【感想・ネタバレ】虹の岬の喫茶店のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月28日

何回も読んでしまいます。

心がつかれたとき、読みたい本です。
読むたびに作中にでてくる音楽を検索して、聞くのが好きです。

0

Posted by ブクログ 2024年02月21日

小さな岬の先端にある喫茶店
オーナーの悦子さんは、とびきり美味しい珈琲と共にお客さんに寄り添う音楽を流してくれる♪

第2章目までは、ほっこり癒しの森沢明夫さんで抜群の安定感を感じながら、このペースで進むのかなぁと・・・と思いきや、
来ましたよ!変化球の第3章
何と!岬の喫茶店に忍び込む泥棒目線での...続きを読む展開
ひゃあ〜しかも刃物持ってる〜!
悦子さん逃げて〜!!

実は、この第3章が堪らなく良かった。
挫折を経験した人に悦子さんの言葉が真っ直ぐに沁みる。こんなんされたら、もう間違いなく人生の恩人になるだろう。

そして第4章以降は、章を重ねる毎に悦子さんとの距離が近づいて、読む手が止まらず一気読み。

第6章のラストの余韻も心地よかった。
大人の恋愛がこういう結末になったかぁと切なくも納得だったが、亡き夫を慕い続ける女性の姿は、既婚男性のロマンも投影されているのかもしれない。

全体を通して、もっとホッコリ癒しのイメージを抱いていたが、現実社会の延長線上にある様な話ばかりで、ストレートに心に響いて何度も目頭が熱くなった。これが、高橋敏夫さんの解説で言われる所の「ふつう」の名手なのだろう。

歳を重ねて経験を重ねて来たからこそ、気付いて寄り添える普遍的なものって確かにあるんだと思った。特に悦子さんの生き方、人をみるその姿勢には多くのヒントがあり温かく勇気付けられた。

最後の解説で知ったが、虹の岬の喫茶店のモデルが房総半島の鋸南町の明鐘岬にあるとか・・・
装丁みたいな素敵なお店かしら
行っちゃいますか!聖地巡礼♪
珈琲と一緒にアレもあるかなぁ〜多分あるよね〜
(※第4章から便利な言葉拝借しました笑)
バナナアイス!

今回も森沢語録が沢山あり、その一つ一つを味わいながら出会えたことに感謝したい作品だった。


以下、各章の簡単なあらすじ

1.〈春〉アメイジング・グレイス
妻に先立たれた大沢克彦が、4歳の愛娘と共に虹探しの冒険に出掛けるお話


2.〈夏〉ガールズ・オン・ザ・ビーチ
就職活動に苦戦する今井健が、ほんとうの自分と向き合うお話


3.〈秋〉ザ・プレイヤー
包丁の研ぎ屋だったが借金苦で妻子と別れた末に、岬の喫茶店を狙う泥棒初心者のお話


4.〈冬〉ラヴ・ミー・テンダー
天文と釣りに詳しく独身貴族で建設会社の重役であるタニさんの大人の恋のお話


5.〈春〉サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
悦子の甥である浩司が間も無く完成させるバー「ブルームーン」の店名に纏わるお話


6.〈夏〉岬の風と波の音
悦子が愛犬コタローと共に亡き夫 幸太郎を慕い続けた岬の喫茶店のお話

0

Posted by ブクログ 2024年01月21日

岬は行き止まりでもあり、世界が広く見渡せる場所でもあります。そんな岬にあるカフェのおばあさんと人生の岬に立っている人々とのハートフルな物語が心をポカポカにしてくれます。

0

Posted by ブクログ 2024年01月12日

すごくすごく心に沁みた
本当に良くて、情景が全部想像できて
行きたくなった

最近はお家に篭り続ける日々だけど、
この本を読むと外に出かけれた気持ちになる

本当に優しくて岬に行きたい
この絵がみたい
ずっとそう思いながら切実に読んだ

音楽がまたいい!
本当に幸せな本

0

Posted by ブクログ 2023年12月20日

岬の喫茶店、実在するなら行ってみたい。

いまの自分を顧みて、次に進むためのきっかけを与えてくれる、そんな場所がこの岬の喫茶店。

ものすごくドラマチックな訳でもないし、ありふれた人たちの人生を一片を切り取った短編集で、緩やかにそれぞれが繋がっている、とても心地よいストーリーでした。

ゆっくりと美...続きを読む味しいコーヒーを片手に楽しむといいかも。

0

Posted by ブクログ 2023年12月04日

映画化名『ふしぎな岬の物語』主演の吉永小百合さんがプロデュースした思い入れが強い作品
6つのエピソードの中で泥棒さんの包丁研ぎのエピソードが良かったです。読み終わるのがいやでもっとお話が続けば良かったと思いました。

0

Posted by ブクログ 2023年11月29日

本読みながら泣いた事は無いのですが、涙は流れずとも目が海になりました。なんて温かい人に優しくなれるお話なんだろう。虹の絵の仕掛けには思わず唸りました。喫茶店の主、悦子さんのような人になりたいです。

0

Posted by ブクログ 2023年11月21日

暖かい前向きになれる言葉がつまった本。
私は喫茶店ってただコーヒーを飲むんじゃなくて、何か悩みを持ち寄って考えるタイプなので本書の喫茶店にとてもいきたくなりました‥
本書を読むと世間一般が考える"ふつう"の難しさ、奥深さを感じますねー
私は普通であることに固執しすぎない私でいたい...続きを読むです

0

Posted by ブクログ 2023年11月07日

今の世の中の人達は、すぐに人を疑う傾向がある中で、一人切盛りしている岬の、喫茶店の悦子さんは、泥棒に入られても、すぐに警察を呼ぶのではなく、許してお店の包丁を、研いで貰う、精神は、今の人達には、ない主人公ですその泥棒の人生は、過去には、包丁研ぎ屋でしたが、借金を負い、岬の喫茶店に、入りましたが、悔い...続きを読む改める気持ちになったのは、お店の、悦子さんのお陰で、感動しました、人を、始めて会う人に、疑わない事の、大切さを学べます。

0

Posted by ブクログ 2023年10月17日

これまで読書を苦手としていた私が、読書の楽しさ、豊かさを教えてくれるきっかけになった本です。温かい気持ちにしてくれる魔法の本。読みながら情景がうかび、自分が岬の上にいるような気持ちになります。また読みたいと思えました。

0

Posted by ブクログ 2023年10月10日

再読。岬の小さな喫茶店の主人悦子さんとそこを訪れる客とのふれあいを描いた6つの短編からなる物語。それぞれの短編を読み終えるたびに心が優しくあたたかな気持ちになる。それぞれの章に出て来るBGMの曲を流しながら読み進めた。6つの短編それぞれに出て来る登場人物達のつながりがあるのも面白い。個人的には、第1...続きを読む章の虹を追いかける親子の物語に心を癒された。「ハッピーのドキドキ」という言葉がステキ。物語に出て来る喫茶店に行って、「虹の絵」を観たり窓から見えるすてきな景色を眺めてみたい。そして悦子さんが選んでくれた曲が流れる中、悦子さんがいれてくれた美味しいコーヒーを味わいたくなった。

心に残った言葉
・「人間って、生きているうちに色々と大切なものを失うけど、でも、一方では『アメイジング・グレイス』を授かっているのよね。そのことにさえ気づけたら、あとは何とかなるものよ」(悦子さん)
・「一杯のコーヒーをいれるまでの間、ずっと、美味しくなれ、美味しくなれ、って念じ続けるの。そうすると、不思議と美味しくいれられるのよ」(悦子さん)
・「迷ったときはよ、ロッケンロールな道を行くとおもしれえぞ」
・「いつも、わくわくする方の道を行くんだよ」
・「多少のリスクがあってもよ、人ってのは、わりと大丈夫なもんだからよ。てめえが一生懸命やってりゃ、いざというときには必ず誰かが手を差し伸べてくれるしな」(浩司さん)
・人生は、ぼくが思っているよりも、ずっと短いんだよな。
・それならば、いまこの瞬間から、わくわくする方に行かないと。自分に嘘をつかないで。(イマケンさん)
・「間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しないー」(ガンディーの言葉)
・「いろいろあって、自分の未来に夢も希望もないんだったら、他人の未来を祈ればいいじゃない。あなたにだって大切な人の一人や二人、いるでしょう。そういう人の未来が少しでもいいものになりますようにって祈って、そのために行動していれば、人はそこそこ素敵に生きていけるのよ」(悦子さん)
・「過去を懐かしむことって、自分の生きてきた道のりを受け入れられている証拠でしょ。辛かったことも含めて、これまでの人生の積み重ねをまるごと肯定できているから、あなたたちは『懐かしい』って気持ちで当時を思い出せるのよ。もっといえば、その積み重ねそのものが、今のあなたたちなんだから、自分を肯定して、受け入れて、大事に出来ているってことになるでしょ」(悦子さん)
・「自分の積み重ねたモノを大切に思えて、他人の積み重ねてきたものも大切にしてあげたいって思えたらー。きっとその人は大人になれたってことなんだと思うわ」(悦子さん)

0
購入済み

虹の岬の喫茶店

2021年03月03日

森沢明夫さんの作品は大好きで、中でもこの作品はお気に入りです。
登場人物が皆温かくて癒やされました。
作品の中に出てくる歌を聴きながら情景を思い浮かべました。映画化もされているようなので見てみたいと思います。

0

Posted by ブクログ 2024年04月13日

こんな素敵な喫茶店に行きたい、女主人の方と話したい!現実にあったら良いのに…。
(題材の喫茶店は千葉にあるようです。いつか行ってみたい)

0

Posted by ブクログ 2024年03月31日

とても温かいお話しだった。ポロリとしたり、ジーンとしたり。ドラマにしたら、悦子さんは吉永小百合さん、タニさんは寺尾聰さんなんてぴったりではないかなぁ〜と配役を想像しながら読み進めていた。

0

Posted by ブクログ 2024年03月17日

少しの哀しみを抱えながら進むお話。読み終わると「ふつうだな」という感想が出てくるが、解説でハッとさせられた。日常の一部を切り取ったような全てのお話全てが繋がって、人と人の出会いが人間を成長させてくれるんだと自分に返ってくる。
最後に自分に返ってくる本はやっぱり自分を成長させてくれている気がする。やは...続きを読むり読み続けなければ。

0

Posted by ブクログ 2024年03月06日

岬の喫茶店に訪れる客とマスターの素敵な関係。美味しいコーヒーと音楽。情景が目に浮かぶようだった。虹色の取手が付いたコップで美味しいコーヒー。いいなぁ。

0

Posted by ブクログ 2024年01月27日

辛いお別れがあった時、人生の岐路に立たされどうしようもなく不安になった時、ふと過去の苦い思い出が蘇って心の蟠りという傷口がぱっくりと開いてしまった時。
そんな時に訪れた小さな喫茶店が舞台の心温まる連作短編集。

0

Posted by ブクログ 2024年01月23日

面白かった。とにかく読みやすくて一気に読み終わりました。それぞれが岬にきた理由があって、悦子さんの対応はいつも変わらない。余韻もよかったのですが、淡々と終わった感じです。悪くはないですが、驚き、感動がもう少しですかね。

0

Posted by ブクログ 2023年11月19日

だいぶ前に読んだのでうろ覚え。
この作品を読んでから、虹を見るたびにあの麓に行くにはどんな道を進むんだろうって考えたりする。

0

Posted by ブクログ 2023年10月15日

 肩の力を抜いてあっという間に読み終えることができ、ほんわかした温かさを味わうことができる。そんな物語だと思った。

 お店の内装、外装、近隣の風景、窓から見える景色。素敵すぎて溜息がでるほどだった。そこには、森沢明夫ワールドが惜しみなく描写されていた。

 心に傷を負った人々を前向きにさせてくれる...続きを読む喫茶店。店主(悦子)さんが発する魔法の言葉の数々が素晴らしくて物語に引き込まれた。

 第三章のお話が好きになった。希望はどこかに必ずあると感じられた。

0

Posted by ブクログ 2023年09月29日

森沢明夫好きだわ〜。
悦子さんみたいなおおらかなお年寄りになりたいし、コーヒーはおいしくなれと魔法をかけながらいれたいし、叶わなくても夢をもつことで人は生きていけると知った。

いろんな曲が聴ける現代だけど、場面場面に合った曲をセレクトできるような聴き方もしていきたいなぁ。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月26日

まず、タイトルが素敵!
吉永小百合さんで映画化されたらしいけど、ぴったりのキャスティングだなぁと思いました。
こんな喫茶店があったら、ぜひ行ってみたい。どんな曲を流してくれるのかしら?

タニさんのお話が、もう二度と逢えなくなるとは深刻な病にでもなっているのかと思いきや、国内引越しで、えっ?っと肩透...続きを読むかしに感じましたが、どのお話もそれぞれ物悲しさはありながらも気楽に読めて、ほっと心が温まる良い読書タイムをいただきました^ ^

0

Posted by ブクログ 2023年09月23日

思わず、ジブリ作品の「紅の豚」に出てくるジーナを思い浮かべてしまった。おしゃれな音楽に気の利いた言葉。この喫茶店は、きっと行こうとしても辿り着けず、店が客を導いてくれる、癒しの空間なんだと感じた。

0

Posted by ブクログ 2023年03月19日

 小さな岬の先端にある喫茶店を舞台にしたヒューマンドラマ。6章からなり、各章題が喫茶店で流れるBGMのタイトル(最終章のみ波と風の音)になっている。
         ◇
 その小さな喫茶店があるのは名もない小さな岬。心に傷を抱えた人が惹きつけられるように店を訪れる。

 その喫茶店を1人で切り盛り...続きを読むするのは上品で穏やかな老婦人。客の心を優しく包むような選曲でBGMを流してくれる。
 老婦人の選んだ曲にほぐされていく、人生の節目を迎えた人たちの物語。

     * * * * *

 舞台となるのはいい雰囲気の喫茶店が舞台だけれど、設定としては珍しくありません。
 それでも各章で語られる人々のドラマがグッときます。老いも若きも人生の蹉跌を経験し、きちんと悩んでいる。そこが共感できるし読ませる原動力にもなっているのです。

 そして店内に飾られた、岬にかかる虹の絵。この仕掛けもよかった。終章を彩るに十分だったと思います。
丁寧に淹れられた老婦人のコーヒーも美味しそうです。BGM とともに人々の心を癒やしてくれることは想像に難くありません。

 ゆったりと作品世界に浸れる。そんな1冊でした。

0
購入済み

優しい気持ちになれます。

2021年11月21日

小さな喫茶店を営んでいる悦子さんがとっても素敵です。そして愛犬も心を癒やしてくれます。訪れるお客さんにも様々な人生があるけど生きる希望や勇気を与えてくれる主人公悦子さんに私も会いたくなりました。

#癒やされる

0

Posted by ブクログ 2024年03月20日

岬の喫茶店を舞台に様々の事情を抱えた人たちとの出会いと別れの物語で温かい気持ちになれた。
訪れた人が喫茶店に残していった品々は大切に扱われてまた訪れる人を魅了するのだろう。
最後コタローと眺めた海のシーンは目に浮かぶようだった。
悦子さんの煎れた珈琲を飲んでみたい。
音楽の知識があまりないので話に出...続きを読むてきた曲を全て聞いてみたけど、「the player」がとてもよかった。

0

Posted by ブクログ 2024年03月12日

うーむ。著者が男性だからかもしれないけど、女性の語り口や描写がリアリティーを感じられなかった。この辺は小説にリアリティーを求める読者とそうでない読者によって印象が随分違うと思う。

0

Posted by ブクログ 2024年02月01日

丁度、自分の心が弱っていたときに読んだ小説。
そのためなのか。心にスーッと染み込んできました。
ちょっと元気が出ない時、この小説を渡してみるのも良いかもしれません。

0

Posted by ブクログ 2024年01月28日

岬の先にある小さな喫茶店。悩み事やネガティブなことも美味しくなあれと念じたコーヒーと客に合わせた音楽と虹の絵で癒されてしまう魔法の喫茶店。主人の悦子さんは最後店を閉じようかつぶやいていたけど続けるんだよね?!

0

Posted by ブクログ 2023年10月25日

前向きになれる言葉がたくさんある。
私たちは色々と失うけれど、
驚くほどの恩恵を受けている。
その通りかもしれない。
辛い事ばかりに目が行くだけで
実はそれ以上に素敵な恩恵を
きちんと受けているのかも。

私たちはマイナスばかりではない。
辛い時こそ何か得るものがあったか
見つめ直してもいいかもしれ...続きを読むない。

今の自分を鼓舞する言葉が
たくさんつまっていた。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月18日

心に影を持つ人々の話し。
喫茶店の景色や店主や絵画やコーヒーに癒され、ささくれたり、傷ついた心が形を取り戻していくお話し。
森沢さんらしいお話しでした。

0

Posted by ブクログ 2022年10月01日

ハッピーのどきどきからガンジーの名言まで、いろんな方面の刺さる言葉が出てくる休憩にもってこいの綺麗な本。
でも正直、虹の絵の存在は引っかかるところがあります。綺麗なものばっかりじゃないよってことなのかな。

0

「小説」ランキング