あらすじ
マンションの13階からフックでぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。これが近隣住民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の凶行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに……。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の正体とは?どんでん返しにつぐどんでん返し。最後の一行まで目が離せない。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
Audibleにて拝聴
ミステリー自体ほとんど読んだことがないのですが、これが叙述トリック!と、最後の最後まで驚きっ放しでした。
人を狂わせるのは人。
これシリーズものなのですね?どう続くのだろう…。
Posted by ブクログ
ミステリーとしても、ヒューマンドラマとしても傑作。
ありとあらゆるグロテスクさが波のように押し寄せるため、万人にはおすすめできない。
私も400ページのうち100ページは薄目で斜め読みした。
読み終わったあとも、ある種のやりきれなさが胸にずんと残るタイプの作品。(だと私は感じた。)
とはいえ、ミステリーが好きな人にはぜひおすすめしたい。伏線の散りばめ方、描写力、登場人物の感情の推移など、レベルが高くて一気読みさせられる。また、人が犯罪行為に至る理由について考えさせられる一冊。
Posted by ブクログ
オーディブルにて
以前文庫で読んでいたけど、内容を忘れていたので再読(聴?)。
知ってる名前が出てきてテンション上がった。
続編も同様に忘れてるので早く読まねば。
Posted by ブクログ
まだこんなに読書に夢中になれたんだって驚くくらい夢中になって読んだ。もともと刑事モノは好きなので、死体が発見される場面もミステリーが始まる興奮をもっていつも興味深く見ているが、死体の名前を読んだ瞬間に嗚咽と混乱が止まらなくなったのは初めてだった。
人が悲しみを覚えるのは死体そのものの描写ではない。
たった一言、ただその死体の名前を添えた短い一文で、こんなにも感情がめちゃくちゃにされるなんて思ってなかったし、ここまで物語に振り回されたのが久しぶりだったから、感激に打ち震えてもいた。
胸糞悪い結末に心底やりきれない気持ちになったが、主人公と同じように、渡瀬の言葉が憤って罅割れた心を埋めてくれた。
向き合いきれないことにどうやって向き合っていけばいいのか、溝を埋める言葉があることは、物語で他者の人生を再体験している身としては本当によかった。
「お前はお前の泣いている人間のために闘え。手錠も拳銃もお上から与えられたんじゃない。かよわき者、声なき者がお前に託したんだ。それを忘れない限り、お前は自分を赦せないような間違いを起こさずに済む」という渡瀬の言葉は、別作品ではあるがドラマ アンナチュラルの中堂が言った「許されるように生きろ」という言葉を思い出した。
フィクションには金継ぎのような美しくて"完璧な救い"を求めてしまいがちなのだが、「カエル男」にあったのは泥を塗って隙間を埋めるような自助の救いだったように思う。
わたしにもこの泥がよく効いた。
後悔も失敗もせずに生きるのは不可能だが、悲しみや憤りや全ての理不尽を無かったことにしてはいけないし、決して忘れてはならないのだ。
一点、展開的に首を捻る部分があったとすれば、世間やSNSが事件の異常性に怯えて被害者を貶めるような倫理性を欠いたブラックジョークすら出ない、という状況だったのは、昨今の様子を見るに希望的観測すぎると言えるだろう。
ただこれだけが、この救いのない物語における非現実的な良心だったのかもしれない。
Posted by ブクログ
残虐な方法で殺害された死体が連続して発生し、カエル男に町が脅える、お話(?)。
精神鑑定と刑法39条や児童虐待、ありありと情景が浮かんでくるかのようなグロ・対決シーン、さらに重ねてのどんでん返しからのラスト。見事にハマっていましたな。
最初の真相のあたりでまだ残りページがあることで、もうひと展開あるのだろうなぁと思い、だとしたら怪しいのは、、、とまでは読めたのだけど、そこからさらに展開があって、やられたなぁ、となり、そこからラストでわぁ順番通り、となってすごかったです。
続編へと進みます。
Posted by ブクログ
後半は次々と真実が明らかになっていく。
緻密な描写と、人物属性の誤認を誘う叙述トリックなど、多彩な仕掛けが読み手を引き込ませる。
刑法39条を絡めたストーリーは、あまりに理不尽で興味深かった。
緻密な描写と評したが、部分によっては冗長と感じる。
何より、バトルシーンが長い!
古手川の尋常じゃないやられっぷりと、それでも生きてる頑丈さには、若干引き気味だった。
また、精神障害や洗脳(暗示?)があまりに万能過ぎる。
評価5でもいいくらい楽しめたが、これらが少し気になったので、4とした。
ストーリーを読み解くヒントは至る所に散りばめられており、ミステリーとしてとても出来がいいと思った。
ただし、グロ注意。
Posted by ブクログ
立花志郎
新聞配達員。高校生。幽霊マンションと綽名がつけられているスカイステージ滝見の十三階で死体を発見する。第一の被害者・荒尾礼子の死体の第一発見者。
古手川和也
埼玉県警捜査一課に配属されて一年。右手の掌に二本並行して横断する傷跡があり、それを左の親指で軌跡をなぞる癖がある。大学は出たものの国家公務員試験I種は落ちている。ノンキャリアとしてスタートした。大きな手柄を立てて自分の存在を知らしめる必要がある。と功名心は日増しに肥大している。
渡瀬
埼玉県警捜査一課の警部。班長。古手川の上司。
辻巻
ネズミのように貧相な瓜実顔をしている。スカイステージ滝見の一棟と二棟の管理人。常駐ではなく月水金の隔日で同じ階は二週間おきくらいで掃除をする。
光崎藤次郎
教授。法医学教室の主。教授。歩くのは遅いのに、仕事はメチャクチャ速い。白髪オールバックの老人。
荒尾礼子
第一の被害者。スカイステージ滝見十三階で、口にフックをかけられ全裸死体の状態で吊るされていた。ツクダ事務機器販売の従業員。実家は長野。二十六歳。
斉藤勤
ツクダ事務器販売の営業マンで、荒尾礼子の上司。
桂木禎一
荒尾礼子の住所録に、頭に星印がつけられていた。良く言えば慎重、悪く言えば臆病な、まるで草食動物を思わせる。コンピューターソフトの会社で働いている。荒尾とは付き合って一年。
御前崎宗孝
犯罪心理学の権威。城北大学名誉教授。凶悪事件の起きる度に複数のワイドショーからお呼びが掛かるマスコミの御用学者。以前は府中刑務所の医官で毎日犯罪者どもの相手をしていた。三年前、
一人娘と孫を十七歳の少年に殺された。
李明順
廃車工場で働く中国人。廃車プレス機を作動させ、第二の被害者・指宿の死体を発見した。
指宿仙吉
第二の被害者。廃車プレス機で圧縮された状態で発見された。七十二歳。定年退職まで中学の校長だった。退職してからは町内の自治会長をつとめていた。
尾上善二
埼玉日報社会部記者。背丈は古手川の肩ほど。その短軀でどんな隙間にも侵入し、よく走りよく喋。おまけに逃げ足も速い。あつも皮肉な笑みを貼りつけ、押しが強く鼻が利き、どこよりも早くスクープをものにする。記者クラブの中で半ば公然と呼ばれる綽名は見た目そのままの〈ネズミ〉。犯人に〈カエル男〉と名付けた。
指宿梢
指宿仙吉の孫。
嵯峨島ナツオ
小学生。父親と二人暮らし。母親が出て行った日以降、辰哉から毎日のように性的虐待を受けている。
嵯峨島辰哉
ナツオの父。
当真勝男
十八歳。四年前、近所に住む幼女を監禁、暴力を加えた上で絞殺した。起訴前鑑定によりカナー症候群と診断され、不起訴のまま措置入院となった。三年後、担当医師が再販の可能性なしと判断、家庭裁判所は保護観察を決定した。「カエル男」の容疑者としてリストアップ。やや肥満体型で顔にも余分な肉がついている。沢井歯科医院で雑用の仕事をしている。御前崎は勝男が医療少年院にいたころの矯正スタッフのリーダーだった。
有働さゆり
三十五歳。当真勝男の担当保護司。自宅でピアノ教室を開いている。元夫は二年前に女を作って出て行った。府中の少年院に収容されていた過去があり、その時矯正スタッフのリーダーだった御前崎にカウンセリングの傍らピアノを習った。御前崎から当真の保護司をするよう指名された。息子の真人と二人暮らし。
有働真人
さゆりの息子。小学校三年生。同級生にいじめられている。「カエル男」の第三の被害者。
順一郎
人見知りする温和しい性格。古手川とは一年生から同じクラスで家が近いこともあって登下校も一緒だった。三年生になった頃、いじめの標的にされた。
市ノ瀬
真人をいじめていた少年。
市ノ瀬の父
自衛官。古手川とタイマンをはる。
倉石
巡査。警察に奉職して三十余年。通報を受け、有働真人の死体を最初に確認した。
里中
埼玉県警本部長。昔ながらの気骨を持つ警察官で嘘や誤魔化しが何より苦手な男。
栗栖
埼玉県警本部捜査一課長。
江崎
飯能市在住のコラムニスト。
榎木田謙作
町田市で発生した殺人事件の被害者。不動産自営業五十五歳。
埼玉県警本部警備部に勤務していた五十二歳の元警部
自身のブログの中で、警察庁が犯罪歴のある異常者をデータベース化していると断言した。
恩田
飯能市長。
衛藤和義
重度の糖尿病で弁論の最中に倒れ、飯能市立医療センターに入院中。刑事事件専門の弁護士で、新進気鋭の人権派弁護士として一躍マスコミの寵児となった。第四の被害者。河川敷で燃やされていた。
鈴置美香
ナツオが十二歳になったその年の春に近所に引っ越してきた髪の長い女の子。ナツオとは三つ違い。顔も鼻も口も小さく、ただくりくりとした眼だけが大きい。
Posted by ブクログ
娘が買ったのか?いつの間にか?家にあって表紙は可愛いし読もうと思って数ページ読んだが初っ端から残忍でグロテスクで放置してた一冊
グロテスクな小説だったが残忍な部分は目を瞑って読み終えた。
犯人わからなかったわ‥
えー(((o(*゚▽゚*)o)))と思った事が何点かあって面白かった。続編はどうかるのかめっちゃ気になる!
後半はスピード感は無くてちょっと長い感じ。
刑法39条‥(心神喪失者・耗弱者の不処罰/減軽)は、「責任なければ刑罰なし」
考えさせられるな。
Posted by ブクログ
死体や負傷の描写が細密かつ容赦なく、情景を強制的に脳裏へ焼き付ける筆致が際立つ作品。謎解き中心のミステリというより、刑法39条をテーマに据えた心神喪失者の責任能力を問う社会派サスペンスの色合いが濃い。
物語は猟奇性と制度の歪みを突きつけ、読後に重さを残す。終盤のどんでん返しはやや突拍子のなさを感じ、精神医療を万能に描きすぎているようにも思えたが、ビターな終わり方自体は好み。
2011年刊行という時代性もあり、登場人物や地の文における価値観や倫理観にはやや古さを感じた。それでも問題提起の鋭さは今なお有効である。
Posted by ブクログ
面白かったけど残忍です
渡瀬さんの小手川さんに対する言葉が一つ一つ深くて
年齢と経験を重ねた叩き上げの刑事で素敵でした
この本の主題は刑法39条の是非について
善悪の判断はつかないけど、人に危害を加える行動力はあるってどういうことなんだろ?
世の中にはそんな状態になったことない人が大半なので
この刑法について理解されないんだろうなと思いました
私も想像がつかないうちの1人です
少なくともこの犯人は昔39条適用されたけど
医者から寛解と太鼓判を押されて生活してたんだから
責任能力あるでしょ、、、と思ってしまうのですが
そうはいかないのかな?
寛解したけどまた悪くなったから39条適用しますってなるんですか?
被害者からしたら救われないです
Posted by ブクログ
なつお=さゆりの犯行であり、自分の息子を殺すカムフラージュとして他の人を殺していたというところまでは予想ができたが、教授が犯行をそそのかし、トラウマを刺激するためにさゆりを犯しまでしていたというのは予想できなかった。ラストのゾクッとする読後感がいいね。
飯能市民の冒頭は恐ろしい。でもいくら猟奇的な事件が起こったからって、ここまでの暴動が本当に日本で起こるかな…とも思ったけど。あと古手川くんの生命力がとにかくやばい。
Posted by ブクログ
全体的に気分の悪いお話でした。
ストーリとして読みやすく、一気読み出来ましたが
刑法第39条について
考えるきっかけをもらえました。
これは誰のためにあるものなのかなと。
Posted by ブクログ
とにかくバイオレンスでスプラッタな内容。
いやな描写に耐えうるなら面白いと思う。
犯人が捕まってもそれで終わりではなかった。
どんでん返しが何回も起きて驚かされる。
一番恐ろしいのは恐怖のベールに覆われた狂気の一般人の集団なのかもしれない。
Posted by ブクログ
叙述トリックやどんでん返しに見事騙されました!
刑法39条の是非を問う社会はミステリー。
なかなかのグロ描写に眉を顰めつつも、序盤から惹き込まれる展開は◎
一つ難点を挙げるとすれば、市民による暴動のシーンは冗長過ぎると思ったし、現実の日本で流石にそこまで起こらんだろという感じで少しゲンナリしてしまったところ。
Posted by ブクログ
展開の速さとその勢い、熱い主人公とカエル男事件を体験していく形がとてもイマドキっぽい。ドドドーっと読めて楽しめた。
いい意味でトリックの緻密さや巧みさみたいなものを考えさせたりしないので、文面通りに乗っかっていけばきちんと楽しめます。どんでん返しもある。そういう意味でイマドキっぽくてとても、良かった。
ただグロとエロの表現が想像以上にしんどかった。そこまで痛々しく描写しなくても、猟奇性は伝わったのじゃないかと思う。
それと民衆が暴徒と化すくだりは過剰かな〜と感じで冷めてしまった。
Posted by ブクログ
二転三転する犯人たちについて、しっかり驚かされながら読み進めた。所々にあった違和感をちゃんと推理すれば犯人像に近づけたようにも思う。いじめっ子は暴力はしていないという発言があったのに、真斗にあった身体中の痣。4人目の被害者が責任能力の有無を問うような者の弁護をしている弁護士だった事。
しかし、凄惨な殺人をした有働も子ども時代は虐待されていたり、御前崎は娘を殺されてその犯人は責任能力が無いとされ無罪放免となっている被害者でもあった。だからといって復讐を良しとしているのではなく、我々読者にも第39条の是非を問いかけているように思えた。
また、精神疾患者でなくとも、一般市民の我々も一歩間違えれば狂気に満ちた犯罪者と同じようになってしまうと、警察署へのデモの場面では描かれていた。古手川が護らなければと思っていた有働も当真もまさか当の犯人だったというのは虚しい事だった。古手川が犯人を追う中で自身の過去にも向き合いながら成長していったようにも見えた。さらには、昭和気質でぶっきらぼうな先輩刑事でバディの渡瀬も実は真っ直ぐな正義感溢れる刑事だった。
どんでん返し系ミステリーでありながら、第39条についてや古手川の過去の贖罪などの深いテーマがあって、続きの気になる一冊だった。
Posted by ブクログ
2011年刊の古い本だが、その年の「このミステリーがすごい!」の選出に残った本。
連続猟奇殺人が埼玉県飯能市で発生する。殺害方法は多様だがすべて常軌を逸するやり方。
捜査にあたる小手川。手がかりのない中、容疑者の絞り込みのため、精神障害を持つ人間を当たり始め、障害を持つ若者とその治療に当たる理学療法士と知り合う。しかし、殺人は続き…
狂気の殺人が続いた地元。その次第にいらだち、恐怖のために爆発に至る過程など筆力でぐいぐい読ませる。最後、真犯人との対決は、このシチュエーションなら謎解きで終わらず最後まで緊張感が落ちない、という設定になっている。
匿名
どんでん返しを警戒して読んだからか、性別誤認させようとしているところには気づけたけれど
さらにその先があったとは。。。
因果応報での締めも良かった。
ただ、戦闘シーンとかくどく感じてので多少読み飛ばしてしまった。
Posted by ブクログ
連続殺人鬼カエル男。なんともB級サイコサスペンスを彷彿とさせるタイトルだ。
「セブン」や「羊たちの沈黙」が好きな私にとって触手を伸ばさずにいられなかった。
冒頭からしばらくはサイコサスペンスの定石通りというか、凄惨な描写と残虐な性質を思わせる殺人鬼の跳梁、それに振り回される警察を描く、よくある展開であった。
ところが、作者は今では「どんでん返しの帝王」の異名を取るお方である。一筋縄でいくはずがなかった。意外な展開、伏線の妙が炸裂し、驚愕のラストへと導かれた。
最後の最後まで、決して気を抜くことは許されない。タイトルからは想像出来ない社会派な面も持っており、しっかりした問題提起には深く考えさせられるものがあった。
調べると、どうやら三部作らしい。
これは続きを追うしかない。
読む順番
中山先生の作品は登場人物がクロスオーバーします。
正しい読む順番が知りたい。
わたしは『嗤う淑女』シリーズを『二人』まで先に読みました。
☆ひとつマイナスの理由は以上です。
匿名
どんでん返しの帝王はすごい
刑法第三十九条第一項「心神喪失者の行為はこれを罰せず」。
『連続殺人鬼カエル男』はこの条文について、深く考えさせられる内容だった。
社会問題に突っ込んだ内容だが、話が二転三転する小説で大変驚かされ、手に汗握る展開だった。
Posted by ブクログ
途中まで読むのがなかなか進まなくて、ダメなんかな、と思ったけど、
どうやらこのナツオが怪しいと思った辺りからサクサク読み進めた。
最初ナツオの性別が「?」で。
一番最初に受けた印象が正解だっのか、という
紛らわしい書き方が、作品の面白さなんだろう。
事件、遺体の姿、が、とにかくえげつなくて。
読んでて気持ち悪くなりそう。
一方、おや?な部分も多く。
冬ならそんなものなのか、と思った冒頭事件の
顔の損傷ありを親や家族に確認させるという描写。
わかるのか?それでうちの娘です、て言えるの?
とか。
カルテ順に、てアイダでもアガワでもなく
アラオが前?
エガシラとかエガワでなくて、エトウが前?
というような、何だかな。
そんな都合よく並べ替え…もしかして、真犯人が並べたのか?カルテ室にあの人入れたっけ。
もし入れたら最後はもう自殺に匹敵するから
そこまで読んでのこと?
という、ちょっとした疑問が起きるわけで。
カルテ、てどう並べるかわかんないけど
そんな都合よくではないから
意図的に誰かが並べたんでしょうよ。
あと、ポケットに入れっぱにしてた手作り風車が
あんだけボコボコにされてて無事に
軽やかに風を受けて回られても(笑)
という、ささやかなモヤモヤ。
そして、ああ39条。
そこなのか。思う人もいるだろうなぁ。
心神耗弱という理由で罪を贖わなくてもいいという
理由にしちゃダメて。
ちょっとソコは考えさせられる部分ではあったけど
結局真犯人は自分を苦しめた理由を使って
復讐したってわけなのね、
で、因果応報は
自分で仕組んだのかな、という
何とも正解のわからない結末でした。
面白かったけど、スッキリはしなかった。
Posted by ブクログ
一気読み必至! 中山七里って名前は本屋の棚で見かけたことがあったが、読むのはこれか初めて。
タイトルから想像つかないほど、中身が凄かった。満足した。
引き込まれますが、結構グロい
グイグイ引き込まれて一気に読みました。猟奇的ミステリー小説やドラマ・映画は無数にありますが、文章だけでここまでグロいのはすごい描写力。苦手な方にはオススメしません。どんでん返しにはそこまで驚きませんでしたが、よく出来ているミステリーだと思います。続編も併せて読んだのですが、何だか読後しばらくモヤモヤしてしまったので星4つとしました。
Posted by ブクログ
2016年11月小栗旬主演『ミュージアム』映画公開され、カエル男の連続殺人って、この本が原作だったわけじゃないんですね、今、検索して分かったことなんですが、『ミュージアム』の予告が面白そうだったので、勘違いしたままこちらを読んでみた。
殺人犯を追う刑事が、自身のトラウマを語るなどきっちりと主人公に感情移入させるところなど上手いと関心した。最後の大どんでん返しを楽しみに、ぜひ読んでほしい作品である。
Posted by ブクログ
確かに何度も何度もひっくり返してくるのだけど…。そして、その手法は「おお」ではあるのだけど…。
そうはいっても、赤ニシンがわかりやすかったので、「ですよね」感が拭えない。
カツオ=ナツオは、いくらなんでもない。そうなると、さゆりさんに焦点を合わせざるを得ない。そして、めちゃくちゃ嘘くさい御前崎教授のキャラ設定。
しかし、なんといっても、とにかくグロい。
そんなに丁寧に描写してくれなくていいし、とにかく長いよ!!本当にしんどくて、久々にげんなりしてしまった。
このせいで思考が停止していたので、どんでん返しも「でしょうよ」と負け惜しみじみたものになってしまった。
小手川刑事、またかよ!!!君はアホなの???
ゾクっとする感じで、ラストの一文はよかったかな。この最後のワンピースがきれいにはまったと言う点で、星3つ。
Posted by ブクログ
2日で一気に読んだ。
中山七里の作品を読むのは2冊目。
1冊目は15年ほど前にピアノの先生が
貸してくれて読んだ"さよならドビュッシー"。
この人文章が読みやすくてまあまあ好き。
そしてスピード感も良い。
でも後半〜結末にかけて、そのスピード感と勢いの
割にちょっと物足りない感じがしたりもする。
ナツオと響きが似てるから勝雄がカエル男?
でもそんな簡単に書くかなあミスリードかなあとは
予想がついた。
さゆりがピアノ部屋の防音のすごさを説明してたシーンから、殺害場所に持ってこいだよなとか。
父から性的虐待受けてたのに、御前崎教授のこと
父親みたいとか言ってるのもなんか違和感で
怪しいなあとは思ってたから、ラストもそんな驚かず
あーはいはい。って感じではあった。
暴動のくだりはたしかに長かった。
ストーリーにそこまで影響しないシーンのはずなのに
すごい事細かく描写されてて
"いやまだそれやっとんのかい"
ってなった。
そして暴動、勝雄、さゆりとのシーンと
古手川がやられすぎてて可哀想だった。
描写もリアルで本当に痛そうで不憫で
そこにちょっと泣きそうになった。
刑法39条、難しい問題だけど、
責任能力の有無で減刑されるのは
とことん加害者に寄り添ったものだなあとは思う。
もちろん今回のさゆりみたいに、
本人もある意味被害者で辛い過去があってというのは事実として理解するけど、
でもそれは結果として殺人事件に巻き込まれた
被害者・被害者遺族には、やっぱり全く関係の無いこと。
Posted by ブクログ
御子柴シリーズをずっと読んでいたので、それと比較してしまう部分があった。
先が読めてしまったなーと。
刑法39条について、当事者にならないから傍観している
そういった内容は共通する部分なんだなと思った。
Posted by ブクログ
どっしりとした文体で丁寧に書かれていて面白かった。
キャラクターは多面的に厚みよく描かれていた。
ミスリードも用意しながらたどり着くどんでん返しは、単純だが楽しめた。
謎解きのパートは怒濤とも言えるが、ドタバタとも感じる。
精神障害者による犯罪に関する議論は新鮮味にかける。
Posted by ブクログ
若手と古株刑事が連続殺人鬼を追うよくある設定だが、そこに「子供の絵日記のような怪文書」「精神障害者が起こす事件の先」「次は自分かも、と思わせるような犯行対象」が組み合わさることで常に臨場感を漂わせた
憎しみの連鎖が怒涛のように押しかけてきてすごかった
Posted by ブクログ
社会派的要素が詰まっていて読み応えあった。
刑法において心神喪失をどう捉えるかというメインテーマのほか、犯罪者(不起訴になったものも含む)の社会復帰のことや事件へ反応するネットユーザーの民度、市民感情についても話が及んでいた。
個人的に、アクションシーンを文章だけで読んで頭の中で映像化するのがとても苦手。
なので終盤の攻防のところは長すぎるし具体的に何が起きてるのか拾えず。
自分が小説に求めてるのは、人間の内面的な描写なんだなと改めて実感した。
Posted by ブクログ
きっつ〜…。しんど〜…。素晴らしく凄い内容!ちゃんと最後にビックリもさせられたし、どうなるどうなる?!って気になるし、テーマについて凄い考えさせられた。その反面辛すぎて何回も離脱しかけた。いやぁ…きっつ〜…。報われへん気持ちになったわぁ。つらぁ…。あと、こてがわ、何回ボコボコになんねんwって思った笑