あらすじ
人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳。
青春小説の金字塔、待望の続篇。
バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。
『続 横道世之介』を改題。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『永遠と世之介』を読んでたら再読したくなり、オーディブルで聞いた。大学卒業後、うまく就職できずにぐずぐずしている時代の世之介。せっかく入社した証券会社を一年で辞めてしまった大学時代の同級生、そのアパートの近所に住んでいたことで知り合った元ヤンのシングルマザー母子、それから、パチンコや床屋で何度も見かけていた寿司職人見習いの女の子などと過ごす日々。「ここが最低なんだから。あとは上がるだけ」という、お父さんのセリフが沁みる。「ただ善良であることの奇跡」世之介がいると思うと、今の日常も違ってみえる。出会いについて、いろいろと思い巡らせた。
Posted by ブクログ
大好きな横道世之介!
大学を卒業し、就活もパッとせずバイトで生活する世之介
「横道世之介」を友達に勧めるときにどう説明したら分かってもらえやすいかずっと考えてた
簡単に説明すると愛されキャラの世之介くんがちょっとずつ成長し人との繋がりを作っていく
なんだけどそれだけじゃない良さがたくさんあって、なにか上手く伝えられないかずっと考えてたけど
今回で少し分かった!
まずは世之介が「善良」なこと
そしてどこか自分たちと重なるところがあるところ
唐突に何の前触れもなくフッと、もう何年も会ってない同級生や昔の職場で出会った人のことを思い出すことがあるけど、ストーリーの展開がそうなんだろうなと
そしてその友達もどこかで生活していて、自分は知らないけど人生が進んでてそれが大樹のように枝分かれしていて(当たり前のことなんだけど)そう思うと無性に愛おしい気持ちになる
Posted by ブクログ
なんともまぁ不思議で魅力的なキャラクターで、めちゃくちゃいいやつかって言われればそうでもないし、くず要素もかなりあるし、なんどけども愛されるし、憎めないし、という表現の難しい男なんですが、、、
人として善良であるべき、それはわかるけどなかなかそうはいかないもんで、そんな中何意識するわけでもなく自然とそうあるこの男かっこいいなと思ったりしました。憧れます。
たとえば人からこんな人いるんだよって聞くととっても良い人そうに見えるんだけどさ、実際そばにいたらそうでもないからね、極端に頼りないし。
ってのがたぶんほんとその通りなんだろうなとは思います。笑
Posted by ブクログ
大学卒業後、バイトとパチンコで食いつなぐ世之介の「人生のダメな時期」を描いた物語。
計算のない善良さと心の余白があったからこそ、彼に関わった人の心に深く響き、世之介が亮太に与えたものはとてつもなく大きかった。
上手くいかない時期も人生の豊かな一部なんだと、心をふっと軽くしてくれる大切な教訓を教えてもらいました。
Posted by ブクログ
一作目よりもかなりいい。
世之介が大学を卒業したことで、
彼の性格というか気質が際立つ。
ちょっとカッコ良すぎるね。
あとすごい印象に残ってるのが、
世之介がコモロンに、
「コモロンって根性ないからね。そこんとこ、ちゃんと自覚した方がいいよ」っていうシーン。
これを嫌味なく言えるの世之介しかいないでしょ。俺は自分で自分に言い聞かせよう。
Posted by ブクログ
「あとはここから浮かび上がるだけ」
横道世之介シリーズ第二部
おかえり横道世之介は初めて読んだけれど今回も号泣してしまった。
良い言葉が沢山あった。
善良であるって単純なことなんだけれど、こんなシンプルなことが一番難しかったりする。
世之介の善良さは天性のものだ。
だから、「人生で疎遠になった人の代表」なんだろうな。なりたいな。また会いたいと私が思ってる人達がそう思ってくれてたら嬉しいな。
けど世之介はこんな烏滸がましさもないんだろうなぁ
Posted by ブクログ
前作に引き続き横道世之介好きだな~いそうでなかなかいないよなぁこういう子!
色んな人との出会いは偶然だけど世之介だからこそ繋がっていて深まっていて。
裏がないけど人間らしい。
次回作の文庫化いよいよ楽しみです。
Posted by ブクログ
前回は田舎から東京に出てきた初々しさ溢れる感じだったけど、今回はのっけからまともに働きもせずパチンコ通いで20代半ばにして廃れたおじさん的な横道にズコーっとした。でも、相変わらず、天然の素直さと図々しさは健在で、色々楽しませてくれました。運転の時はとてつもなく慎重な横道、良いぞ!笑
あのラストで続編なんて…と思ったけど、前作以上に面白く読めました。前作の登場人物がほとんど出てこなかったのは寂しく感じましたが。次作も楽しみ!
Posted by ブクログ
大好きな横道世之介シリーズ。本作でもほんわかしてがんばりすぎない人の良い世之介がいた。みんなの思い出のなかにいる世之介。
あとがきで完結編のことを知り調べたらもう出てるんですね…!こちらも読まなきゃ。
Posted by ブクログ
シリーズものを読んでしまう。出逢った人たちがまた更につながって、嬉しくなってしまった。世之介の存在が隣人の外国の方にも繋がり、普通に日常を送る我々以上に存在意義、存在意義を満タンにして去って行った、そんなふうに感じた。
もう、これで世之介のシリーズはいいかな、ご馳走様でした。
Posted by ブクログ
横道世之介は私にとって特別に大好きな小説で、その後映画化されたけど、それもまた大大大好き。小説も映画も最高と思えた本当に大切にしている作品。
その続編は読むのが正直怖くもあったのだけど、もっと早くに読んでおけばよかった。時にくすり、時に目頭が熱く。自分の青春らしき日々の感情も呼び起こされて。とにかくこの作品が、シリーズが、世之介とその周りが私は好き。善良であるってどういうことだろうって改めて考えさせられる。そして、ただ寄り添う人がいるだけで、人生のタフな瞬間も乗り越えられるものだよねぇ。ほんと、そうなのだ。そして、有り難かったはずなのに、そのことを人はふっと忘れてしまったりする。そのあたりまで含めて人生ってそうだよなぁって。決して重いタッチの作品ではないのに深いなぁ。
Posted by ブクログ
とても良い。世之介の行く末が判っているから盛り上げにくいはずだけど、それを逆手に取って今現在の皆の立ち位置を描く。概ね世之介のいない人生を立派に生き抜いている。
大きな影響を受けたと思われる人が殆どいないのが一層面白い。でも思い出すと何故だかほっこりしてしまう。
今回もいい出来でした。もう一個続編が有るのね。
この魔法のような話がまだまだ続くのかしらん。
楽しみです。
なるほど、そういうことか!
世之介の人生において、前作には書かれなかった部分のお話。
前作との繋がりは殆ど無いに等しいので、本作だけ読んでも充分楽しめます。もちろん、前作ファンの方は必読です。
Posted by ブクログ
横道世之介、大学を卒業してもフリーターで24歳から25歳のダメダメの一年間を描いている。
本人はダメな一年と思っていても、その一年で知り合った人々。何気に周囲の人達に良い影響を与えているんだよね。
世之介はどこか頼りない、でも一生懸命で憎めない。
周囲の人達も良きでしたね。
おじいちゃん写真家が世之介の写真を『善良なんだよね』と言うのだけれど、まさに世之介は善良であります。
『善良』良い言葉です。
Posted by ブクログ
やっぱりこのシリーズは面白い。桜子とその息子のリョウタ、はやとさん、こもろん、浜さん等素敵な方に囲まれて世之介の人生がまた色濃くなった。
この世界で自分も生きたと思える不思議な感覚でした。
Posted by ブクログ
大好きな映画「横道世之介」に続編があったなんて知らなかった!
正社員にもなれず、パチンコ台目がけて走る世之介がいた。世之介24才から25才の話。
世之介は周囲の人に、いつも優しい。優しすぎる。
「人生の谷間に伴走してくれる人」。
どこから読んでもニヤニヤするし、心が温かくなる。世之介のピンチに駆けつけた人とのやりとりが心に沁みる。亮太への世之介の接し方が重なり胸がギュウっとなる。
「横道世之介」を読んでから「永遠と横道世之介」を読もう。だって、永遠と、で終わっちゃうんでしょう?
世之介のことを思うと心がチクッとするから★4つ
Posted by ブクログ
横道世之介シリーズの続編。あの独特の語り口が楽しめます。
今回は世之介が24歳から25歳の1年間。前作が18歳だったので6年後かな。
語り口もそうだけど、世之介もあまり変わっていない。ちょっと不器用だけど良い人。そしてスルリと心の中に潜り込んでくる不思議な男。でもちょっと物足りない男、世之介。
そんなどうでも良い男の1年間を、なぜか熱心に読んでしまう。大きな事件や出来事が起こるわけではないのに、なぜかどんどん読まされてしまう。
まるで作者の手のひらで転がされているよう。上手いです。
Posted by ブクログ
シリーズ前作同様、主人公の優しさに溢れた作品。本作では「善良」という言葉で表現されていた。関わった人の未来(現在)を表すことで、深く短い関わりでも気付かぬうちに良い影響を与えた主人公の人の良さに心温まった。
Posted by ブクログ
前作以上におもしろかった。どの登場人物も欠点と善良さが絶妙なバランスで混ざり合って成り立っていて、人間とはそういう愛おしいものなのだと感じさせてくれる。
Posted by ブクログ
子どもとのやりとりがあたたかい。
好きな一言
弱い人間っていうのは、弱い人からおもちゃを取ろうとする人のことだぞ。逆に、強い人間っていうのは、弱い人に自分のおもちゃを貸してあげられる人のこと。
Posted by ブクログ
読んだ本 おかえり横道世之介 吉田修一 20260614
シリーズ連投で読みました。
ちょっと世之介の世界が小さくなった気がするけど、周りの人たちの関わる世界に間接的に触れることで、無力感を感じさせない何もできない様子がなんかいいですね。
こういう幸せの中で納めてあげたくなる気もするんだけど、そうはいかないんですかね。
隼人さんの最後が、すごく感じ入りました。当たり前のようにしていたことからの解放。自分が何なのかを取り戻すようなラストシーン。これを最後に持ってくるなんて、やっぱり良いお話でした。
三作目もあるって気づきました。
少し余韻に浸ってから読みますかね。
Posted by ブクログ
世之介2作目。
やっぱり良い。世之介の人柄がいい。
やし、物語にしか存在せんようなとんでもない主人公、って訳じゃなくて、探せばその辺に居そう なキャラやから尚更気軽にも読めた
ちょうど世之介が24.25歳位の1年間のお話。
今の自分の年齢と重なる。でも生活は違いすぎて。
フリーターでフラフラはしてても、考え方とか優しさは圧倒的に世之介の方が大人な気がする。
世之介に会ってみたい笑
Posted by ブクログ
世之介はやっぱ
優しいけど
良い人って
凄く共感する
なんとなくフリーターもあるある
しかし前作の登場人物が出ないので初見で読んでも
愛らしい世之介に出会えます
まぁイラつくこともあるけど
登場人物目線がより世之介を際立てる
表紙も良いねジーンとくる
Posted by ブクログ
おかえり!
泣けた!
横道の善良さに心洗われた。
冬に飲む自販機のコーンポタージュみたいな安心感と暖かさがある。
相変わらず笑いもあり。
大人になって大学生の頃のような激しさはないけど、人間味がある深い話が多かった。
印象に残ったのは次の吉田修一さんのまとめ。
人生の低迷期だったとしても、その時にしか会えなかった人はいるし、その時ならではの楽しかった思い出もある。
スランプ万歳!
なんか焦らなくていいんやなって思った。
当たり前に過ぎていく日常やけど、色んなことは起きてる。
それを楽しんで、受け入れながら生きていくだけでいいのかもって。
あとは、やりたいことやる。
横道みたいにカメラとか、浜ちゃんは寿司、コモロンは英語と、真面目な仕事。
性格にあったそれぞれやりたいことがあるから。
Posted by ブクログ
善良でいること 輝かしい経歴がなくても、善良でいることの価値。読み終わったときに「そうだよなぁ」とほっこりした気持ちになれる一冊だった。仕事や人間関係で落ち込んだ人におすすめしたくなる。
Posted by ブクログ
前作で世之介の結末はわかっているので、どうしても頭にそのことがちらついて切なくなってしまうけど、
人生を最大限、精一杯楽しんでいる世之介は見ていてこちらも楽しくなる。
そういう世之介だから関わった人たちを知らず知らずのうちに救えたんだなって思う。
Posted by ブクログ
「横道世之介」の続編。
前作を読んでから時間が経ちすぎたのか私が年を取ったのか、大学生の横道世之介は大好きだった(記憶がある)のだが、今作でのパチンコに明け暮れていたりお金もないのに飲み歩いていたりする姿はあんまり好きではない。
桜子が「はたからみるといい人そうだけど近くにいたらそうでもない」みたいなことを言っていたが、的を射ていると思う。
いい人には違いないし楽しいのだけど、心の奥底では「しっかりしろよ」と思ってしまう。
でもまたしばらくしたら絶対続編を読もう。
最終話での成長ぶりを楽しみにしている。
Posted by ブクログ
前作「横道世之介」では、1987年、大学進学で東京に出てきた世之介の1年間が描かれた。
本作では、世之介が大学卒業後の1993年と、そこから27年後、(物語世界で)東京オリンピックに湧く2020年が描かれている。世之介は、大学を卒業したといっても、留年した挙げ句、就職できずにバイトとパチンコで日々を送っている。あまり見習いたくない人生だけど、悲壮感はない。ただ純朴でまっすぐな世之介と、彼に惹かれていく登場人物の姿がまぶしい。
といって、正直、なかなかご都合主義的な展開は前作同様。それでも世之介のことが気になってしまうのだから仕方ない。
(前作を読んでいる前提なのでネタバレではないと思うけど)世之介が事故で亡くなることはわかっているので、元気な姿を見るとうれしくもあり、切なくもある。
そしてなんといっても、世之介と同時代に生きてきた身としては、平成初期のころが懐かしい。レインボーブリッジができた頃とかさ。郷愁感が本作の評価を後押ししていると思う。
桜子は世之介の優しさに感謝しつつ、こう言う
「世之介ってね、たとえば人からこんな人いるんだよ、って聞くと、とっても良い人そうに見えるんだけどさ、実際そばにいたら、そうでもないからね。極端に頼りないし」
そうなんだろうなあ。
前作に登場した祥子ちゃんや倉持くん、加藤くんたちのその後がわからないのはちょっとさみしい。大学時代の元カノやクラスメイトとの関係ってそんなもんかもしれない。