地球と書いて〈ほし〉って読むな

地球と書いて〈ほし〉って読むな

1,900円 (税込)

9pt

「痛くて切なくて、めちゃくちゃ笑える。
出し抜いたりうまく騙したりできなくても、人生はめちゃくちゃ面白くなる。
このクソみたいな世界に、上坂あゆ美は笑いと怒りと言葉で立ち向かう。
爆弾みたいな本だった。」――佐久間宣行(TVプロデューサー)

第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』が異例のヒット!
唯一無二の短歌を紡ぐ新世代歌人のパンチライン炸裂エッセイ集。

不倫にギャンブルにやりたい放題の末、家族を捨ててフィリピンに飛んだ“クズ”の父、女海賊のように豪快で腕っぷしの強い母、ギャルでヤンキーでトラブルメーカーな姉、そして真実を執拗に追求するあまり人間関係において大事故を起こしてきた私……
数々の失敗を繰り返しながらようやく最近“人間”になってきた著者のこれまでを赤裸々かつユーモラスに物語る。

■目次
ほんとうのことがこの世にあるとしてそれは蟻の巣的なかたちだ
人生でまだ主人公だと思う?って声がイートインコーナーからする
父がくれるお菓子はいつも騒音と玉の重みで少し凹んでた
栗南瓜の煮付けのような夕暮れに甘くしょっぱく照らされる家
めくるめく生クリームに母の声 いつかのメリー・クリスマスイヴ
人生はこんなもんだよ 眉毛すら自由に剃れない星でぼくらは
ヒョウ柄とゼブラで車を埋め尽くす姉は何かを信仰している
それっぽい土手とかないしサンクスの駐車場にていろいろを誓う
今日なにがあっても伸びる豆苗と必死で生きる僕たちのこと
ロシア産鮭とアメリカ産イクラでも丼さえあれば親子になれる
ルフィより強くてジャイアンよりでかい母は今年で六十になる
ほか

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地球と書いて〈ほし〉って読むな のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    彼女の繊細さと暴力性の共存の仕方が自分や家族と近くて共感しながら読みました。 
    自分の人生に向き合うようになってどうすれば長く楽しく生きられるのだろうと前向きな悩みを持つようになったときにこの本と出会って良かったと思います。
    面白いエピソードもたくさんあって、また読み返したいです。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    変わった家族でしかもその中で本人は浮いているわ、社会に馴染めないわで辛い内容であるのに、子供の頃から客観性がしっかりあって読んでいて笑ってしまう面白さがある。
    そして、単に面白いだけで無く、端々に共感できるところがあって、ほっと安心させてくれる。
    穂村弘さんとつながっているようで、似たものを感じる。

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    上坂さんのありのままのエピソードが大変好きでした
    1番は『自分がされて嫌なことは人にしない』を信じていた話が…めっちゃ共感でした

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    30歳前後の若い歌人のエッセイと歌、だったのだ、この本。
    少女時代の、家族や友達を呪うような文章がのっけから出てきて、
    そしてそれが妙に面白かった。
    途中目次のようにみそひともじが一ページの真ん中にどーんとでてきて、、
    エッセイひと塊を総括する歌と、途中で気づく。

    やんちゃな両親と姉に囲まれ育った

    0
    2025年07月16日

    Posted by ブクログ

    大好きだ。
    って思ったけど、大好きだって表現は
    なんかちょっと違うなっても思った。

    でもいいや、この本が私は大好きだ。
    ポッドキャストも聴いてみようと思う。

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    装丁が美しく手に取った本で、初めて知った作家さんだったが、もう心底好きだ。

    とても風変わりで芯があって優しい素敵な人。
    もう夢中です。夢中で読みました。
    次作も夢中で待ってます。

    0
    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    こじんまりした雰囲気の良い町の本屋さんでタイトルに惹かれて購入。 はちゃめちゃ家族(あっけらかんと書かれているので、笑って読めちゃうんだけど、結構なクズ度合いw)や、周囲の人々について書かれたパワフルエッセイ。
    期せずして泣いてしまった文を添えます。
    『彼女が私の母ではなくて、その辺の飲み屋で会っ

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    歌集が凄く好みだったのでエッセイも読んでみた。やはり上坂さんの言葉選びや物事の捉え方が凄くしっくりくる。これを書いた人と話がしてみたいと思うくらいに。

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    読むと元気や力が湧いてきてまだ世界は捨てたもんじゃねえなと思える本。どのエピソードも良い、美容に凝るみおちゃんの綺麗な眉毛は教師に怒られても「校則と信念は別だから」は震える。そんな中坊いるんかいな!約束しなくてもいつでも遊べて新しい発見のあるニンテンドー64時代。野球でスピードガンがないのにストップ

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    こんなにも、
    まっすぐな文章で綴られた
    エッセイはなかなかないのでは…!

    読みながら、
    ハラハラしたり
    軽〜く引いたり笑

    でも妙に共感したり
    納得できちゃうところもあって

    読みだしたら止まらない。

    最後のほうにある
    『フルーツに生まれ変わるなら
    何になりたいか』というお話で

    何の話題なの…

    0
    2025年10月25日

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