小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
死に対しての固定観念が覆った。すごい話。
人生をロウソクに例える表現も美しくて、そうなのかもしれないと思った。
「私ね、死って、最大級のオーガズムみたいなものなんじゃないかと、期待しているんですよ」
私は自分で、自らの死を受け入れたつもりになっていた。でも、そうじゃなかった。そう思うことの方が自分にとっては都合がいいから、受け入れようとしていたのだ。確かに外堀は埋まっていたけれど、肝心のここ、私自身が、私の心が、死を受け入れてはいなかった。私はホスピスに入りたいから、その方が楽で都合がいいから、死を受け入れたふりをしていたのかもしれない。
でも、本当の本当のところでは、まだ死にたくない。私 -
Posted by ブクログ
『その男の周りだけ青い夜の気配がただよっているように見えた』
この一文だけで前作の感動が蘇った。
五感に訴える文章と繊細な感情描写が狂おしいほど好きなシリーズだ。
タイトルにも入っている「月」。
序盤で月に関する謎めいた描写が連続していることから、月に着目して読み始めた。
今回の主人公・満はカッとなりやすい性格であること以外情報が少なく、月との関連性も不明で序盤は感情移入が難しかった。
だが依頼客のエピソードを通してパズルのピースが少しずつ揃い始め、次第に生い立ちとそこに隠された悲劇がうっすらと予見できてくる。
絵が出来上がった時には、とっつきにくかった彼の行動原理が腑に落ちた。
人 -
Posted by ブクログ
青山美智子さんの物語と田中達也さんのアートがぐるぐると混ざり合って、とても素敵な一冊でした。
特にプールのお話と、ピザの観覧車アートがお気に入りです。
夢と現実
日常と非日常
仕事と生活
自分と他人
私たちは、さまざまなものとバランスをとりながら日々過ごしています。
どちらか一方だけになっても、つまらなくなってしまうし、苦しくなってしまうこともあります。
現実や日常で心がいっぱいいっぱいになっているときは、まったく違う環境に身を置いて少し離れることで、普段は気づかなかったことが見えてくることもありますよね。
遊園地も読書も夢や非日常であり、現実や日常をきっと豊かにしてくれる魔法の時間 -
Posted by ブクログ
子供の塾の課題図書だったので、一緒に読みました。
ちゃんと読んだのは初めてだったかもしれない。
さくら先生が繰り出す言葉の数々がたまらなく、
楽しく読みました。
静岡でバイトをしていた頃の話「健康食品三昧」と、
高2の時に友蔵じいさんが亡くなった「メルヘン翁」のお話が好き。
でも、小学6年生の課題図書にこの本選ぶってどうなの、と親としては思うのですが
たまの知久さんと週刊誌沙汰になった話と
アメリカでタクシー運転手にコカインを勧められる話など...親の考えすぎなのか、子供からは特に質問を受けていないので、まあ、いいか。
時間が経っても色褪せないさくら節にたっぷり笑わせてもらいました。
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Posted by ブクログ
『汝、星のごとく』の続編、櫂と関わった人たちの物語。
この話の中では様々な愛の形、結婚の形が描かれている。
それらに対して無責任なことを言う人々がいるが、でも自分の人生に対して誰も責任は取ってくれない、自分で選んで自分で進んでいくしかない。
自分が選んできた道に対して、それで良かったのか、他にも道はあったのではないか、誰しも考えることだと思う。
そんな思いが自分のその先の力になることがあったり、時間と共に過去の自分を肯定できるようになっていったりする。
『汝、星のごとく』は胸がキュッとなる切ない物語だったが、この物語は穏やかな気持ちで読むことができた。 -
Posted by ブクログ
『環境』という名の『水槽』の中で、上手く泳げなかったり、迷子になったりと生きづらさを抱えた女性達を描いた連作短編集。
趣向を凝らした最初の一行。
登場人物を魚になぞらえたり、差し歯がとれた、フルーツガム、孵化した、椅子に座っていられないなど印象的な言い回しにガッチリと心を掴まれる。
各話の主役は異なるが、前話の登場人物との意外な繋がりが判明したりと、設定がサプライズ的に明かされる仕組みには思わずにやり。
どんでん返し的な演出も、アンニュイな世界観に華を添えている。
迷える主人公達の側にいる数少ない理解者達。
彼らとの交流の中で一縷の希望が生まれる流れが大変美しく、特に前述のどんでん返しを -
Posted by ブクログ
『宙わたる教室』続編。
東新宿高校定時制の6年後、伝説になり消滅している科学部をもう一度作りたいと転入生が動き出す!
今回もちょっと難しいかなと構えつつ、覚悟を決めて読書スタート。
前作科学部のOB・OGたちが出てくるのが良くて、思ったよりずっと柔らかく読めた気がする。
読み進めるごとにホッとして内容が面白くなり、嬉しくなった。
今の定時制高校生もやっぱり様々なルーツや事情を抱えている。
担任の先生は冷めた態度で働き、自分の身だしなみにだけ力を入れている。
そんなクラスに超進学校から転入した佐那。
自分の推しの惑星科学者について語りだすと止まらなくなり、相手が難しい言葉についていけなくて
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