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昭和16年、北森竜太は治安維持法違反の容疑で、7カ月間勾留される。釈放されたものの退職させられ、その上、軍隊に召集される。苛酷な軍隊生活で身も心も衰退した20年8月15日、満州から朝鮮への敗走中に、民兵に銃口を突きつけられた――。純粋な心根の青年教師が戦争に翻弄されていく悲劇。かつて北森家で命を助けられた朝鮮人労働者金俊明の運命。軍旗はためく昭和を背景に戦争と人間の姿を描いた感動の名作。
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Posted by ブクログ
上巻は竜太が先生を目指す希望のある内容だったが、下巻はひたすら戦争に翻弄されていく姿が描かれている。戦時中の不条理はこんなものではなかったのだと思う。最後には希望があるが、こんな戦争を繰り返してはならない。
治安維持法による数ヶ月の拘束。釈放後の保護監察による監視、赤紙による召集により満州関東軍へ、軍隊内の暴力、敗戦と帰国など、暗い展開のなか、主人公の周りには、人の心を持った善人が多くいる。 ストーリー展開されるので、大戦の年譜が頭に入りやすい。 1941.12真珠湾 1942夏くらいから、敗戦続き 1...続きを読む945.8原発2発で、敗戦。 配色濃厚の状態から、よく3年も戦争を継続したと思った。。
大正天皇の御大葬から昭和天皇の御大葬まで、昭和史のような時代を背景に生い立ち、教師として生きていく主人公「北森竜太」を描く。 裕福な家庭に生まれた素直な少年の彼が、小学校時の受け持ちの先生の影響を受けて教師となる。 天皇のご真影を拝する学校教育に何の疑問も感じず、その時代のごく普通の教師であっ...続きを読むた。 しかし、情熱を持ってした綴り方指導が言論統制の当局の目にとまってしまった。 治安維持法で勾留され、教師をやめさせられ、教師なら免除になって逃れていた軍隊への召集もかけられ戦争に参加しなければならず、さまざまな苦難を味わうことになるのである。 ストーリーは太平洋戦争のあとさきに限られており、戦後の教師はどうだったかというテーマもあれば昭和をたどったことになろうが、そこまでは筆が及ばなかったようである。 だから教師の昭和史と言うより、国策により権力を持った憲兵が、自分の保身のためどんな風に悪知恵を働かせ罪を作って個人にかぶせ翻弄させられるか、さすが三浦綾子さんの筆運び、迫真に描かれてあり、読後すごく怒りを覚えさせられた。 思えば状況は今も同じようである。 実際検事局が状況証拠を捏造したりするのをまのあたりにしたのだもの、油断ならない、怖ろしい。
読みやすい文章で、戦前から戦後まで主人公の人生をたどりながら、さまざまな出来事を知ることができます。どんな状況であっても、自分の信念を曲げない生き方は自分を救う結果になるのだ。
治安維持法違反の容疑で勾留された竜太。釈放されても辛い日々が続く。芳子とやっと結婚できるという時に、戦争に召集される。過酷な軍隊生活。
戦中、旭川の質屋の長男として生まれた、主人公。 質屋という商売だったが、人情にあふれる恵まれた環境で育つ。 戦中の理不尽な天皇崇拝の教育で、唯一の小学校の時の担任だった恩師は 納得できる思想・生き方、何が大事か?を教えられ、 主人公は憧れて教師を目指す。 とは言え、主人公は戦時教育に反し...続きを読むていたわけではなく、 根本には天皇を崇拝する心は、多くの当時の国民と同じように持っていた。 まっすぐな心そのまま、教師になったが、 思想統制の波にかかり、どん底に落ちていく。 当時の思想統制の怖さと、今の自由さを実感させられ、 本当に今に生まれてよかったと思います。 主人公は当時の数ある事件の一人の話に過ぎず、 同じ境遇の、またそれ以上に不幸な目にあった人が たくさんいるとなると、本当に暗い時代です。 そんな中でも主人公とその恩師は 差別のない人としての生き方を通していきます。 確かにこんな先生は今の時代でもいないと思います。 人を差別するには理由があり、止むをえないこともあると思います。 しかし、理由のない差別や、理由にならない差別もたくさんあります。 それが横行していた時代。人間の理性とは本当に怖いものです。 後半は軍隊に配属され、その中でもまた、 当時の思想の中でも、たくさんの種類の人間がいたことがわかります。 日本がした酷いこと、された酷いこと。 どっちも鮮明に書かれている部分があります。 とても辛い話なのに、人間はまだ戦争してると思うと、 とても悲しいことです。 思想は制限できない。というのも理解できる内容。 この話は子供と子持ちの親に読んで欲しいと思った。 生き方の本質というか、子供に教えることが、目先のことばかりに ならないようにしたい、と思えるから。 新年一発目から戦争ものでした。 上下巻で内容もさることながら、ページ数もヘビーです。
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