あらすじ
吹雪のテントで発見された若い夫婦の遭難死体。夫の体の上には小さな雪ダルマがいくつも載せられており、妻は夫の切り取られた小指を握っていた。この異様な状況が語る事件の真相とは?(「スノウマンの葬列」)
密室で発見された大学生の死体。四人の容疑者は部屋の鍵を持ちえた者のアリバイは成立し、唯一アリバイの無い一人は絶対に鍵を持ちえなかった。密室はいかに完成されたのか?(「三分の一の密室」)
行き倒れた身元不明の男性。それと時を同じくして各地で発見される遺伝子情報めいた謎の文字列が伝えるメッセージとは?(「セントラルドグマ」)。
冷蔵庫に閉じ込められて死んだシェフ。何者も出入りした痕跡の無い現場で発生した殺人事件の真犯人とは?(「冷たい棺」)
相談に訪れた依頼人がスタッフ全員の前で毒殺死! それぞれが疑心暗鬼にかられながらたどりついた驚愕の結末とは?(「初めては毒殺」)。
安曇野市の謎解きコンサルタント「オフィスレイヴン」に持ち込まれる数々の不可能犯罪に女性所長・真々部律香が挑む――新たな名探偵、ここに誕生!
島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作家が放つ、本格推理の醍醐味満載、豪華な連作短篇集。
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Posted by ブクログ
読み終えて、タイトルにもなった「スノウマンの葬列」が1番面白いと思いました。
なぜ小さな雪ダルマをたくさん載せる必要があったのか。夫を愛しているからといって死の間際に指を切り取る必要があるのか。
ぱっと聞くだけだとものすごく不可解な事件です。
けれどp48で律香の推理によって確定されたことに気づくと、わー!!そういうことか!と
一瞬で理解しました。
夫婦は死の間際で、愛する家族のことを考えた、と思いきやさらに隠された真実が。
けれど洋平が本当は何を考えていたのかはもうわからない。愛する人が大切にしていた妹を思い遣ったのか、それとも弟に一撃を喰らわせたかったのか。律香は後者だと思ったのかもしれないけれど、私はどちらも可能性があるなと思いましたし、前者であればとも思ってしまいました。
また、最終話の「初めては毒殺」は騙されました。普通に小説の続きだと思っていたら「咲が書いた小説の物語」だった。そんな展開になるの?!と焦って読み進めてしまいましたが、読み進めて思わずなんだー!と笑ってしまいました。最後に悲しく終わる、(犯人が見つかって)よかった…と終わるミステリは多いけれど、
笑って終わるミステリは新鮮だなと思いました。すごく面白かったです!
ほかに、律香が精神を患っているのは始めからそういう人物設定なのか、それとも患ってしまった原因を今後物語にするのかが気になりました。
Posted by ブクログ
面白かった!
期待以上で嬉しかったー。
章ってことは続編もあるのかな?
シリーズ化してほしい!
表題の「スノウマンの葬列」と「初めては毒殺」がとくによかった。
「初めては毒殺」は、依頼者が毒殺され仲の良い事務所のメンツが擬似暗鬼になり、それぞれの裏の顔が暴露され、えーそうなの?と思ってたら何か怪しいと思ってた咲が犯人となり、やっぱり!と思ったら、咲が書いた小説だったとわかった時はほっとするやら、違和感の正体がわかり笑ってしまった。
咲の小説で良かった。
続編もでないかなー
Posted by ブクログ
3.5
初めての著者の作品。
サクサクと読めた。短編集。
ただ、疑問も生じる点も多かった。
警察からの委託を受けている探偵事務所の社長。
真々部律香。躁鬱の病気をもつ変わった設定。
1、スノウマンの葬列
雪山で夫婦が死亡。夫の体のうえに雪だるまが何個も置かれ、指が切られていた謎。
どちらかが先に死んだかわかるようにした、
遺産相続の関係で。
夫は指を自ら切ったあと、ナイフを自分のポケットに入れない方がよかったのでは??
妻に持たせとったほうがよかったのでは?、
2、三分の一の密室
大学研究室のなかで研究生が殺されていた。密室? その他の研修生一人ひとりの思惑がこの不可思議な現場を作り上げていた。
最後の1人は後輩の振られた腹いせに罪をなすりつけようとして鍵をわざと閉めた? まず死体見たらビビって警察呼ぶだろうと思ってしまった。
3、セントラルドグマ
男性の遺体が発見さ、謎のメモを握っていた。 そこには英数字の羅列。DNA、RNA、
ゲーム仲間同士を探すためのメッセージ。
4、冷たい棺
冷蔵庫から男性の遺体。蜂から逃げるために逃げ込んで窒息死、ってなんなんその結末。
5、初めては毒殺
一番面白かったかも。
依頼者が探偵事務所に来訪。コーヒー、ケーキを食べて談笑中に突然、毒による死亡。
律香含め探偵事務所の社員はお互いを犯人かと疑心暗鬼に。
犯人はお手伝いに来ている大学生の咲。
実は先が書いた小説だったという設定。