小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
西村賢太11冊目
序盤、某作品は横光利一の作品をもじったとの記述があり、期せずして答え合わせができて嬉しくなる
貫多が商業誌に掲載される駆け出しの作家になるまで、内容はクズ男の日常といつも通りなのだが半分は恋愛要素となっており、しかもWヒロインの三角関係(良く言えば
背表紙には巻末には片方の女性が文章を寄せていると書いてあったがそれは盛大なネタバレじゃないか!
しかもその方、口臭とかクチクサとか書かれてますよ何回も
なぞ思いながら残りページ数が減ってきてあれ?となる
やられた!これはもはや叙述トリック!傑作
他の作品を読んだぶんだけキッチリハマるやつ!
終盤の「根は〇〇でできている -
Posted by ブクログ
私も息子にどう思われているかわからないということ
大事に大事に育てたつもりだったのに、子どもたちには理解されず、孤独を抱える母親。
ひとごととは思えない。
つらいけれど、読み進めてしまう。
36になっても自分に自信の持てない女性刑事にも共感しきり。思ったことをすぐに口に出してしまうところもあるある、、、。
息子が溺れていて、そばに浮き輪をつけた子どもがいたら、その子の浮き輪を奪って息子につけられるか。
戦争時代の話を聞いた時も、自分の子供が飢えているのに、よその子どもに分けてあげられるか、そればかり考える。
浮き輪を奪って息子だけが助かっても、母である自分が死んだら息子は幸せに生きられ -
Posted by ブクログ
辻村深月の新刊が出る度に私の中の「辻村深月」を追って手にとってしまう。
それは、主にミステリーなのだが、
世にメスをいれるヒューマンドラマだと
「私が求めてるのはこの辻村深月じゃない!」
と勝手にガッカリしている。
私の中の辻村深月は『冷たい校舎の時は止まる』で、内容の驚きもそうだが何より、
小説で温度を感じたことが初めての体験だった。
なんて冷たく、なんて暖かいんだ、と。
今回の「嘘つきジェンガ」で私は感動した。
一気に読んだ。
沢山の生活音や匂い、荒い呼吸が聞こえてきた。
久々に、辻村深月でしか体験できない小説を読めた。
これだから辻村深月は。 -
Posted by ブクログ
面白かったです。すぐ前に読んだ「幻夏」があまりにもよかったので、比べるともう一つ。でもそれって、その時の自分の好みとか、その時の自分の状態とかも、反映してるのかも。そして、さすが脚本家。映像が浮かぶし。政治家と警察側の大きな圧力、陰謀?!そして警察側から、はみ出しものの刑事と子分のようなパートナー。取材陣の2人ペア。大手企業側、裏切り者。力のない労働者たち。4人の若者。4人を助けてくれる人達。登場人物が、それぞれ個性的で魅力的。一つ一つのエピソードを読んで楽しむことができる。今年の最後に、太田愛さんの作品に出会えて良かったです。来年は「天上の葦」読みたい❣️
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Posted by ブクログ
推薦ポイント: セキュリティ教育に最適。教則本より物語の方が学びは得やすい。
対象: 一般を含むみなさん
キッカケ: 推薦・審査
特に印象に残ったこと: 筆者は頭がいい。ミステリーは読まないがサイバーセキュリティを絡めたものはまだ珍しいのではないか。あとがきにもあったが、彼以前・彼以降というミステリー小説の分水嶺が生まれたのではないかと思う。今後もこうした小説が生まれることを期待したい。
誰もが読むべき本。
恐れではなく、リスクの解像度を上げ、対策を知り、準備をする。セキュリティ文化として根付くと良い。
この小説の解説本で、小説から学ぶべきところを書き出されていれば、教科書になりうる。こ