あらすじ
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
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おもしろい!
初めてアプリで小説を購入!題名に惹かれて買いました。
パソコンで管理された孤島の研究所でおきる不可解な事件。
トリックや研究所のを理解するのに必要な、パソコンやネットワークの話も(少し前の作品だからか)細かく説明がされていて、分かりやすいと思います。
また今の感覚だと、小説に出てくるようなシステムの会社は実存するあたりも、
時を経て、この作品がより面白く感じる気がします。
キャラクターも魅力的だし、奇妙な事件を通して個々のキャラクターの内面、変化が感じられるのもとても良かったです。
とにかく、気づいたら読み終わってました。
アプリ初の小説がこの作品で良かったです。
Posted by ブクログ
読書好き、ミステリー好きがこぞって森博嗣が面白いと専らの評判なので、中でも評価が高くデビュー作でもある本書を読むことにした。どうしてくれる。私ももう森博嗣の虜となってしまった。
Posted by ブクログ
密室とも呼べる孤島で起きた天才の殺人事件、しかも犯行現場も密室という、常識ではあり得ないような設定ながら、こちらの想像を超えた結末があり、期待を裏切らない面白さだった。新藤所長の殺害の場面は、最初の一撃で所長が死ななかったという偶然に無理やりかこつけている感じもしたが、それもあるいは計算かと思わせるくらいの、真賀田四季の天才ぶりだった。理系らしい、パズルを解いていくような論理展開も良かったので、ぜひシリーズを読み進めたい。
Posted by ブクログ
文庫版は500ページもあるので少しずつ読んでたけど、真相解明する辺りから面白くて一気読み。
あのトリックは初見じゃ分からないなぁ...。なるほど、Fとはそういう意味だったのか...。
1996年の作品なのに、近未来的なVRゲームの解像度が高かったのと、犀川先生のチェーンスモーカーっぷりが印象的だった 笑
Posted by ブクログ
2026年に初めて読みました。AIやVRはもはや身近で、逆にどこでも煙草を吸う人間は珍しい現代においては、研究所も四季博士のような人間もこの世のどこかに存在するのではないかと思えます。
トリック自体は人間にしか不可能なもので、閉ざされた部屋にいたもう1人の存在に驚きましたが、それ以上に「誰かに好意を持って妊娠出産する」という博士の行動があまりにも人間らしいことに、この小説の面白さがあると感じました。
ウエディングドレスを着て死のうとしたところも、親に認められずこのまま世間にも知られずに終わる所長との関係を最後に示唆したかったのではと思いますし、最後に犀川先生に会いに来たことと会話の内容からも結局は人との関わりを持ちたいように感じられました。
悩んだ末に子供を殺してまで得た自由をどう過ごすか、四季博士の今後が気になります。
Posted by ブクログ
あまりミステリー小説を多く読んだことは無いのですがとても面白く、一気読みしてしまった。一度犯人がわかったとなった後、少しだけ実は違って話の展開がひっくり帰るところや、全てがFになるという意味も、ああなるほどと唸ってしまった。
Posted by ブクログ
おもしろかった〜〜〜!
この人が犯人?この人が犯人?って考えながら読むけど全然当たらず。犀川先生はカッコイイけど、ヘビースモーカーやし、コーヒーめっちゃ飲むから口臭そうってずっと思ってた。笑
以下、引用
日常、自分の身の回りで発生する些細な摩擦は、体温を保つために必要な運動なのかもしれない。嫌なことは相変わらず沢山あるが、我慢しきないことは歳とともに減少している。しかし、それとともに、嫌なものの対象は、他人から自分の内側へと向かっていた。周囲との摩擦を避け、ごまかしている自分が、どんどん嫌いになっていきそうだった。
↑私はあまりにも凡人すぎるけど、共通する感覚があって嬉しかった。
高校時代理系を選択していたから、理系のミステリーってどんなもんだ?と思って読み始めたものの、全然難しかった。今でこそVRとか身近にあるし、抵抗なく物語を読み進められたけど、30年前の時代だったら想像力がなく、読めてなかったかもしれない。
Posted by ブクログ
理系が故の論理的な犀川の考え方がすごい好き。森博嗣さんの作品は初めてでしたがさすがメフィスト賞を作った作品と言わんばかりの真相でした。S&Mシリーズこれからも読んでいきたいです。めちゃくちゃ面白かった。
Posted by ブクログ
刊行された時代が時代なので、P1くらいのロボットは今どきファミレスにもあるよなと思いながら。しかしこれだけITリテラシーが底上げされた時代でもしっかり楽しめる。当時ハイテクとされていたものが10年近く経った現代では日常にあったり、まだ高度であると感じられたりするのが面白かった。シリーズものとは知らなかったので続けて読みたい。
Posted by ブクログ
久しぶりに夢中で読んだ本でした。
どこが面白いのかというと、全部が面白かった。
理系ミステリと言われていたので自分に読めるか不安だったが、そんなことは払拭されるほどに面白かった。確かに理系の話が出てくるし、それが謎解きに必要ではあるが、自分で推理したいというより、どんな結末を迎えるのかということの方が楽しい自分にとっては特につまづくことなく最後まで読めました。
所々哲学的なことが書かれているのも良かった。
そして自分は文庫版を読んだので、最後の解説もとても素晴らしかった。
研究者は何も生み出さない。
でも未来のことを考えられるのは研究者だけだ。
高校時代に無意味に思われた数式の羅列。
自分は研究者ではないので、正直全く役に立っていないが、あの数列ももしかしたら未来のことを考えているのかもしれないと思うと鳥肌がたった。
そして、小説を読むという行為ですら、何も生み出さないけれども未来のことを考えられるという点で同じだという。衝撃を受けました。
とにかく面白かった。読んで良かった。
シリーズこの先とても長いが、じっくり味わいながら読み進めたいと思います。
Posted by ブクログ
天才同士の話は凡人には理解できない。何を話しているかわからないからだ。
改めて読んでみても最初に読んだ時に思った事は欠片も変わらなかった。
それにしても本作は時を超える傑作である。殺人現場のグロテスクさとは裏腹に魅力的な展開が続いていくし、犀川と萌絵のコンビがいい。双方抜け目のない数学の天才だから、迷いがない。
当時は怒涛のクライマックスやトリックにばかり目が行っていたが、キャラクター、舞台設定としてもケチのつけようがない。何度読んでも面白い小説とは本作の事である。
Posted by ブクログ
密室殺人の小説なんてベタだなぁとか思いながらトリックを暴く意気込みで読ませていただきました。
その結果全く想像できない犯人の鮮やかなトリックにまんまやられました。。。
悔しいのは知識がある人ならトリックの詳細まで、知識が無くてもトリックの発想は思いつけるように物語が作ってある点です。
著者の森博嗣さんと私の脳のスペックの差を見せつけられました。
さらにトリックだけではなく、登場人物がみな魅力的なのもこの小説が完璧であることを裏付けています。
ああ、読書って楽しいなあ。そう再実感させてくれる素晴らしい作品でした。
Posted by ブクログ
頭の中の「すべてがFになる」読書体験だった。第一メイスト賞受賞作。なんと、30年前の作品。2026年現在のネット知識を持ってしてようやく理解できる内容だった。作品内で【自分は百歳若すぎる】という一文があるのだが、文字通り作者の森先生なら百年先が見えるのかもしれない。文章がまた読みやすい。まるで、無駄のないプログラムのコードの様だった。会話が軸の文章で、描写はシンプルに最小限、なのにしっかり風景や人物が描けている。気になって、森先生の経歴を調べたら、大学教授だった。そして驚愕したのが、筆の速さ。嘘か誠か、一週間で長編を書くらしい。ははは、まさに【自分は百歳若すぎる】。森先生の作品は制覇したい。
Posted by ブクログ
物語を読み終わり、巻末の解説を読み、まずこう思いました。
「とんでもないシリーズに手を出してしまった...」
第1回メフィスト賞受賞作ということで、これぞメフィスト賞といった驚きを与えてくれました。
まずこの作品、設定を30年ほど前に書いていたことに驚き。
理系ミステリということで読みづらいかもと感じてしまうかもしれないが、令和の今の方が技術面なども理解しやすく、読むのに向いているのではないかと感じました。
そしてトリックもさることながら、キャラがとっても魅力的。この主人公たちが登場S&Mシリーズがあと9作もあるなんて、とても幸せと思うと同時に途方の無さまで感じている笑
理解できない部分があってもいい。ただそれでも読んで欲しいそんな一冊でした
原点にして頂点
第一回メフィスト賞受賞作。
天才と密室、全てがFになる時。
上質な伏線と圧巻のトリックに頭をフルスイングで殴られるかのような衝撃作。
必見です。
匿名
面白かった。
とても面白かった。この作品、この作者に今まで出会わなかったことを後悔してる。
ずいぶん昔の作品だったのか。
森先生の作品を読んでいきたいと思った。
最終部分が実によくできている
途中まで半信半疑だった。
気になって先を読もうとするが
そんなに最初からどうしても
先に行きたいほどではなかった。
誰が謎を解き明かす人物かという
自分の読みも外れた。
そのことも終盤では
快かった。
最終部分を緻密に作って
いたからだったのだ。
半ば近くなって読む速度が上がった。
読後感が良かった。
人生に対する、常識を超えた
倫理的にはどうかと思うが
なるほどと思える考え方に
感心した。
終わり方にも
倫理的には正解でなくても
ある種の快哉を覚えた。
娘に勧められて
娘に勧められて、読んでみることに…
現代もののミステリーは久しぶりだったので、付いて行けるか不安でしたが、すぐに杞憂に。
文章も好みだし、登場人物も魅力的。一気に読めました。
20世紀の終わりごろって、まだ携帯電話もインターネットも一般人にはそれほど馴染みのあるものではなかったなとか、出どころの不明なフロッピーを無暗に共用のパソコンに突っ込むなとか、WSとか懐かしさを感じるものがいろいろと…
中華航空機墜落事故って、この小説が書かれた少し前だったな、とかも。
シリーズもののようで、楽しみです。
Posted by ブクログ
孤島で起きる密室殺人という設定は王道なのに、舞台が“電算センター的な環境”というところが独特で、読んでいて当時の技術観を想像してしまいました。島にあるはずの厳重な研究施設なのに、主人公たちが意外とあっさり出入りできる点は、違和感がありましたが、それもまた面白いところ。
一方で、システムを使ったトリックが密室殺人を成立させるという発想や、仮想現実が物語に組み込まれている点は、1996年の作品とは思えないほど先鋭的。“F”の意味も今読むと比較的早い段階で察しがつくのですが、当時は“未来の密室殺人”として読まれていたんだろうなと感じました。
そして、当時としてはハイテクな舞台設定とは裏腹に、事件の動機がとても人間的で本能的なものだったのも印象的で、この対比が作品全体の余韻を強くしている気がします。
もし20年前に読んでいたら、迷わず☆5だったと思います。今読むと時代のギャップも含めて楽しめるな一冊でした。
Posted by ブクログ
一度読むのを挫折して再度読み直し。
理系っぽい言語が多くて敬遠する人もいると思うけど、社会人である程度インターネットに触れていれば十分読めると思う。
抽象的な箇所も多いけど、そこは雰囲気で。
一番最初読んだ時は感じなかったけど、登場人物の会話がかなり面白い。
謎解き部分は説得性あるし、エピローグで登場人物の凄みを感じられた。
ミクロな謎解きが好きな人にはかなりオススメ。ストーリー性の謎解きが好きな人はそこまでかも。
Posted by ブクログ
とても論理的な小説。トリックの内容は、驚くものであり、ただ論理的にはそうなんだろうけど、感情抜きでそこまでできるかいなと、共感しづらいものだった。
人間性とは、完全的な合理性とはというところを考えさせられる小説だった。
Posted by ブクログ
まず驚きなのが、これが書かれた1996年はようやくyahooが出てきてインターネットと一般人の距離が何となく近くなってきたなぁぐらいの頃であるという事。
VRの世界観は今読んでも全くピントがズレてないし、チャットのやり取りなんて今そのまま。
異なるのはタバコの扱いと、GPSによる時間補正ぐらいだろうか。
Posted by ブクログ
読み終わって自分が生まれる前に刊行された本だと知った。システムやVRなど、今だからこそ想像出来るものの、何年も前に、既に著者の頭の中にはあったと思うと、より凄さが際立つ。
設定や情景描写の理解が難しかったが、文系側の人間でも楽しめた。ただ理系の知識があるに越したことはない。。
匿名
後半からスピード感がグッと上がっていき驚きながら読む手が止まらなかった。凄く難易度の高いミステリでした。だんだんと人間性も見えてきて、当時人物も前半とはまた違った見方ができ先生に興味が湧きました。
1996年発行
普通、このようなテクノロジーを扱う小説や映画は、年が経つと滑稽に思えるものもあるが、これは違った。ノスタルジーを感じる小物はあるが、大枠の設定やトリックは違和感を覚えず、20年以上も前に発行されていたなんて信じられない。犯人のトリックは、誰かが言っていた「不可能を取り除き残ったものが、どんなに信じられなくてもそれが真実だ」という本格的なものであり、タイトルにもなっている謎の言葉の意味も、説明されれば、なるほどと思える。キャラクターたちにも大変、好感が持てる。おもしろかった。
Posted by 読むコレ
面白くないわけではないけど、まあまあかなぁ…という感想。
萌絵がお嬢様すぎて、けっきょく最後まであまり感情移入できなかった(°_°)
私自身が理系人間ということもあり、トリックの種明かしの場面では頭を回転させて「なるほど!」と、ワクワクしながら楽しく読めました。
Posted by ブクログ
けっこう昔なのに今より先進的な施設での事件
大筋のトリックは解決したけど結局こいつは何したかったんだよ感はある
そこは凡人に天才は理解できないということで強引に納得するしかない
まぁでも評判だけあって面白かったかな?
Posted by ブクログ
読み終えるのに時間がかかった。1週間ちょっとくらい。所々コンピュータの話が出てきて理解するのに時間がかかった。最後の追い込みがすごくてページをめくる手が止まらなかった。何年か後に読み返す時がくるかも?
Posted by ブクログ
事件の展開と、淡い恋愛の展開にワクワクしながら読み進められた。多少難しい部分もあったがそこそこ面白かった、最後はやや尻すぼみ感あり。もえと先生の恋の行方がはっきりしなかったことも残念な点のひとつ。
天才とサイコパスは紙一重だ。
Posted by ブクログ
理系ミステリの金字塔と言われているが、読後の感覚はむしろ哲学書に近かったかもしれない。
通常の事件とは一線を画す、論理的な動機による殺人。
理詰めで、静かに組み立てられていくストーリー。
他にはない作品だと思った。
Posted by ブクログ
読むのが遅すぎた。四半世紀前に読んでいたら最高に面白かったんだろう。その時私はまだ生まれていないけど。
それでも事件描写の緻密さや知性の描き方には舌を巻く。真賀田四季の、我々凡人には遠く及ばないと思わせるような異質さと、その期待感を裏切らない残酷無比なトリック。
そして、20世紀末に書かれたとは思えない未来と科学への洞察。
Posted by ブクログ
ITエンジニア必見の理系ミステリーを代表する小説。
絶海の孤島で起きた天才プログラマ殺人事件を大学教授とその生徒が解明していく話。
冒頭1ページ目からいきなりみんな大好きオブジェクト指向の話が出てきたり、情報工学系の話がたくさん出てきます。
正直トリックの部分はそんなにでしたが、登場人物たちのキャラクターが個性的で面白い、理系の人間を良く表している。
Posted by ブクログ
正直に言って難しすぎてほぼ分からなかったが、隔離された場所での殺人事件という内容自体はドキドキしながら読めた。
大きい地震があった時に、オール電化の家が何も機能しなくて大変だったという話を唐突に思い出した。
今はまだこの世界に至ってないが、何年後かにはこの世界にさらに近づくんだろうなと思う。