ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 国宝 下 花道篇

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    映画も見終わったあと主人公2人の美しさと悲しさに心が躍ったが、原作のこの小説は、観終わった映画のさまざまな感動を呼び起こし、さらに1回の映画だけでは分からなかった各場面とそこで演じられる主人公とそれを支える人たちの心情までも伝わってくる感動を覚えた。
    映画は映画、小説は小説、ここまで観客、読者の心をよくぞ掴んだと衝撃を受けた。そして小説は映画で演じられなかった場面さえ浮かび上がらせた。

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    2025年11月30日
  • どうせ世界は終わるけど

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    世界は終わる。ただそれは、100年後。
    捨て鉢になるには早すぎる、人生残したことをより数えるには時間がありすぎる。
    どうせ世界は終わるけど、どうせ終わる世界だとしても。その時まで、世界はあり続ける。
    「一緒にいるよ」最後の1日まで。最後の1秒まで。 

    どうせと自暴自棄になる人、好きなように生きる人、希望を持ち続ける人。でも、世界がどうなろうと、人は自由に生きればいいはずだと、終わりの世界に希望が持てた。

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    2025年11月30日
  • ぎりぎりの本屋さん

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    本屋さんについて書かれている物語文です。
    個人的には、「魔本、妖本にご用心!」がいいちばん好きだった。

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    2025年11月30日
  • 婚活食堂 9

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    ネタバレ

    恵のロマンスがありそうで無く終わった。
    いい話だったのに相手が勝手な自己完結で済ました。 ストーリー的には素敵な雰囲気だったけど最低な男が登場したなという感じ。もう出ては来ないだろうけど。

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    2025年11月30日
  • イクサガミ 天

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    皆さまの感想を読ませて頂き、面白いとのことなので読み始めました。
    やはり面白く情景を思い浮かべながらワクワクして没頭して読んでしまいました、
    愁二郎と双葉や登場人物の生立ち、考え方、関係性は色々考えさせられるところは大変良かったです。
    全巻読み終えたら、Netflixをワクワクして見ようと思います。
    さあ、次は、地。

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    2025年11月30日
  • 光っていません

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    大好きな本になった。"閉塞感に満ちた日常に開放をもたらす"というカバーそでに書かれた言葉の通りの、8つの短編集。特に「幽霊の心で」「光っていません」がとても好きです。皆生きるのに必死でリアリティもある。心に重く冷たいものを秘めているけど、ファンタジックで不可思議で、奇妙な出来事を通じて、悲しみと向き合ったりかすかな希望をもらったりして、静かで穏やかな光を感じる終わり方をする。人の心の動く過程を本当に丁寧に優しく描いている。翻訳の表現も、とても綺麗な文章で、ため息が出るほど素敵でした。手元に置いておきたい本。イム・ソヌさんの今後の作品も楽しみです。小山内さんの他の翻訳本も読ん

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    2025年11月30日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    ネタバレ

    御子柴が最初はどうしようもない悪徳弁護士であるという印象が、後に自戒の念から自分が殺した少女の遺族に贖罪をし続けていたという事実の発覚から、完全に転覆する構成がめちゃくちゃ面白かった。

    以下、読書中のメモである。

    渡瀬がミステリ小説読むのおもろい

    御子柴はお金目的でなく国選弁護人として仕事する側面もあるのか

    御子柴が報酬の少ない仕事を引き受けなければならなかった理由とは

    島津のピアノを聴いて御子柴は、犯した罪の自戒の念に駆られる日々を過ごした

    稲見の言葉の、「謝るな、行動で埋め合わせをしろ」という言葉が印象的

    自分が殺した遺族に毎月お金を送金しているとわかったシーンが印象的だった

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    2025年11月30日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    このシリーズ大好き。前回で最後なんだろうなって勝手に思い込んでいたので、またみんなに会えて、マカンマランのお客さんの事にも少しずつ触れられていて懐かしく読みました。来年は台湾に行ってみようと思う!

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    2025年11月30日
  • 破船

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    ネタバレ

    なんて救いのない物語なんだ。
    海辺の寒村で自ら身売りした父の帰りを待つ10歳前後の伊作。母と下の弟妹たち3人と厳しい暮らしを乗り切るために切り詰めて暮らす様子がなんとも苦しい。父のいない間に村では一人前として扱われるようになり、大人たちの間で共有される秘密を知り、まさに大人の階段を登る。

    しかし、この苦しさが身を切るようでなんとも憂鬱になる物語ではあるのだが、淡々とした文体にどんどん引き込まれ読み進めてしまう。

    吉村昭の本は好きである。

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    2025年11月30日
  • 平場の月

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    結末は置いておいて⋯⋯こういった地味な大人のロマンスに憧れます、理想のストーリー、ぶっ刺さりまくりです(同年代,独身)


    映画見たいけど⋯⋯僕の心は保つのだろうか

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    2025年11月30日
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定 比翼のマグル・ガル

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    ネタバレ

    終わってしまった。
    追いかけ読みをしていて、途中で追いつき、毎巻発売日を楽しみに読んできた。
    様々な謎を解決するだけじゃなくて、それぞれの人生が絡み合って、仲間もいて。
    全ての人達が、それぞれにあった幸せに向かっていて(真凛は失恋したけれど、ちゃんと告白できてよかったし)よかった。
    途中、正義にあんな事が起こるとは予想していなかったので、びっくりしたし、その時のリチャードの姿にもびっくりした。涙なしでは読めなかった。
    みのるくんがいて、よかった。

    正義とリチャード、お互い大切に想いあっているとは思っていたけれど、10年経って本当に結ばれて感動した。
    最後に実験と言いつつ、キスをしたのもふたり

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    2025年11月30日
  • きみをわすれない ぼく モグラ キツネ 馬 そして嵐

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    ちょっと心が荒んでいたので
    なんか救われた

    1年後ぐらいに

    あ〜よく頑張っていたんだなぁ〜
    と振り返れそうな気がする。

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    2025年11月30日
  • キッチン常夜灯

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    【あらすじ】
     マンションの火災で住むところを失ったチェーン系レストランで店長として働く南雲みもざは会社の計らいで会社の元社員寮だった倉庫に身を寄せることになる。
     仕事上のストレスもあり、不眠症気味だったみもざは倉庫の管理人である金田から、路地裏で夜から朝にかけてオープンする〈キッチン常夜灯〉を紹介される。
    【感想】
     喜多嶋さんの潮風シリーズで知った角川ごちそう文庫から3シリーズ目にして、大当たりが来た感じです。こういうお話が読みたかった!
     美味しそうなお料理と、優しいお店の雰囲気が丁寧に描かれているでの、それを想像するだけでも癒されました。
     現時点で4冊目まで発売されているようなので

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    2025年11月30日
  • ドミノ

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    ネタバレ

    神。面白すぎる。それから、楽しい。序盤はいろんなキャラクターがち一掴ずつ登場するので話に入って行きづらいかもしれないと思ったが、東京駅という舞台にみんな集まって展開していって、まさにタイトル通りドミノのように人物の行動が影響しあっていて、読んでて楽しかった。みんなが主人公なのでそれぞれの目的があるから縦軸もたくさんあってそれにそれぞれドキドキしたし、その目的ゆえの行動で時にすれ違って衝突して大きな話にも展開していて、読後感も最高。読んで良かったー

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    2025年11月30日
  • 国境の南、太陽の西

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    センター試験対策の問題集で出会った。小学生の主人公が島本さんの家を訪れているシーン。初めて触れた村上春樹の作品。

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    2025年11月30日
  • 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    自分の好きに向き合っている人生は確かに楽しいけど、その中でも嫌なことはたくさんある。でも、「自分の好き、楽しい」瞬間を作る、気付くことができれば楽しい人生に必然的になっていくんじゃないかと思った。
    この本を読んで思いがけない人が思いがけないタイミングで助けてくれることがあると思った。つまり見ている人は見てくれていること。だから一生懸命頑張っておこうと思った。

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    2025年11月30日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    本作はSFであるから、勿論科学的なストーリーではあるのだけれど、私はコミュニケーションとは何かという物語でもあったと思う。
    対象、もしくは現象が、どのような状態か、どんな存在なのか、一体何が起きているのか、推測に推測を重ねてアプローチしていく主人公の姿勢は、相手を慮って対話するコミュニケーションそのものだった。

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    2025年11月30日
  • ひなたストア

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    【ひなた弁当】を読んで面白かったのでこちらの作品も読んでみましたが前作以上に惹き込まれ一気に読んでしまいました。どん底の状態から立ち上がり前向きに生きていくサクセスストーリーは読んでいて心地よかったです。

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    2025年11月30日
  • 自生の夢

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    言葉が形をもって動き出す、浸食する、襲い掛かる。
    言葉を愛する人ほど、鮮烈にイメージし畏怖する状況ではないか。
    頭に浮かんだ言葉を自動で記録してくれればいいのに、そうすればこぼれ落ちてゆく思考の中できらめく美しいものをもっとすくいとれるのに、そう考えたことがある人はいるのではないか。
    言葉は夢でもあり災厄でもある。
    私たちがそれに意味を与える以前から言葉は言葉であったろうか。
    相変わらず広く深いイマジネーションの渦に導かれる短編集。連作とも言える。
    本当にこの人の書く文章が好きだ。

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    2025年11月30日
  • 世界99 上

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    偏見と建前のオンパレード。とんでもないものを読んでしまった。
    村田沙耶香さんって恐ろしい本を書くんですね...

    読んでいて自分のいる世界がぐにゃりとする感覚がある。上巻だけで400ページ以上あるが、読む手が止まらなかった。言語化できなかったことへの解像度が高い。
    ピョコルン、ラロロリン人、ウエガイコクなど初めて見るワードでもなんとなく掴めてしまう。

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    2025年11月30日