あらすじ
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
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おもしろい!
初めてアプリで小説を購入!題名に惹かれて買いました。
パソコンで管理された孤島の研究所でおきる不可解な事件。
トリックや研究所のを理解するのに必要な、パソコンやネットワークの話も(少し前の作品だからか)細かく説明がされていて、分かりやすいと思います。
また今の感覚だと、小説に出てくるようなシステムの会社は実存するあたりも、
時を経て、この作品がより面白く感じる気がします。
キャラクターも魅力的だし、奇妙な事件を通して個々のキャラクターの内面、変化が感じられるのもとても良かったです。
とにかく、気づいたら読み終わってました。
アプリ初の小説がこの作品で良かったです。
原点にして頂点
第一回メフィスト賞受賞作。
天才と密室、全てがFになる時。
上質な伏線と圧巻のトリックに頭をフルスイングで殴られるかのような衝撃作。
必見です。
Posted by ブクログ
書き出しから最高。そう、最初の段落は覚えているくらいに。
「今は夏。彼女はそれを思い出す。
無表情なコンクリートで囲まれた部屋には、季節の気配が届かなかった。建物のどこにも外界を覗き見る窓はない。歴史も時間も人工的に刻まれている。暑くも寒くもない。
おそらく、人間以外の生物、動物も植物もここには存在しないのではないだろうか、と彼女は思う。…」
Posted by ブクログ
☆4.8
めちゃくちゃ好み。めちゃくちゃ面白い。
冒頭の四季博士と萌絵のギチギチと歯車が軋んで回らないような、愛想も社会性もなく本質だけを常に突いていたいと言いたげな、平たく言えば天才なんだろうけど実際に話すのは疲れるだろうな〜という会話からすでにドストライク。
一つ難点を挙げるとしたら上記の対話が終わって殺人事件が起きるまでがちょっと退屈に感じる瞬間はあった。本を閉じるほどではなく、その分ショッキングな死体の登場が鮮烈に印象に残るのがまた良い、とも言える。
謎を解く鍵、伏線、布石が満遍なく分布していることに舌を巻く。理系ミステリと評されるが、いくつかの謎については謎々と言おうか論理パズル的と言おうか、はたまたトンチを効かせるとでも言おうか、そんな考え方でたどり着けるので私のようなドのつく文系でも問題ない(人間の捉え方については哲学的な対話が多いので、むしろ文系は充足度高いと思う)。
創平君よりも早く気付いたぜ!!分かってたぜ!!と心の中でドヤりながら読めた箇所もあって楽しめた。
もちろん思いもよらない真相や、ヤラレター!!という驚きも多々味わった。
カクレカラクリが謎解きとしてはあまりにもスカスカだったので、今作も評判は良いが期待せず読もう、とちまちま読みすすめていたが途中からのめり込んで読破した。
S&Mシリーズはこのまま読んでいこうと思う。
Posted by ブクログ
本を読み始めたのは最近なので、まだ読書家らしいことは言えませんが、この本と出会えてよかったと素直に思えた小説です。
この本の存在を知ったときは理系ミステリーということもあり興味が湧き、買って読みましたが、森先生の緻密で丁寧な情景描写により、自分が読んできた本より読みやすく、スピード感を感じました。本を読み始めたばかりの人にお勧めしたい一冊です。
Posted by ブクログ
有名な作品で、いつか読みたいと思っていたが、なかなか読めていなかった。
舞台が愛知県であったため、作品に対する自身の解像度は高かった。
博士の部屋・研究所・島という三段階の密室とその後の殺人事件など多くの問題があったが、全て丁寧に明かされていて良かった。
登場人物について、犀川氏は日常に鬱屈しているせいか、非日常の事件にのめり込む、そして一時それが危ういと感じさせられるシーンはヒヤヒヤしたがとても面白かった。萌絵については、家柄・財力・知力を持ち合わせたお嬢様であり、キャラは確立されていたものの登場人物としての魅力を感じなかった。犀川とセットありきのキャラだと私は思った。
四季博士については、その思考はとても理解できるものではなかったが、だからこその面白さがあると感じた。
Posted by ブクログ
今まで読んだミステリーの中で上位に匹敵する面白さ。
ラストの真賀田四季と犀川先生との会話。予想のつくオチではあったものの、私の願うオチであったので大満足。犀川先生の「四季にしてやられた」感が最高に良かった。多分、犀川先生も真賀田四季系の天才の素質がある感じがとても良い。また出会って欲しいと思ってしまう。
Posted by ブクログ
理系ミステリの金字塔として語られることの多い本作。
ミステリというジャンルとは裏腹に登場人物たちは厨二チックな設定モリモリのキャラばかり。
そんな天才たちが本シリーズ通してのキーパーソン「真賀田四季」に迫っていく物語。
正直オチの部分より印象に残っているのは「睡眠」について語られる部分。
「生物は意識のない状態」つまりは「眠っている状態」「死んでいる状態」こそがベースであり、だからこそ人間は目醒めるときに不快感を感じるのだ、という話。
生物学の世界で「生物とは寝ている状態こそが標準の姿であり、起きている状態がイレギュラーな姿の可能性がある」という議論がされ始めたのは2020年代に入ってからだったが、なんとこの本、1996年に書かれた本なのである。
このような森博嗣先生の先見の名はつくづく感心させられる。他にも先生自身の思想と思われる内容が登場人物たちの会話や地の文に多く登場しており、ミステリの部分以外の大きな魅力となっている。
S&Mシリーズは全て読んだが、正直ミステリ部分の展開、衝撃は本作がずば抜けている。
しかし、登場人物たちを通して先生の言葉に触れるという目的だけでも、シリーズ10冊全て読んでみてほしいと思う。
それほど興味深く考えさせられる問いかけ、思想が多かった。
匿名
面白かった。
とても面白かった。この作品、この作者に今まで出会わなかったことを後悔してる。
ずいぶん昔の作品だったのか。
森先生の作品を読んでいきたいと思った。
最終部分が実によくできている
途中まで半信半疑だった。
気になって先を読もうとするが
そんなに最初からどうしても
先に行きたいほどではなかった。
誰が謎を解き明かす人物かという
自分の読みも外れた。
そのことも終盤では
快かった。
最終部分を緻密に作って
いたからだったのだ。
半ば近くなって読む速度が上がった。
読後感が良かった。
人生に対する、常識を超えた
倫理的にはどうかと思うが
なるほどと思える考え方に
感心した。
終わり方にも
倫理的には正解でなくても
ある種の快哉を覚えた。
娘に勧められて
娘に勧められて、読んでみることに…
現代もののミステリーは久しぶりだったので、付いて行けるか不安でしたが、すぐに杞憂に。
文章も好みだし、登場人物も魅力的。一気に読めました。
20世紀の終わりごろって、まだ携帯電話もインターネットも一般人にはそれほど馴染みのあるものではなかったなとか、出どころの不明なフロッピーを無暗に共用のパソコンに突っ込むなとか、WSとか懐かしさを感じるものがいろいろと…
中華航空機墜落事故って、この小説が書かれた少し前だったな、とかも。
シリーズもののようで、楽しみです。
Posted by ブクログ
読み終わって自分が生まれる前に刊行された本だと知った。システムやVRなど、今だからこそ想像出来るものの、何年も前に、既に著者の頭の中にはあったと思うと、より凄さが際立つ。
設定や情景描写の理解が難しかったが、文系側の人間でも楽しめた。ただ理系の知識があるに越したことはない。。
Posted by ブクログ
数学やコンピューターの知識がある方がよりこの作品を楽しむことは出来ると思うが、自分みたいな文系出身の人間でも十分楽しむ事が出来た。
数学的な知識というより、論理的な思考が本作を読む上での一つのテーマとなっており、他のミステリー作品とは違った良さがある。
このように書くと、堅苦しい作品のような印象を与えてしまうが、ミステリーとして純粋に面白いので、肩の力を抜いて一度読んでみてほしい。
Posted by ブクログ
2026年1月に読んだ。
1998年に出された本で、当時がどんなだったか分からないけど、VRの話もあったり作者はかなり先見の明があるのでは?
ミステリーにこんなパターンあったんだ、というトリックで楽しく読めた。
それにしても犀川先生はタバコ吸いすぎだろう
Posted by ブクログ
面白かった!
30年前の作品というのがまず驚きで、AIアシスタントやVRなんかは特に、コンピュータ関係疎い私なんかは今読んでむしろ現実味を感じているし、研究員の働き方も今のリモートワークを思わせてしっくりくる。
ミステリー部分も読み応えがあったし、キャラクターも魅力的。
真相もラストもエグい……
Posted by ブクログ
名作と知りながらもあんまりミステリーに興味持てなくて温めに温めてきたけど信じられないくらいスラスラ読めた。
2章ラストの「人形ではない」のところ、鬼気迫る描写が激アツすぎて最高だったから死ぬ前に読めてよかった。サビだった。
間に合ってよかった〜。
Posted by ブクログ
読み終わってみれば随所に伏線となる情報が張り巡らされていたが全く気付かなかった。
最後の最後まで天才に振り回される様は読んでいて面白く、この本に出会えて良かったと思う。
Posted by ブクログ
昔の作品で読みづらいものかと思っていたが、思ったより読みやすかった。先生と萌絵の不思議な距離感や完全密室殺人など夢中になれる要素が詰まってた。真賀田四季のことは最後まで掴めなかったが、真の天才ってこんな人なんだろうなと感じさせられた。
Posted by ブクログ
メフィスト賞受賞の、森博嗣さんのデビュー作。
瀬名秀明さんの解説読んで知ったけど、この作品は本来、シリーズの4作目だったそうな。それを編集部が1作目にすることを提案し、森さんが改稿した。
つまり、賞への投稿時点で複数作品が完成していた。しかも出版できる水準で。
とんでもない人だ。
犀川助教授と西之園萌絵のコンビが密室殺人に巻き込まれる。天才科学者、真賀田四季女史が14歳で両親殺害容疑により15年間も隔離生活していた部屋で、殺された。システムに異常はなく、入り口はひとつ。誰が入った? 監視カメラにも入室記録にもないのはなぜ?
トリックは全く気づけず、終盤は驚かされっぱなしだった。
犀川助教授の冷徹とも言えるほどの冷静で客観的な研究者目線の発言は、他作品にはない魅力。引き込まれる。
IT技術表現にはどうしても古さを感じるが、この物語の本質はそこじゃないからこそ、作品の良さは古びてはいない。
Posted by ブクログ
真賀田博士のキャラクターが際立っていた。
話すだけでこの人が自分と同じ種類の生物とは思えない、宇宙人みたいだと思った。
倫理や一般的な常識に一切とらわれず、自分の中の論理に基づいて行動するのが全く理解できなかったけど、その分魅力的だとも感じた。
トリックとしては筋が通っていて納得感があり読後感も良かった。
途中の犀川先生の閃く瞬間の描写も印象的だった。
真賀田博士のようにもう一つの人格のようなものが出てきて、アニメの覚醒シーンを思い出してここから一気に面白くなったような
Posted by ブクログ
パソコンの使い方や数学的な知識がある人はもっと楽しめるのかも。でもこの小説の世界観に没頭する事ができて面白かった。読み終えて衝撃だったのは、その後のシリーズが40冊くらいすでにあるという事実…
Posted by ブクログ
3.9
四季博士がただただ神っている作品。全く想像できなかった真実は、少し突拍子すぎでは?と思うところもありましたが、犀川と萌絵の天才具合のバランスがいいなと思いました。
超絶天才という感じでないところが良いです!
種明かしの内容は、理系の説明書を読んでいるような感覚で、私の知識が乏しいせいで納得感というより、そうなんだ…?という感じでした。
でもシリーズ読破してみたいですねえ。
Posted by ブクログ
1998年初版です。
まずここを念頭に読むことが重要かと思います。
まだインターネット黎明期の時代にこれを書かれたというのはすごいことだと感じます。
理系ミステリということで、数学用語、プログラミング用語などがでてきますが、本質はそこではないので、なんとなく理解で読み進めて大丈夫です。
進化していくテクノロジーと人間を描写するときに出る乾いた鬱感がしっかり感じられる作品でした。
余談ですが、禁煙中の方は絶対に読まない方がいいです。
匿名
後半からスピード感がグッと上がっていき驚きながら読む手が止まらなかった。凄く難易度の高いミステリでした。だんだんと人間性も見えてきて、当時人物も前半とはまた違った見方ができ先生に興味が湧きました。
Posted by ブクログ
SEだったから 私にもう少し体力と時間があったのなら、このシリーズを全て読みたいと思いました。ただ、私にもう少し体力と時間があったのなら、この本には手が伸びなかったでしょう。SEには面白い作品でした。
私が末端ながらSEとして働いてきたことで、この作品を身近に感じ内容を理解することが出来ました。そして、1998年に書かれた作品である事に驚きました。
パソコンが一般的に普及し出した頃にこれだけシステムを理解しミステリーに仕立て上げられた事に感嘆します。
ただ、私には重厚すぎる。そう感じました。
Posted by ブクログ
【2021年10冊目】
読むのは2回目。すごい久々に。なんとなくのストーリーは覚えていたものの、要所要所をすっかり忘れていたので久々に「続きが気になる、早く読みたい」衝動に駆られて読みました。森博嗣ワールドたまりませんでした!
初読:2012年11月2日以前
1996年発行
普通、このようなテクノロジーを扱う小説や映画は、年が経つと滑稽に思えるものもあるが、これは違った。ノスタルジーを感じる小物はあるが、大枠の設定やトリックは違和感を覚えず、20年以上も前に発行されていたなんて信じられない。犯人のトリックは、誰かが言っていた「不可能を取り除き残ったものが、どんなに信じられなくてもそれが真実だ」という本格的なものであり、タイトルにもなっている謎の言葉の意味も、説明されれば、なるほどと思える。キャラクターたちにも大変、好感が持てる。おもしろかった。
Posted by 読むコレ
面白くないわけではないけど、まあまあかなぁ…という感想。
萌絵がお嬢様すぎて、けっきょく最後まであまり感情移入できなかった(°_°)
私自身が理系人間ということもあり、トリックの種明かしの場面では頭を回転させて「なるほど!」と、ワクワクしながら楽しく読めました。
Posted by ブクログ
すべてがFになる
森博嗣
30年前に発行されたミステリ小説。タイトルだけは聞いたことがあった有名作。
舞台となる"孤島のハイテク研究所"の未来具合がこの現代で読んでも遜色のないことと、コンピュータ周りの描写が一歩踏み込んだ細かい内容なことに驚いた。
タバコを吸いまくってる点は昔ながら。
密室殺人や特殊な状況にどう決着がつくのか楽しみでどんどん読み進められたが、主人公らのキャラや思考が章によってバラバラに感じてしまい没入しにくかった。
トリックの肝は、作中でヒントが与えられつつも想像がつかず。してやられた
Posted by ブクログ
96年に刊行された作品にも関わらず、作品内に出てくる仮想空間は今の世界を描いているかのようで感嘆してしまいました。ミステリー作品としてもコンピュータを使用したトリックが素晴らしい作品です。
Posted by ブクログ
いつでもどこでもタバコを吸ってて時代を感じた
ITをかじっているおかげで、プログラム,OS等の表現がすぐ脳内イメージできた。得した気分!
真相の無理やり感も結構あるけど理屈は通ってる
Posted by ブクログ
名作だが、楽しく読むには全体通じて少し理系の知識が入りますね。
メインのトリックを経て、全てがFになるというタイトル回収がされた時は気持ちよかった。
Posted by ブクログ
情報工学や数学の部分は話が難しかった。
天才と謳われている真賀田四季や、新藤所長の考え方が意味わからなすぎてあまり感情移入できなかった。
まず、叔父でありながら14才の四季を妊娠させてしまう新藤所長がキモすぎる。
その流れで両親にナイフを向ける四季の気持ちもよく分からないし、そのナイフで両親を刺させる所長もまたまたよく分からない。
あとヘリで到着したとき四季に刺されたけど、最後の力を振り絞って四季に協力して演技する理由が本当に分からない。ナイフで刺されてるのに。
最後の四季のセリフで印象に残っているものがある。
生きていることはそれ自体が病気、意識がないのが正常、覚醒は本能的に不快なもの、
誕生だって同じこと。生まれてくる赤ちゃんって、だから、みんな泣いているのですね。
生まれてくる赤ちゃんの産声を、誕生するのが嫌だったから泣いている、と捉えている価値観に衝撃を受けた。
考察にも書いてあったが、森博嗣の小説は常識に捉われず客観的に物事を捉えており、読者に委ねている的なことが書かれていたが、まさにこの部分のことを言っているのではないかと思った。
Posted by ブクログ
その昔、アニメを見たのよね…
なんとなく覚えてて、もちろん犯人もわかってる状態だったけど、何年前の作品だっけ、今のITの状況から見ても全然古さを感じないくらい最先端な話だったね
最近禁煙した身としては犀川先生がタバコ吸いすぎで気になっちゃうw
シリーズ通して吸い続けるのなら読み進めるのやめようかな( ^∀^)ゲラ