小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ帯に大きく「どんでん返し!」と書いてあったので勝手にミステリーだと思い込み、いつ殺人事件が起こるのかとドキドキしながら読んでしまった笑
勘違いして読み始めたにも関わらず、あまりの気持ちのいいどんでん返しに思わず声が出てしまった!
色々疑いながら読んでいたが、全く気づくことが出来なかった。
専門用語が多く出てくるがその都度丁寧に説明してくれるのでわかりやすく、サクサクめる。
登場人物たちの性格も皆とてもストレートで心情時に理解、共感しやすく読みやすい。
救助災害ドローンや指点字など、普段触れる機会のないものについて知ることが出来て勉強になった。
最後は胸がいっぱいになり、泣きながら本を閉じ -
購入済み
ああ怖い
悪党は飽くまで悪党で
それでいて、普通の人が突如殺人者に変わる。
犯人とその動機が明かされると
まるで実在の事件のような気になってしまう。
やはりクリスティの小説は、
人物描写が素晴らしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回の拷問依存症は人物の話が途中で本筋に現れる瞬間「うわ〜こいつこれでは!?」と繋がるのが大変読んでいて気持ちが良かった。
そして今回は浜真千代の依頼主(パトロン)がいることが明確にされて殺人依存症以降の話はやはり自我で起こしている事件ではなかったと分かった。
私は高比良は浦川の代わりとは言わないが浜真千代を捕まえる人物になるのではと思っていたのでここでリタイアした事に思わず「高比良!!!」と口に出してしまう程だった。
架乃も今回から事件に関わり始め浜真千代のことを真千代ママと呼び始めていてもう戻ることはないのかも知れないと思ってしまった。
高比良までいなくなってしまった今誰が浜真千代に -
Posted by ブクログ
2025/11/30
p.24
A君とB子が恋をした。二人は各々ねむられぬ。別れたあとでは死ぬほど苦しい。手紙を書く、泣きぬれる。そこまでは、二人の親もそのまた先祖も、孫も子孫も変わりがないから、文句はいらぬ。しかし、これほど恋しあう御両人も、二三年後には御多分にもれず、つかみあいの喧嘩もやるし、別の面影を胸に宿したりするのである。何かよい方法はないものかと考える。
しかし、大概そこまでは考えない。そしてA君とB子は結婚する。はたして、例外なく倦怠し、仇心も起きてくる。そこで、どうすべきかと考える。
その解答を私にだせといっても、無理だ。私は知らない。私自身が、私自身だけの解答を探しつづ -
Posted by ブクログ
表紙や作者の紹介ページで使われるイラストがとても美しい。適度に服装、髪型は本人の雰囲気を残しつつ、完璧に美化されていてイラストレーターの腕の良さにたまげる。
文豪たちの最後の作品を集めた本で、まとめて読むとその文豪らしさがよく感じられて良い。
芥川の「歯車」 私も偏頭痛持ちだからこの現象(閃輝暗点)よくわかる!と共感するとともに、精神病になりやすい家系の人なんじゃないかと邪推してしまった。
太宰の「グッド・バイ」 女性関係の華やかな作者の理想の別れ方を描こうとして、結末までいかなかったのは収集つかなかったのかな、と思った。
梶井「のんきな患者」 若い頃から結核を患ってたから、今回の主人公