あらすじ
小さな岬の先端にある喫茶店。そこでは美味しいコーヒーとともに、お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれる。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人々――彼らの人生は、その店との出逢いと女主人の言葉で、大きく変化し始める。疲れた心にやさしさが染み入り、温かな感動で満たされる。癒しの傑作感涙小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
家族を失ったり、就職がうまくいかなかったり、悲しみや辛さを抱えた人が、岬に立つカフェにたどり着き、元気・気力を取り戻していく。
一話完結の短編だが、前の話からのささやかなつながりが垣間見えるところがいい。
「あおぞらビール」「となりの筋トレ」などの爆笑エッセイを先に読んでいたので、あの森沢さんがこんな良い話を!と思ったが、こっちが本業(?)か(笑)。
エッセイに書かれた森沢さんの実体験が小説にも活きていて、併せて読むとまた味わい深い。
Posted by ブクログ
この物語は作中曲を流しながら読むと、とてつもない幸福感を得られる。
普段私が小説を読む際は環境音のみで、音楽を流すことはないのだが
この作品はテーマの曲を流すことで完成される、私にとっては不思議な作品だ。
舞台となるのは「大きな道から外れた」道の先にある岬の小さな喫茶店である。
店主が訪れた客に合った曲を選曲して、物語がオムニバス形式で展開していく。
とにかく明日も頑張ろうと思える作品ばかりで、疲れた心に染み渡る一作だった。
解説にもある通り、「ふつうの日常の幸せ」を浴びることができる。
まるで彼女の日記を読ませてもらっているかのような、優しい気持ちになれる。
この本にコーヒーを添えて、何かの決断に迷ったときに読み返したい。
きっと、その時の決断に必要な後押ししてくれる言葉を見つけられると思う。
Posted by ブクログ
高齢の女性が一人で岬でカフェ経営をする。
そこに来るお客さん、それぞれのストーリーが織りなすお話。
どれも日常ありふれた出来事なのでしょうが、グッと来る内容でした。
ファンタジー系らしいですが、どちらかというとヒューマンドラマかな。
平穏な日常が描かれている中、ちょっぴり苦さもあり面白かった。かなり引き込まれてしまって、途中で読み止めるのが惜しいくらい。久々に心地よい話だった。
高齢の女性店員も謎ですが、最後の最後で登場しスッキリ話を終えます。
森沢明夫先生の本、もっと読みたいなぁ。
Posted by ブクログ
2026/09/01
岬の先端にポツンとある一軒の喫茶店に集まってくる色々な人の人生についての短編的な物語。
不運なバイクのガス欠に見舞われて迷い込むかのように喫茶店へたどり着いた青年に始まり、この店に泥棒に入ろうとする男の人や、岬の喫茶店の近くに建物を建てようとしているおじさんやら色々な人が登場します、
どの人たちもこの喫茶店を営んでいる悦子さんの不思議なオーラに飲み込まれて、ついつい自分の心の奥底を話したり、自分の境遇を知ってもらおうとしてしまったりしてしまう。
それぞれの人たちに合う音楽を選曲する悦子さんの人を見る目は本当に確かですごいものだとこの小説を通して感じることができる。
どのエピソードもしんみりするものもあれば、感動するものもあり、何となく心にジーンと沁みてくるようないい話で構成されています。
Posted by ブクログ
店主・悦子さんの孤独から逃げずにまっすぐ向き合う姿にすごく勇気をもらった。
悦子さんの強さ、そして可愛らしさやお茶目さ、優しさなどすごく魅力的な人だなぁと思う。
一度はこうやって海の見えるカフェでのんびりと過ごしながら、悦子さんとおしゃべりしてみたいなぁ☕
Posted by ブクログ
SNSで紹介されていて気になった作品。
読み進めれば進めるほど温かい気持ちになれるし、最後は少し泣いてしまいそうになったくらい優しくて素敵な作品だった。
そして、右脚のない犬コタローが登場する度に癒される!
実際、千葉にあるみたいで2011年に火事で全焼するも常連さんなどの支援により復活。このエピソードを知って、作品の中のカフェ同様に素敵な場所なんだろうなと思えたし、この作品を読めてよかったなと思った!
Posted by ブクログ
人との関わりはこうありたいと思った一冊だった。
この小説で涙が出てしまうのは、嘘や建前がなく、きちんと眼の前の人と向き合い暖かい店で温かい曲、言葉を送ってくれるのだ。
幸せは身近に転がっているのではないか、私が見落としてるだけなのでは?と考えた。
Posted by ブクログ
ゆうさんとドライブでたどり着いた岬カフェ☕️ 目の前には海が広がっていて、心地よい海風を浴びながらミルクセーキとコーヒーとピザパンを心ゆくまで堪能して、いざお会計!そこでこの本に出会いました。
読むとあの空間にすぐに戻れて、ここは埼玉なのに海風を浴びている気分になって、みんなが岬カフェで過ごす時間を店主さんと一緒に隣で見ている気分でした。皆んなそれぞれの生活があって価値観があって人生があって、そしてそれぞれがそれぞれの場所で一生懸命生きてもがいて悩んで、そして一息つく時に選びたい集まりたい、そんな素敵な温かい空間だなあと、本を読んで改めて思いました。出会えてよかったです!!!
Posted by ブクログ
岬の小さな喫茶店に迷い込んだ客達が、悦子さんと触れ合う事で人生の迷いだったり、悩みだったりをそっと背中を押してもらう事で前を向く姿にとてもほっこりしました。
それぞれの短編タイトルに曲名がついているのもなんだか粋でその物語にそって悦子さんがそっと曲をかけてくれるのもいい雰囲気ですね✨
アメージング・グレイス
ガールズ・オン・ザ・ビーチ
ザ・プレイヤー
ラヴ・ミー・テンダー
サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
この曲を後で聴いてみようと思いました♪
旦那さんが描いた虹の絵を観ながら、私も悦子さんのいれてくれるコーヒーで岬喫茶店でゆっくり過ごしたいななんて思いました☺️
どんな曲をかけてくれるのかな?
虹の岬の喫茶店
森沢明夫さんの作品は大好きで、中でもこの作品はお気に入りです。
登場人物が皆温かくて癒やされました。
作品の中に出てくる歌を聴きながら情景を思い浮かべました。映画化もされているようなので見てみたいと思います。
Posted by ブクログ
岬にある喫茶店にやってくる人たちが、美味しいコーヒーと寄り添う音楽で癒され、店主とのやり取りの中で、人生のほんのきっかけを与えてもらったり勇気をもらう話。
何気ない日常のような現実味や苦さもありつつ、おとぎ話のような温かく優しい気持ちにさせてくれる。
お店自体も、人との繋がりで変化し歴史を重ねていってて、この店は生きていると感じてしまう。
Posted by ブクログ
しみじみと、良い本を読んだなーという気持ち。
『あなたへ』『本が紡いだ五つの奇跡』は、どちらもめちゃくちゃ泣いたけれど、今回の本は、静かにじんわり。
夢が持つ力強さと、同時に人を縛るような拘束力。
夢を持つこと、追うこと、諦めること、誰かの夢を背負うこと。
そんなことを、それぞれの物語を通して考えさせられた。
派手に心を揺さぶられるわけではないけれど、読み終わったあとに、静かな余韻が残る一冊。
ただ、正直に言えば、少し物足りなさもあったかな。
もう少し心を揺さぶられたかった、というのが本音。
それでも、しみじみと「良い本だったな」と思える一冊だった。
Posted by ブクログ
いろんな思いがあるお客さんの気持ちを
コーヒーと音楽で温かく包み込むような女主人の喫茶店のお話。
1つ目のアメイジンググレースが特に温かくて。
この本は松村北斗がおすすめしてたのがきっかけで読んだせいか、楠見くんとるかちゃんの声でセリフが再生されるような感覚でじーーんときた。
この喫茶店のモチーフとなっている喫茶店が実際に千葉県にあるらしい、行ってみたい!
読みやすくてとても良かったー!
Posted by ブクログ
喫茶店の老女が不思議な魅力で誰かの心をほぐす物語かと思いきや、(その部分ももちろんあるが)老女が訪れる人から、たくさんの温もりをもらって、守られている物語のように思えた。
Posted by ブクログ
喫茶店を通して人とのつながりが描かれていて、ほっとする作品だった。
やさしい雰囲気で安心して読める。
最後はまた新しい始まりを感じるような終わり方で、前向きな気持ちになれた。
Posted by ブクログ
美味しい珈琲を淹れてくれる初老の女性の岬の端に建つ喫茶店。
そこに偶然やって来たそれぞれの思いを抱えたお客たち。
ここに来たことで前を向けるようになっていく姿が清々しかった。
やさしい気持ちになれる小説でした。
Posted by ブクログ
第一章は、年の近い子どもがいるから終始涙を堪えながら読んだ。。
人間生きている内に色々と大切なものを失うけど、一方では『アメイジング・グレイス(驚くほどの恩恵)』を授かっている。そのことにさえ気づけたら、あとは何とかなる。
育児で疲れたり悩むことばかりだけど、私のアメイジング・グレイス、大切にしよう。
Posted by ブクログ
2023.4.25
★3.6
海辺の岬にある小さな喫茶店を舞台に、店主の悦子が、訪れる客一人ひとりに寄り添い、静かに話を聞きながら、その人の一曲をBGMに美味しいコーヒーを淹れてくれる。悩みや後悔、悲しみを抱えた人たち。人生に迷い、立ち止まってしまった人々が、この喫茶店での出会いや出来事を通して少しずつ前を向いていく。
妻を40歳になったばかりで、亡くした一人娘を育てている男性。
就職活動が上手くいかない大学生。
こっそり入ってきた五十路の泥棒まで。
色々な悩みを抱えた人が、少しずつ変わっていく様子が、とても優しくて、心が落ち着く。
ラスト、虹見れて良かったなあ。
#さとの本棚
Posted by ブクログ
森沢作品何作目だろう?
何冊か読んできてるのに肝心の「虹の岬の喫茶店」を読んでなかった。
森沢さん好きの友人が森沢ワールドの中心にこれがある!と言って貸してくれた。
生きることは祈ること!
夢も希望も目標もない。そことかけ離れていく自分がしんどいから、傷つきたくないから、日々淡々と、積み重ねたそこが自分の居場所…と思って生きてきた。
置かれた場所で一生懸命生きていけば良いとここまで生きてきた。
そんな人間がいても良い、日々全力で頑張れる人間ばかりではない…自分はそっち側の人間で良いと…。
だからこれから祈ろう!
祈って生きて行こう!
歳を重ね得てきた重みのある悦子さんの言葉は心に響く言葉ばかりだ。
きっとこれが悦子さんの宝、得てきた包容。
さて、自分は何を積み重ね、何を得て、人生の最後にどんな言葉を残せるのだろう…と思うと自分の薄っぺらさにガックリする。
Posted by ブクログ
心がじんわりと温まって、希望の光が輝き出すような作品でした。岬カフェのオーナー悦子さんの温かで少しお茶目な雰囲気は、どんな自分でも受け入れてくれる優しいおばあちゃんを思い起こさせます。カフェに掛かっている素晴らしい虹の絵は想像しただけで元気が湧いてくるようでした。カフェを訪れたお客さんが知らず知らずのうちにまた別のお客さんに影響を与えている様子に、人と人との温かなご縁を感じます。私もこのカフェを訪れて悦子さんとお喋りし、素晴らしい虹の絵を見たくなりました。
優しい気持ちになれます。
小さな喫茶店を営んでいる悦子さんがとっても素敵です。そして愛犬も心を癒やしてくれます。訪れるお客さんにも様々な人生があるけど生きる希望や勇気を与えてくれる主人公悦子さんに私も会いたくなりました。
Posted by ブクログ
オムニバス形式で、コーヒーと共に人生に寄り添う音楽を選曲してくれる小さな喫茶店を中心に、平穏な日常が描かれる。
はじめはたまたま訪れた客から、そしてタニさん、浩司と悦子さんに近しい人の話へと進み、最後は悦子さん自身の話へ。
その中でも、浩司の「いつも、わくわくする方の道を行くんだよ」と、悦子さんの「過去を懐かしむことが出来るってことは、あなたたち二人はきっと、いまの自分自身をちゃんと大事に思えてるってことだと思うわ」のくだりが好きだ。
店に飾られた虹の絵も見てみたいが、その後も知りたい。
Posted by ブクログ
SixTONESの松村北斗さんがオススメしてたので読みました。
悪い人が出てこなくて安心して読めました。
それぞれの主人公が次の章にもなんらかの影響を与えていて物語としておもしろかったです。
そしておいしいコーヒーが飲みたくなりました。
Posted by ブクログ
岬の喫茶店で大切なことに気付く話。
恩恵に気付きさえすれば、大丈夫なのかもしれない。
「ふつうを捉える名手」森沢明夫さん(解説より)
岬の喫茶店に本当にいるかのような空気感。
色と光に優しく包まれ、とても心地よかった。
モデルや映画もあるみたいだけど、観ずにいたいような。
読後、脳がホッと息をつき、デジタルデトックスを実感…
やってみたくなったのは、コーヒーの鑑賞。
そして、登場した音楽のプレイリスト作ること。
オールディーズ。一周まわって新鮮!
Posted by ブクログ
オムニバス形式で喫茶店を取り巻く人の生き方とか考え方に触れるお話
少し物語としては浅いなあと感じるけど、日常の一コマと捉えるとゆったり読書にはいい一冊
Posted by ブクログ
所謂いい話
ちょっと浅いところが残念
こういう辺鄙な喫茶店で芽生えた温かい人間関係ってなんかいいよな
えりかのおすすめで、彼女は
"こういう喫茶店に行ってみたいし
将来こういう人になっていたいし
すごい穏やかになれるところが好きなんよね"
と言うとりました。えりかがオーナーの喫茶店開いてほしいわ
Posted by ブクログ
ちょっと気づかない場所にある喫茶店
色んな出会いがあって
それぞれ心温まる関係
店主の包容力がすごいなと思う
あなたは優しい子だよって言われると
ほんとに優しい子になっていくような
通いたくなる喫茶店