小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレジン先生の暑苦しくも憎めない性格に影響され、行動していく高校生たち。先生に憧れた先生をする人間をどこか冷笑している自分がいた。でも、結局は自分も教員になったのは、何かの先生に憧れたからだ。それはクールでもなんでもなく、ただひたすらに教育に熱い先生だったはずだ。
その初心に立ち返らせてもらった。
びっくりするくらい真っ直ぐな青春を浴び、読み終えた今は懐かしさと寂しさがやってきている。
そして最後の校長先生の言葉は、何よりも心に来た。
社会は主人公ばかりではない。「ダシ」があるから、回るのだということ。
そこにもドラマがある。
主役と脇役なんて配役はどうでもいい。一生懸命に生きる人間が重なって作 -
Posted by ブクログ
「大人」と「子供」の境界の物語
本作は、基本的には甘々な恋愛百合だと思ってもらってよい。甘々な恋愛ものは大好物ですありがとうございます。
当初は押し付けられた親戚の「子守り」なのだが、徐々に「同棲」へのパラダイムシフトが起きる。
しかし、本作の根幹にあるテーマは「大人」だろう。主人公・茉莉は、何かにつけて大人という言葉を口にする。本作は、そんな茉莉の成長物語でもある。
やってきた澄玲の世話を焼いているうちに、実は世話を焼いていた茉莉の方が救われていく。
仕事や人間関係に徹底的にドライな茉莉は、澄玲との生活を経て、自分の内面やアイデンティティと向き合うことになる。
甘々な恋愛百合としての多幸 -
Posted by ブクログ
悩める同性愛の中学生の物語
主人公・ハルは、自分の性的指向がレズビアンであることに気が付き、大いに悩んでいます。悪いことをしているわけではないのに、親への後ろめたさを感じ、友達にも打ち明けることができません。
ところが、ハルは第三者によるカミングアウト、つまりアウティングを受けてしまいます。これによって、ハルは家族や友人との関係が大きく変化してしまいます。友人からは理解が得られなかったり、逆に思いがけない人物が味方になったり。
本作では重いテーマを扱っているものの、ハルに味方してくれる人物がいることで、児童書として読みやすい作風になっていると思います。
また、同性愛に対して理解のない人たち -
Posted by ブクログ
ゆっくり読もうと思ってたけど、やっぱり、一気読みです。中山七里さんの本は、先が気になって気になって。
能面検事、感情を外に出さない、検事。
とても徹底してる。お付きの司書が、一般論で話すけど、だからこそ、能面検事の個性がひきたつのかも?
関西弁は知らないので、あまり、気になりませんでした。ストーリー、プロットがやはり、素晴らしいです。
読書を楽しめます。
どうして感情を外に出さないのか、それは、若く未熟な時に、感情敵になり失敗した過去がありました。それから、戒めとして能面検事となり、淡々と事実に近づいていきます。
社会的な問題も、考えさせられますね。だからと言って、犯罪行為は、良くないし、 -
Posted by ブクログ
「これ以上併読本増やすべきじゃないよなあ」と思いながら今朝ついつい手が伸びた今邑彩、文章の軽さもあり400ページ超ながらさっくり読めた。この頃気忙しくて読書が停滞気味だったので、いいリハビリになったな。
四部作である蛇神シリーズの一作目。今邑先生らしいミステリ寄りのホラー。主人公が訪れるいわゆる因習村に終始漂う不穏な空気感がたまらない。この手の民俗学ホラーって、解決パートの不自然な解像度の高さに鼻白むことが多いんだけど(「誰がなんの目的で地方のいち部落の習慣をそこまでクソ丁寧に記録しとるねん」というツッコミ)、本作は構成の工夫でうまく抑えられていて、このタイプの小説としてはお手本みたいな出来 -
Posted by ブクログ
緊張感が持続する私好みの筆致で、メリハリが効いており中だるみすることなく一気読みできました♫
男性の失恋や片思いは、時の経過を止めてしまう出来事と言われて久しいですが、その描写がなんとも生々しい…
日常的に刃物を携帯していると思しき人物
普段からぶっ飛んだ思想に固執し続けている人物
その他、裏があると含みを持たせた筆致で描かれた怪しい人物がテンポよく、そして違和感なく登場し、こいつ(こいつたち)が私たち一家の人生をめちゃくちゃにした犯人ではないかと繰り返し勘繰ることになり、2部構成の後半では怒涛の伏線回収により、終始ハラハラ感がたまりませんでしたー -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生を変えてくれたほど自分にとって大切な作品です。
電車の中で泣くのを耐えきれず、それでも読むことをやめられなかったです。
この本をきっかけによる先生を好きになったし、loundraw先生も好きになりました。
原作以外に、実写映画、アニメ映画も見ましたが、やっぱり原作が一番です。
僕は報われない話が好きです。
悲しみを抱えながらも、前に進んでいくということを改めて考えさせてくれました。
いつか終わる命、それは本当にいつ終わりが来るかわかりません。
もしも終わりの日がわかっていたとしたら、生き方は変わるのだろうか。
自堕落な人生でも、かけがえのない人やものに出会えたら変わるのだろうか。
そん -
Posted by ブクログ
苦しい。
思えばエリンの周りには敵が多かった。祖父から始まり、闘蛇衆や、霧の民、そして王獣規範など。全ての事の始まりは、彼女の芯から溢れ出る知識欲とそれに伴う行動力だった。「私も母のようになりたい」「蜂の生態について知りたい」「野生の王獣のように、リランを育てたい」その結果彼女はかつてない偉業を成し遂げてみせた。しかし、その術は禁忌であり、歴史上に留めておかねばならなかった。
人は武力を求め続ける。地位のため、名誉のため、誇りのため。自らとはかけ離れた生態を持つ王獣。その力を我がものとするために、獣としての本能をも縛ってみせた。エリンはそれが許せなかっただけ。人は知識を探求するものを淘汰し、今
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。