あらすじ
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
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おもしろい!
初めてアプリで小説を購入!題名に惹かれて買いました。
パソコンで管理された孤島の研究所でおきる不可解な事件。
トリックや研究所のを理解するのに必要な、パソコンやネットワークの話も(少し前の作品だからか)細かく説明がされていて、分かりやすいと思います。
また今の感覚だと、小説に出てくるようなシステムの会社は実存するあたりも、
時を経て、この作品がより面白く感じる気がします。
キャラクターも魅力的だし、奇妙な事件を通して個々のキャラクターの内面、変化が感じられるのもとても良かったです。
とにかく、気づいたら読み終わってました。
アプリ初の小説がこの作品で良かったです。
Posted by ブクログ
最初から最後まで無駄のない作品でした。推理するために何回も何回も読みました。
タイトル回収も素晴らしかったです。推理できた時の快感はたまりません。
最後の最後まで楽しめる作品でした。
Posted by ブクログ
これはすごい。何で今までこの本を知らずに過ごしてきたのか。
無知の怖さを知る。ええ、わたくしにとってそれぐらい衝撃でした。
この本の初版が1996年と知り、さらに驚く。
わたくしを含めみんなが、やれノストラダムスやミレニアムやら騒いでいた年より前ってことでしょ。
その時すでにVRやらAIの世界を思い描いていた森先生に脱帽です。
ニンテンドー64でキャッキャ言ってた当時のわたくしに説教をしてやりたい気分です。
「すべてがGameになってるぞ」と。
Posted by ブクログ
真実に辿り着いた時に抱いたどうしようもない感情、これが読書の醍醐味なんだと思います。
読む前に「理系のミステリィ」と聞いて、そもそもが読みづらい文体なのではと心配しましたが、全くもってそんな心配は無用でした。
Posted by ブクログ
推理小説あんまり好きじゃなかったけど最高だなぁ〜 よく感想で見てたけど会話の感じがいいなぁ〜 四季っていう名前めちゃくちゃ素敵 1番くらったのが そういったことを言ってないかもだけど 眠るのは意識を失うことでそれを普通に毎日行ってて死ぬのと同じようなことを普通にできてるのはどうなの?みたいなセリフが ほんとにもう何度考えてもちゃんと咀嚼出来なくて意味はわかるけど本意というかあーだめだ 実際に女史にあって説明してもらいて〜〜 俺みたいな人には会ってくれなさうだなぁ、、泣いた 早く、続編読まないと
Posted by ブクログ
かなり有名な作品で、
理系ミステリーと謳っていたので手にとってみた。
読み進めていくうちに、登場人物のキャラクターやセリフがとても魅力的で引き込まれた。
特に後半の真相に近づいていくところは面白すぎてページをめくる手が止まらず、駆け抜けた。。
自分が理系かつ情報分野を扱っているということもあり、途中の専門用語などは知っていたため、すんなりと読むことができた。馴染みがない方には少し難しいのかもしれないと感じた。
著者の世界に引きずり込まれてしまったなぁと思いつつ、S&Mシリーズや他のシリーズも読んでみたいと思った!
Posted by ブクログ
あまりにも好みの小説すぎて、残りのシリーズ全部まとめ買いした。初めから最後までずっと面白かった!そう思える小説ってなかなかないよね。これはマイベストに入ると思う。
初めての理系ミステリに挑戦したけど、難しいところがあっても一才嫌にならず、とにかく先が気になってしまった。登場人物みんな好き。魅力的。
タイトルがもう求心力えぐい。難しそうだなと思ってしばらく嫌厭してたけど勇気を持って読んで良かった。
Posted by ブクログ
伏線に気を付けて読みましたが、ギリギリまで犯人やトリックに気づくことができませんでした。
BやDと7 1-10を2群に分けて是々をもうすこし関連付けて考えを巡らせればFの意味にあるいは気づけたかもしれません。英単語の頭文字、Fake, Flat, False, Failure...これらから抜け出すことができませんでした…
尤も、気付いた山根さんは死んでしまいましたが。
森博嗣の小説は初めてでしたが、素晴らしくよく練られた作品だと思います。シリーズものですがすべて読まなくてはなりませんね。
Posted by ブクログ
凡人には思考のトレースもままならない天才。
常識に囚われない独自の思想を持つ大学教授。
自分の城を築き他者との関わりを求めない科学者。
頭が良くて癖があって面倒臭い人物の描写がとてもリアルで、かつ魅力的で、どんどん物語に惹きこまれました……!
本作が理系ミステリと呼ばれる由縁は、謎に使われるトリックだけでなく、こういった人部描写に表れているのだと強く思います!
理系色を強く押し出した作品ではありますが、一方で「両腕両脚の無いウェディングドレス姿の被害者」というインパクトの強いシチュエーションや臨場感溢れる場面描写など純粋な小説としての魅力も素晴らしく、理系知識が無くても十二分に楽しめる作品だと思います!
ですが、理系知識を持ち合わせていると更に何倍も楽しめるというのも事実……
孤独な7
そしてBとD
表題となっている「すべてがFになる」
物語のキーとなってくるこれらの謎が全て繋がったとき、私は自分が理系であったことに心底感謝しました。何故か。それは是非読んでみてください!!!
Posted by ブクログ
生死とは、という命題が好きなこともあり一気に読み進められた。推理が得意ではなく、ミステリはいつも犯人が明かされるまでトリックがさっぱりわからないがこの本は何を使ったかピンときてトリックを考えながら読めたので面白かった。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ有名タイトルだしドラマやアニメになったのも知ってたから期待値マックスで読み始めたんだけど、想像をはるかに超える面白さだった!
叙述トリック以外でこんなに面白いと思ったミステリーは初めてかもしれない。
ウエディングドレスを纏った四肢の無い死体が動いて部屋から出てくるなんてインパクト強すぎてたまりません。ここだけはぜひ映像で見てみたい!ドラマ版見ようかな…。
なんと言っても真賀田四季というキャラクターが魅力的。密室のトリックは衝撃だったしどんでん返しとして自分の中では100点満点でした。あまりに面白かったから読み終わった直後、興奮気味で家族に内容を全部説明してしまった 笑
ただ数学は大の苦手なので16進数の話とか何言ってるかほとんど理解不能だったけどそれでも楽しめた 笑
久々にこんなに好みの作品に出会えました。やっぱり人気出るってことはそれなりの理由があるね。
最終部分が実によくできている
途中まで半信半疑だった。
気になって先を読もうとするが
そんなに最初からどうしても
先に行きたいほどではなかった。
誰が謎を解き明かす人物かという
自分の読みも外れた。
そのことも終盤では
快かった。
最終部分を緻密に作って
いたからだったのだ。
半ば近くなって読む速度が上がった。
読後感が良かった。
人生に対する、常識を超えた
倫理的にはどうかと思うが
なるほどと思える考え方に
感心した。
終わり方にも
倫理的には正解でなくても
ある種の快哉を覚えた。
娘に勧められて
娘に勧められて、読んでみることに…
現代もののミステリーは久しぶりだったので、付いて行けるか不安でしたが、すぐに杞憂に。
文章も好みだし、登場人物も魅力的。一気に読めました。
20世紀の終わりごろって、まだ携帯電話もインターネットも一般人にはそれほど馴染みのあるものではなかったなとか、出どころの不明なフロッピーを無暗に共用のパソコンに突っ込むなとか、WSとか懐かしさを感じるものがいろいろと…
中華航空機墜落事故って、この小説が書かれた少し前だったな、とかも。
シリーズもののようで、楽しみです。
Posted by ブクログ
すべてがFになる、という言葉の意味や事件の真相が明かされるシーンはとても鮮やかで驚いた。
天才真賀田四季の常人とはかけ離れた感覚と詩的な言葉に心惹かれつつ、地に足のついた犀川の現実的ながら鋭い視点にも、ページをめくる手が止まらなかった。
森博嗣の作品はこれが初めてで、これからたくさん読むことができるのが嬉しい。
Posted by ブクログ
ミステリーとしての面白さに加えて、サイエンス(特にコンピューターやデータ)と生き方について考えさせられる一冊。
ミステリーとしては、多様な登場人物の誰がどうこの事件に関係しているのか、「すべてがFになる」というキーワードはどういうことなのか、など推理する楽しさが多く純粋に楽しめた。また、犀川と儀同世津子の関係がどうなのか、もミステリーの本質とは別に非常に気になる点で、落としどころもすっきり。
「自分の人生を他人に干渉してもらいたい、、、」といった四季が発したことばなど、犀川や四季のことばからは、ところどころに人生観のようなものに触れられる。
Posted by ブクログ
理系ミステリーということから、難しそうな印象があったので内容を理解できたことにひとまず安心。この本はタイトルにも惹かれていたので、本編にも大きく関わっていて嬉しかった。読み手の先入観だけを利用したりはせず、正々堂々と真正面から構築された天才的なトリックに脱帽。
Posted by ブクログ
天才の手の中で読む話。最後はちょっと難しかったけど、普通に衝撃的だった。そしてまさかのシリーズ本だった。こんな凝縮された話なのにまさかの序章だったなんて、、、他のシリーズも読みたくなった。彼女に何があったのか、、、なぜああしたのか、、、最後まで追ってみたい。
Posted by ブクログ
当初の私の考察では真賀田四季が犯人でその他の登場人物たちを手のひらで転がしているというものでした。なぜなら、彼女ほど頭脳明晰な人物が犯人に手足を切断されるのを簡単に許すわけがないと思ったからです。だから、本当に殺されたとしたら、彼女が容認していたことになると思いました。しかし、話の流れ的に容認しているならば14年前の事件が関わっているはずだからもっと早く殺されていてもおかしくないように感じました。考えれば考えるほど、謎が多かったので途中からは犀川教授の推理に身を任せることにしました。そしたら、まさかの子供の登場で本当に驚きました。そうすれば確かに辻褄が合うし、理解ができます。その結末は想定外ですが、とても納得のいく内容だったので読んでいてスッキリとしました。ただ、動機がしきたりというか宿命というかという感じだったので、人間的な共感できる理由を求めてしまう私的には超人の考えることは計り知れないなという感想しか持つことが出来ませんでした。星を4つにしたのは内容が難しすぎる部分があったからです。しかし、これは作者と言うより自分の理解能力の問題かなと思います。これからこのシリーズの森博嗣の本を読み進めようと思っているので、段々と慣れていこうと思います。
Posted by ブクログ
理系ミステリー
「デリカシーって知ってる?」「珍味のことですね」
とか、
「地球の垂直方向の移動は苦手なんだ」みたいなちょっとしたセリフが頭良くておもしろかった
Posted by ブクログ
作者が工学博士だけあって孤島で閉鎖された真賀田研究所の空間が秀逸!ホントに30年近く前の作品?!と思ってしまう世界に引き込まれてしまった。
出てくる皆んな天才すぎて、正直トリックは脳みそはじけました。“F”ってそういう事!
でも読みやすかった!
Posted by ブクログ
二転三転して真実に近づいていくのが最後まで飽きることなく楽しませてもらえた。
文庫化されて再度話題になった時に耳にしていたのか?名前だけは知っていて、そこまでミステリに興味が湧かずずっと読んでいなかった。
すごく現代的、近未来的な技術が出て来ていたがすごく前の作品だと知って驚いた。
謎が明かされていく場面では、一度はその展開の速さに難しさを感じたのだが、逆にその天才たちに置いていかれる感じが、天才を凡人の理解の及ぶレベルに下げないでくれていてよかった。
その後丁寧に解説されているところをきちんと読めば、凡人にも理解はできる。
自分には及ばないのに、天才たちの世界にはどうしてもかっこよさを感じてしまう。シリーズの続きが気になります。
Posted by ブクログ
自分用メモです。
【概要】
離島の研究所にて殺人事件発生。密室殺人を大学教員の犀川と学生の西之園で解決する。
【結末】
死んだと思っていたマガタシキは生きており、シキと思われていた死体はシキの娘。監禁された部屋の中で人知れず出産していた。
研究所のシステムに手を加えて、時間を操作し監視カメラの映像を一時的に記録されないようにし、隙を見て脱出。妹の未来になりすまし、旅行に来ていた学生に紛れて島から脱出。
【ポイント】
全てがFになる:Fは16進数で「15」のこと。16進数で書かれたプログラムの4桁がFFFFになるタイミングのことを指す。
【感想】
面白かった。密室殺人の犯人が最初から部屋にいたというのも驚いたし、さらに死体が本人ではなく娘だったことにも驚いた。一番気になっていた「すべてがFになる」のFの内容についてはそこまでスッキリはしなかったが、納得できる内容だった。
ミステリーのトリックはありきたりで予想できてしまうと面白くないが、かといって奇抜すぎるものも興冷めだが、ちょうどいいラインで楽しむことができた。
初心者の自分にも読みやすい内容だった。
Posted by ブクログ
すべてがFになる
なるほど納得です。
東野圭吾先生ばりの読みやすさ
文章力も素晴らしいです!
シリーズもの追って行きたいですが、めちゃくちゃ多いですね笑
じっくりゆっくり全シリーズ読破を目指さします。
Posted by ブクログ
最初は浮世離れなお嬢様の萌絵に少しイラッとしながら読んでいたが事件が動き出すと読む手が止まらなくなった。理系人間ではないので難しい所もあったが、なんとなくで読んでも面白い。伏線回収も素晴らしかった。シリーズみたいなので全制覇したい。
1996年発行
普通、このようなテクノロジーを扱う小説や映画は、年が経つと滑稽に思えるものもあるが、これは違った。ノスタルジーを感じる小物はあるが、大枠の設定やトリックは違和感を覚えず、20年以上も前に発行されていたなんて信じられない。犯人のトリックは、誰かが言っていた「不可能を取り除き残ったものが、どんなに信じられなくてもそれが真実だ」という本格的なものであり、タイトルにもなっている謎の言葉の意味も、説明されれば、なるほどと思える。キャラクターたちにも大変、好感が持てる。おもしろかった。
Posted by 読むコレ
面白くないわけではないけど、まあまあかなぁ…という感想。
萌絵がお嬢様すぎて、けっきょく最後まであまり感情移入できなかった(°_°)
私自身が理系人間ということもあり、トリックの種明かしの場面では頭を回転させて「なるほど!」と、ワクワクしながら楽しく読めました。
Posted by ブクログ
タイトルの意味を考えながら読み進めてもなかなかわからないよね 理屈っぽいとも言えるが内容的には引き込まれ読み応えもあったと思う。最後の落とし所は良かった
シリーズ化されているようで長い楽しみが増えました!
Posted by ブクログ
題材が題材だけに陳腐化してしまっているなぁという感じが否めない。
それは仕方ないと思うのだけれども、何か一つ物足りない。連作になっているとのことなので、全部読まないと回収できないということかもしれないけれども、現実感に乏しいこともあって余計に執念深さというか闇が欲しかったという感ありです。
Posted by ブクログ
近未来ミステリという感じがした。結構専門的な知識が多く、理解できない所が多々あったため、登場人物の感情との間に温度差を感じてしまったが、これまで読んでいたミステリとは一味違い新鮮な読書体験でした。シリーズものということで今後の展開がとても気になります。
Posted by ブクログ
タイトルの不思議さに惹かれて購入
長いけどちゃんと入り込めてスルスル読めた。
結末は文系の自分には難しかった。
昔の作品なのに、アレクサみたいな装置とかVRとかトーク画面とか出てきて
今の時代を予言しているみたいですごいなあと思った。
Posted by ブクログ
孤島、密室で起こる名探偵コナンのような連続殺人事件。面白いトリックなんやろうけど、難しくて頭に入ってこない、、、
自己紹介で「動物の犀に川で犀川です」動物の犀って書けないって!難いって!軽いツッコミをひとつ
そしてタバコ吸い過ぎ、、、
Posted by ブクログ
私が賢くない脳の持ち主なため
解釈できない部分もあったけれど、
展開が読めない最後の最後で
複雑なパズルがピタッとはまるような
伏線回収の素晴らしさ。
始終、白い無機質なイメージで読みました。
天才の書く理系ミステリィ。
もう少し賢くなったら、今度は同著者の別の本も読んでみたい。