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帰らない母を案じて眠れぬ一夜を明かした塩月令子は、後ろ髪引かれる思いで出社し針谷警部から凶報を受ける。駆けつけた千葉県銚子の霊安室で令子を待っていたのは、変わり果てた姿で横たわる母と耳を掩いたくなるような事実だった。その朝、屏風浦で数十メートルの断崖から海に落ちた車が見つかり、同乗四名の遺体が収容された。その一人が外ならぬ母であり、現場の状況から単なる事故ではなく謀殺に違いないというのである。懸命の捜査にも拘らず被害者間の交友関係は確認できず、容疑者はおろか動機すら判然としない。いったい誰が、何のために? 令子は自力で真相を追うが……。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年10月04日
シリアスな展開でありながらどこかユーモラス、と言うのがこの人の魅力だと思う。今回も良く考えればもの凄い悲惨な事件のはずなのにキャラの魅力が凄くてずっと面白いと思いながら読み進められる。主人公の令子の天真爛漫さとか直情潔癖さとかが鼻に付くんだけどそれ以外の脇役たちの魅力が高くその令子の魅力も強くなって...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月29日
冒頭の、関係のない4人の転落死、その事件を解決すべく結成される遺族会、そして一癖も二癖もあるいかがわしいそのメンバー、結末直前のどんでん返し、そして4人が同乗して死に至った経緯のコミカルさ、これらを取り出してみると正に天藤ワールドのエッセンスが詰まっているのだが、どこか空虚な感じが残っており、充実感...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月06日
崖下に落下し大破した自動車の中から収容された男女四人の遺体。運転席に人気のないことから、事故ではなく殺人事件と判断されるが、この被害者四人の間の接点が見つからず、捜査は行き詰まる。
被害者の一人娘である主人公は犯人への復讐を決意し自ら調査を開始する――。
あらすじだけ書くと2時間ドラマのようになっ...続きを読む
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