小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
すごく舌触りが悪く、妙に後味の残る食べ物を食べたような気分にされつつ、なんとなく言語化しちゃいけないような身近な暗黙の了解を噛み砕いてくれるような、そんな気つけ薬のような本でした。
この本を最後まで読んでどう感じるかは人によって結構分かれるんじゃないかと思います。本当に不快に感じる人もいると思いますし、
言っちゃいけないことを言ってみたらあなたもそう思っていたの?みたいな共犯者的な繋がりを感じた人もいるんじゃないかと思います。私は後者です。
解説で「ごまめ」という表現をしていますが、セーフティーネット的になんとなく受け入れないといけない了解は社会の至る所にあって、そのセーフティーネットにかか -
Posted by ブクログ
ネタバレ道尾作品3作目。読んだ中では一番面白かった。「スケルトンキー」のサイコパス兄弟の設定や「ひまわりの咲かない夏」の信頼できない語り手よりもリアル志向な展開なのが好みだし、章の最後に提示される写真によって物語の真相が明らかになる構造も面白かった。
最後弓子が代筆した告白文が白紙だったことに救われない夫婦の間にある絆を感じた。また、竹梨の告白文も目の見えない邦夫が破いたことで世に出ることは無くなった。ただ、これでよかったのか。二人はもう殺人の罪を償うことができなくなってしまったし、おそらく子供達は人を殺したことをほとんど悔やまずに成長していく。
「平和っていうか」と表現される街の景色には、その美しさ -
Posted by ブクログ
⭐︎5つ!マハ作品、久々に読んだらもう読み終えたくないくらい面白かった!そして爽快だし、元気をもらう。
明治後期、大正の時代の女文士がまだ少ない頃、そんな時代背景で倉敷紡績の工女としてスタートした山中すてら、彼女を主人公に、支える大原孫三郎、パリへ絵画留学した児島虎次郎、文士になるべく背中を押した、常和田伊作ことイサ、多嘉子さま〜教会のアリス〜
登場人物がいづれも本物の様で、フィクションで、なんとも言えない読書感
後半は絵画も出て来てますます現実味が増すものの一種のフィクション、マハマジック炸裂!!
なんの前触れもなく読み始めたのだがすぐ引き込まれる。タイトルも作中の作品と関わっているこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻は一気読み!
読み進めれば読み進めるほど途中でやめられなくなる展開で、いやー面白かった!
このシリーズは殺人の手段の残忍さがきつい面もあるのだけど、そのグロい想像の先に目が釘付けになってしまう中毒性のようなものがある気がする。怖いもの見たさの欲望をまんまと満たされてしまった。
下巻の重要な内容がまさにタイトルになっている。
そして本作独特のカウンセリング対話形式の描き方が、あんな風に事件の根幹に関わっていたとは…
さすがにそこまでは考えつかなかった!あっぱれ!
複雑なのに矛盾なく結実していく秀逸なミステリ作品。ポーシリーズの中でも忘れがたい作品になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今までなんでジェーンスーさんの本を読んでこなかったんだろう?すごく読みやすくて面白かった。そして参考になった。
自分と同世代の著者、親も同世代。
平日にラジオの生放送を持っていて、かつ講演会などもこなす超多忙と思われる彼女。
収入は減らさず、基本は自身が遠隔操作と呼ぶ離れ技を駆使して父親のサポートをする優秀な娘。とにかくビジネスライク。色々と参考になった。
対する“ザ昭和世代”の手強い父親。
そんなお父さんが急に「ママに会いたい」とか言うのズルい。ウルっときてしまう。やっぱり寂しいんだよね…
あとがきで、現在独身である彼女がこぼしている、じゃあ自分が老いた時はどうしたらいいのか?という問い
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