あらすじ
マンションの13階からフックでぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。これが近隣住民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の凶行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに……。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の正体とは?どんでん返しにつぐどんでん返し。最後の一行まで目が離せない。
感情タグBEST3
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警察視点で描かれる連続殺人事件の物語。
事件毎に行われる殺害方法が非常にに残忍かつグロテスクで、文章にも関わらず目を覆いたくなるシーンが多い。
警察は安全を守るために仕事をしているが、その責務とは、正義とは何か。警察視点ならではの奥深い描き方はとても勉強になる。
そして最後に何度も驚かされる伏線回収は圧巻。
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法律の脆弱性を訴えるリーガルミステリーでありながら、猟奇的な犯行の連続と、劇場型犯罪のような展開で退屈しない。
作中に登場する嫌な人間たちの描写はどれも生々しく、特にメディアやネット民の卑しさ、それを皮肉った表現は、2011年の本とは思えないぐらい芯をついていた。
登場人物だけでなく、読者もろとも騙す叙述トリックの衝撃。そしてゾクッとくるあのラストが忘れられない。
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おもしろかった!
この人犯人?いやこの人が犯人や!え!?違う!?みたいな感じです。バカやから。
古手川さんまじ精神力すごい。結構悩んでらっしゃる?葛藤してらっしゃるようで、でもそーゆうとこが好き!
実際にこんな事件起こったら暴動みたいなの起こるんかな?でもこんな事件も今のネットでは面白おかしく書かれそう。所詮画面の向こうの話やからかなあって思うけど、実際に狙われたら人も殴れるかも?
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え、そのまま当真が犯人なの…?と心配したけどそんなわけはなく、ピアノ母が真犯人。簡単な叙述トリックにもなぜか全く気づけず悔しい…っ(笑)
なるほどなるほどそういう感じ!…と思いきや、さらに裁けない黒幕がいたというのが良かった!2段どんでん返し!
ところで、罪のない子どもが性的に酷い目にあう描写は嫌だな…顔を顰めて読みました。
あと古手川の異常な生命力が一番気になった。
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「ミュージアム」のパクリかと思ったことをここに懺悔します。こっちが先。
最初に読んだ時は、遺体に対する扱いの惨さに引っ張られて、状況や人物の描写がいまいち頭に入ってこなかった。メインの登場人物がどういった人間なのかを頭に入れた上で再読すると、ものすごく面白い。
刑法第39条について、社会でどう扱うべきなのか。
基本的には「人を殺したら死刑だろ」と思う。ただ、過失だったら、動機が仇討ちなら、冤罪の可能性があったら……
今の社会に「人殺し→即死刑」はあまりに乱暴な理論とも思う。
被害者側、加害者側、虞犯者、我々は状況次第でどの立場にもなり得るし、心を壊すような出来事がいつ起こるかもわからない。
なら、どんな立場の人間も7割方納得できるような妥協案をどうにか打ち出すべきじゃないのか、そんなことを考えさせられた。
何より、音楽に関する造詣の深さ、音で味わえる感動を言葉で追体験させてくれる感覚は唯一無二。
多重構造の謎解きより、音についての文章を味わいたくて何度も開いた。
じっくり楽しめる、厚みがあるミステリー。
しかし終盤、これでもかとたたみかけられる暴力描写には「もうやめてぇ!」と心が悲鳴を上げる。こんなの初撃でショック状態起こすわ。
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ミステリ、サスペンス、公民、福祉、社会情勢……。
そして終盤の鬼気迫り読み手を急かすような文章と展開。
ページを捲る事に変わる様相は面白く、特に終盤の畳み掛けは本当に見事だったが、
最終盤で「う~ん」となってしまった。
……と思っていたら最後の最後で大横転。
なるほどね、面白かった。
けど「それ」ってそんな便利なものかなぁ…?
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前半はどうかな、と思ったが、半ばからおもしろくなり始めた。
それ以降は没頭して読んだ!
すぐ、カエル男ふたたびを読み出したほど先が気になって仕方なくなった。
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面白かった。さすがはどんでん返しの帝王、必ずこちらの予想を更に上回ってくるので本当にすごい。
ただ、グロすぎた…描写がグロすぎて、よくこんな描写を書けるなと、自分だったら書いてて耐えられないと思う。
読み終わった後の後味も悪くてぐったりしてしまった。
面白かったけれども…好きとは言い難い。
別の作品も読んでみたい気持ちと、また嫌な気持ちになるのかという嫌悪感とで葛藤。
古手川刑事が何度も殺されそうになるのはちょっとしつこかったかも笑
暴徒化する流れがリアリティに欠けるという意見には確かに、という感じ。でも私は展開の面白さにその辺の引っ掛かりは流してしまった。
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二転三転として最後の方は面白かった。主人公がボコボコにされる描写が多くて驚いた。
動物虐待、性的虐待、子供殺し、強姦などの要素を含むため、再読はしない。
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面白くて一気読み。犯人が二転三転。最後まで飽きずに読めた。戦いのシーンが長くてちと退屈だったが、描写が目に浮かぶ。映像より生々しい。
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思ってた倍グロいというか暴力描写多くて具合悪くなったりバトル漫画かなって並に戦闘するから作者の癖なのかと頑張って読んだら、ラストスパートが怒涛のどんでん返しでそこだけを読むために頑張ってよかったと思えた 続き買うのはいいかな、と途中は思ったけどあんなラスト書かれたらやっぱり全部読むしかないになった。特にナツオ、の意味が小説ならではで十角館の殺人思い出した
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想像以上に怖かった。
凄惨なシーンはもちろん、
『 人間』そのものの『 狂気』。
これだけ残酷な事件を目の当たりにしてしまうと、
刑法39条をそのまま該当させてしまうことが本当に正しいのかどうか疑問に感じる。
あまりに恐ろしくて眠れそうにない。
今、夜中の3時半です(涙)
Posted by ブクログ
キチンとした設計図を作ってから、ミステリーに仕立てたのがよくわかる作品だった。
市民が警察署になだれ込んで暴動を起こすという荒唐無稽なB級パニックものの背景描写も計算ずくなんだろう。バカバカしいけど作品によくハマってる。
Aが犯人→Aを操るBが犯人→そのBを操るCが犯人→そしてCを狙うA……という構造が、ドンデンというよりマトリョーシカみたいで、だから設計図っぽいんだよなあ
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中山七里の本は色々読んだがその中でもかなり秀逸な作品だったと感じる
シンプルなトリックなのにちゃんと騙されるし、ストーリーの展開にも驚かされた
最後の1行、手が滑って先に薄らと見てしまったのが悔やまれる…
贖罪の奏鳴曲を先に読んでいたので、とても嬉しくてとても悲しかった
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最後の解説的なのでさよならドビュッシーと同じタイミングでこの話を書いたと説明されていてびっくりした。
単純にミステリーとして複雑かつ長くて面白い。どんでん返しが多いところや、緊縛した状況が続く感じが面白さを増していく。
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本屋に積まれた「完結編」を見て再読を決意。家の本棚になかったのでサクッと購入。2011年5月からつけてる読書記録になかったので、少なくとも15年は経ってる計算。
こんなにもどんでん返していたとは。何も覚えてなくて本当によかった。
次は「ふたたび」。これは未読。
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高校生の頃に電車で読んで体調崩した記憶が強烈に残っていたので再読したけど、中山七里のイメージが変わった。
本作は刑法第39条についてフォーカスされ、精神疾患等抱える者の殺人についての問題提起が香る。
最近別作品読んだけど、この作家は法律?に長けてる方だったんだなあという印象。
幼少期に父親から性的虐待を受けていた男児が、心の歪みを抱えて大人になり、猟奇殺人を繰り返す殺人鬼になったものだと記憶を歪めて覚えていたけど、ここまでどんでん返しが繰り返される物語だったのか……と目まぐるしさに少々めまい。
保護司の有働さゆり(旧 : 嵯峨坂夏緒)、そして自閉症の当真勝雄少年が犯人かと思いきや、真の黒幕は精神科医の御前崎でした、という話。
そして過去に気分が悪くなったのは、飯能市民がパニック起こして警察署に暴動を起こした時の生傷を抱えた古手川(しかもその直前だか直後には当真ともバトってて既にかなり負傷済み)が、有働邸の防音室でさゆりと暗闇バトるシーン。
果物ナイフや松葉杖で生傷もろとも執拗に攻撃されまくって、非常に生々しい激痛描写が続くところだった。。今回は体調崩さなかった。成長。
Posted by ブクログ
前から読もうと思っていたカエル男シリーズが完結したというので、読み始めました。
読む前、カエル男とはカエルの着ぐるみの殺人犯かと思いきや、世間が名付けた呼称だったとは。暴力的なシーンは読んでいて辛いが、ストーリーはかなり面白い。最後の最後まで気が抜けない。ふたたびも楽しみです。
Posted by ブクログ
予想の斜め上を行く怪作だった。
『殺戮にいたる病』に匹敵するグロ描写の数々は確実に人を選ぶ作品。
口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。
傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼『カエル男』による最初の犯行だった。
警察の捜査が進展しないなか、
第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに陥る。
埼玉県警捜査一課の刑事・古手川と渡瀬を中心に事件の捜査は進んでいく。
捜査の過程で明らかになっていく犯人の異常性、
すなわち、精神に異常を来した者の犯行ではないかという推理。
そこに立ちはだかる刑法39条の存在など、物語は一筋縄ではいかない、
やり場のない怒りや苦悩を含みながらどんどんと突き進んでいく。
この辺のスリリングさは圧巻であった。
カエル男に対する恐怖も、グロ描写の効果も相まって恐怖しかない。
徐々に明らかになっていくカエル男の正体も、
わかりやすいミスリードだなと思っていた箇所も、
その辺諸々引っ括めて、やられた!という感想。
二重三重に張り巡らされた罠にまんまと引っ掛かってしまった。
少々のグロ耐性が無いと、読むのがしんどい作品ではあるが、
純粋にどんでん返しを味わいたい人には打ってつけの作品。
匿名
どんでん返しを警戒して読んだからか、性別誤認させようとしているところには気づけたけれど
さらにその先があったとは。。。
因果応報での締めも良かった。
ただ、戦闘シーンとかくどく感じてので多少読み飛ばしてしまった。
読む順番
中山先生の作品は登場人物がクロスオーバーします。
正しい読む順番が知りたい。
わたしは『嗤う淑女』シリーズを『二人』まで先に読みました。
☆ひとつマイナスの理由は以上です。
匿名
どんでん返しの帝王はすごい
刑法第三十九条第一項「心神喪失者の行為はこれを罰せず」。
『連続殺人鬼カエル男』はこの条文について、深く考えさせられる内容だった。
社会問題に突っ込んだ内容だが、話が二転三転する小説で大変驚かされ、手に汗握る展開だった。
引き込まれますが、結構グロい
グイグイ引き込まれて一気に読みました。猟奇的ミステリー小説やドラマ・映画は無数にありますが、文章だけでここまでグロいのはすごい描写力。苦手な方にはオススメしません。どんでん返しにはそこまで驚きませんでしたが、よく出来ているミステリーだと思います。続編も併せて読んだのですが、何だか読後しばらくモヤモヤしてしまったので星4つとしました。
Posted by ブクログ
刑事古手川が連続殺人鬼カエル男を追いかける物語。精神年齢の低そうな犯行文から、犯人は精神病を持っていた者なのか?一体誰が。。。
格闘シーンでのグロテスクな表現も多く、読んでられないような痛々しさがキツかった。
ミステリーとしては、どんでん返しが二転三転して展開的には面白味があったが、衝撃というか、納得感はやや薄めではある。
次々に狙われる人々と、展開に先が気になって読みやすいという点は良かった。
Posted by ブクログ
中学生の時に読んだ
当時映画やってたっけ
蛙が可愛くて好きだから読んだのか、こう言う系統を好きな友達から借りたのか覚えていない
快楽殺人犯的思想と純粋な正義感の警察官の思想に初めて触れた、つまりは僕史上初めてのサスペンスだったのかな
Posted by ブクログ
文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい
その他 ◯
「完結編」が本屋さんに並んでいたので、興味をもって手に取りました。
そもそも過激な暴力描写は苦手なので、途中投げ出しそうになりましたが、描き込まれている各シーンに、息をするのをわすれるほど。
つづき、読みます。
Posted by ブクログ
見事に騙されてしまいました!
叙述トリックがすごいなという印象です。
ですが、描写があまりにもグロいのと、どんでん返しが多すぎてやりすぎでは、、、?と思ってしまい私は少し苦手な作品でした。
Posted by ブクログ
無差別殺人鬼カエルオトコ堂場
無惨な方法で次々と犯行を重ねる、血係が全くなく証拠、証言も出ない。、被害者の関係性は見当たらず。社会はパニックに落ちいる。そこで出てきたのが被害種の名前がアイウエオ順。
次の名前の住人と家族がパニックに陥り、暴徒と化す。
一方で類型犯を調べ始めると関係性が浮かび上がる。
二乗三重に張られた精神疾患と犯罪者の罠。
構成は素晴らしい出来上がり。人物造形がイマイチなのが残念。
面白い
Posted by ブクログ
可愛らしいカエルの表紙。
でも、ページをめくった瞬間に後悔するかもしれません。
そこに待っているのは、可愛らしいカエルの姿とは正反対の、あまりにも生々しく残酷なサイコホラーの世界だからです。
人を選ぶような過激な描写に思わず目を背けたくなりますが、この作品が多くのミステリファンを唸らせる理由は、物語の構成にあります。
ただ怖いだけじゃない。
物語が進むにつれて二転三転する、予測不能な展開。
そして何より、私たちが普段当たり前のように考えている「刑法39条」というテーマへの鋭い問いかけ。
最初はただのショッキングな物語だと思っていても、ラストまで読み切ったとき、その緻密な伏線と社会派としての重厚感に圧倒されるはずです。
「本気で怖いミステリが読みたい」
「読後に色々と考えさせられる一冊を探している」
そんな方にこそ、ぜひ手に取ってほしい作品です。
読むにはかなりのエネルギーが必要ですが、読み切った先に残る強烈な達成感を、ぜひ味わってみてください。
Posted by ブクログ
「きょう、かえるをつかまえたよ。」
主人公である若手刑事が怪しい精神性を匂わせる謎の連続殺人鬼の正体を追うミステリー作品。ドラマ化もされていたりと世間からの評判は高いらしい。
!気に入った点
▪️地の文が分かり易くもしつこくない程良さで、特に平坦なシーンでの状況描写が優秀。
▪️主人公の未熟かつ熱血でありながら守るべき者を守ろうとする男気な性格。
!いまいちな点
▪️物語が盛り上がるシーンになると変にドラマチックにしようとする作者の意思がチラつく。わざとらしい演技で力量を誤魔化す安いテレビドラマを見た時の様な微妙な気持ちになった。上に書いた通り、平常時の地の文はとても塩梅が良かっただけにかなり口惜しい。
!総括
光るものは多々あれど、最終的にそれ以上に苦手な部分が多くなってしまったのが切ない。始まりから中盤あたりまでは本当に素晴らしかった。続編がどうなるのか気になりつつ、なかなか手が伸びない。
そういえば、玄関先での自衛官との殴り合いは結局なんだったんだ……?