あらすじ
小学校図書館司書のまふみは製本工房に暮らす中で様々な人と出会い本が人の心を救いうることを学んでいく。本好きに贈る心温まる物語
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Posted by ブクログ
本が好きな人なら心躍る物語!
小さい頃から本が好きって言う人は、絶対にこの場所に住みたいと思うはず。本を製本するルリユール工房だけじゃない。古本カフェのトーカ館、様々な青色の文房具を売ってる文具店…行きたくなるでしょ?
住んでみたくなる場所があることは勿論魅力的。だけど、私が一番この本で惹かれたのは製本時の音や匂い。新品の紙の匂い、ドスン、カンカン。全てが文字から立体的に伝わってくるようで、ダンスを踊っているようで楽しい。
主人公のまふみと由良子の2人の成長を追いながら、
紙の本の良さをここで感じとってほしい!
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大学卒業後も司法書士試験を受け続けて5年経ち、断念することに決めて図書司書として母校の小学校に勤務することになった中島まふみ。
実家に帰る気はなく、シェアハウスに住むことになるが、そこの大家が製本家の綺堂瀧子で「ルリユール工房」で孫の由良子と製本をしていた。
小学校で関わったディスレクシアの児童に窓あき文庫のボール紙で由良子が作った世界の覗き窓で本を読めるようにするのには感動した。
由良子がずっと引きこもっていた理由も彼女が相貌失認を患っているからで、だからこそディスレクシアという疾患にも直ぐに対応できたのだろう。
二冊の本を結婚させてほしいという古本カフェの店長の依頼にも戸惑うことなく受けて完璧な製本に仕上げるのも凄い。
そして美しくて素晴らしい出来栄えなのが文章だけで感じられる。
最後には、白紙の原稿の製本を依頼した青年が持ち込んだ最後の原稿を仕上げて送ったものが、古本カフェに置いた中島が窓あき文庫で装幀した『密やかな結晶』の白い本の代わりに、葉室宙『とある物語の終わりと始まり』と美しい灰色のシークレット・ベルギー装になって置かれていた。
もちろん白紙ではなく、万年筆で文章が綴られて。
装丁、製本のことも興味をひかれたが、関わる人の苦労が消え去るほど人情や温かさを感じられる物語だった。
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夢を諦め司書として働く主人公が、2人の天才製本家と本の修理や製本を進める中で自分の人生そのものを綴じ直す再生のお話
インクや本革、花や工房の香りが漂ってくるような描写が多々あり、紙の本を大切に読みたくなった
訳あってずっと引きこもっている天才製本家と主人公が壁一つ隔てて会話するシーンやそれぞれが悩みを克服していくシーンが美しく何より優しくて好きです 映像化されたらぜひ観たいと思えるほど綺麗な描写がたくさんある!
「失敗しないうちは、先に進むことなんかできやしないから」という親方の言葉が特に響きました!
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日常で起きる小さな事件に揺れながらも、主人公が製本の世界に触れ、前を向いていく姿がとても素敵。ディスレクシアの子どもが、文字を正しく認識できる“武器”を手に入れる場面や、ラストの“本の結婚”のエピソードに特に心を動かされた。
同じ内容の本でも、その背景には手に取る人それぞれの物語がある—その当たり前のことを改めて気付かせてもらえて、読みながら自分にとっての大切な一冊のことを思い出した。
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今年イチの本だった。まだ9月ですが。
本屋で背表紙だけ見て、ルリユールって何だろうと手に取ったらスミレ色が素敵で即購入。本をテーマにした本は数あれど、この物語には各章に主人公まふみの生き方が丁寧に綴じられており、同時に1冊1冊の本とその持ち主、場に宿る無数の生も重厚にルリユールされていた。
ついでに製本の本も買ってしまった。製本やってみたい。
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美しい装丁に惹かれて手に取りました。
めくるめく手製本の世界にうっとり。
本への愛が溢れていました。
本を扱う仕事にはロマンがあるなあと感じました。
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人生がままならない主人公のまふみが、製本を通して少しずつ進んでいく様子が、とても優しく綴られています。慌ただしく過ぎていく毎日の中にあってほっと出来る読書時間でした。
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結婚した本がイメージできず…「クロエとオオエ」では、ジュエリーの完成像が各章最後に載っていたり、インスタで見られるようになっていたので、同じような工夫が欲しかった。
もっとハマるかと思ったけど、意外とハマれなかった。なぜだろう
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読んでいると本からふわっとスミレの香りがしてきそうな、上品で優しい物語でした。
瀧子親方の工房の様子や製本に使う素材選び、ルリユールの工程の描写にとても惹きつけられて、これはぜひ実写版を望みます。
ルリユールによって大好きな本同士を一冊の本に=本の結婚なんて考えたこともなかったけれど、すごく素敵!でも、完成形を文章だけであんまりイメージ出来なかったので、やっぱり実写化お願いします。
登場人物の心の機微も繊細に描かれていて、良かったですが、こんなふうに本を活かす方法があるんだなと新しい本の世界を見た気がして、素敵な読書体験でした。
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ルリユールを仕事とするおばあさん(親方)と美しい引きこもりの孫娘。ルリユールの親方が大家さんのアパートに住むことにになった司法書士の試験をあきらめ小学校の司書として働くまふみ。昔と今が交差しながら、美しく製本された本を通してそれぞれが一歩を踏み出していく美しいお話でした。
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ルリユールという言葉は初めて聞いた
紙の表裏や目についても考えたことすらなく、日頃当たり前のように触れている本の奥深さを改めて知ることができた
何度も何度も読み返した本を私なりにルリユールしてみたいな
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古くなったり破れたりしてしまった本も修復できるように、人生につまずいたと感じたら年齢なんか関係なくいつでも再起することができるんだよ、と背中をポンと押された気持ちになる綺麗な物語でした。
本と人生のルリユール
読み終わった時、本がもっと好きになると思います。
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ルリユールされた本を実際見てみたいと思った。由良子さんの装丁はどれだけ素敵なんだろうと。青が好きなのでお話の中に出てきたラ・グロッタ青の小部屋というお店に是非行ってみたいと思った。その後の活版印刷所の話で、活字拾いのバイトというのがどういうものか私も主人公と共にやっと理解した。本の結婚も面白い発想だった。続編があれば是非読みたい。
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装丁に惹かれて購入。
主要登場人物のことを深く知る前に物語が終わってしまったような…。このお話自体ルリユールされていないまだバラバラな感じ。
主人公の少し卑屈な感じや自尊心の高さが垣間見える言動に「そうなっちゃうよね」という説得力がなかった。
製本について知ることができたのは良かったけど、素敵な装丁だけに残念。
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本は好きだけど、本がどのように作られているのかとかは全く知らなかった。製本を専門している職業の解像度が上がった。
1から作ることも修理するのも本を大切にしていなくては出来ない。親方は心から本を愛していた。
実際に自伝書があったら読んでみたい。
由良子とまふみの微妙な距離感はお互いに悩みをさらけ出し、認め会うことで本を通じてもっと深いところで繋がれた。
本の結婚式はまじめに考えるとすごい行事だけど、物語の締めくくりとしては良かった。
アパートの人たちもみんな温かくていい人ばかり。
ほっこりした話だった。
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製本家という仕事を初めて知った。どんな素敵な本があるのか、一度見てみたい。主人公の職業選択の向き合い方や、13年ぶりの外出の第一歩の理由が、共感しにくかった。本の世界観や優しさは好き。
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製本の魅力が伝わってきて、改めて紙の本ならではの良さを実感できた。以前は電子書籍も読んでいたけれど、やっぱり私は紙の本が好き。特に装丁の美しい本には、持っているだけで嬉しくなるような特別な存在感がある。紙の本はこれからも残り続けてほしいし、きっとなくならないと思う。
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ファンタジーのような童話のような雰囲気のあるお話。登場する本や製本道具、色についての描写もとても綺麗。
ですが、学校に関する部分が、それはないだろう、それはダメだろうと気になってしまうところが多くて、ファンタジー感と現実味がどうにもバランスが悪く感じられてしまい、残念でした。
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初読みの作家さん。司書のアルバイトで、本の修理をするので興味深く読み始めたけれど、読んでいて、なんだか壁があるというか距離を置かれているというか、最後はハッピーエンドなのにほっこりしなかった。言葉、文章からの印象が、どの登場人物も冷ややかな印象。
仕上がった本のイメージも、??でした。
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夢を諦め小学校司書になった主人公まふみが、ルリユール(製本)工房のあるアパート「リーブル荘」で世界的な製本家とその孫に出会い、本の持つ物語と人生を綴じ直す「製本」の世界に触れ、自身の人生や本との関わりを見つめ直す物語です。本への深い愛情と温かい視点で描かれ、読むことで「人生は一冊の本のよう」という哲学や、本が人を救う力、登場人物たちの魅力的な人生が描かれる感動的な小説です
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ディスレクシアや製本、活版印刷など、司書にはブッ刺さりの本だった。相貌失認とはなるほどだった。でもなんとなく、まふゆちゃんの問題が解決していないような…?それでいいの?感。スッキリする終わり方ではなかったけど、読んでよかったかなぁ。
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『ダ・ヴィンチ』2025年6月号のプラチナ本。
ということで。
司法書士になる夢をあきらめ、母校である花園小学校の図書室の司書として働き始めた主人公まふみ。赴任するために引っ越してきた釣り堀近くのアパートには、『ルリユール工房』という製本所が併設されていた。アパートの大家さん兼製本所の親方である瀧子(たきこ)と孫の由良子(ゆらこ)を通じて、手仕事の製本(ルリユール)の世界に魅せられていき…
図書室に来る小学生が起こす、ちょっとしたトラブル。そのやり取りがとても可愛らしく、優しい気持ちになる。
心にしみたフレーズを1つ。
ディスクレシア(識字障害)の子に由良子が作ってあげた窓あきの装置に記した言葉。
“これは世界の覗き窓”
希望に溢れた優しい言葉。
そして、本への愛情やリスペクトも感じた。
手製本については全く知らなかったけど、ちょっと面白そうだな〜
Posted by ブクログ
本の装丁が好きなので、本の修復作業もどんな風にやるのか興味を持った。素敵な仕事だと思う。
「ディスレクシア」や「相貌失認」、親方までも、脳梗塞による麻痺など、少し詰め込み過ぎな感じも否めない。
本の結婚に至っては、読んでいて少し恥ずかしくなってしまった。
ひたすら本の修復するだけでは物語が成り立たないのだろうけど…
Posted by ブクログ
人は生まれ持った病のせいで不自由を抱えていたり、突然大切な人を失ったり、どうしても先が見えなくて暗闇でもがくこともあるかもしれない。
そんな時には、つまずいたところで大きな息をするために、悲しみを一まとめにしてルリュールにしてしまうのはどうだろう。
そして、少しだけ明るく歩めるようになった時、また改めてルリュールし直してもらおう。そんな日の為に、シークレットベルギー装でかがってもらっておこう。