ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 夜明けのすべて

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    ネタバレ

    評価で★5をつけることが増えてきてしまっているので、これからはもう少し厳選して★5をつけていきたい。

    美紗と山添の気を使いすぎない距離感の会話が心地よくて、読んでいて癒された。
    同じように何かを抱えているからこそ分かち合えることや、経験しているからこそ言える言葉には重みがあると感じた。山添の彼女もただ経験してなかっただけで、分かろうとはしていたんだと思う。自分の身近な人が、自分が分からないことで苦しんでいたら、どうしたらいいか分からなくなりそうだなと思った。

    読んでいる中で、
    「楽しいことがないから楽しくないだけで、面白そうなことがないからやる気が起きないんだよ」
    という言葉が印象に残った

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    2026年05月03日
  • チップス(下) ハゲタカ6

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    上巻に続いてFSCを巡る情勢が目まぐるしく動いて飽きさせなかった。

    ハゲタカシリーズなので最後は鷲津政彦とサムライファンドか米中を出し抜いて、日本政府や韓国政府も手玉にとってうまくやるわけだが、上下巻を通じた筆者のメッセージとしては、半導体が台湾の至宝であり、台湾にそれが存在することか米中の間での抑止にもなるが、逆に台湾にあることで米中紛争の火種にもなるということ。したがって、第三国たる日本に持って来て米中に供給すれば紛争の種にならないという発想(元国連職員の相模にその発想を鷲津に伝えさせている)も面白い。

    筆者はクリス・ミラーの半導体戦争を参考文献の一つとして挙げているが、経済安保が重視

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    2026年05月03日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    まさかカエル男の続編が出るなんて想像もつかなかった、まるで五十嵐貴久の「リカ」を読んでいる気がしてきた、50人も大量殺戮した話なんかあっただろうか、「嗤う淑女二人」も混ざっているらしく、光崎教授は出てくるは御子柴弁護士は出てくるはでオールスター総出演といった話である、なんかまだ繋がりがよく分かっておらず、読み残しているのではないかと思ったり、追加で補足の物語が出るんじゃないかと思ったりもする。しかし色々の物語の出発点となった有働さゆりが死んでしまったけど、リカみたいに救急車から逃げ出したりしないだろうな。

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    2026年05月03日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    若い頃に読んだ時はそこまで面白いと思わなかった。今読んだら深すぎて面白かった。

    星で出会う無意味な事してる大人が面白すぎて好き。
    大人になるといろいろな事が見えなくなるんだなってちょっと悲しくなった。

    角川文庫の星の王子さまは、口が悪いらしいのでそっちも読んでみたい。

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    2026年05月03日
  • 火のないところに煙は(新潮文庫)

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    解説によると、作者の一人称で書かれた、フェイクドキュメンタリー怪談、というジャンルにあたるようである。
    とりあえず読み終わったら念のため榊さんの名前で検索してみたくなる。それだけ現実とフェイクの境界を曖昧にするのが上手い。
    登場人物の心理描写も自分と近いものが多く(2話のキミコ先生が電話をあしらう部分が個人的にはツボ)、それもあってとても読みやすく、読みやすいがゆえに怖さもあった。
    描き下ろしでなく、小説新潮の不定期連載からこの本を作ったのはすごいな。

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    2026年05月03日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    ミステリーが読みたくて、検索したらヒットしたので、なんとなく購入しました
    面白かったら良いな〜と思っていた程度で、あんまり期待はしていなかったのですが、すごく面白くて、上下巻いっきに読んでしまいました
    登場人物達も個性的で大好きです
    青春ミステリーの中では一番好きな作品になるんじゃないかなってくらい、面白い作品でした

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    2026年05月03日
  • ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編

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    brother編とのどちらか一方でも楽しめる作品ですが、やはり2つを交互に読んでくのが楽しい!!
    1話1話を読み進めていくごとに三姉妹、四兄弟への思い入れが強くなるし、何より古き良き『商店街』という歴史の積み重なった場所で繰り広げられる行為がとても胸にきた!

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    2026年05月03日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    海外文学に苦手意識があったけど翻訳が素晴らしくて読みやすかった。
    色んな方がおすすめしていて気になっていたので読みました。
    どこかしら私もノーラみたく人生に興味がない側の人だから勇気付けられた作品。
    後悔ばかりで先に進めない人は絶対読むと良いと思う。少し元気をもらえた。

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    2026年05月03日
  • お探し物は図書室まで

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    5つの物語はそれぞれ独立していますが、登場人物は繋がっていたのがおもしろかった。
    最後の5章のお話がとても心に刺さりました。残りの人生は残り物ではない。20代も60代も1日は24時間であり、その大切さも同じなのです。年齢を重ねるにつれて、もう残り少ない、つまらない、なんて思っていましたが。心が動いたら、なんでもやってみるべきだと思えるようになりました。

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    2026年05月03日
  • 舞台

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    ネタバレ

    旅しながらも葛藤する主人公の姿が自分に重なり、どんどん読み進めてしまった。
    「この苦しみは、自分しか体験できない」という言葉にとても救われた。仕事がうまくいかず、将来どうなるのか全く見当がつかないが、そんな苦しみは今私しか感じられない。そう思うと悪くないじゃんって思った。今の苦しみを噛み締めて生きていこう。

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    2026年05月03日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    就活という、誰もが少しずつ自分を偽り、良く見せようとする世界。その中で、他者への評価が何度も移り変わっていく構成が見事だった。

    特に好きだったのは、一度大きく裏返った印象が、最後でもう一度裏返るところ。
    「この人はこういう人だ」と思った瞬間、その判断自体がまた揺さぶられていく感覚が、とても面白かった。
    波多野がただの良い人で終わらなかった、でも最後の最後には踏みとどまっていた、と知れたのも良かった。

    ミスリードや伏線も丁寧で、スカッと騙される気持ちよさがある。
    それでいて、ただ驚かせるだけではなく、人の一面だけを見て判断することの脆さにも気づかせてくれる。

    就活ミステリとしての面白さと、

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    2026年05月03日
  • 天国はまだ遠く

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    これからどこへ向かうかは分からないけど、とにかくここにずっと留まるのは違うと気付く。だからまた歩き出す。
    この前向きさのさじ加減にリアリティがあると思う。

    チェックアウトの日、寂しさからかいつもより多くタバコを吸ってしまう田村さん。
    八本目、としっかり数えてる主人公。
    このあたりの、田村さんへの意識というか距離感というか、それが絶妙。
    全く意識しないのは不自然だし、かといってコロッと恋に落ちるような展開も違う。
    ちょうどいい。

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    2026年05月03日
  • ふくわらい

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    憧れている人になれなくとも、傷付きながらも自分の道で精一杯生きているバイソンにめちゃくちゃ惹かれてしまった。今憧れの仕事に就いたものの、ハードワーク故に体調を崩して休職しているからかもしれない。共感できるだけでとっても救われる。
    西さんはこういう作品が多くて大好きだ!

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    2026年05月03日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    2026.28

    なんというか、全部詰まってた
    30代の主人公と同じくらいの年齢の女だからなのか
    経験や不安や苦しみや迷いや願いが全部分かる
    男性の苦しみや環境、格差も描かれていてすごい
    もうぜんぶまるっと抱きしめて眠りたくなった

    解説も良かった
    一番残酷なのは”普通の人たち”なのかもしれない
    ほんとにそう

    あと西日本豪雨災害後の広島が出てきて
    一気に"あの頃"を思い出した

    総じて、小説の力ってすごいや

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    2026年05月03日
  • 円卓

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    こんな素敵な家庭を作りたい、そう思わされる一冊。新しく家族ができた時に読み返したいな。
    みんなが顔を見合わせる円卓があって、おばあちゃんおじいちゃんも元気に暮らしていて、笑顔が溢れる食卓が最高にいい。
    主人公の心の中も面白い。

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    2026年05月03日
  • 私は女になりたい

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    旅行の夜にホテルで一気読み。
    この作者さんの文体が好きなことが分かった。

    息子からみたら最悪な親かもしれないけど、それでも辛い時を耐え忍んで生きてる主人公を応援したくなった。

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    2026年05月03日
  • うつくしい人

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    ネタバレ

    物語の世界観、空気感がとても好き。
    みんなそれぞれ悩みはあるけれど、その大小、カテゴリーは人によって様々。
    自分が悩んでる時、他人の些細な、関係のない発言に救われることってあるよなぁ。
    大事な人はずっと変わらずいてくれるのに、自分だけ気持ちがうろちょろしていることもあるよなぁと今の自分のことのように感じた。
    悩んだ時に読み返したい。

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    2026年05月03日
  • 青の炎

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    ネタバレ


    1/3ほど読んだところで、突き動かされるように、秀一と同じ風を浴びて雨に打たれ134号線を踏み締めたくなって、湘南へ急行。
    雨の朝、学生と共に藤沢から江ノ電に乗り込む。小糠雨の中、極楽寺の切通しを歩く。鎌倉を散策する。晴天の134号線をサーファ横目に歩き、鎌倉学園前駅で江ノ電に手を振る。車窓から鵠沼を眺め、ハートトゥハートや秀一の家の辺りがどこかを想像する。
    山月記やこころなどの高校の教科書に載っていた作品と秀一の気持ちがリンクするところも憎い演出で郷愁に駆られた。
    徹頭徹尾、秀一の気持ちが痛いほどよくわかる。人は殺してないけど、デジャヴくらいよくわかる。
    自転車と人馬一体となったような感覚

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    2026年05月03日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なんというか、ヒリヒリどころかズタズタ(笑)
    それなのに、そういう物語を求めているときがある。

    恋が恐怖からはじまるところが刺さった。近づくたび、相手への感覚が研ぎ澄まされて、言葉が溢れて、理解した気になるけど、結局、近づいた先は、暗くて、恐怖は恐怖のままだった。
    それぞれの狂気があって、人のことには冷静なのに、自分の感覚は止められない。
    『間島昭史』という概念、瀬田の存在。
    主人公が生き抜くために必要な終わらせ方だったんだと感じた。恋愛だから湧いたエネルギーであり、恋愛だけだったら湧かなかったエネルギーだと思った。

    わたしには、まだ受け取れていないことが山程ある気がする。また、読み返した

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    2026年05月03日
  • 車輪の下

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    ヘルマンヘッセの青春小説。
    ヘッセの作品とは、中学生の頃に出会ったエーミール以来となる久々の再会となった。

    努力家で純粋、そして未来ある主人公が経験する、多大な挫折。そのリアリティには、おそらく精一杯生きてきた人間なら誰もが共感できるところがある。この小説の、もっとも魅力的な語りはそこにあるのだろうと思った。

    そして、タイトルにもある「車輪の下」について。
    思春期真っ盛りの、多感な主人公は、周囲の勝手な期待や、小さな村社会、閉塞的な学校生活、そうしたそれぞれの狭隘な場所で、まさに「車輪の下」に轢かれるような、苦渋の憂き目に遭う。そうして生命力ある若芽が摘まれていく。最後の靴屋と父親のやりと

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    2026年05月03日