小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
鏡の中は日曜日です、というお話(?)。
梵貝荘(ぼんばいそう)で起きた殺人事件、名探偵によって解決したはずだったが、時を経た後、事件の再調査の話が現代の名探偵の元に持ち込まれる。
過去と現在が交互に語られながら、過去の事件の状況、人物たちの現在が少しずつ明らかになっていく。
そして、現在の探偵がその真相に辿り着いた時、おおきなどんでん返しに驚かされる。
最初に子供返りしてしまった人物が、断片的に過去を思い出し、やがて殺人を犯してしまうところから物語が始まる。
この人物が誰なのか?、中盤で明らかになったと思いきや、、、。
現在と過去の行ったり来たり、なかなかお話が進んでいかないなぁ、と感じていたら、後半怒涛の展開が待っていた。
じわりじわりと進める構成もまた誤認を蓄積する要因になっていたのかもしれない。
同時収録『樒/榁』。
これまた過去と現在の探偵が同じ場所で同じような事件に遭遇する。実は接点があったのでした。
過去のフリがちゃんときいていて、楽しかったですな。 -
Posted by ブクログ
料理本大賞を受賞した、ベストセラー。
滝沢カレンの独特な表現が光ります。
めちゃ面白い。
テレビ番組で見る喋り方がすごく面白くて、ボキャブラリーが豊富なんだけど、ちょっとその組み合わせがずれている!
でも、そのズレ方、突拍子もないようで、一部はわかるような気もしたり。
一生懸命に表現しようとしている姿勢に、真面目さを感じてました。
この本の料理の説明は、すごく感覚的。
ユニークで、豊かなイメージが広がるファンタジーのよう。
食べ物さんが楽しそうに、遊ぶように、美味しい料理になっていくのね。
こんな言葉で考えたことはなかった!
けれども~わかるんですよ。長年ふだんから料理をやって来た身としては。もう全部、目分量だし。
この辺で、と見当つける時の感覚。そうそうそう!って、笑っちゃう。
分量や時間は、具体的には書かれていません。
レシピというのではないので、初心者がこれを読んで作ろうというのは、ちょっと無理だけど(笑)
料理って、楽しそうだな!
と感じる入り口には、なれそう。
慣れてる人も、素材を生かして、過程を楽しむ気分を取り戻せそう。
それ、大事でしょ☆ -
Posted by ブクログ
ワシントン・ポー・シリーズ、第5作。前半。
「ボタニスト」を名乗る連続殺人犯との戦いと、同僚ドイルの冤罪に挑む!
辛口の名物ジャーナリストの元に、詩と押し花の入った脅迫状が届き、毒殺される。
しかも、上院議員にも同じような脅迫状が…!
捜査陣が緊迫する中、病理学者のエステル・ドイルが逮捕されたという報が入る。
遠く離れた郷里で、父親を殺害したという容疑で。しかも、ポーを呼んでいる。
屋敷の周りには雪が降り積もり、足跡はエステルの物しかなく、手には発射の痕跡があるという、圧倒的に不利な状況…
一体、これは?
重大事件の現場から長く離れているわけにはいかず、苦心の掛け持ちをやってのけることになるポー。
妖艶な美女で恐ろしく有能なエステル、ポーを意識してからかっている様子はあったけど。
それだけではなかった? 予想してなかったわ~(笑)
もちろん、ティリーも駆けつけますよね!
この絶対大丈夫な信頼関係が最高~
洋服の趣味が独特なエステルの着替えを、常識に欠けるティリーが何とか選ぶあたりも、めちゃ面白い(笑)
いやもう、ワクワク感が止まりません。
フリン警部も復帰しているしね。
最強チームの活躍が下巻に続く☆ -
Posted by ブクログ
中学に入学前に両親が離婚。中森百合(リリー)は父親、妹の花梨は母親と暮らすことになり、家事をするようになり、料理が得意に。しかし、母親が妹を選んだというトラウトからか、仕事は長続きせず、バイトと、料理コンテストの賞金稼ぎでギリギリの生活を8年も続けているが…。
大家のおばちゃんとリリーとの会話が最高。ひねくれ者同士で気が合うのか、ないのか。お互いがお互いを心配しているのに、素直に言えない。でも、たぶん、お互いが分かり合えてて、信頼関係が築けている。
私も恵実さん同様、飲食店の娘で小さい頃から店の手伝いをしていたせいか、あまり料理が好きじゃない。仕方なく作っているし、レシピ通りに作るのが面倒でセンスもない。
だから、作る相手の気持ちを読み取り、何を作れば喜んで食べてくれるのかを考えて、パパッとなんでも作れるリリーはすごいとしか言いようがない。
下野さん、あらきのご主人、娘の恵実さん、おばちゃんの孫の守くん、妹の花梨ちゃん、そして、大家のおばちゃん。出でくる人たちみんな素敵な人たちばかりだった。
「ゼリーって、透明で幸せな食べ物」って、わかるわかる。目の前にあったら、フルーツジュースより、フルーツゼリーの方が嬉しくなるもの。
最後のページ、最高によかった。
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