あらすじ
人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳。
青春小説の金字塔、待望の続篇。
バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。
『続 横道世之介』を改題。
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前回は田舎から東京に出てきた初々しさ溢れる感じだったけど、今回はのっけからまともに働きもせずパチンコ通いで20代半ばにして廃れたおじさん的な横道にズコーっとした。でも、相変わらず、天然の素直さと図々しさは健在で、色々楽しませてくれました。運転の時はとてつもなく慎重な横道、良いぞ!笑
あのラストで続編なんて…と思ったけど、前作以上に面白く読めました。前作の登場人物がほとんど出てこなかったのは寂しく感じましたが。次作も楽しみ!
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大好きな横道世之介シリーズ。本作でもほんわかしてがんばりすぎない人の良い世之介がいた。みんなの思い出のなかにいる世之介。
あとがきで完結編のことを知り調べたらもう出てるんですね…!こちらも読まなきゃ。
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シリーズものを読んでしまう。出逢った人たちがまた更につながって、嬉しくなってしまった。世之介の存在が隣人の外国の方にも繋がり、普通に日常を送る我々以上に存在意義、存在意義を満タンにして去って行った、そんなふうに感じた。
もう、これで世之介のシリーズはいいかな、ご馳走様でした。
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横道世之介は私にとって特別に大好きな小説で、その後映画化されたけど、それもまた大大大好き。小説も映画も最高と思えた本当に大切にしている作品。
その続編は読むのが正直怖くもあったのだけど、もっと早くに読んでおけばよかった。時にくすり、時に目頭が熱く。自分の青春らしき日々の感情も呼び起こされて。とにかくこの作品が、シリーズが、世之介とその周りが私は好き。善良であるってどういうことだろうって改めて考えさせられる。そして、ただ寄り添う人がいるだけで、人生のタフな瞬間も乗り越えられるものだよねぇ。ほんと、そうなのだ。そして、有り難かったはずなのに、そのことを人はふっと忘れてしまったりする。そのあたりまで含めて人生ってそうだよなぁって。決して重いタッチの作品ではないのに深いなぁ。
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とても良い。世之介の行く末が判っているから盛り上げにくいはずだけど、それを逆手に取って今現在の皆の立ち位置を描く。概ね世之介のいない人生を立派に生き抜いている。
大きな影響を受けたと思われる人が殆どいないのが一層面白い。でも思い出すと何故だかほっこりしてしまう。
今回もいい出来でした。もう一個続編が有るのね。
この魔法のような話がまだまだ続くのかしらん。
楽しみです。
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以下の順番らしいです。
◯横道世之介→2番目に読んだ
◯続横道世之介→3番目に読んだ
(文庫本は おかえり横道世之介
◯永遠と横道世之介(上下巻)→最初に読んだ
横路世之介の大学卒業から、だらだらしつつもとでも充実した約1年のお話し。
前作、後作、どの作品も気軽に読め、心が豊かになる。
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読んだ人みんな心の底から世之助のこと好きになっちゃうと思う。世之助になりたいとは思わないんだけど、もし世之助と出会ったら登場人物のみんなみたいに、ふとした瞬間に思い出して笑っちゃうんだろうな。
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前作があまりにも衝撃的な終わり方をしたもので、続編なんて全く考えられなかったけれど、読んでみたらあまりにも世之介が変わっていなくて、泣けてきそう。
世之介は変わらず頼りなくて押しが弱くて、どこか鈍くてピント外れで、優しくてポジティブで、ちょっといい加減でせこい。
でも、善良。
例えば知り合いの女の子が頭を五分刈りにした時、「なんで?」って聞かない。
言いたければ自分で言うでしょ、というスタンス。
自分のことばで理由を話せるようになった時、問題は乗り越えられていたり、答えが本人の心の中に生まれていたりする。
世之介は決して人を否定しないので、緩やかに背中を押してもらえた気がするだろう。
人生が上手くいかない時期に、それでも当たり前の毎日の中で笑って過ごしていた世之介。
思い出すエピソードも、大したことないものばかり。
今はもう会うこともない世之介とのそんなささやかな繋がりが、浜ちゃんや、コモロンや、桜子と亮太や、隼人までをも変えていく。
自分自身をも持て余しているような世之介の自然体な生き方が、損得で考えると圧倒的に損なはずなのに、たいしてそれを気にしていないように見える(本人的には気にしているらしいが)おおらかさといい加減さが、ささやかな善良さが、確実に誰かの人生を好転させる。
日当たりのいいリビングのソファで読んでいたせいか、ずっと胸のあたりが温かく感じられて、きっと笑顔で読んでいたと思う。
桜子の運命の人ではなかったかもしれないけれど、桜子と亮太という母子の運命を確実に替えた人ではあった。
続編がとっくに出版されているのは知っていたけど、少年編の予定もあるとは嬉しい限り。
さえないけれども温かい世之介の人生を、もっと楽しみたいから。
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横道世之介の続編、ただ善良な大学生だった世之介がフリーターになっても、その感じが変わっていかない。
世之介に会うとみなほっとして、彼の隣にいると心地よくなってしまう。
アホなんだけど、精一杯生きている感じがとても心地よかった。
悪意がない人って、なかなかいないし、みな人間関係でいつも苦しむ。
けど、世之介を見てたら、まあいいかとなってしまう。それくらい、善良であるって貴重で大切なんだろうな。
悪意なく生きてみよう、善良であることがやっぱいいよなとおもった。
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今回も笑いながら読みました!
みんなキャラが濃くて面白いけど、でもそれぞれ抱えてることはあるのに、重くない。
中和してくれてるのが世之介という存在なんでしょうね。本人には自覚はないようですが^_^
それにしても、2回もプロポーズしたのに…
いい人なのに〜と思ったけど、桜子の断った理由に、確かに…と納得してしまった…笑
早く続編が読みたいです^_^
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関わる全ての人の背中を無意識に後押しする主人公。読者の人生も勇気づけ後押しすることでしょう。みんな大好き!横道世之介!
隼人の手紙では涙が抑えられません。
Posted by ブクログ
前作を読んでから早1年。やっと続編が読めた。
期待通りの内容だった。
バブル崩壊後の就職難でフリーターとなった世之介。でも、彼は人生にあまり危機感を持ってない。なんかそこがいいんだよね。
お人よしで頼りなく、責任感もないけど、なぜか憎めない善良な世之介。彼の周りに集まる人たちはみんな人生の底辺にいるけど、最終的には人生の成功者となっていく。これって世之介と出会えたからかな。
物語の最後を知っているだけに、彼のおバカな行動全てを許してしまう。
完結編はなるべく早く読みたい。
Posted by ブクログ
続編は劣るモノが多いと思うけど横道世之介は全く劣らなかったです
絶対に彼氏や家族にしたくないタイプだけど友達になりたいタイプ
本を読んで涙が出てる経験はあまりないけど今回はジーンときて涙がでました
時代背景もJリーグが出来た頃の年代で、あの頃何してたっけなぁ…と思い巡らすのも楽しみの一つでした
こんなにも出会えて良かったと思えた本は間違いなく横道世之介です
なるほど、そういうことか!
世之介の人生において、前作には書かれなかった部分のお話。
前作との繋がりは殆ど無いに等しいので、本作だけ読んでも充分楽しめます。もちろん、前作ファンの方は必読です。
Posted by ブクログ
文庫化で購入。
バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。
構成が素晴らしすぎる。
未来の描写の時、ここに世之介がいたらどんな感じだったのかなぁと思わずにはいられない…。
世之介は本当に優しい人。自然と人に寄り添う優しさで。
線路に落ちた人を助けようとして亡くなるっていうのがまさにそう。
“本当に不思議だった。世之介兄ちゃんが亡くなったという話には、まったくピンとこなかったのに、線路に落ちた人を救おうと、そこへ飛び降りる世之介兄ちゃんの姿はすぐに浮かんだ。”
本当に好きな物語だ。
<2025.5再読>
1993.4~1994.3、24~25歳の世之介の一年間。
一応大学は卒業したものの、就職できずにバイトとパチンコで食いつないでいる世之介。
普通に就職してる姿が想像できない笑
てか留年してる!
花小金井→祖師ヶ谷大蔵→荻窪、そして今は池袋に。
加藤も倉持も祥子ちゃんも出てこなくて、交友関係が変わったんだなぁと少し寂しくもあり。
同じ留年組のコモロン、鮨職人を目指す浜ちゃん、桜子と息子の亮太、桜子の家族が世之介の今の身の回りの人々。
世之介の亮太への対応が見習いたい。
子供を育てた経験もないのに、なんでそんなに寄り添えるんだろう。すごいよ。
最後の方で、世之介の撮った写真が地方の写真コンテストの佳作に入り、その審査員のおじいちゃんの手伝いをすることに。
ラストの桜子の兄・隼人から亮太への手紙。
亡くなってなお、思い出される存在の世之介。
“世界中を船で回っていると、本当にこの世界にはいろんな国があります。そしていろんな問題があります。目を覆いたくなるようなこと。悲しみ。痛み。憤り。本当に奇跡でも起こってくれないかと思います。そんなとき、ふと浮かんでくるのが、あの頼りない世之介の顔なんです。”
この手紙の一文を読んで、前作で助けたボートピープルの人たち、特にあの赤ちゃんは元気に生きているのかな、と気になった。
Posted by ブクログ
世之介2作目。
やっぱり良い。世之介の人柄がいい。
やし、物語にしか存在せんようなとんでもない主人公、って訳じゃなくて、探せばその辺に居そう なキャラやから尚更気軽にも読めた
ちょうど世之介が24.25歳位の1年間のお話。
今の自分の年齢と重なる。でも生活は違いすぎて。
フリーターでフラフラはしてても、考え方とか優しさは圧倒的に世之介の方が大人な気がする。
世之介に会ってみたい笑
Posted by ブクログ
世之介はやっぱ
優しいけど
良い人って
凄く共感する
なんとなくフリーターもあるある
しかし前作の登場人物が出ないので初見で読んでも
愛らしい世之介に出会えます
まぁイラつくこともあるけど
登場人物目線がより世之介を際立てる
表紙も良いねジーンとくる
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おかえり!
泣けた!
横道の善良さに心洗われた。
冬に飲む自販機のコーンポタージュみたいな安心感と暖かさがある。
相変わらず笑いもあり。
大人になって大学生の頃のような激しさはないけど、人間味がある深い話が多かった。
印象に残ったのは次の吉田修一さんのまとめ。
人生の低迷期だったとしても、その時にしか会えなかった人はいるし、その時ならではの楽しかった思い出もある。
スランプ万歳!
なんか焦らなくていいんやなって思った。
当たり前に過ぎていく日常やけど、色んなことは起きてる。
それを楽しんで、受け入れながら生きていくだけでいいのかもって。
あとは、やりたいことやる。
横道みたいにカメラとか、浜ちゃんは寿司、コモロンは英語と、真面目な仕事。
性格にあったそれぞれやりたいことがあるから。
Posted by ブクログ
横道世之介の続編。前回が世之介の大学時代の話で、今回は卒業してフリーターの話。出てくる人たちのキャラや世之介とのやりとりが相変わらず最高で、本作の方が好き。
Posted by ブクログ
「横道世之介」の続編
だけど、前作の登場人物が悉く出てこない
ある意味で単発で読んでも問題ない作品
以下、公式のあらすじ
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人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳。
青春小説の金字塔、待望の続篇。
バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。
『続 横道世之介』を改題の上、文庫化。
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大学を留年の後に卒業したが、折り悪く買い手市場の就活だったため、バイトとパチンコで生活費を稼ぎながらの1年間
そして、登場人物が過去を回想する27年後では2020年の東京オリンピックが開催される
大学からの友人で証券会社に勤める小諸大輔(コモロン) [なぜ前作に出てこなかったのか?]
パチンコ屋で知り合い、床屋で再会した縁もあった寿司職人を目指す女性の浜本(浜ちゃん)
コモロンの部屋のベランダから覗き見していて、ひょんなアクシデントから知り合った元ヤンシングルマザーの日吉桜子と、息子の亮太
自動車整備工場を営む桜子の父親と、桜子の兄 隼人
やはり今作でも世之介はつくづくだらしない生活をしている
そんな生活の中で知り合った桜子と付き合う事になる
あと、世之介がカメラマンになった経緯も描かれる
亮太との関係性がとてもいい
私自身も似たような経験があるので、よくわかる
適度な距離感が必要だよなー
あと、隼人が昔に犯した過ちについても物語のテーマとして挙げられる
謝罪とか償いとか、ありふれた言葉では言い表せない関係性なのだろうな
世之介は善良と言えば善良なのだろうけど
そこまで善人には思えない
悪意もあるような気もする
でも憎めない人ではあるんだよなぁ
そんな不思議さを改めて感じる
そして、さらなる続編もあるようで
文庫化したら読むかな
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世之介続きの2作目。
登場人物も変わり、大学卒業後の世之介を描いている。
ここでも色んな人たちと出逢い、過ごし、人の心に残っていく世之介。
本を通してだけど、私も世之介と出会った気がして、みんなと同じように世之介のことを忘れられない人になった気がするなぁ。
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悪い時期があっても良いんだよ、と頭ではわかっているのになぁと思う。自分に絶望もせず、期待もせず、それが世之介らしい。
世之介に関わった人たちが悪い時期を経て、素敵な生き方をしているのがよかった。隼人さんがとても好き。
Posted by ブクログ
善良であること、それは欠点がないことではない。
純粋で無垢で汚れのない存在とかではない。
欲もあるし、良い意味で俗っぽい。
だから信頼できる。
嘘くさくない。
人間臭い。
Posted by ブクログ
「横道世之介」の続編です。この作品も、読んでいて楽しかったです!
この作品では、主人公の横道世之介が24~25歳の1年間が主に描かれています。世之介は1年留年し大学を卒業したものの、バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで生計を立てています。パチンコ店で知り合ったハマちゃん(浜本)や、同じく留年したコモロン(小諸)、いくつかの偶然が重なっての桜子と亮太親子との出会いもありました。桜子とは交際をはじめ、桜子の父が営む整備工場を手伝うことになったり、その兄である隼人とも親しく付き合うようになります。
やっぱり、世之介好きだなぁ~。なんとも憎めない性格なんですよね!桜子親子が頑張れるのも、隼人が別の人生歩むのも…コモロンもハマちゃんも、みんな世之介との出逢いがその後の人生に少なからず関わっているんですよね!私は…どうかな、誰かの人生にこうやって足跡を残せているだろうか…そんなことを思ったりもしました。この作品のラストにも手紙、この手紙の内容もいいなぁ~ひたすら、あったかい感じです(*'▽')
Posted by ブクログ
善良でいること 輝かしい経歴がなくても、善良でいることの価値。読み終わったときに「そうだよなぁ」とほっこりした気持ちになれる一冊だった。仕事や人間関係で落ち込んだ人におすすめしたくなる。
Posted by ブクログ
前作「横道世之介」では、1987年、大学進学で東京に出てきた世之介の1年間が描かれた。
本作では、世之介が大学卒業後の1993年と、そこから27年後、(物語世界で)東京オリンピックに湧く2020年が描かれている。世之介は、大学を卒業したといっても、留年した挙げ句、就職できずにバイトとパチンコで日々を送っている。あまり見習いたくない人生だけど、悲壮感はない。ただ純朴でまっすぐな世之介と、彼に惹かれていく登場人物の姿がまぶしい。
といって、正直、なかなかご都合主義的な展開は前作同様。それでも世之介のことが気になってしまうのだから仕方ない。
(前作を読んでいる前提なのでネタバレではないと思うけど)世之介が事故で亡くなることはわかっているので、元気な姿を見るとうれしくもあり、切なくもある。
そしてなんといっても、世之介と同時代に生きてきた身としては、平成初期のころが懐かしい。レインボーブリッジができた頃とかさ。郷愁感が本作の評価を後押ししていると思う。
桜子は世之介の優しさに感謝しつつ、こう言う
「世之介ってね、たとえば人からこんな人いるんだよ、って聞くと、とっても良い人そうに見えるんだけどさ、実際そばにいたら、そうでもないからね。極端に頼りないし」
そうなんだろうなあ。
前作に登場した祥子ちゃんや倉持くん、加藤くんたちのその後がわからないのはちょっとさみしい。大学時代の元カノやクラスメイトとの関係ってそんなもんかもしれない。
Posted by ブクログ
最後のお兄さんの手紙、世の中にはどうしようもない悲しみや痛みがあって奇跡でも起こって欲しいと思う時に思い出すのが世之介であり、世の中がどんなに理不尽でも善良であることを諦めてはならないんだ、というようなこと。
多分そういう話