あらすじ
亡き友の家を守る物書き、綿貫征四郎。姿を消した忠犬ゴローを探すため、鈴鹿の山中へ旅に出た彼は、道道で印象深い邂逅を経験する。河童の少年。秋の花実。異郷から来た老女。天狗。お産で命を落とした若妻。荘厳な滝。赤竜の化身。宿を営むイワナの夫婦。人間と精たちとがともに暮らす清澄な山で、果たして再びゴローに会えるのか。『家守綺譚』の主人公による、ささやかで豊饒な冒険譚。
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よかった。この話は家守奇譚の続編。前作もかなりの名作。前作は水墨画のような幻想的な印象だった。今作は、テイストはそんなに変わらないけど、色彩が豊かな印象。活力を感じた。
名作の条件は、余韻があるかないかだと思う。冬虫夏草、これは余韻がすごい… なんかもう泣けたわ。なんで泣けたのかわからん。50近くもなるおっさんが、涙腺が緩くなっているとはいえ、最後には涙を目に溜めながら読み終えた。最後のページの余白を少しの間読んでいた。うん。よかった。
手に負えぬ煩いは放っておけ。
このフレーズにいろんな想いが詰まっているよなぁ。グッときた。
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1作目と変わらない空気感、ゆるさ。
作者の情景描写の丁寧さが光る作品。
自分がその自然の中にいるような気持ちになってうとうとしつつ、でもまた戻って続きを読んだりという最高の読書体験でした。
3巻目も待ってます。
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梨木香歩さんが書く時に回収されない余韻が好き。
この余韻が言葉で説明し尽くされすぎないから、読者の心に残るんだと思う。
『家守綺譚』『村田エフェンディ滞土録』に続く話
ゆっくり読んで噛み締めたい話。
冬虫夏草、そうか、人間もそうだ。
と読みながら噛み締めた。
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いざという時のために取っておいた秘蔵の一冊。鈴鹿の山々を満たす清涼な空気、沢のせせらぎ、秋草の彩り。冬の間、長らく恋しく思っていた自然が目の前に広がった。
番犬ゴローが行方不明となり、わずかな手がかりをもとに最後に目撃された山へと分け入る綿貫。前作の『家守綺譚』では妖や霊、人がひっきりなしに彼のもとを訪れたのに対して、本作では彼自身が赴く。河童、天狗、赤竜に、イワナの夫婦。坊主に神主、村の人々。様々な存在とのささやかな邂逅がささくれだった心に沁みる…。最近寺社仏閣巡りにハマっているのもあり、あちこちと寄り道をする主人公に自分を重ねながら読んだ。辛い現実からしばし目を逸らさせてくれたかと思いきや、今後の顛末を思うと少しばかり苦い思いが残る。いずれにせよ一文一文に癒されたことは確か。辛いと思った時は何度でも読み返すだろう。
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この世界から抜けたくなくて、ずーっと読んでいたくて、でもいなくなったゴローのことも気になって…って思っているうちに読み終わってしまった。この世界がほんとうにだいすきで、読み終わっちゃったかあ、って今しょんぼりしている。人も、人ではないモノも、なんだかみんな愛しい。どちらも必ずやさしいわけではないのだろうけど、それでもこの世界ではいたわりあっている感じがして、とても心地良い。こんなにぶっ刺さるシリーズには滅多に出会えないと思うんだ…。わたしが死んだら一緒に棺桶に入れてもらうおう。
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『家守綺譚』の続編。行方不明のゴロー(犬)を探す旅に出る征四郎。行く先々で出会う不思議な出来事。河童や天狗が当たり前のように出てくる。前作と合わせて、読書とガーデニングが趣味という人には絶対おすすめ。寝る前に一遍ずつ読んでいくと良い夢見られるかも。
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読み終わりたくなかったけど読み終わっちまった!2025年の100冊目に相応しい作品だった!!
家守奇譚からの村田エフェンディ滞土録からの…冬虫夏草!!!最高のシリーズだった。
夏目友人帳とか好きな人本当に読んでほしい…
この作品を紹介するならまず家守奇譚を読んでほしいのであえて紹介はしないんだけどとにかく最高だった、本当に心の底からずっとずっと読んでいたかった。
特に桔梗と寒菊が好きだったな、どっちも泣いたし、主人公である綿貫を私はすでにめちゃ信頼してるんだけどそれをさらに強固にさせてくれる感じ、非常に好きだわ〜。
あーー、最高だったなー。このシリーズの3冊はいつでも読めるように買う!!家にあってほしい!
今年の100冊目でした、ありがとう!!!!
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『家守綺譚』続編。
姉妹編の『村田エフェンディ滞土録』から思いがけずはじまった梨木香歩一気読みターン、最高の夏休みでした。
今作の綿貫くんはゴローを探して旅をします。
旅の過程でもやっぱりたくさん不思議なことに出会うんだけど、それをすんなり受け入れて進んでいく綿貫、本当に良い奴で気持ちが良い。
ゴローに出会えたのかどうか、ぜひ読んで確かめてほしい。
赤竜とサラマンドラの話が知りたい方は絶対『村田〜』のほうも読むべき。あーあ、もっと読みたかったな。続き、出ないかな。
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「家守綺譚」の続編。
前作よりも現代的な文体になっていて、前作の語り口が好きだった私としてはちょっぴり寂しい気もしましたが、前作同様「あるものをあるがままに受け入れる」という梨木氏の哲学が貫かれている。
「そのときどき、生きる形状が変わっていくのは仕方がないこと。(中略)人は与えられた条件のなかで、自分の生を実現していくしかない。」
こちらも見事な一作でした。続きを読みたい気もするのですが、この作品で終わりのようですね。名残惜しいです。
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大好きな家守綺譚の続編。相変わらず読んでいてずっとこの世界にいたい読み終わりたくないという気持ちになる。
明治時代が舞台のこの作品、ファンタジックとか幻想的という感じではなく、解説にもあったが科学的ではない出来事があくまで普通の世界として淡々と語られていくところが不思議と心地良い。これを読むと科学の常識で縛られた世界って安心するようで窮屈で居心地が悪かったんだなと思えてくる。
綿貫、高堂、南川、犬のゴロー、河童の少年、、、
綿貫と友人たちの会話がなんとも好き。みんなそれぞれいいキャラ。淡々とした中にそこはかとなく漂う綿貫の高堂へのなんとも言えない感情が良い。ゴローは相変わらず素晴らしい犬でたまにしか出てこないのに愛おしいし、河童の少年はすごい達観しててじわじわくる。生き物たちがその辺の人間よりしっかりしてるのが面白い。
マツムシソウの話も、主人公が戦国時代の武将に思いを馳せる滝の話もしみじみと良い。
これから何度読んでも楽しめる作品だと思った。
家族中に家守綺譚も含めて勧めまくっているけどまだ誰も読んでくれない。。。
私の中ではこれ読まないなんて人生損してると言っても過言ではないほど大好きな世界
ゴローみたいな犬飼いたい
他の方の感想を見ていたら、主人公が旅しいつの日か水の底に沈むことになると作中で言われたこの物語の舞台が今はダムになっていると知って、前作よりメッセージ性を強く感じたのは現実とリンクしているストーリーだったからなのだと衝撃でもあり切なくもあるし改めて尊い作品だと思った
梨木香歩さんの文章と世界観、ユーモアのセンスは本当に素晴らしくて読み進めるたびに感銘を受ける。何をとっても抜かりがない作品
アニメで例えるなら夏目友人帳よりも静かで雰囲気があり蟲師っぽくもあるけどあの作品みたいな暗さとか悲しみみたいのはない。
好きすぎて長くてまったく纏まりのない感想になった
Posted by ブクログ
人それぞれ、見えているものや見えている景色が違うのは当然のことなんだけど、それを改めて実感する。そういう作品だと感じました。
どこか不思議な感覚になりました。
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物書きの綿貫は非日常的な日常を過ごす中、いなくなった犬のゴローを探すため鈴鹿に向かう。
ひたすらどんどん歩いていく少し昔の旅。愛知川に沿った旅なので河童やイワナの夫婦など水辺の不思議な生き物との邂逅が多い。
高堂もくせつよ(今回出番があまりない)だけど今回はさらにくせつよつよの友人・南川が印象に残る。個人的におかみさんの出番が少なかったのがちょっと寂しい。
ゆったりした世界観を存分に味わいました。続編が出たら嬉しい。
永源寺から車で20分ぐらいのところにコストコができてGoogleマップで見ると道路が綺麗になってますね。でも田んぼも多くてこれ以上開発されるってこともなさそうな気がするし今の状態でさらに月日が流れていくのかなぁ。
Posted by ブクログ
家守綺譚の主人公が犬を探しに旅に出る。
怪異といえばそうだけどもっと優しい不思議な話。
各話タイトルの植物も知らないものが多い。
ゴローが尻尾振って駆けてくるだけで目頭が熱くなる(多分満面の笑み
Posted by ブクログ
この物語の中にいつまでも浸っていたくて、毎日少しづつ時間をかけて読み進めた。
知らない植物や言葉が出てきたら都度調べながらゆっくりと。
昨日の続きから読み始めようと思って、本を開くが、昨日読んでいた物語の内容がパッと思い浮かばない。
少し戻って話を思い出してから読み進める。
面白くなくて話を忘れているのではなく、現実とそうでない世界との境界線が曖昧で物語に入るのに少し時間がかかるのだ。
最後、ゴローが此方に向かってくる時の文章が、自分の目が綿貫の目になったかのように、ありありと思いうかび思わず涙してしまった。
家守奇譚と冬虫夏草はこれから先、何度も読み返す作品だと思う。
Posted by ブクログ
前作『家守綺譚』を読んでからというもの、すっかりこの世界観の虜になってしまった。あっという間に読み終わってしまい、さみしい気持ちで本屋の梨木香歩のコーナーをふらふらと見ていたら、この『冬虫夏草』が続編だということが判明したので、嬉々として手に入れて読んだ。やっぱり好きだなあ。ふらっと現れる高堂と主人公綿貫の、さっぱりした友情がとてもいい。題名である、冬虫夏草は、作品を通して非常に重要なものだと思う。各章タイトルが植物の名前なのもやっぱりすごくいいな。また読み返したい。
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梨木香歩さんといえば”西の魔女が死んだ”だよねと
思っていたのせすが、家守綺譚の後日談ですか?
もう綿貫の気持ちになってゴローを懸命に探しました。
山に炭鉱の村が出来ていた事や安治川の大水、本当話を織り込みつつ、、野草が出て来る度々にぐぐって、
最後が感動ですね。
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家守綺譚の続編
雰囲気はそのままで、綿貫が家を飛び出してゴローを探す冒険へ
余韻のある感じがとても好き
河童とか天狗や宿を営むイワナとか不思議な生き物なのに普通にいる描写なのが不思議と落ち着く感じ
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「家守奇譚」の続編。
今回は、ゴローを探す旅の物語。
個人的には、
身の回りの生活に「あるかもしれない」と思える
風流が豊かに描かれた前編の方が好みだったかな。
とはいっても、
本編は、一冊の中での伏線回収が素晴らしく、
期待を裏切らず面白かった!
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浮世のゴロー探し散歩。
ゴローよ、おまえ
忠犬だったのか。
ま〜っっっっっっっっっっっったく気づかなくて
ゴメンなーーーーーー!!!!
忠犬というか、賢いとか利口な感じ。
浮世系かわいいワンコ、ラストの描写が尊いなっ、と。
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ゆっくりと読めてよかった
世界観が非常に良い
私もこんな世界でのびのびと生活したいなぁ
でも最後の方は飛ばし飛ばし読んで終わってしまったから、また再読したい
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「家守綺譚」の続編になるんかな?
とりあえず、主人公は同じ。
このゆっくりと流れる空間というか…ええ感じ。
主人公の家がね。
前にも書いたけど、安倍晴明の家みたいな感じ。特に庭が自然のままな感じが。
自然との一体感が良い!
まぁ、京都の疏水近辺が家なんで、ご近所といえばそうかも?
ぽっかりと空いた異空間に入り込んでって感じやなく、自身が見えてなかった隣りにいる精霊たちが見えるような独特な世界観が良いね。
今回は、ワンちゃん探し(愛犬ゴロー)が目的の旅へ!
鈴鹿の辺になるんかな。
そこにも、天狗、河童、イワナが、人と共に暮らしてる。
こんな世界に老後暮らすのええかも?
色んな精霊たちと会いながら、ゴローを探す!
あっ!
尻尾振って必死に走って、近づいて来る(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
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『家守綺譚』の続編。
前作同様、何事も分け隔てなく受け入れる征四郎の有り様が気持ちいい。
最後、頭に情景が浮かんで、霧が晴れたようなすごく晴れやかな気持ちになった。
ゴローの冒険譚もなかなかだったに違いない。
征四郎とゴローの帰路はどんなだったろうか。
前作『家守綺譚』を読んで祖父母の家を思い出したが、今回、鈴鹿山脈が出てきたことで、そう遠くない地方だったんだなと改めて気がついた。
また読もう。
Posted by ブクログ
家守奇譚に次ぐ作品。西魔女と比べると、文体が慣れない。相変わらず不思議な話で、頭のイメージが追いつかない。いつの間にかゴロー探しの話になる印象。この2作品を読みながら、日常生活からの離脱を味わう。
Posted by ブクログ
綿貫、旅に出る。ゴローを探すために鈴鹿の山中へ足を運ぶ。そこはそれ、うかつな綿貫故の不思議な出会いの数々。人なのか、人ならざるものなのか。夢か現か。そして、やっぱりうかつな綿貫が騒動の原因の一因である。ゴローが鈴鹿の山中を走り回っているのは、綿貫のせいなのか、ゴローの生まれ持った責任感か。神出鬼没の高堂のぶっきらぼうな一言が、厳しくも優しくも聞こえる。旅をすることは自分と向き合うことでもあり、知見を広めることであり、己の無知を自覚することでもある。どこへ行こうとも綿貫は綿貫なのがよい。
Posted by ブクログ
ゴロー!!!!居なくなってしまうとは悲しすぎる!ゴローを探しつつ、イワナの夫婦が営む宿を目出して旅に出る主人公。出会う人々や景色など、家を飛び出しても不思議な世界観はそのまま。主人公の見えている世界は、まるで子供の頃見た無限に広がるキラキラした世界の様である。
Posted by ブクログ
なんか良かったなあ。言葉にしづらい良さ。
軽快で、安心して楽しめる。
ものすごくイメージしやすい文章の中に、時折不思議な生き物(?)たちがさも当たり前のように登場して少し混乱する、そんなのも全部楽しかった。
どうやら前作があるようで、それも読んでみたいな。