小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレやられた。まんまとやられてしまった。めちゃめちゃ面白かった。
購入を迷って、買ったら買ったで読み始めてから後悔したりして・・いやいやいや。あのね。私と同じように迷ってる人にこそ是非読んでほしい。
騙されたと思って読んでほしい!
読み終わってみたら、最初から(読む前から)最後まで、完全に作者の思う壺だったんだなってことがわかる。
これ絶対2冊目も買います。
もう、キャラクターが立ったラノベ調のお話は、歳とっちゃった私は全然読めなくなっちゃったので(若すぎて…)
正直、賭けに出たつもりで買ったのに、読み始めたら「思っていた通り!」のラノベ調登場人物たち…冒頭から「うぇー・・ムリかも」となってしま -
Posted by ブクログ
ばけものを好む中将に付き添う右兵衛佑宗孝の物語 第7巻
今作は、ニの姉の出産に、十二の姉の恋愛騒動、
それに、完全に解決していない、九の姉に対する専女衆との絡みが進展していく。
シリーズものですし、九の姉と専女衆との関係は、前の六巻がまだの人は、
読むことをおすすめします。
毎回、宗孝の姉たちが物語に絡んできて、右大臣家や天皇家も絡んできて、
中流階級のはずの宗孝を含め姉弟で大変な展開になってます。
ばけものこのむ中将こと、左近衛中将宣能は、冷静沈着と言いますか、
父親である右大臣との関係がうまくいっているのかいないのか、
そこらへんも進展していくので、今作はこのシリーズを読んでる人は、
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Posted by ブクログ
ネタバレ任侠の世界から始まる。
主人公の喜久雄は、複雑な家庭で育ち、ヤンチャな少年時代を過ごし、芸能の道へ。
マツや徳次は、派手な存在ではないけれど、喜久雄の最も核になる人物だなと思う。
感情がないわけじゃないけれど、何処か人情の薄さを
感じてしまう喜久雄。そんな喜久雄を熱く支えてくれる2人。そういう人に恵まれて、あぁ、うらやましいなと思う。
妻、彰子は不憫で仕方がなかったけれど、長い年月を経て、変わることってあるんだね。
1番不便なのは「悪魔と取引」を聞かされた綾乃だね。子供にそんな事言うのって、大馬鹿なんじゃないのって思ってしまう。
終わりにかけての喜久雄の変容。
「国宝」って「幸せ」とトレー -
Posted by ブクログ
出会えたことに感謝したい、素晴らしい本。
五感を刺激する美しい文章、丁寧な描写に癒されて幸せな読書時間を過ごせた。
お茶を極めた特別な人の本ではなく、わからないながらも同じことを続けたからこそ見えた境地や、筆者が体験した点と点がつながり自分の血と肉になる瞬間の感動が語られる。
季節のおもてなし、その日のテーマと調和を考えた細かな演出など、お茶の世界の心尽くしに感心した。
近くに置いて何度も読み返したい本。
「それだけだった。なのに胸を突かれた。シンプルな動きに、あらゆるものが含まれていた。形そのものが心だった。いや、心が形になっていた。」
「人間はどんな日だって楽しむことができる。そ -
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賛否両論あるかもですが、私は素晴らしい作品だと思う!!
性格のない主人公・如月空子が、周囲に合わせて「呼応」しながら生きていく様子と、愛玩動物の「ピョコルン」を巡る物語。
このディストピア、マージで、気持ち悪かったです。人間らしさがなくなった、(逆に言えば全人類が人間らしくなったとも言える。)混沌とした世界。
絶対受け入れられないけど、主人公の周囲と呼応しながら話をしたり、その場その場でキャラを変えたり、誰しもがしてる事。共感できる。そのほかの感覚も全て理解できるから気持ち悪い。
読まないとわからない感覚だと思います。
お勧めはしませんが、呼んだら教えてください笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレもうすぐ死んじゃうってわかってる人が主役の物語を読んだのは初めてかもしれない。死んじゃうのは悲しいはずなのに、とても温かい小説だった。
印象に残った文章がたくさんあった。
雫が「私、まだちゃんと生きている。」と生を実感していること、「私、もっと生きて、世界中のいろんな風景を見たかったなぁ」と本音を吐き出したところ、「きっと、私の人生は、生きることのままならなさを学ぶためにあったのかもしれない」と自分の短い人生の意味を悟ったところなど。
また、シマさんが「生かされているんだなぁ、って。だって、生まれるのも死ぬのも、自分では決められないもの。だから死ぬまでは生きるしかないんだよ」と言ったセリフ