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「私を認めてくれるのは、私が女だからなんじゃないの」 「すべての人間関係がロールプレイングゲームになる」 ジェンダーへの違和感、野蛮な家族、仕事のつまづき、美醜の悩み…… でこぼこな現代を生きぬくふたりの不器用人間が、価値観のズレも問いも徹底的に議論する! 自我が怪物並みの歌人・上坂vs.AIのような兼業文筆家・ひらりさ、 極端なふたりの失敗と諦めに、気づけば励まされる火の玉往復書簡。
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Posted by ブクログ
今年読んだ本で1番入り込んだかも。 でもまだ消化できないくらい。2人の対話が鋭くて深くて、思わず自分にまで突き刺さっちゃった。 こういう女性同士の対話って、尊重がベースで(おふたりもそれはもうお互いを尊重し気遣いつつぶつかっているのだが)柔い会話になりがちな印象があったけど、ヒリつく往復書簡。 ...続きを読むこの熱量で続けるのはしんどいかもしれないけど、どうか続編を。。。!!!
これから始まるのはそんな甘いもんじゃないよ?と紙面上でゴングが鳴り、ふいうちでガツンと殴られた気がした。私はただの読み手、だけど確実にダメージをくらっている。言葉ってこんな真っ直ぐに突き刺さるのね、、、恐ろしくて最高でした!
双方の分析力とそれらを言語化、文章化できる能力の高さにまず脱帽する。そして、このやり取りをしてしまったら、たしかに友達じゃないかもしれない、という踏み込んだ応酬の数々。わりとサクッと読めるが、自分ごとに落とし込んで読み込もうとする、時間も体力も必要になってくる1冊だと思った。
【友達】ってなんだろう。 友達じゃないかもしれない、ひらりささんと上坂さんは、互いに心の内を往復書簡としてしたためる。 それはさながら本気のボクシング、いや、異種格闘戦のようで、ほんとに人と人とが対話するということは、どこか格闘技めいてくるのかもしれない。 途中に挟まれる短歌がまた、意味深く輝いて...続きを読むいる。 ひらりささんは文筆家で、エッセイを書いていて、別名で短歌も発表している。劇団雌猫というユニットでオタク活動も。 上坂あゆ美さんは人気歌人で、エッセイも書いていて、ポットキャストや演劇、スナックのママと、いろんな方面で才能を発揮。 対話型AIのようなひらりささんと、自分自身を怪物という上坂さん。 まったく人間性が違うふたりが、緊張を孕みながらも、ことばを重ねていく。 その、本気度合いに感動して、出先で涙してしまう。(ウェットですいません。) 読後は、スポーツ観戦の後のような爽やかな疲れが襲ってきた。
ポッドキャストで聴いている上坂さん。マイルドに書いているけど切れ味ありました。上坂さんとやりとりできるひらりささんにも興味湧いた
全く同質じゃないふたりの交換日記を読みながら最近の人間関係を重ねたり、ここ数年知人達にフェミニズムが全然賛同を得られなかった時の悔しさとそれによる失敗の数々や身近な友人との会話で感じていたわからないを思い出した わりと長い年数をなんとなく摩擦が起きずらくする処世術でやりすごして来た身としては、居心...続きを読む地が悪い本だったし、2人の書いてる事が腹落ちしなかったりして、心から楽しめたのか?と言われれば、たぶん違いますね。と答えると思うが良い意味でもそうでない意味でも引っ掛かりというかチクチクする刺さりがたくさん感じられたし、何よりここが降りるべき駅だとわかっているのに読む事を止められず数駅先まで行って戻ってくるくらい熱中していた ひらりささんの最後の ねえ。次いつ会える? には涙しそうになった
・人間が一番恐ろしいのは、自分や他人を、どこのボックスに入れていいかわからない状態なのだと思う。〜そうやって雑なラベリングによる仕分けをすることで、誰もが安心したいのです。だけどそれは、難易度が低い生き方です。ほんとうは世界は二元論ではない。〜世界が二種類に分けられるわけがなく、本当は、そういう二つ...続きを読むの事象の間に、数百、数千、無限通りのケースがある。それをたったの二つに分けて安心したがるのは、それこそ加害性を多分に孕んだ行為です。 ・楽しんでつくっている人に、頑張ってつくっている人は敵わない ・人生には「can」なことと「can’t stop」なことがあり、収入に結びつきやすかったり、人から認められやすいため、多くの人は「can」ばかりしてしまうけど、本当は「can’t stop」なことを増やした方が、幸福度は高い
自分のことを、相手のことを、ここまで細かく言語化できるってことは普段からそれだけ色々なことを感じて考えてるってことなんだろうなと思う。 感覚と擬音語擬態語で済ませてしまう自分には難しいところも多かったけど、お2人のやり取りの行方をちょっとハラハラ(それは…言い過ぎでは?とか)しながら読みました。 読...続きを読むみながらずっとうっすらもやりと思ってたことが、ひらりささんの " だって、負け戦では?" で決壊、あぁそれだーーーーと頭を抱えました。 自分を出し、相手を知ることで刺し違えることも厭わない覚悟を感じた、初めて読むタイプの往復書簡でした。
人によって価値観や考え方が色々あって新鮮で面白かった。 私はあゆみさんに似てるところが多くて分かるわ〜て思いながら読んでた。笑 ひらりささんの一貫性がないところに一貫性があるのは笑った!確かにそういう考え方あったか!みたいな。 違うところが多い2人、あゆみさんは何故か若干喧嘩腰で(笑)なのになんで...続きを読むもお互い言いたいこといい合えててこういう友達?みたいな知り合いみたいな人いたらいいなと思った。
思ったことを相手にいう、ことをはばかってしまう。「本音」を語ることは勇気もいるし危険も伴う。 いつからか良識や範疇をこしらえて、「友人」間でも70%もしくは50%程度の本音リミッターをかけている。本音を言い合えることが友達なのか?はさておき、極力恥や衒いもかなぐり捨て、裸で対峙する様はみていて羨まし...続きを読むい。 この気持ちは正面向かって人と向き合えていない証左となっている。
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