小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「正欲」を読んだ時ほどの衝撃はなかったものの、かなり今回も共感できた。
以前見た正欲の感想で「共感できない」や「マイノリティがマジョリティを下に見ている感じ」といったものがあり、物語の趣旨がよくわかっていないんだなと感じたが、今回はそんな人でもわかりやすい物語だったと思う。
物語の構成がすごく斬新で、最初はびっくりしたものの、読み進めていくうちに自然と慣れていくことができた。
尚成というかなり独特なキャラクターとその周りの人たちの関係がものすごくリアルで流石朝井リョウだと思った。
この小説に全く共感できなかった人は少なくとも幸せだと思う。 -
Posted by ブクログ
誰にも言えない思いやくすぶり続けた未練を、思い出の食事とともに「埋葬」する。舞台となる喫茶『雨宿り』で繰り広げられるやり取りは、騒がしくて切なく、最後には温かい愛に溢れていました。
ページをめくるたびに共感して、泣いて、最後には心が軽くなる。まさに私にとって最高のデトックス本です。
恋愛における自分の「重さ」を自覚している私にとって、主人公の桃子ちゃんは他人とは思えず、共感もひとしおでした。爆モテ女・しおりちゃんの語る「自分で自分の機嫌をとるのがうまい」「可愛げがある」といった女の子には強く憧れます。
けれど、そんな完璧に見える女の子にだって、埋葬したい気持ちがある。
皆が吐き出す思いに、人 -
Posted by ブクログ
金達寿という小説家の名前は知っていたが、読んだのは初めてだった。
解説によると、朝鮮の慶尚南道で彼が生まれたのは1920年。朝鮮併合から10年、3.1独立運動から1年後である。先に日本に渡った両親と兄弟の仕送りによって、祖母とともに暮らしていたが、父と兄は日本で死亡。10歳で自身も日本に呼び寄せられ、さまざまな職を転々としながら朝鮮人文学の基礎を築いた。権力に押さえつけられ暴力で痛めつけられながらしたたかに抵抗する民衆を描く筆にはユーモアがあるが、それよりも悲しく深く傷つけられたのは、同じように貧しく差別される者たちの間にあってなお在日朝鮮人として差別され排除される経験だったのだろう。
本書収 -
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Posted by ブクログ
ネタバレまさに犯行が起きようとする場面の描写から始まり、3日間の裁判の様子を中心に、過去の回想を交えてストーリーが進んでいく。被告人が無実を訴えているという情報と、光治・美津子夫妻が入念に犯行計画を立てるシーンから、大それたトリックでも思いついたのだろうとページを進めると、まさか被告人と被害者がすり替わっていることには気づかなかった。(確かに、ホテル従業員の証言でホテルに入った順番のところで被告人と被害者の順番が明らかになっており、違和感はあったがそのまま読み進めていた。)叙述トリック的な要素が目立つが、タイトルにも証人ある通り、裁判での口頭のやりとりが多くを占め、特に最終弁論は検察、弁護人それぞれの
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Posted by ブクログ
真珠をテーマにした物語、短編六篇
どれもじんわりと染み入る素敵なお話でした。
真珠は女性をより美しく魅せる。
第一話はフェルメールの熱い思いを感じた。
次回は是非、長編を書いて欲しいなと思ってしまう。
本作とは関係ないけれど、
表紙のヨハネス・フェルメール作
『真珠の耳飾りの少女』が14年ぶりに日本にやってくる
今回で日本で見れるのは最後かもしれないとの事で作中の話と同じようにチケット争奪戦が凄そうだが、見てみたいものだ。
vermeer2026.exhibit.jp
最近フェルメールの象徴でもあるラスピラズリが日本で初めて糸魚川で見つかったニュースも熱い
今後日本産のラスピラズリの宝飾品や
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