銃口 上

銃口 上

682円 (税込)

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「どうしたらよいか迷った時は、自分の損になる方を選ぶといい」小学校の担任坂部の信念と優しさに強い影響を受けた北森竜太は、タコ部屋の朝鮮人労働者を匿う温かい家庭で成長し、昭和12年に教師になった。炭鉱町の小学校で「綴り方」の授業を推進するなど教育の理想を目指す竜太のもとに、言論統制の暗い影が忍びよる――。戦争に突入する昭和10年代の事件と世相を背景に、青年教師の愛と苦悩を描いた感動大作。

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「銃口」シリーズ のシリーズ作品

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  • 銃口 上
    682円 (税込)
    「どうしたらよいか迷った時は、自分の損になる方を選ぶといい」小学校の担任坂部の信念と優しさに強い影響を受けた北森竜太は、タコ部屋の朝鮮人労働者を匿う温かい家庭で成長し、昭和12年に教師になった。炭鉱町の小学校で「綴り方」の授業を推進するなど教育の理想を目指す竜太のもとに、言論統制の暗い影が忍びよる――。戦争に突入する昭和10年代の事件と世相を背景に、青年教師の愛と苦悩を描いた感動大作。
  • 銃口 下
    682円 (税込)
    昭和16年、北森竜太は治安維持法違反の容疑で、7カ月間勾留される。釈放されたものの退職させられ、その上、軍隊に召集される。苛酷な軍隊生活で身も心も衰退した20年8月15日、満州から朝鮮への敗走中に、民兵に銃口を突きつけられた――。純粋な心根の青年教師が戦争に翻弄されていく悲劇。かつて北森家で命を助けられた朝鮮人労働者金俊明の運命。軍旗はためく昭和を背景に戦争と人間の姿を描いた感動の名作。

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銃口 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月11日

    80年以上も前の事件、それに巻き込まれる羽目に陥った人物という題材を軸とした物語で、30年も以前に発表された小説ではある。が、そういう「何十年前」という変な旧さは微塵も無い。現在の時点でも考えさせられる内容を大いに含む小説だ。
    美瑛を訪ねた際に、十勝岳噴火の災害に纏わる話題として小説『泥流地帯』が知...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月20日

    教師の狭くも深い世界を、主人公の成長を楽しみながら垣間見ることができる。いとこの楠夫との対比は主人公への理解を深める上でとても効果的だし、主人公の純愛も美しく清涼感溢れていた。子供ができたら読ませたいなと思わせるフレーズがいくつもあった。
    物語が転回する下巻も楽しみ。

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    Posted by ブクログ 2010年02月11日

    昔、NHKのドラマで綴方教室をテーマにしていたのがあったが、ちゃんと見ていなかった。その原作を探したがこれというものは確認できなかったが、これがテーマとしては一番合致していた。

    上巻は主人公が教師になるまで、そして、なってからどのような考え方をしているかを描いている。いわゆる受難は下巻から。

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    Posted by ブクログ 2009年11月05日

    あ、しもた。女学生の装丁のが欲しかったのに、こっち買っちゃった。
    三浦さんの作品を読むときに、キリスト教臭さをどう処理するかが問題だ…。

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    Posted by ブクログ 2016年01月11日

    主人公が塩狩峠の人に似てる!
     
    不穏な時代でも、自分の信念を貫いてる人たちがでてくる、見習いたい。
    竜太、政太郎、美千代、芳子、坂部先生、沖島先生、木下先生等々。
     
    「迷ったときは、自分の損する方を選んだらいい」

    「人間は誰でも、尋ねられたくないものをもっているもんだ。隠しておきたいことは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年08月25日

    教師になろうと思っている人に是非読んでもらいたい本。

    戦争によって言語、思想統制が行なわれる中で、どのように教え生きてゆくのか、時代が違っても主人公の「教育」に対する熱意は、現代の教育にも通ずるものがあると思う。

    教えるということの難しさを再確認できた作品。

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    Posted by ブクログ 2009年11月21日

     戦時中の昭和を舞台に、主人公が教師を目指し、そして戦争に巻き込まれていく。
     言論統制により、見に覚えのない罪に問われ、教壇を下りることとなる主人公。自由に、ものを言えない、思想を抱くことのできないことの恐ろしさを感じさせられました。
     本書の中に度々出てくる「神」というテーマ。正しい行いをしてい...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年02月26日

    前半は素晴らしい教師との出会い。教師になることの素晴らしさを知り、教師になって婚約者もでき、ハッピーな予感、という感じ。
    後半は戦争真っ只中の中、人々が亡くなる様子が書かれていて戦争なんて2度と繰り返して欲しくないなと思った。
    戦争って人も物も感情も何もかもを奪っていき、残るものんて無いんだよな。
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