小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレメフィスト賞受賞作であることと装丁に惹かれて手に取った。分厚くて読み切れるか不安だったけど問題なかった。
この本を今から読む人は何のネタバレも踏まずに読んで欲しい。(私に才能があればネタバレせずに面白さを書き残せただろうに...)
↓ネタバレあり感想
この本の特徴はなんといっても、複数の入れ子構造になっているところで、著者は書きながらよくこんがらがらなかったなと感嘆する。
ミレイがダルがってる部分が少しノイズに感じたり、複層構造であるが故に物語の進むテンポが悪いと感じる箇所もあったが、ミレイがヒアヌビレにツッコミを入れる場面で私自身もミレイにツッコんでいる様はメタ的な複層構造の効果を体 -
Posted by ブクログ
ネタバレ蒼穹の昴シリーズの後日譚。前作が完結した戊戌の変時点よりすぐ後の出来事、珍妃の死を題材にしたミステリー風小説。
蒼穹の昴のような歴史のうねりや壮大な物語はないが、大河ミステリーとしてこの上なく面白い。
珍妃の死は史実においても謎が多く残されてるそうだが、本作はその新解釈を投げかけるわけでも、本格推理を展開するわけでもない。
結局、ミセス・チャンという魅力的な創作キャラクターによって、提督や大佐、我々読者をも史実の上で転がし、「珍妃を殺したのは列強諸国でした、ちゃんと気づいた?じゃあ光緒帝は亡命させてよね」と結ぶ物語だったのではないか......
清のため世界のため、珍妃の死の謎を解き明か -
Posted by ブクログ
読めて良かった!!
読みながらどんどん引き込まれました
佐々涼子さん「エンジェル・フライト」では海外で亡くなられたご遺体について描かれていましたが、こちらは国内でのこと。映画「おくりびと」ともまた少し違う。
遺体を復元する「納棺師」の仕事を描きつつ、喪失を抱えながら働く納棺師たちの内面も丁寧に綴られていました。
遺された人が、故人の顔を見てお別れを言えるように復元する。大切な人との最期の瞬間をどんな風に迎えるかは、その腕にかかっている。
限られた時間のなかで、損傷の激しい遺体を生前の元気だった頃の面影を感じられるよう復元していく──。
いろいろな意味でかなり大変な仕事だけど、故人の尊厳を守 -
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ネタバレこれは読んで良かった!
まさに社会派ミステリー。
本の紹介でオジ様たちのことを描いているとか書かれていたので、まあ軽い気持ちで、銭湯に集まるオジ様たちね・・・
と思っていたら、そのうちの1人のアラ還の新聞記者が、事件を追ううちにどんどん闇が広がっていく。
自分の覚え書きのためにももっと感想書きたいけれど、明日早朝から横浜に向けて旅に出るのでもう寝ます。
皆さんが話題にされてる宇佐美さん、とんでもなく凄い!
とにかくこれはお薦めですね。
どんでん返しありで、度肝を抜かれます!
では続きを。
主人公の新聞記者の思いが事件を追ううちに変化していく。
知的障害の兄を持ち、記者としても上を -
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ネタバレバンドをやっていた人に限らず何かに打ち込んでいた人のための本。
また熱が再燃するかもしれないし、きっぱりやめられるかもしれない。
主人公がバンドを辞めてもバンドは進んでいく、新しい心臓を迎えて瑞葉がいた時よりも成長する。
それで良かった、自分の選択は間違って無かったと思うと同時に続けていれば良かったかもとも思う。その葛藤に答えは出ないし、もうさなぎいぬに戻れる事も無い。そこに救いは無い。
その事実をまざまざと突きつけられるが、その時その瞬間、今は確かに光っていたと確信できる。
私は音楽の事は何も分からないが読んでいて引き込まれたし、自分の学生時代に本気でぶつかって本気で諦めた事と重なって後 -
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前作「元カレごはん埋葬委員会」より更に好きでした。
元カレとの思い出の料理を作って、自分の気持ちに決着をつけるという「元カレごはん埋葬委員会」。
失恋してお店に駆け込んでくるお客さんですが、恋愛だけじゃなく、ひとりひとりの人生に寄り添いながらこぼれ出た言葉がじんわり沁みる。
もはや付箋をつける意味があるのか分からなくなるくらい、あっちでもこっちでもハッとしたりじーんとしたり名言だらけでした。
みんな何かしら苦しくてもがいたり、立ち止まって動けなくなってしまったり……誰かの力とほんの少しの温もりを必要としてる。
日々の疲れも、ももちゃんと彼女の作る美味しい料理で癒されたいなぁ。
店員とお -
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前作では、藤竹が顧問となり、東新宿高校・定時制科学部が快挙を成し遂げ、伝説となったのだが、6年経った今では藤竹は去り、科学部は消滅していた。
だが、進学校を退学して転入してきた飯星佐那は、部員を募り、科学部を再起させる。
今回は、藤竹のような顧問がいない中で、どうやっていくのだろうと不安だったが、読み進めるうちに杞憂になる。
やる気のない若手の国語教師の里仲が父子家庭で育つ尾上翔太の父に放ったひと言から、これは先が楽しみになる展開だと感じた。
前作のメンバーも再登場し、懐かしく感じると同時にここから科学部が誕生したんだなと感慨深くなる。
皆で一つの目標に向かい、助け合いながら頑張る姿に -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白い…というよりは「とても良い小説」だった。勿論面白いのだが、どんでん返しも伏線回収も謎解きもないのである。
看護師の母と受験を控えた高校生の母子家庭、その親子と密接にかかわる地域医療の医者、その3人を中心に終末医療(緩和ケア)と大学受験と親子の関りと不器用すぎる恋愛について時系列の章立てで淡々と物語が進んでいく。
緩和ケアも大きなテーマなので、登場人物が死ぬシーンは多いと思うが、それでも争いごとや天変地異のような大きな悲劇はなく、隣近所によくありそうな個人的な日常の悲喜劇が綴られていく。それだけなのに、本当にいい小説なのである。
3人とも善人で努力家であり、仕事や勉強や生活をしっかり