小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
2時間21分を続けて5回観るくらい面白かった最高の映画だったが、横恋慕男の大癇癪がこんなに耽美でこんなに面白いのかと衝撃を受けた。
「美しい芸術を永遠に追求する孤独」と「愛する人の家族として生きる団欒」のどちらを選ぶか?を描いている。
主人公のクリスティーヌは私達であり、私達はクリスティーヌであった。
仕事と出産、趣味と恋人。
クリスティーヌが迫られている選択は私達が日頃常に迫られている選択であり、クリスティーヌの迷いは私達の迷いであった。
クリスティーヌが 芸術を選ぶか/愛を選ぶか? 才能を選ぶか/凡庸を選ぶか? を見ることを通して、私達はもう一度自分自身のその思い出を通っていく。
「芸 -
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まだこんなに読書に夢中になれたんだって驚くくらい夢中になって読んだ。もともと刑事モノは好きなので、死体が発見される場面もミステリーが始まる興奮をもっていつも興味深く見ているが、死体の名前を読んだ瞬間に嗚咽と混乱が止まらなくなったのは初めてだった。
人が悲しみを覚えるのは死体そのものの描写ではない。
たった一言、ただその死体の名前を添えた短い一文で、こんなにも感情がめちゃくちゃにされるなんて思ってなかったし、ここまで物語に振り回されたのが久しぶりだったから、感激に打ち震えてもいた。
胸糞悪い結末に心底やりきれない気持ちになったが、主人公と同じように、渡瀬の言葉が憤って罅割れた心を埋めてくれた -
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この本は、重度の自閉症の当事者である東田さんが苦労に苦労を重ねて取得した文字で一生懸命に執筆し、本にまとめたものです。
彼は重度の自閉症者で、言葉の理解と表出が難しく、分かっていても言葉が出ない。
他の人にはない特有の感性があり、目を見て話せないし、意識があちこちに飛んでしまう。
記憶に制御される身体で、思いがけない行動をし、それが自分の意思では制御出来ない。
こだわりやパニックを抑える事が無理。
突然大声を出したりもしてしまう。
繊細な気持ちと生きづらさを抱えている。
感情があるのにそれを上手く表せないし、失敗しても「ごめんなさい」と言葉に表せないせいで落ち込む。
などなどなど… -
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7人の科学者に、彼らの研究についてインタビューをする小川洋子さん。改めて、サイエンスの果てしなさを思い知ることになった。
小川洋子さんの作品の原石を見ているような思いだった。『最果てアーケード』『琥珀のまたたき』『博士の愛した数式』など、それらの登場人物がみな魅力的なのは、彼らが収集したり、探求したり、愛を捧げていたりと、科学の美しさを一身に纏っていたからだったのだ。
サイエンスの美しさが含まれていることを意識しながら、彼女の作品をもう一度読み直してみたくなる。
小川洋子さんが科学者とお会いする前に、想像されていた科学者像が、小川ワールド全開でくすりと笑えてしまう。
続編も出してほしい。
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気ままに過ごしていた野良猫。いつものように道路を渡ったら大怪我を負い、今までにないような声を上げて助けを呼んだ。その時に救ってくれたのがサトル。
家で過ごすうちに家猫になった「ナナ」はサトルと新しい飼い主を探す旅に出る。
猫目線で進む物語が印象的だった。漢字も知らないから人の名前が全部カタカナで、勝手に名前を変えちゃう私にはありがたかった!
なんの前触れもなく旅に出かけるからなんでかなと思っていたけれど、話が進むにつれて真相が明らかになりサトルの過去の出来事が今につながって色んな感情が混ざっていました。
私もサトルみたいになりたい。周りの人にあんなふうに思われたい。尊敬できる人柄で色々なこ -
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読み終わった直後に残ったのは、スッキリでも感動でもなく、静かなモヤモヤだった。けれどその感覚こそが、この作品の本質なのだと思う。
印象に強く残ったのは、異様な世界観とそこに生きる人々の思考だ。最初は「どこかおかしい世界」の物語として読んでいたはずなのに、物語が進むにつれて自分の感覚のほうが少しずつ揺さぶられていく。気づけば「普通」とは何かを考えさせられている自分がいた。
読んでいる間に感じた怖さは、派手な恐怖ではない。
それは、世界の前提が静かに書き換えられていくような不安や、人間の感覚そのものがずれていくような気味の悪さに近いものだった。極端な世界を描いているはずなのに、どこか現実と地続 -
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ネタバレスピノザの診察室の続編ついに!!
待ってました~♡ 「マチ先生」再来。
10ページくらい読み進めた段階で、★5確定でしたw←早すぎ
京都の雰囲気+医学+人+京都和菓子
京都が美しい。お菓子が美味しそう。マチ先生の医療に対する哲学。
龍之介(甥っ子)の健気な思いやり、賢さ。
周囲の先生たちの、マチ先生に対する信頼や愛情。
もちろん、マチ先生の患者さんに対する、深い深い思いやり。
どれをとっても、ぐっと来ますねぇ。。
続編絶対にあるよね・・南先生との今後も気になるところ。
--------------------個人的トピック
2月になりましたね。そろそろピアノ・レッスンを本格的に考えないといけ
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