ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ラブカは静かに弓を持つ

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    2023年本屋大賞2位の作品。
    前から気になっていた作品だったけれど、面白かった。

    少年時代、チェロ教室の帰りにある出来事に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘樹が勤務先の全日本音楽著作権連盟の指示でミカサ音楽教室への潜入調査を行うというストーリー。目的は著作権法演奏権を侵害している証拠を表明すること。チェロの師となる浅葉桜太郎や仲間との絆を描いた作品。
    スパイ作品としては肩透かしかもしれないけれど、心の動きや昔通った音楽教室を思い起こす作品だった。

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    2026年10月03日
  • 私たちはたしかに光ってたんだ

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    「どれだけ努力しても才能には勝てない」という現実は、切なく胸に突き刺さる。瑞葉の抱く悩みや辛さが、痛いくらいダイレクトに心に響いた。

    ───

    【作中より引用】
    「最初のほうに光ってあとはあんま光らなかった人と、最初のほうは光らなくてあとのほうに光った人で、あとのほうに光った人が良い人生みたいな印象になるのは、印象だけの話であって、本質変わらないと思うのね。別にいつ光ったっていいし、なんなら光らなくてもいいし、でも人生で一度でも光ったなら、それはもう、それだけで、良い人生だと思うのね」

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    2026年10月03日
  • 梟の城

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    昭和34年 初期の司馬遼太郎の作品。司馬遼太郎といえば、綿密な調査を通して、作品中でもメインのストーリー周辺の詳細な情報を提供するスタイルが思い浮かぶが、この作品ではストーリー中心でグイグイと読者を引っ張っていく。司馬遼太郎という作家の力量を感じさせる。ラストの主人公と秀吉との絡みは、特に読み応えがあった。

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    2026年10月03日
  • 鏡の中は日曜日

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    鏡の中は日曜日です、というお話(?)。

    梵貝荘(ぼんばいそう)で起きた殺人事件、名探偵によって解決したはずだったが、時を経た後、事件の再調査の話が現代の名探偵の元に持ち込まれる。

    過去と現在が交互に語られながら、過去の事件の状況、人物たちの現在が少しずつ明らかになっていく。
    そして、現在の探偵がその真相に辿り着いた時、おおきなどんでん返しに驚かされる。

    最初に子供返りしてしまった人物が、断片的に過去を思い出し、やがて殺人を犯してしまうところから物語が始まる。

    この人物が誰なのか?、中盤で明らかになったと思いきや、、、。

    現在と過去の行ったり来たり、なかなかお話が進んでいかないなぁ、と感じていたら、後半怒涛の展開が待っていた。
    じわりじわりと進める構成もまた誤認を蓄積する要因になっていたのかもしれない。


    同時収録『樒/榁』。
    これまた過去と現在の探偵が同じ場所で同じような事件に遭遇する。実は接点があったのでした。
    過去のフリがちゃんときいていて、楽しかったですな。

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    2026年10月03日
  • 小説 ショウタイムセブン

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    映画「ミステリーアリーナ」を視聴したあとのおすすめで出てきた映画…の原作。
    2本続けて面白い映画に当たって嬉しい!

    阿部寛さん主演の映画ですが、時間も丁度よく、俳優さんたちも皆さん達者で、最後には面白い仕掛けもあって…!!
    「ミステリーアリーナ」に引き続き、こちらも原作小説を読みたいと思います!

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    2026年10月03日
  • 舟を編む

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    ネタバレ

    これは面白かった。読み応えもあるし、視点を章ごとに変え、飽きさせない工夫もあった。西岡の気持ちは本当によくわかる。私も何かに夢中になりたい。松本先生が生きているうちに大渡海が完成してほしかったが、実際のところ人生というのはそういうものだろう。辞書をどんなふうに書いてあるか、とか、どんな紙を使っているか、という視点で見たことがなかったので気にしたい。言葉の大切さを所々で感じた。再読したい。

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    2026年10月03日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    余韻の残る小説。
    1ページ目から泣かせてくる。。

    俺たちの、の意味がわかった。
    いろんな人の、いろんな箱根駅伝にまつわる話。

    各章につけられた題名もなんて秀逸なんだろう。
    登場人物のそれぞれの想いをのせた襷が繋がれていく。
    選手はもちろん、テレビ局のメンバーや監督、
    また家族から家族へ、先輩から後輩へ、
    友人から友人へ…

    優しさとリスペクトを
    全員が持っている、本当に心が揺さぶられる、
    またあたたかくさせてくれる物語でした。

    最高!

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    2026年10月03日
  • 白夜行

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    東野圭吾の長編作。ひとつの事件をきっかけに、いろんな事件が繋がっていき、最後は衝撃のラストに言葉を失う。最後の結末を知ってから、また読み返したいと思える。

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    2026年10月03日
  • カラフル

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    「おめでとうございます、抽選に当たりました!」
    中学生のときに読んで以来なので2回目
    展開はある程度想像つくけど、おもしろくてスラスラ読めました

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    2026年10月03日
  • 罪の声

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    映画化の帯に惹かれて、文庫が発売されてすぐに買ったものの、展開テンポが当時は合わず、2人の主人公が顔を合わす前に途中で挫折…
    今回、同じく映画化される『存在のすべてを』が読み切れたので、イケるかな〜と思い、再チャレンジ。
    終盤はグングン引き込まれて、時間を忘れるほどでした。
    (通勤電車で読まれる方は注意ですw)

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    2026年10月03日
  • 命取りのエピソード

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    ネタバレ

    なるほど! 〇〇〇〇ナイフっていうことかあ〜!
    そらマズイわなあ。
    まとまるのか不安だったが、当然のように面白かった。

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    2026年10月03日
  • カレンの台所

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    料理本大賞を受賞した、ベストセラー。
    滝沢カレンの独特な表現が光ります。
    めちゃ面白い。

    テレビ番組で見る喋り方がすごく面白くて、ボキャブラリーが豊富なんだけど、ちょっとその組み合わせがずれている!
    でも、そのズレ方、突拍子もないようで、一部はわかるような気もしたり。
    一生懸命に表現しようとしている姿勢に、真面目さを感じてました。

    この本の料理の説明は、すごく感覚的。
    ユニークで、豊かなイメージが広がるファンタジーのよう。
    食べ物さんが楽しそうに、遊ぶように、美味しい料理になっていくのね。

    こんな言葉で考えたことはなかった!
    けれども~わかるんですよ。長年ふだんから料理をやって来た身としては。もう全部、目分量だし。
    この辺で、と見当つける時の感覚。そうそうそう!って、笑っちゃう。

    分量や時間は、具体的には書かれていません。
    レシピというのではないので、初心者がこれを読んで作ろうというのは、ちょっと無理だけど(笑)
    料理って、楽しそうだな!
    と感じる入り口には、なれそう。
    慣れてる人も、素材を生かして、過程を楽しむ気分を取り戻せそう。
    それ、大事でしょ☆

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    2026年10月03日
  • スピノザの診察室

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    出てくる病院スタッフがどの人も本当に粋でかっこいい。最後は患者さんからのご褒美のような言葉に、心がじんわり温まるような気持ちになりました。

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    2026年10月03日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    最後まで面白かった。本選進出の発表のときなんて、だいたい先が読めてるのにハラハラしてしまった。
    作中に出てくる曲は全然わからないけど、でも音が聞こえて来るようでワクワクした。途中途中でYouTubeで曲を探しにいき、現実の素晴らしいピアニストたちを知ることができた。素人の私が、読んだあとにはクラシックを聞きにいきたい、このピアニストのコンサートに行きたいと思えるようになった。
    人生に彩りを与えてくれた1冊でした。映画見たら続編の短編も読もう。

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    2026年10月03日
  • 死にたくなったら電話して

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    ネタバレ

    2人の行方が気になりすぎて、するする読んでしまいました!

    2人はこの後どうなったんだろーと、とてもきになりました!
    よかったです!

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    2026年10月03日
  • ボタニストの殺人 上

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    ワシントン・ポー・シリーズ、第5作。前半。
    「ボタニスト」を名乗る連続殺人犯との戦いと、同僚ドイルの冤罪に挑む!

    辛口の名物ジャーナリストの元に、詩と押し花の入った脅迫状が届き、毒殺される。
    しかも、上院議員にも同じような脅迫状が…!
    捜査陣が緊迫する中、病理学者のエステル・ドイルが逮捕されたという報が入る。
    遠く離れた郷里で、父親を殺害したという容疑で。しかも、ポーを呼んでいる。
    屋敷の周りには雪が降り積もり、足跡はエステルの物しかなく、手には発射の痕跡があるという、圧倒的に不利な状況…
    一体、これは?

    重大事件の現場から長く離れているわけにはいかず、苦心の掛け持ちをやってのけることになるポー。
    妖艶な美女で恐ろしく有能なエステル、ポーを意識してからかっている様子はあったけど。
    それだけではなかった? 予想してなかったわ~(笑)

    もちろん、ティリーも駆けつけますよね!
    この絶対大丈夫な信頼関係が最高~
    洋服の趣味が独特なエステルの着替えを、常識に欠けるティリーが何とか選ぶあたりも、めちゃ面白い(笑)
    いやもう、ワクワク感が止まりません。
    フリン警部も復帰しているしね。
    最強チームの活躍が下巻に続く☆

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    2026年10月03日
  • 本日は、お日柄もよく

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    途中まであまりハマらずだらっと読んでしまっていたが、一気に引き込まれた。選挙戦の盛り上がりと共に熱くなっていく言葉に、時には涙、時には手に汗を握りながら読み切った。

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    2026年10月03日
  • 殺し屋、やってます。

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    『黒い水筒の女』
    『紙おむつを買う男』
    『同伴者』
    『優柔不断な依頼人』
    『吸血鬼が狙っている』
    『標的はどっち?』
    『狙われた殺し屋』

    殺し屋が副業という設定や連絡係との会話など、コミカルであり、登場人物も少なく、ちゃんと殺し屋として仕事をしているのに、湿り気がなくサッパリしている。
    とても読みやすくて面白い。
    2話読むと、こんな感じか~と思った所で視点が変わる。
    ちょっとした謎が変わって飽きなかったです。

    最後に語られる殺し屋の流儀や存在意義が理屈っぽいのが、非現実的なのに妙に納得してしまう。


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    2026年10月03日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    中学に入学前に両親が離婚。中森百合(リリー)は父親、妹の花梨は母親と暮らすことになり、家事をするようになり、料理が得意に。しかし、母親が妹を選んだというトラウトからか、仕事は長続きせず、バイトと、料理コンテストの賞金稼ぎでギリギリの生活を8年も続けているが…。

    大家のおばちゃんとリリーとの会話が最高。ひねくれ者同士で気が合うのか、ないのか。お互いがお互いを心配しているのに、素直に言えない。でも、たぶん、お互いが分かり合えてて、信頼関係が築けている。

    私も恵実さん同様、飲食店の娘で小さい頃から店の手伝いをしていたせいか、あまり料理が好きじゃない。仕方なく作っているし、レシピ通りに作るのが面倒でセンスもない。
    だから、作る相手の気持ちを読み取り、何を作れば喜んで食べてくれるのかを考えて、パパッとなんでも作れるリリーはすごいとしか言いようがない。

    下野さん、あらきのご主人、娘の恵実さん、おばちゃんの孫の守くん、妹の花梨ちゃん、そして、大家のおばちゃん。出でくる人たちみんな素敵な人たちばかりだった。

    「ゼリーって、透明で幸せな食べ物」って、わかるわかる。目の前にあったら、フルーツジュースより、フルーツゼリーの方が嬉しくなるもの。

    最後のページ、最高によかった。

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    2026年10月03日
  • 月の影 影の海(下) 十二国記(新潮文庫)

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    新刊 幽冥の岸が発刊されたので最初から再読。
    最初に読んだのがだいぶ前なのであらすじは覚えていたけど、とても新鮮に楽しめました。
    白銀の墟 玄の月までまた楽しめるかと思うと幸せ。

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    2026年10月03日