あらすじ
吹雪のテントで発見された若い夫婦の遭難死体。夫の体の上には小さな雪ダルマがいくつも載せられており、妻は夫の切り取られた小指を握っていた。この異様な状況が語る事件の真相とは?(「スノウマンの葬列」)
密室で発見された大学生の死体。四人の容疑者は部屋の鍵を持ちえた者のアリバイは成立し、唯一アリバイの無い一人は絶対に鍵を持ちえなかった。密室はいかに完成されたのか?(「三分の一の密室」)
行き倒れた身元不明の男性。それと時を同じくして各地で発見される遺伝子情報めいた謎の文字列が伝えるメッセージとは?(「セントラルドグマ」)。
冷蔵庫に閉じ込められて死んだシェフ。何者も出入りした痕跡の無い現場で発生した殺人事件の真犯人とは?(「冷たい棺」)
相談に訪れた依頼人がスタッフ全員の前で毒殺死! それぞれが疑心暗鬼にかられながらたどりついた驚愕の結末とは?(「初めては毒殺」)。
安曇野市の謎解きコンサルタント「オフィスレイヴン」に持ち込まれる数々の不可能犯罪に女性所長・真々部律香が挑む――新たな名探偵、ここに誕生!
島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作家が放つ、本格推理の醍醐味満載、豪華な連作短篇集。
感情タグBEST3
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先月購入本。
「令和の御手洗潔、推参」(ただし、ややメンヘラ)
by中山七里
と帯にありました。
私は中山氏の作品を読んだことがないので、何言ってるかサッパリ分かりませんでしたがね。
まあいい。
ひまわりめろん師匠の遺言で、「シリーズ化に期待したい1作」とまで言われたら読むしかないでしょ、という事で購入。地元作家応援企画(勝手に)
作者の麻根重次さんは安曇野市在住で、物語の舞台も安曇野。
信大出身で現在も市役所にお勤め?の兼業作家さん。
やっぱね、地元が出てくると面白いね。親近感湧くずら。
物語は、全5話の短編ミステリー。
そう、オイラ最近ミステリー続いてる!(お勉強中)
この短編ミステリーは一話完結なのでミステリー初心者には非常に読みやすく面白い仕掛けの謎解きで、「ほぅ〜‼︎」となりましたよ。
主人公の探偵、真々部律香(ままべりっか)はべっぴんさん。だけどメンヘラ。
そーゆー探偵も、かっこいい。
推理の仕方も、かっこいい。
こりゃ、シリーズ化されるかもね。
頑張って欲しいな、この作家さん。
Posted by ブクログ
5作の短編集。
面白い。ロジカルだし無理がない。表題作の「スノウマンの葬列」は何故置いたのかがロジカルであるからこその逆転発想にもなり得る。
「初めては毒殺」も面白い。いつの間に?あれ?という違和感はありつつも上手く騙された。
他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
女性探偵真々部律香登場
躁鬱なんよね(今は双極症って言うみたいね)
実際にこの病気に苦しんでいる方たちには申し訳ないが、この躁と鬱を繰り返す名探偵って設定ありやな
キャラがぶれるのが面白い
その時の状態によって、活動的な探偵になったり安楽椅子探偵になったりするんよね
そして本格をかなり意識したトリックの数々
さらに人間もちゃんと描けてる気がすーる
なかなかの傑作探偵ものでした
作者の麻根重次さんは信州大学で進化生物学を専攻されていた方で、安曇野市在住とのこと
物語の舞台は安曇野市を中心とした長野県内、探偵は生物学を専攻していて、その助手はS大学出身となんだか色んなところに自分を反映させてる感じ
でもそういう小説って面白いんよな
なんていうか芯がしっかりしてる感じになるんよ
というわけで、シリーズ化に期待したい1作であります
Posted by ブクログ
なかなか粒揃いのミステリー短編集で、どの話も楽しめた。
主人公の心の病の原因は?ワトソン役との出会いの事件は?など、まだまだ謎が残ったままなので、次回にも期待したい。
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読み終えて、タイトルにもなった「スノウマンの葬列」が1番面白いと思いました。
なぜ小さな雪ダルマをたくさん載せる必要があったのか。夫を愛しているからといって死の間際に指を切り取る必要があるのか。
ぱっと聞くだけだとものすごく不可解な事件です。
けれどp48で律香の推理によって確定されたことに気づくと、わー!!そういうことか!と
一瞬で理解しました。
夫婦は死の間際で、愛する家族のことを考えた、と思いきやさらに隠された真実が。
けれど洋平が本当は何を考えていたのかはもうわからない。愛する人が大切にしていた妹を思い遣ったのか、それとも弟に一撃を喰らわせたかったのか。律香は後者だと思ったのかもしれないけれど、私はどちらも可能性があるなと思いましたし、前者であればとも思ってしまいました。
また、最終話の「初めては毒殺」は騙されました。普通に小説の続きだと思っていたら「咲が書いた小説の物語」だった。そんな展開になるの?!と焦って読み進めてしまいましたが、読み進めて思わずなんだー!と笑ってしまいました。最後に悲しく終わる、(犯人が見つかって)よかった…と終わるミステリは多いけれど、
笑って終わるミステリは新鮮だなと思いました。すごく面白かったです!
ほかに、律香が精神を患っているのは始めからそういう人物設定なのか、それとも患ってしまった原因を今後物語にするのかが気になりました。
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冬山登山に来ていた若い夫婦が遭難によって亡くなった。夫の遺体の上にはいくつもの雪だるまが置かれていて、左手の小指が切り取られていたらしい。その切り取られた指を抱いていたのは、妻の遺体だった。この二点以外は不審な点はなく、警察は事故として処理をした。警察にも協力している謎解きコンサルタント〈オフィスレイヴン〉にその事故に関することで相談に訪れたのは、亡くなった夫婦の妹の親友である大学生の咲だった――「スノウマンの葬列」
切なさの先にビターな印象を残す表題作からはじまり、どの作品も読み味は様々ですが、どれも余韻のとても良い短編が並んでいます。特に好きだったのがラストの「初めては毒殺」で、それまで築いてきた世界の根幹を揺るがしかねない展開を想起させつつも、意外な方向へと転じて……という作品で、どういう読み心地か書いてしまうと余計な先入観を与えてしまうので書きませんが、とても素敵な結末だと思いました。
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初読み作家さん。また良い作家さんと出会えた。
帯を読んで期待が高まった。読んでみて期待通りの話でした。キャラがしっかりとしていて、話の展開も素晴らしい。読む手が止まりませんでした。「初めては毒殺」が良かった。
Posted by ブクログ
面白かった!
期待以上で嬉しかったー。
章ってことは続編もあるのかな?
シリーズ化してほしい!
表題の「スノウマンの葬列」と「初めては毒殺」がとくによかった。
「初めては毒殺」は、依頼者が毒殺され仲の良い事務所のメンツが擬似暗鬼になり、それぞれの裏の顔が暴露され、えーそうなの?と思ってたら何か怪しいと思ってた咲が犯人となり、やっぱり!と思ったら、咲が書いた小説だったとわかった時はほっとするやら、違和感の正体がわかり笑ってしまった。
咲の小説で良かった。
続編もでないかなー
Posted by ブクログ
まあ、なかなか面白い短編集でした。
もしかしたら探偵の設定は長編の時に生きるのも考えてるのかなとかラストのは『銀扇座事件』を思い浮かべましたし、この人は自分の中で応援する作家になりました
3125冊
今年24冊目
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「令和の御手洗潔、推参」(ただし、ややメンヘラ)
律香さんのまわりが暖かさで満ちていて、心乱れることなく読めた。
やりとりが映像として浮かんでくるようで、テンポもいいし読みやすい。
短編5話収録で、最後の話は、あれ?なんか違和感が…と結構序盤から、気づく人は気づくだろう。
少し謎解きがガチャガチャしていた気がするけどそれもわたし的にはアリ。
シリーズ化してくれたら嬉しい。
Posted by ブクログ
2026年。2023年にばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞している。
躁鬱病の真々部律香は、古厩達希と安曇野で探偵事務所をしている。小泉龍太は助手的な。途中から絡む女子大生の咲。
ココロ病んでる律香は起きれなくなったりしつつ、達希に助けられ探偵。結局解決するのは律香なんだが。
短編6つでミステリーとして、おお~と思った。特にスノーマンと棺。
Posted by ブクログ
3.5
初めての著者の作品。
サクサクと読めた。短編集。
ただ、疑問も生じる点も多かった。
警察からの委託を受けている探偵事務所の社長。
真々部律香。躁鬱の病気をもつ変わった設定。
1、スノウマンの葬列
雪山で夫婦が死亡。夫の体のうえに雪だるまが何個も置かれ、指が切られていた謎。
どちらかが先に死んだかわかるようにした、
遺産相続の関係で。
夫は指を自ら切ったあと、ナイフを自分のポケットに入れない方がよかったのでは??
妻に持たせとったほうがよかったのでは?、
2、三分の一の密室
大学研究室のなかで研究生が殺されていた。密室? その他の研修生一人ひとりの思惑がこの不可思議な現場を作り上げていた。
最後の1人は後輩の振られた腹いせに罪をなすりつけようとして鍵をわざと閉めた? まず死体見たらビビって警察呼ぶだろうと思ってしまった。
3、セントラルドグマ
男性の遺体が発見さ、謎のメモを握っていた。 そこには英数字の羅列。DNA、RNA、
ゲーム仲間同士を探すためのメッセージ。
4、冷たい棺
冷蔵庫から男性の遺体。蜂から逃げるために逃げ込んで窒息死、ってなんなんその結末。
5、初めては毒殺
一番面白かったかも。
依頼者が探偵事務所に来訪。コーヒー、ケーキを食べて談笑中に突然、毒による死亡。
律香含め探偵事務所の社員はお互いを犯人かと疑心暗鬼に。
犯人はお手伝いに来ている大学生の咲。
実は先が書いた小説だったという設定。