、谷口さんの、阿吽の呼吸。
誰が誰かに使われてるんじゃなくて、見事な連携。
そして、誰も、自分の功績だと囀らない。
アンカーの、最後の言葉で、頑張った人達が、幸せを噛みしめる。
Posted by ブクログ
今野敏『アンカー』集英社文庫。
『スクープ』シリーズ第4弾。今年2月に文庫化されていたのに見逃していた。
警察とマスコミの駆け引き、報道番組を巡るテレビ局内での軋轢といった状況の中を自由に泳ぎ回る布施のキャラが立っていて非常に面白い。物語のメインストーリーは10年前の未解決事件の犯人と真相が明らかになるのかということなのだが、マスコミの報道の在り方や未解決事件への警察の捜査体制、被害者家族など、現代社会の抱える問題にも深く触れている。
報道番組『ニュースイレブン』で数々のスクープを物にして来た記者の布施は、未解決の10年前に起きた大学生刺殺事件に関心を持ち、独自に取材を進める。警視庁はこの事件の継続捜査に新たに特命捜査対策室の黒田と谷口の2人の刑事を任命する。布施は、さっそく被害者の両親や黒田と谷口にアプローチするなど独特の嗅覚で謎の動きを見せる。こうした中、『ニュースイレブン』の視聴率低迷に関西の系列局から栃木という男がサブデスクとして送り込まれる……
本体価格740円
★★★★★
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