ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • バイヤード・ラスティンの生涯 ぼくは非暴力を貫き、あらゆる差別に反対する

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    公民権運動の時代のアメリカに黒人でアフリカ系アメリカ人であり、同性愛者でもある複雑で公然と差別の対象とされたラスティンの伝記。公然と差別される対象だった。
    そのような状況下で生涯をかけて「暴力に対して暴力で返さない」という哲学を貫いたことに言葉を失うほどの衝撃と畏敬の念を感じた。自分などには想像することすらおこがましい体験をしながら「どんな価値を信じ、何に人生を捧げるか」を本書を通して教えてくれたことに感謝しかない。

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    2025年12月01日
  • 月の立つ林で

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    エスキースに続いて、今回も素晴らしかったです。
    青山さんの作品が本当に好きだ…。

    日々の生活に疲弊したとき…
    自分を見失ったとき…
    どうにもできないことが身に降りかかったとき…
    さびしいとき…
    そんなつらい時に、月になぞらえて寄り添い肯定してくれる作品です。

    汚れて重たくなった心が洗われ、
    前を向いて頑張って行く力が湧きました。

    しんどくなった時におすすめなので、
    ぜひ読んでみてください。

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    2025年12月01日
  • あずかりっ子

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    ネタバレ

    短い物語ですぐ終わってしまうので、大切に丁寧に読んでいく。
    はじめから、心に響く文章がいくつも登場する。
    秘密は恥。
    黙っていることは良いことだ。
    信じて良い人は見極める。
    手をかけて育てる。
    丁寧な言葉遣い。
    礼儀正しく。
    嘘をつかない。
    ギャンブルをしない。
    噂話をしない。
    教養。

    子供を亡くした夫婦で、崩壊する話はたくさんあるが、ここでは夫婦のお互いの愛情と優しさで支えあっている。
    周りに噂好きの友人達がいても、自分さえしっかりと愛を持って生きていたら、腐らない。
    黙っとく。
    人生って、苦行ではなく、心のままに愛を感じる素晴らしい日々。
    腐ってる人の家は散らかっていて、顔もキツい。

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    2025年12月01日
  • 青い壺

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    各所で評判になっているし、期待値Max!
    無駄な言葉や説明がひとつも無いのに、時代の雰囲気やひとりひとりの心情がありありと浮かぶこと、端々から覗くその博識に「さすが!有吉佐和子!」と何度唸らされたことか!
    「味覚というのは教養だからね」本当にもう、仰る通り!期待値を軽々超えて、おもしろかった。

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    2025年12月01日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    ネタバレ

    テレビ局と選手の両面から箱根駅伝の魅力を等身大に描いている、大きく描きすぎないところが印象的だった

    友介の因縁を晴らすべく青葉が10区に入る伏線が散りばめられていたのも鳥肌だった

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    2025年12月01日
  • ほおずき灯し 江戸菓子舗照月堂

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    ネタバレ

    物語のところどころにヒントが散りばめられている。京で修行中の安吉が仕入れた情報がキーポイントになりそう。

    菊蔵さんとなつめが惹かれあっているのに、結ばれないのが切ない。菊蔵さんにとっては、職人の引き抜きにより親の店が潰れたという過去があるから、同じことを繰り返さないようにという思いがあるからだろう。

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    2025年12月01日
  • 流浪の月

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    ネタバレ

    とても面白かった!
    周りから見た視点では見えているものが違うこと、決めつけをしていることを考えさせられる一冊。
    男性の文のことを最後に明かされるが、自分も決めつけをしていると悩むことになるとは…
    初心者でもスイスイ読めるくらい読みやすい文章でとても楽しむことができた!

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    2025年12月01日
  • ひきこもり家族

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    読みやすく吸い込まれあっという間に読み終えた。昔ニュースになった戸塚ヨットスクールの事件に似てる、、
    と思い読み始めた。
    ハラハラドキドキした。
    面白かった。

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    2025年12月01日
  • サクラ咲く

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    青春ってやっぱり最高って思った! 
    なにも目立つ部活や活動してる人のためだけに学校があるんやないって実感したし、
    うち自身、インキャ体質やからこそ感情移入しやすかったし、なにより〝本を介しての文通“って素敵すぎる!! 
    3編からなる本やけどどの物語も登場人物がリンクしてて成長したって気づいた時むちゃくちゃ感動した!

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    2025年12月01日
  • 黄色い家(下)

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    川上さんの作品の中で一番好き
    親ガチャに外れたのに理由なんてない
    生きてくためには犯罪も仕方ないことなのかもしれない
    その中の小さな幸せが愛おしい

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    2025年12月01日
  • 風と共にゆとりぬ

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    大好きなシリーズです。

    エッセイなのに、しかも面白い話ばかりなのに、
    ボリュームが多過ぎてびっくりしました。

    痔瘻にはなりたくないと、ひしひしと思います。

    でも個人的に前作の方が声を出して笑ってしまった。
    やっぱり大学生という生き物が、この世で1番面白いのかな

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    2025年12月01日
  • 時をかけるゆとり

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    とにかく笑える本
    思わず声を出して笑っちゃうので読む場所注意

    このシリーズを読み進めると痔に詳しくなれます。
    気をつけようと思います。
    個人的にお母さんのお話が1番好きです。

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    2025年12月01日
  • 禁忌の子

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    医療関係のため、細かなエピソードまで理解しやすく、より面白かった。
    ラストになるにつれ迫り来る真実に読む手が止まらず、結局一気読みだった。
    こういう予想もできない結末が待っている本がとても好きだ。

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    2025年12月01日
  • 星やどりの声

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    朝井リョウさんの過去作を読んでみたくなり、この作品を読みましたが、まさに大満足でした。

    表題の「星やどり」という名前の喫茶店を舞台に、6人兄弟姉妹の視点で物語が進んでいきます。

    家族であり、長い時間をともに過ごしているからこそ他者には、言えない気持ちを抱えている。
    物語が進むにつれ様々なきっかけにより気持ちが爆発してしまう。そんな場面の表現が素晴らしいので、ぜひ読んで欲しいです。

    映画での映像でも見てみたい作品でした

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    2025年12月01日
  • 八月の母

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    ネタバレ

    2022年に単行本で既読
    美智子、エリカ、陽向が同じように母に縛られこの街から出ていけない。落ちていくたび加速し、激しくなる。こちらから見ていると、そっちじゃない!と理解できるが渦中の人にはわからないものだろうな、私も同じことをするかもしれない。大げさなきっかけでなくとも躓きから大きな谷間に落ちてしまう、戻るきっかけかあっても仲間内から足を引っ張られる。やらない言い訳は限りなくあるしそっちの方が簡単。一番つらいのが紘子の母だと思った。本人はもちろん周りの人もどんなに傷つくだろう。陽向が断ち切り明日香には続かない、そんな未来が見えて救い。

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    2025年12月01日
  • 羆嵐

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    え、もう大惨事はじまったん…
    思いの外、事件が起きるのが早い!
    展開のテンポ良さと主人公の存在の曖昧さが余計不安を作りだす、短編ながらも濃厚な作りで吉村先生さすが…と舌を巻く。
    熊の恐ろしさから浮き上がってきたのは、北海道の自然の奥行き、そして立ち向かう人の営みのタフさと脆弱性。

    過疎化地帯が熊の出没を期に森と雪に飲み込まれていく…そんな大いなる自然の流れの一幕のようにも見えた。

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    2025年12月01日
  • マーブル館殺人事件 下

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    ネタバレ

    ヨルガオのラストはあんな風になって今後の続編は歴史を遡るぐらいかなと思ったけど、正調の続編が書かれてほんと驚いた。このシリーズの特徴は、入れ子構造を巧く活かし、作中作の殺人事件と作品上の現実世界の事件が有機的に絡まりあうところだけど、今回はさらに一体化が進み、関連表の記載で作品の緻密な設計を感じ感動した。一体化したラストのカタルシスは素晴らしくすごく満足した。次回作も出るとのことで、ピュントがどうなるかだけどまずは期待が高まっている。

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    2025年12月01日
  • そして、バトンは渡された

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    淡々としている優子だけど、楽しむときは楽しんでるし普通の女の子って感じ。
    登場人物が全員本気で、元気付けられる。

    本番前日に森宮さんと一緒に歌うシーンよかったな。それまでのギクシャクした感じがあるからなお。
    向井先生のギクシャクしながら進んでいくみたいなやつも良かった。

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    2025年12月01日
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    文庫化するのに10年待っただけあった⋯!
    特に第一話や第三話、10年前なら青二才ゆえにちょっと自分には味わいきれなかった箇所もあると感じたから、社会人経験をいくらか積んだ今にぴったりだった。

    そんな風に、いつ読んでもその時々で誰かに沁みるような言葉が紡がれていて、心解けた。
    これからも何度も読み返すだろう。

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    2025年12月01日
  • マッドのイカれた青春

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    いろいろな感情が混ざった一言で表せない心理描写がとてもよかった!
    終盤の「恋」と「孤独」の解釈もとても心に残った

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    2025年12月01日