あらすじ
住野よるが贈る大人気「麦本三歩」シリーズ第一弾!
待望の文庫化
好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しいー
図書館勤務の20代女子・麦本三歩のなんでもないけど
幸せな日々を描いた心温まる日常小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
麦本三歩がすきなものという題名通りの、三歩が好きな事、日常に溢れる些細なこと、そしてその些細な事を幸せと感じれるってことってここ最近やっと大事だと言うことが分かったわたしには、うんうん、だから少しでも前向きになれるのかもって思えます。
こういうほのぼのまったり、でも三歩の自然さ、作らない心からの気持ち?が人を救ったり支えたりすると思います。
ずるい事をしてもやもやしてしまっても、自分が自覚してない、傍からみたらずるいことを認識したら、相手に対しても見え方変わるかもですね。
でも、そうやって良いも悪いもマイペースに…が大事だよなぁと。一つ一つのお話が面白くて早く読み終わりました。
Posted by ブクログ
すごく大好きで大切な本。
P11
歩くことが好きな理由について、足を前に出すだけだからだろうなと、三歩は思う。
いかにも無意味で間抜けな理由だけれど、三歩は真面目にそう思っているし、その無意味は大事なものとすら思っている。
P12
ようは、気楽な無意味さも大切なのだと三歩は思う。無意味と大切じゃないは一緒じゃない。
そして、無意味は意味の引き立て役でもない。
無意味な日常があるから、意味ある日が大切に思える、とかじゃない。
無意味な日々も、意味ある瞬間もどっちも大切で、それが一番いいということなんだとのんきに思う。
P283
好きなものや人のことを思うだけで、三歩は痛みと一緒にでも幸せになれる。
P289
大したことは起こらない。
謎も事件もファンタジーもない。
そういう毎日の中どう生きたってそんなに変わりはしないんだろうと三歩は思っている。
でも出来ればどうか自分も、嫌いなもののことじゃなく、好きなものの話をしていたいと三歩は願う。
Posted by ブクログ
ゆるいお話で、気楽に読めます。
かわった?主人公の行動であったり、周りの人との関わりを気楽にたのしむことができます。
短編がいくつかあるという形なのでいつでもサクッと読むことができます。
Posted by ブクログ
読んでいて元気をもらえた。
嫌なこともあるけれど、三歩みたいに、好きなことを探してちょっとした幸せに気づける人でありたい。
第二集も読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ
三歩のひたむきで、まっすぐな性格に心惹かれた。
色んな場面の色んな言葉が日常生活で大切にしなきゃいけないことばかりで、日常に詰まった時、読み直して元気をもらおうと思う。
好きなことから好きなことへのバトンタッチ。この本で好きになった言葉。前に進むためのバトンタッチ。
全部が全部嫌なことなわけじゃないしね。
楽しみなことがあると考えればその日が楽しくなる。そのマインドを忘れないで生きていきたい。
Posted by ブクログ
読むページを進めるたびに親近感が湧く一冊でした。
私のそんな頃があったなぁとか
あの時の私も三歩と同じ気持ちだったのかもしれないとか。
大切にしたい気持ちが詰め込まれている宝箱のような一冊でした。
Posted by ブクログ
三歩が言葉をよく噛んだりリアクションが大きいのが面白かった
日常の様子を丁寧に記していて平和で素敵な過ごし方だと思った。実在する商品明等を出していて現実的だったから読んでてイメージしやすかった
温泉旅行の話が出てきて温泉に行きたくなった
三歩は日々ある小さな楽しみに目を向けていて幸せそうだなと思った。
大きな幸せばかり求めず、小さな幸せに目を向けるのも日々充実する秘訣かなと思った。
Posted by ブクログ
忙しくてなかなか本に手が伸びなくて、やっと落ち着いて癒しを求めて軽めの感じの読みたいなと思って手にした住野よる先生。
歳を取るたび好きなものを見つけるって難しくなるよな。三歩の思考回路を追う毎に優しい顔になれるなんでもない日常の物語。
たぶん疲れる度にまた読みたくなる。
Posted by ブクログ
住野よるさんの作品はハズレがないので手に取りました。ネットでの評判も良く、BOOKOFFで見つけて購入。
読んでみて、一番好きだったのは「麦本三歩はモントレーが好き」。
全体的に読みやすくテンポも良いので、疲れたときでもぼんやり読めました。些細な日常を丁寧に拾い上げて、楽しく文章にしてくれるのが魅力です。
所々にハッとする言葉もあり、特に心に残ったのは――
“知らない本がこれだけたくさんあるということが、世界は自分だけの目線で見られているものじゃないという証明である気がして、三歩の心を支えている”
“ずるいことしたり、人に嘘ついたり、でも生きていかなくちゃいけなくて、自分をそんな嫌な奴だと思いたくなくて、だから他人をたっぷり甘やかして、その代わり甘やかしてもらって、必ずちょっとだけ反省して、生きていくしかないんだと思うよ”
「男から見たおっちょこちょい女子」のテンプレ感は否めませんが、好きなところと同じくらい、ちょっと引っかかる部分もある。そのバランスも含めて楽しめました。
Posted by ブクログ
2025年
作品 No.12
こんな子が近くにいたらムカつくけど可愛がっちゃうんだろなー。
もし麦本三歩が同じ職場にいて「失敗しちゃいました。てへっ」と言ってきたら、私はどうするか。おそらく、勝手にやっとけと突き放すが、大丈夫かなと心配になり目の端でその姿を追ってしまうんだろう。
天然だけど、ちゃんと悩んで、反省して、だけど美味しいものを目の前にしたらそんな想いはどこへやら。やれやれ…と読者ながら親のように麦本三歩を見守ってしまっている自分がいる。
全体的にコミカルでふわふわしていて心が温かくなる作品。しかし、住野よるさんが他の作品でも描いている、生きることの悩みや不安、それに向き合って間違いながら反省しながら生きる日々、それを端々にチラ見させてくれる。
これからも三歩の日常を親として見守っていかなくては。
Posted by ブクログ
日常のなかのささやかな楽しみって、大切なんだなぁとしみじみ思いました。
好きなものに満たされて、毎日頑張る三歩ちゃん。
キャラはなかなか個性的だけど、うんうんわかる~って場面もけっこうあって、私も頑張ろーって気持ちになりました(*^^*)
Posted by ブクログ
住野さん3冊目。名前と内容から女性作家と思っていたら男性作家だったことを知る。
ドジで失敗ばかりの主人公の三歩。天然のところが皆んなに愛されているよう。ただ脳内では凶暴な言動が渦巻いている。二日酔いの翌日はド派手な服装と化粧で皆んなを笑わせ、ある時は仮病を使って仕事をズル休みする。
はちゃめちゃな内容にちょっと引いてしまうが、一方では三歩の周囲の人のように微笑ましく見てしまう。次作も読んでみようかな。
Posted by ブクログ
ひたすらゆるーい、三歩ちゃんの日常が短編でたくさん詰まっている。三歩の奇行に、電車でニヤニヤを抑えるのが大変だったけど、実はすごく共感できるような部分もあって、友達になりたい!と思った。
Posted by ブクログ
麦本三歩は今の自分をいちばんに生きてる。他人に憧れたり卑屈に思ったり、過去の自分の失敗を後悔したり過去に戻りたいと思ったりする。けど結局、好きなことに出会えるのは今の私だけ。そんな素敵な感じ方に刺激を受けました!
Posted by ブクログ
一日で読んでしまいました。
失礼ながら、決してめちゃくちゃ面白いわけでもないし、なんなら主人公の麦本三歩に所々イライラしてました。
でも、麦本三歩にしか伝えられないことがあり、周りの人間の麦本三歩に思っていることが現実味があり共感出来ました。
私はきっと目の前に麦本三歩がいたらおかしな先輩が抱いている気持ちになるけど、おかしな先輩の様な態度はきっととれないと思います。そういう部分含め、登場人物一人一人が素敵でした。
そして読み終わったら私も彼女の様な人生を送ってみたいと思える作品でした。
2も読もうと思います。
2025.03.10~03.10
Posted by ブクログ
何もない日常こそ愛おしい。何もないと言うことは最高の贅沢!毎日の暮らしの中には楽しくて幸せな瞬間がたくさんあると気付かさせてくれた1冊でした。
Posted by ブクログ
少し抜けてる20代OL麦本三歩の日常を描いた話。
読んだ感想ですが、三歩のこと嫌いな人多そうだなぁと思いました笑
いい大人なのにどこまでも頭の中がお花畑で「わたし幸せです」ってゆうのが前面に出過ぎてる感じが、僕は苦手でした。
別に不幸な顔はしなくても良いと思うけど、周りにはいろんな人が生きてるんだから、なんかもうちょい言動を慎めばいいのに。と思ってしまうけど、それが三歩らしい良いところなんだと思います。知らんけど笑
こちらの作者さん初読みで、三歩の気持ちを中継しているナレーションのような文体は正直あんまし好みじゃなかったですが、三歩というキャラはもっと追いかけてみたいと思いました。
以下、好きな箇所と思ったこと。
p146※三歩の友達が、死のうとしていたことを打ち明けたシーン
三歩には、彼のような人に、言うべきことが想像できた。しかしそれはきっと三歩が生きてきた中で、こういう場面で言うべきことだと知識として残ったものであって、本当に辛い思いをした友達にかける、自分自身の言葉ではないと思った。だから言わなかった。
〜中略〜
「あのね、死んでもいいよ。君の辛さは、私にはわからない。だから、もし、本当にもう何もかも耐えられないと思ったら死んでもいい。止められない。死んじゃ駄目なんて、君の辛さがわからない私には決められない。君の人生だから。どう変わってもいいよ。君がどれだけボロボロになっても、なんにもなくなっても、君が死んだとしても、君を好きなままの私が少なくともいるから、安心して、生きて欲しい。そんな感じ。」
→優しい言葉。どこかで聞いた言葉じゃなくて、友達のことを思って、友達のために三歩が考えて伝えた言葉。「死んでも良いよ」っていう言葉とは対照的な優しさが詰まっていると思う。友達の立場でこれを言われたら今までの自分を肯定してもらえたというか、救われると思う。
p269※おかしな先輩のセリフ。
「ずるいことしたり、人に嘘をついたり、でも生きていかなくちゃいけなくて、自分をそんな嫌なやつだと思いたくなくて、だから他人をたっぷり甘やかして、その代わり甘やかしてもらって、必ずちょっとだけ反省して、生きていくしかないんだと思うよ。少なくとも私はそれを自覚して生きていけたら良いなと思ってるし、自覚して生きている人が好き」
先輩が苦手なストーリーを語るシーン。
「子供だったり、違う世界から来てたり、世間知らずで抜けてたり。そういうスレてない人間の価値観で、周囲にいる大人の凝り固まった価値観を揺るがしちゃう系。まるで、スレながら一生懸命生きてる大人達が間違ってるみたいで嫌になる」
→スレてること、ずるいことって悪いこととされがちだけど、人が人らしく生きることの営みなのかもと読んでて思いました。
もちろん先輩が言ったように、「必ずちょっとだけ反省して」があって成り立つことと思いますが笑
すごくわかるなーと共感しました。
Posted by ブクログ
住野よるさんのまた違った明るい独特の世界観でした。
深みはとくになかった。日常の中に、小さな幸せを見つける事を共感した物語。漫画を読んでる感じで、サラッと読んだ。
Posted by ブクログ
住野よるの作品を読みたくて読んだ。
読み始めは、主人公 麦本三歩の脳内の文章が独特で読むのに苦戦したが、後半にかけて読みなれてきて、まったりした世界観が面白かった。
主人公の性格が自分と似ており、周囲から独特や天然だと言われつつも、自分の中では思考回路があって、因果関係が成り立った上で、行動しているのに、他人には理解されないことが多く、奇妙な目で見られることもある。そこに共感した。
主人公やおかしな先輩が天然という言葉を嫌うのも、そのような理由や、天然という性格で周囲に認知されることでズルして生きることができるのだという。人の性格は、他人に認知され、人によって普通の行動の幅が異なる。おかしな先輩は、おかしなことができるし、三歩はおっちょこちょいなことをしても許される。
Posted by ブクログ
三歩ちゃんののんびりとした日常のお話
何か大きな出来事がある訳ではないけど、
何気ない日常に好きなものがたくさんあって
それを自分でちゃんと認識して生きていきたいなと思った
Posted by ブクログ
ただほのぼの日記かと思ったら不意にこんなの出てくるから参るよな
死んでもいいよ
君の辛さは、私には分からない。だから、もし、本当にもう何もかも耐えられないと思ったら、死んでもいい。止められない。死んじゃ駄目なんて、君の辛さが分からない私には決められない。君の人生だから。
どう変わってもいいよ。君がどれだけボロボロになっても、なんにもなくなっても、君が死んだとしても、君を好きなままの私が、少なくともいるから、安心して、生きてほしい
次は、二割を私にちょうだい。
三歩が自分にひいてるより、私の方がもっと、三歩にひいてるからー
Posted by ブクログ
大きな展開があるわけでもなく、本当に日常の一部を切り取ったような本。
読み進めていくうちに自分が、主人公と一緒の職場で働いているような気分になる。自分が登場人物ほ輪に溶け込む感じ。
Posted by ブクログ
可愛いし、情景を想像するとほんわかする
イラっとするとこも多かったかな
でも、あぁ人間を描いているなぁって思う
どの先輩も素敵だった
特におかしな先輩
あんな風に言ってくれる人いないと思う
誰よりも精神が成熟してると思う
Posted by ブクログ
三歩のキャラクターに慣れるまでは少し時間がかかったけれど、「麦本三歩は君が好き」を読み終えた辺りから、こいついい奴やんって思えて読むのが面白くなったヽ(*´▽)ノ♪
三歩の周りの先輩たちも愛すべきキャラクターばかりで、それぞれの三歩との付き合い方や距離感になるほどと思えました!
とはいえ、一旦時間を空けてしまうと次に三歩の物語に入るのが大変そうなので、続けて第二集の方に突入しようかと思います♪ヽ(´▽`)/
三歩のイメージを最初、三浦透子をイメージしていましたが、それよりも伊藤沙莉の方が近いかもって思い直して、でも読みながらはカバーイラストの元気な女の子が出て来てたように思います(* ̄∇ ̄)ノ
どちらにしても小柄で元気で小動物のような可愛らしい女の子なのでしょうね♪