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「怪人」とラウル子爵、歌姫クリスティーヌの三角関係がベースの小説です。
タイトルの通りオペラ座が舞台で、「怪人」の台詞はどこか芝居がかったものが多く、読み応えがあります。
三点リーダが多用されているので、そこは好き嫌いが別れるかもしれないです。しかし、こちらまで胸が焦がれるような面白さがあるので、ぜひ読んでみてほしい作品。
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哀しくも美しい愛の物語というのは、こういうものだと思った。本当の愛を知ることができたのに、エリック(怪人)とクリスティーヌが結ばれなくて、不憫だった。
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字の大きさも紙質もちょうど良く、楽しめました。
映画やミュージカルなど観る前に読んだため、
イメージも広がり、自分が今オペラ座の地下にいるような、そんな感覚になりながら読めました。
その後映画をみましたが、やっぱり小説のほうが面白いです。
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一気に読んでしまいました。。。。。
この前観たDVDで、ファントムの事をもっと知りたくて読んだわけですが、この1冊からあの映画が出来たと思うと、鳥肌ものです。。。
映画の1つ1つのシーンにも意味があることがわかって驚きました。
パリのオペラ座に行くなら、ガイドBookではなく絶対にこの本を持って行きます。。。
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・怪人、どんだけ歌うまいのよ!!(笑)
・はじめ、出てくる奴が全員ワガママ&自分勝手すぎて、「やっぱフランス人とは仲良くなれない!」と思いながら(笑)読んでた。
・でも、そのエゴイストな人物たちが、この物語を通して、終盤、ほんの少し、相手にふっっと思いを添わせる。。。真意はわからない。上辺だけなのかもしれない。その一瞬だけなのかもわからない。わからないくらい、かすかな描写。
・でも、わずかばかりの思いやりを感じたエリックは、嬉しくて嬉しくて、ホッとして、そのまま自殺してしまう。
・孤独が癒されたとたん、エリックには、横暴に振る舞う快感を得つづけたいという怪人的欲望が、ちっとも湧き出てこなくなった。ライバルを殺してでも手に入れたいクリスティーヌが、永遠に自分のもとに来ないとわかったのに、心が満ち足りている。その焦り、混乱。
・僕のさみしさを思い計って欲しいという、ほんとうの渇きが癒された後、、、手当たり次第の暴挙をやめ、別の生き方をはじめるには、エリックはあまりに疲れすぎていた。もう、無理だったんだ。
・幸せになりたい、満ち足りたい、その境い目に立ち往生し、生きる力の迸り先を見失った人に、どう手を差し伸べたら良いかわからない。悲しいな、と思った。
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ミュージカルでお馴染み。
ある新聞記者が、オペラ座にまつわる怪奇現象と、それに関わった人々の数奇な運命を調査し、真実を明らかにしていく形式をとっている。
壮大な推理物として読むこともできるが、怪人とクリスティーヌ、ラウルの悲恋として読むこともできる、まさに怪奇ロマン。
恋愛は心の投げ合い。取り損ねれば粉々に砕ける脆いもの。理解がなければ始まらない危険な遊び。でも、ちゃんと投げれば、必ず相手は受けとめてくれる。
怪人の心はその投げ合いに耐えきれないほど繊細で純粋だった。
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今までなんとなくストーリーは知っていたけれど、改めて読むと…「こんなに面白かったのか!」と感嘆。
謎が投げ掛けられ、徐々に解かれていくストーリー。テンポよく読めます。うわ、オペラ座いきたい(笑)
「きっと私も誰かに愛されれば、優しくなれるのだ!」と叫ぶエリック…
エリックの苦しみ…醜さゆえに、未だ見ぬ愛に憧れ、求め、狂っていく…
今はまだエリック目線でしか読めてないけど、また数年後に読むとクリスティーナ目線で読めるかな?
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映画を見てから書籍を読みました。
映画に出てこないところは、すこし分かりづらかったですが、
全体の構成要素についての知見があるので、なんとか最後まで読み進みました。
映画か劇作を見ていなければ,読まなかったかもしれません。
作品の仕上げ方の勉強になります。
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本日(2010.12.17)、映画「オペラ座の怪人」(2004年)がTVで放映されるらしい。例のミュージカル翻案と同じ(ほぼ)映画、劇団四季による全面吹き替え、らしい。映画のほうは実はDVDを持っていて、かなり何度も再生鑑賞した。劇団四季の舞台も、ご縁があって最初の頃の公演を一度劇場で鑑賞した。A・ロイド=ウエッバーの音楽には、他にもけっこう馴染みが。TV、観てみようかな。さて、でも私、この原作角川文庫版を持ってるのにちゃんと読んでなかった!!というわけで、今宵はこれを読み渡してから眠ります。プロローグからして、映画や舞台を知っている者にも、その期待を裏切らない。……当然かも、こっちが本家本元なのだし。文字からこそ感じられるもの、を堪能します。
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一般常識として読んでおこうと読み始めた。
名前はよく聞くけれども内容がわからないから読んでみようシリーズ。
とても純愛。
ほんとに純愛。
こわいほどに純愛。
ぜひ舞台を観てみたい。
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ミュージカルを観てきたので、原作を読みたくなったために購入。
翻訳本でもあるし淡々と物語が進んでいくが、終盤に進むにつれてその淡々とした文章だからこそ切迫感が現れてくるのがかなり印象的だった。
作中のトリックなど不可解なところはまだあるので、一回読んだだけでは理解できそうになかったが、読み返す価値は十分にあると思われる。
オペラ座、そこで起きた事件、噂されている物語を題材にこれ程の作品を生み出すことができる才能は圧巻。
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オペラ座の怪人は有名ですけど、ちゃんと小説で読むことで短いオペラ等々より多くの情報を読み取ることが出来ます。
顔が見にくいことをコンプレックスに思う才能にあふれた陰キャっていう設定は古今東西どこでも使われるものです。その中でもオペラ座の怪人の才能はずぬけていて、心は一図であるのが同情できる点なのでしょう
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ブロードウェイの思い出に読み始めた一冊。映画、演劇とは違い小説ではストーリーの全体像を知ることができる上、怪人の描かれ方が異なる点も興味深い。何より、小説ではエリックという名前がついている。怪人のグロテスクさと悲しさを描くことができるのが小説というメディアの強みなのだけど、クリスティーヌの心の揺らぎも、ラウル子爵の未熟さも描き出すところにも、面白さがあるというべきだろう。
怪人は超自然の力を駆使する幽霊ではなく、ある生い立ちを背負った一個の人間である。そう定義したところに、19世紀人らしいガストン・ルルーの矜持が覗く。一方で、20世紀以降にこの話を演劇・映画にした人々はその辺をむしろ曖昧にしているところもまた、面白い。
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オペラ座の支配人モンシャルマン、リシャール就任の日に殺害されたオペラ座の道具係。前任の支配人からオペラ座の怪人について聞かされるモンシャルマン、リシャール。怪人に予約された5番ボックス席。案内係のジリー夫人が怪人と関係あると考えて解雇するが。新たな歌姫クリスティーヌ・ダーエと彼女に恋するシャニー子爵ラウル。オペラ座の女優カルロッタが舞台上で喉をおかしくした日、落下したシャンデリア。ジリー夫人の代わりに雇われた案内係の死。クリスティーヌが謎の人物と会話しているのを聞き調べ始めるラウル。クリスティーヌの失踪。謎のペルシャ人とオペラ座の地下に向かうラウル。
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意外と読みやすかったです
映画 ミュージカル 小説と登場人物の印象が少しずつちがう
小説はエリックがより人間らしくて未熟なところが出ていたかも。
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怪奇小説として有名で、映画にも舞台にもなった有名作品。
ダリオ・アルジェント版の映画版(怪人が美形で残酷描写が結構ある少女漫画みたいなアレンジ版)を初めて見て,その後に小説の方を読みました。
情熱的なのか、詩的なのか、感嘆的な表現を多用した文章なので何がなにやらよく分からないうちに、話が進んでいくように読めました。物語的にはラウル子爵の言動、クリスティーネ・ダーエの対応がどうにももやもやしたものを抱きました
。むしろこれらの人物よりも,怪人や終盤の主人公とも言うべきペルシャ人の方が印象に残りました。何ともいえない不可思議な雰囲気は、確かに一読の価値があると思っています。
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文学少女シリーズを読むためにオペラ座を読みました。予備知識なしの全く初めてがこの小説です。
あまり感情移入できず最初から最後まで微妙でした。けど舞台はいつか見てみたいと思います。
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結局オペラ座の怪人は何者だったのか。
始めは描写から死者?と思いましたが、終盤では実体のある存在?のような描写があった気が。
オペラ座の地下、怖いというか、すごい・・・。
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オペラ座の怪人は、なんとなくあらすじを知っている程度。
音楽の天才で、でも顔が醜いゆえに素顔を見せずにオペラ座の地下で暮らすエリック。
ラストぎりぎりまでは無理矢理クリスティーヌを連れて行こうとしたり、全てエリックに操られているような感じ、不気味でいかにも怪人という風に思っていたのですが、最後にクリスティーヌは自分を愛してくれないと諦めようとするところがすごく人間くさいと思った。
金田一少年の事件簿でオペラ座の怪人をモチーフにした話の中の「地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる」というような台詞が好きだったのですが、こちらにはないんだな〜。あるものだと思い込んでました。
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映画と舞台から入って読みました。どこに盛り上がりがあるかよくわからず、ダラダラと続く小説だなーというのが第一印象。古典だから余計そう思うんだろうな。
これを読むと、舞台や映画がいかにこの小説を元に綺麗に纏められているかが良くわかりました。時間を置いて、また読んでみようと思います。
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かなり前に読んだけど、昨日劇団四季のミュージカル見てきたので再UP。
色々回収していない伏線とか大雑把なところとかあるけれど、ネタが好み。
頭が良くて才能があるのに本人がどうしようもない理由(性別とか外見とか)で思うように生きられない話はry
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原作は確かに怪奇伝。
だけれど、この物語をよく、ロイド=ウェバーはあんなに美しいラブストーリーに仕立てることかできたものだと
心から感嘆する。
原作を読んでエリック(ファントム)がどういう人物だったのか深めることができた。
人間の優しさに涙を流したエリックは生まれ変われたのではないかと思う。
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オペラ座の怪人についての調査報告書って感じの構成と文章。普通に三人称の物語として書いた方が登場人物に感情移入できたんじゃないかなぁ。ストーリーや設定は面白い。
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"ガストン・ルルー
フランスの推理小説家
元はジャーナリスト
1910年刊行
焦がれ死ぬ怪人エリック
どこかで幸せかもしれない
ラウル・ド・シャニー子爵
クリスティーヌ・ダーエ
私(たぶん作者)がオペラ座の怪人の謎を解いていく形式
そこに集めた証拠(支配人やペルシャ人の手記)が加えられる
三者の純愛を巡る愛憎劇的
だけど怪人が実際に人を殺してるかは微妙?
醜い容姿から地下での生活を余儀なくされ
その才能ゆえにも苦しみ
結局は与えられなかった愛情に死す
作者はエピローグで可哀相と締めくくるが
怪人に共感するだけが読み方ではない
結局、ダーエはラウルを愛してたのだから
ストーカー的に横から入ったが諦めただけ
だとしたら、歪んだ愛情表現でしかない
それすらも可哀相と思うだけのしゅつじではあるかもしれないが。。。"
Posted by ブクログ
終盤"ペルシャ人の手記からの引用"になったあたりからサスペンス要素が
増して、ぐっと面白くなります。それまでは、疑心暗鬼の繰り返しで少し退屈かも。
けれど、読んでおいて間違いのない古典なのは確かです。
MVP:なし
Posted by ブクログ
映画化されて話題になった原作の文庫本。自分が持ってるものはこの表紙じゃなかった。
読んでみたけど難しい……怪人は結局なんだったのかわからずじまい……。
というわけで2度目の読破に挑戦。
今度はやっと話が理解できた。1度目のときは精神的に子供だったんだ(え
最初のうちは怪人の行為がすべて魔術とかそういう類のものに見えて、これってファンタジー小説だったっけ……と読み進めるうち、怪人の手先の器用さと頭の回転のよさが浮き彫りになってくる。これは、ノンフィクションであってもおかしくない話なんだと。
怪人はいろいろあってイカレてるんだけど、最後の最後に救いがあるところがよかった。
クリスティーヌは序盤、頭が弱い残念な子っていう印象が強すぎるんだけど、最後の怪人とのイベント(というか)には、彼女がいい子であることがわかります。
ラウルもラウルである意味直情一直線の残念な子であることは間違いない(笑
よし、ちゃんと読めた(はず