あらすじ
ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。ある夜、見回り中の吉森は、公園にいた奇妙な来訪者たちを追いだす。ところが翌朝、そのうちのひとりが死体で発見された! 事件が気になる吉森に、公園で出会った昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢が、真相を解き明かす。観光地化に失敗した高原での密かな計画、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎。5つの事件の構図は、エリ沢の名推理で鮮やかに反転する! 第10回ミステリーズ!新人賞を受賞した表題作を含む、軽快な筆致で描くミステリ連作集。/【収録作】「サーチライトと誘蛾灯」/「ホバリング・バタフライ」/「ナナフシの夜」/「火事と標本」/「アドベントの繭」/あとがき/解説=宇田川拓也
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「サーチライトと誘蛾灯」
「ホバリング・バタフライ」
「ナナフシの夜」
「火事と標本」
「アドベントの繭」
ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。ある夜、見回り中の吉森は、公園にいた奇妙な来訪者たちを追いだす。ところが翌朝、そのうちのひとりが死体で発見された! 事件が気になる吉森に、公園で出会った昆虫オタクのとぼけた青年・魞沢泉が真相を解き明かす。
吉森と魞沢のテンポ良い(そしてすれ違いまくっている)会話が楽しくて引き込まれました。魞沢のナイス天然キャラがいい味出してる!
・ホバリング・バタフライ
高原を訪れた瀬能丸江は森の中で虫取り網を振り回す青年・魞沢と遭遇。
・ナナフシの夜
倉田がバー”ナナフシ”に入ると、カウンターには顔馴染みの保科と、魞沢青年。保科夫婦が一足早く店を出たが、翌朝、保科が刺殺されていた。
・火事と標本
旅館の主人・兼城は、宿の客である魞沢と熱燗で夜を過ごす。昔、昆虫の標本をもらった二つ森青年は、母親と火事で焼死していた。
・アドベントの繭
王野署の刑事・押越は、教会で牧師の死体が見つかった事件を捜査。行方不明の牧師の息子。たまたま友人の墓参りに来た魞沢。
面白いので第二弾も続けて読もうと思う!
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虫好きのとぼけた青年探偵、魞沢泉がたまたま遭遇した事件を、その雰囲気からは想像できない論理的な考察で解決していく短編集。いくつかの伏線をパズルに嵌め込むように回収して、結末は予想のさらに上に辿り着く。陰惨な事件であっても、語り口が柔らかいためか、暗い気持ちにはさせられず、読後にはスッキリ感がある。
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「失われた貌」を読んでから気になってた著者さんの短編ミステリー集。
話の端々にミステリーの魔術師として知られる泡坂妻夫リスペクトが見える作風で、どこかとぼけた主人公と、各話に出てくる登場人物達のテンポのいい掛け合いが面白かった。
犯人の動機やトリックも、予想出来るものと出来ないもののバランスがよくて、ミステリーの短編は単調になりやすいところがネックだがそこが上手く補われていた印象。
Posted by ブクログ
第10回「このミス」第1位『失われた貌』の櫻田智也さんのデビュー作。
昆虫オタクのとぼけた青年・魞沢泉(えりさわ・せん)が、周りで起こる事件を軽やかに解き明かしていく。
軽妙なセリフの掛け合いや、ユーモアの利いた文体など、全体的にテンポがよく読みやすい。
決して名探偵然とした感じではないのに、ふとしたヒントや違和感から、いつの間にか真相に辿り着いてしまう魞沢のキャラクターに、読むほどに愛着を感じてくる。
話も、どこか切なさを感じるものが多く、読み終えた後はどちらかというとしんみりした気分になる。
(それがまた心地よさなのだが)
奇抜さや派手さがあるわけではないが、秀作。
Posted by ブクログ
櫻田智也さんの作品初読みです。
2026年初作家、6人目です!
櫻田智也さんの『失われた貌』がこのミステリーがすごい2026の1位でした。
2025年の5位にも『六色の蛹』が入っていて、そのシリーズの第1弾になります。
初読み作家さんでしたが、私には読みやすい作家さんでした。
こちらのシリーズの主人公魞沢(エリサワ)は昆虫が大好きでいろんな所に出没する青年。
家もあるし無職ではないと言っていますが、いろいろ謎多き青年です。
とぼけてて、どこかズレているけど憎めない感じ。
短編だし、先が気になって一気読みという感じではないですが、面白くサクサク読めます!
そしてどの話しも謎を魞沢が解いたら終わり。
警察が来て捕まってとか、そのあとどうしたと言う描写がありません。
そしてとぼけててズレているけど鋭くって洞察力もある、探偵が解く謎は、ホッコリというよりはしんみりするお話しでした。
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『失われた貌』もとても良かったので短編集も購入。ユーモアと叙情的な部分とが不思議と並び立っていてよき。言われてみると確かに泡坂妻夫の短編っぽさ。
Posted by ブクログ
新書で読みました。
短編集ですが、どの短編もテイストが異なりつつも一冊分読んだような中身の詰まったもので、外れなし。
探偵のキャラがとてもユニークで面白いですね。
☆5でもよいのですが、状況の描写や説明がすんなりわからず理解するのに何回か読み直したところがあったので(ミステリ自体に頭を使うのはよいのですが)☆-1としました。
Posted by ブクログ
面白くないわけではないがなんか乗り切れないような
でもサクサク読めちゃうような
「火事と標本」からグイグイと引き込まれるようになったかな。
続編があるのでそちらも楽しみに
Posted by ブクログ
とぼけた感じだが実は鋭いエリサワが事件を解いていく短編集。
どの章も面白かったが、とくに後半の二つの章が、切ない印象を読後に残してとても良かった。
作中には随所に昆虫に関する豆知識も披露されているので、覚えておくといつか役に立つかもしれない。
Posted by ブクログ
以前より読みたかった作家さん。タイミングよく読み始めました。期待通りの面白さでスラスラと読み終えました。主人公エリ沢泉の掴み所のない振る舞いとそれによって導かれる推理結果。そのアンバランスさが癖になります。
Posted by ブクログ
『蝉かえる』を先に読んだ。
あちらは探偵の内面を掘り下げるような作品だったが、こちらは会話のキャッチボールに笑わされるような場面が多かった。
どの短編も、語りすぎず、けれども読者に丸投げではないラストが好きだった。
Posted by ブクログ
さかのぼって読むシリーズ初期作。読みやすさ・気づきやすさはこのころから変わらないが、会話だけで進む箇所が目に付くなどの欠点が新刊では解消されているのがわかってよかった。
解説にもあった通り、白眉は「火事と標本」。「動機」の哀しさと、「動機の動機」の共感不能なおぞましさが同時に来るおもしろい話だった。
Posted by ブクログ
軽い読み心地。今までに読んできたミステリーとはちょっと異色の短編集。
事件の謎解きに昆虫オタク・エリ沢の語り(もちろん昆虫について)が絡められていて新鮮でした。
何だか掴みどころがなく、飄々としてるけど観察眼・洞察力が優れていてなかなかの切れ者。
短編の中では、特に「火事と標本」が強く心に残っています。
ある登場人物が長らく抱えてきた苦い記憶を、新たに書きかえたであろうエリ沢。それが果たして救いになったのかどうか……。
巡りあわせの悪さに、やりきれない思いでいっぱいになった。
最終話もこれまでの苦悩を思うと、その後の幸せを願わずにいられない。
人の心の機微を描くのが、この作家さんの持ち味なのかな?
謎を解いてスッキリ!という感じではなく、全体的に切なく、物悲しさがあとをひきました。
そんなストーリーの中で、昆虫オタクの噛み合わない軽快なトークが良い味を出してました。
シリーズ第3弾まであるので楽しみです。
Posted by ブクログ
探偵役がとぼけたキャラクターで楽しいやりとりが進み、軽い雰囲氣だったりするけど、事件の内容はちょっと悲しかったり、切ないかんじ。真相の語り口が、優しいから、そう感じるのかな。
第二弾、第三弾も出てるようだから、ぜひ読みたい。
あとがきや解説で、触れられてる泡坂妻夫さんの作品も読んでみよう。
Posted by ブクログ
本屋の店員の紹介文に惹かれて購入。
エリ沢くんののんびりした雰囲気に癒される。
文章も読みやすくてするする読めた。
1話目はそうでもなかったけど。
全体的に犯人の動機がやるせなく、読後しんみりしてしまう。
エリ沢くんがその雰囲気を多少やわらげてくれるものの、ちょっとお腹いっぱい。
続刊は今のところ手を伸ばさないかな。
とはいえお話は面白かったので、もしかしたら本屋の店員に乗せられてまた読んでしまうかもしれない。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたこのシリーズ。良いシリーズ作品に出会えた〜!虫が大好きで公園や山、虫がいるところに度々出現する主人公の魞沢泉。彼がいるところに殺人事件も度々発生する。どこか掴めない、不思議と憎めないキャラクターの彼が事件の真相を推理してしまうのだけど、とにかくこの魞沢泉が愛らしくて良い。見た目から30代半ばと描写されているけれど彼の言動から想像するのはもっと若く、ただの虫取り少年、という感じ。
特に「火事と標本」が好き。どのお話も人間の欲や傲慢さ、愛情が事件の裏側にあって心に沁みる物語でした。続編もまだ読めそうなので追っていくのが楽しみ。
Posted by ブクログ
昆虫好きの青年が旅先で遭遇する事件の謎を解く、連作短編ミステリー。シリーズ1作目。
◇
吉森は定年退職後、ボランティアでドングリ公園の見回り隊員をしている。
ドングリ公園は街の憩いの場だが、かつて複数のホームレスが住みつき、強制退去させるのに難儀したことから結成されたのが見回り隊である。
通常2人で見回るのだが、相方の都合が急に悪くなったため今夜は吉森だけ。こんなときに限っておかしな人間に遭遇する。
まさにラブシーンを展開せんとしている中年男と若い女のカップル。声をかけると男が声を荒げてきたので低姿勢でお帰り願った。
ホッとしたのも束の間。今度は外灯近くでテントのようなものを設置しようとしている若い男を見かけた。
新手のホームレスかと危惧しながら吉森が声掛けして注意したところ、男はまったく悪びれたところなくカブト虫を捕獲しに来たと言い……。
( 第1話「サーチライトと誘蛾灯 」 第10回ミステリーズ! 新人賞受賞作 ) ※全5話。
* * * * *
うーん。ジャンルとしてはライトミステリーではあるのだけれど、全話で人が死んでいる。事件はなかなか深刻です。
なのに重い話に感じないのは、櫻田さんのタッチがそうであるのはもちろんですが、やはり事件の謎を解く探偵役の魞沢泉のクセ者加減が大きいと思います。
トボけた雰囲気を持ち、昆虫のことしか考えていないような言動をとる魞沢に対し、相手をする人間はみな一様に気を緩めますが、気づくとすでに懐に入られているのです。
そして、自ら見聞きした事件当時の状況を分析した魞沢が披露する、無理のない推理と解き明かされる事件の謎には説得力があります。まさに名探偵と言って差し支えないでしょう。
けれど、そのキャラの扱い方が難しいのかもしれないと思いました。
ミステリーズ新人賞に輝いた第1話のトボけ感。魞沢と吉森のボケとツッコミがユルい雰囲気を醸し出しています。東川篤哉作品に近い感じのコミカルさ。
そのせいか、魞沢がきちんと謎解きするのだけれど、最後まで緊張感がなく締まりもないように感じました。
舞台を東北地方の高原に移して展開する第2話の「ホバリング・バタフライ」は、終盤に緊迫した場面があるものの魞沢の活躍が控えめで、若い女性の死にしても高原を管理するNPO法人の不法投棄にしてもきちんと片がつきませんでした。
物足りなさが残ります。
おもしろかったのは郊外のバーを舞台にした第3話「ナナフシの夜」です。
魞沢は酔っ払いつつも、常連客の言動からその関係性を推測。翌未明に起こる殺人事件の要因を見抜くというよくできたミステリーでした。色盲の特性やナナフシの擬態など伏線も見事。こんな作品は大好きです。
残り2話は少し落ち着きが出てきて、ミステリーらしい出来栄えになっています。
短編を重ねるに連れ、魅力の中心である魞沢の扱いがこなれてきたように思いました。
ただ欲を言えば、魞沢の昆虫オタクとしての知識をもっと活かして欲しかったというのが正直なところです。
コンセプトが違うということはわかっているけれど、どうしても赤堀涼子と比較してしまうので、そんな贅沢なことを思ってしまいました。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった夜の公園で起きた変死事件や、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎を、ブラウン神父や亜愛一郎(ああいいちろう)に続く、令和の“とぼけた切れ者”名探偵が鮮やかに解き明かす。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作集。
【 きっかけ 】
本屋大賞ノミネートされた『失われた貌』が面白く、 他の作品も読みたかったもの。
【特徴】
・気軽に本を読みたい人向け
この作品はすべて独立した短編が5編入っているもの。 どこから読んでも時間をおいても良し。
文体も軽やかというか、少しコメディ要素を含んでいるので気軽に読める作品。
著者自身が泡坂妻夫の亜愛一郎に影響を受けたと言っている通り、 かなり作風は似ている。
(私はヨギガンジーが好きだった)
・フェアなミステリーが好きな人向け
主人公の魞沢泉のとぼけたジョークや掛け合いだが、 その中で伏線となる要素がちりばめられていて、
真相に近づいていく。 そのあたりは 『失われた貌』と同様で、読者への挑戦状こそないが
かなりフェアな作品が多いと思う。
・少ししっとりした話が読みたい人向け
短編5編あるが、どれも少ししっとり? しんみり? する要素が入っている気がする。
人間関係やそこから派生する死 (殺人)を扱っているので、後味の悪さやイヤミスとは違う
少し物語に浸る感触がある。
【感想】
あらすじと特徴とも重複するけど、 この物語自体は昆虫オタクの魞沢泉が事件に遭遇して解決していく事件。
警察や探偵など立場のある人が出てくることが少ないからか、魞沢視点で自分も感情移入して読めるのが良かった。
全編通して、主人公の癖は強い。 意外と話自体は全部しんみりしているので、主人公のキャラクター性や文体でバランスを取っていると思うけど、
合わない人は合わなさそう~とも思う。
以下は各章のあらすじを感想
①サーチライトと誘蛾灯
表題作。
吉森が夜にホームレスが居着かないようボランティアの公園の見回りを実施していたら、 魞沢や探偵を自称する男と出会う。
その翌朝、探偵を自称する男が死亡していた。 誰が、 なぜ殺したのか。
⇒ホームレス同士の関係性とかもあいまって好きな作品。
②ホバリング・バタフライ
東北地方の高原で、山道に捨ててある缶にマークを付けてそのまま放置する女性と出会う魞沢。
彼女はなぜそんなことをするのか?
⇒個人的にはなんか好きな作品。 でも魞沢自身の活躍は少なめ。
③ナナフシの夜
バー・ナナフシで出会った夫婦。 彼らはいつも通りバーで言い争いをしつつも仲直りして帰っていった。 その後、夫は殺されてしまう。
⇒伏線がきちんとあり、魞沢がとぼけた様子からも些細な違和感から真相にたどり着く。
描かれた人間関係や、 ナナフシに込められた意味など全体的に好きな作品。 他にも好きな人が多い印象。
④火事と標本
魞沢が泊まった旅館の主人が、旅館にある虫の標本にまつわる昔話を話す。
昔に起こった話の真相にたどり着く、ある意味では安楽椅子探偵もの? ミステリー要素より物語性が強い気がする。
⑤ アドベントの繭
教会で牧師が殺され、その一人息子の行方が分からなくなる。 誰が殺したのか、息子はなぜいなくなったのか(牧師館の殺人みたいと思った)
⇒こちらも犯人に至る伏線はしっかりと張られている。 ただ、どちらかというと牧師とその妻、 牧師と子供など絆にフォーカスした作品。
理解できなくても受け入れる (略) 赦すのではなく祈る”のところが印象的だった。
Posted by ブクログ
★3.5
大きなクライマックスはないけど、軽快な会話のやり取りで暗くなりがちな事件の真相を軽やかに解き明かす。昆虫に因んだ話で、ナナフシの多重に込められた意味は、最後まで読んでより一層深まりを増した。
Posted by ブクログ
えり沢泉シリーズ第一弾
昆虫好きの青年が尋常じゃない観察眼と推理力で優しくゆるく事件を解決する
先に第二弾「蝉かえる」を読んでしまったが順番が逆になっても面白く読めた
事件の真相はやっぱり悲しいけど
作者櫻田さんの構成力は確かだなと思えた
短編5話もサクサク進んで読みやすい
Posted by ブクログ
エリサワ泉、とぼけた風貌で無類の昆虫好き
公園で発見された私立探偵の死体。奥羽山脈の高原地帯を管理するNPO法人の悪事。バー・ナナフシに立ち寄る夫婦の秘密。旅館の宿主が大事に保管する昆虫の標本の作者の死因
これらの謎をエリサワが見事に解決する
第10回ミステリーズ新人賞受賞作品
主人公が昆虫オタク、という点が新鮮。軽い読み物の短編ミステリー集でサクサク読めました。
ただ、この主人公のエリサワ君のバックグラウンドが全然不明のまま五つの短編集が終わってしまったので、その辺りをもう少し知りたくなりました
Posted by ブクログ
昆虫好きで挙動不審で亜愛一郎と設定は似ているけど、エリ沢泉の方がより変わっている気がする。エリ沢もキャラクターが強いけど事件関係者も濃いというかあまり好きになれない人もいたりしたな~。『サーチライトと誘蛾灯』の公園の夜回りのおじさんとか『ナナフシの夜』の女性とかは読んでいてちょっと不快になってしまった。『ホバリング・バタフライ』とか『アドベントの繭』は割りと好み。次は単行本と言うことでちょっと悩む…。
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浮世離れした、捉えどころのない昆虫好きの青年が行く先々で事件に遭遇し、謎を解き明かしていく連作集。
軽妙に語られる事件は中々ヘビーなものが多かったけど、鮮やか&丁寧に主人公が紐解いていく真相はどこか切なさと虚しさを含んだ余韻が残り、とっても好みでした。
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昆虫オタクの魞沢君が、飄々としていいキャラクター。
探偵役を担う彼が、事件の謎を解き明かすミステリー。
短編集なのでサクサクいける感じ。
昆虫についての豆知識も盛り込まれてたり、コミカル
な会話がテンポよく繰り広げられたりするのも、
読み心地抜群だった。
シリーズものみたいなので、次も楽しみ。
Posted by ブクログ
昆虫をモチーフにした連作短編集。奇妙な主人公と突拍子のない展開は、後作の「蝉かえる」よりも亜のシリーズに似ています。また表題作は、「煙の殺意」収録作品を彷彿とさせるものです。伏線の切れ味はレジェンドには及びませんが、物語の紡ぎ方はよく出来ていると感じました。
Posted by ブクログ
魞沢泉シリーズ1作目。
個人的には間違って最初に読んだ2作目の方が
好きでしたが、
こちらの方でも
とぼけたようで鋭い観察力や、推理力と
豊かな昆虫知識でそれぞれの事件の謎を
解いてしまう主人公の掴めるようで
掴めないキャラクター性は、とても魅力的だし
彼が果たして何をして生計を立ててるのか
本当にそれが1番の謎かも(笑)
2作目に出てくるキャラクターの何人かが
1作目で登場していたので
そこから2作目に繋がるのねという発見も
ありました。
作者のあとがきの中に作家泡坂妻夫さんの
亜愛一郎を意識しているという
ことで泡坂さんのこの亜愛一郎シリーズについても
興味があるので読んでみようかな。
Posted by ブクログ
昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった夜の公園で起きた変死事件や、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎を、ブラウン神父や亜愛一郎(ああいいちろう)に続く、令和の“とぼけた切れ者”名探偵が鮮やかに解き明かす。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作集。
魞沢君が可愛い笑
読んでてニヤニヤしながら読んでしまってました笑
全部虫のお話でそうなんだ!っていうのが沢山ありました!
2巻があるので楽しみにしたいと思います!
Posted by ブクログ
昆虫オタクが昆虫採集中などに事件に遭遇、とぼけた感じながらなんとなく事件を解決していく。
軽い読み物的な感じ。
著者のデビュー作とのことで少しモタモタ感もあるが、続編はこのミス等でランキングしており、今後こなれていくのか。次作に期待。