小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
誕生日やクリスマス、結婚記念日にお正月など、
それぞれの記念日を一人で過ごすことになった女性たちを主人公にした、9つの短編集。
大切な日、誰かと一緒に過ごすはずだった日に、
いろいろな理由で1人にならざるを得なかった主人公たち。
大好きだった人のこと。
家族のこと。
友達のこと。
本当なら当たり前のように一緒に過ごす未来があったはずなのに、そうならなかった未来に進んでしまう、主人公の悲しみや切なさに自分も経験した時のことを思い出してしまいました。
でも不幸なだけでは終わらない。
どの主人公もいつしか前を向いている。
そんな彼女たちに私も前を向く力をもらえました。
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ネタバレ1部目は夜市、2部目は風の古道の2部構成であった。
1部目の夜市は、主人公と女友達が夜市に向かうのだが、夜市で老紳士と出会う。主人公は過去に弟を夜市で売り、野球の才能を得ていたが罪悪感から弟を取り戻すために夜市へ行く。弟が攫われた人攫いの店に行くが弟がどれか分からない。人攫いに偽の弟を買わされそうになったところを老紳士が助け人攫いを殺す。実は老紳士は弟であった。弟は若さで自由を買ったのだ。みな助かるかと思われたが、主人公は夜市の一部として永遠に飲み込まれてしまう。
2部目の風の古道は、主人公がとある老婆から家に帰るための裏道があると奇妙な遊歩道を案内される。その遊歩道は様々な怪異者が通る禁断 -
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タイトルから勝手に息子さんの話かと思ったら
さくらももこさんの幼少期の話だった
2歳半から体験の都度、考察してたのか
思い悩み繊細に生きてたんだなあ
特にビーズとか保育園の人形や松永くんの話に心打たれた
罪の意識ってずっと残るよね
そして、やってしまった後すぐに感じる罪悪感、わかる
子ども時代にそういう事を繰り返して大人になるのは凄く大切な過程だと思う
巻末に書かれていた様に大人になるにつれ汚れていくんではなくて洗練されていくのだ
今までエッセイ集しか読んだ事なくて笑えるけど本当に心に残るものは無かった(巻末対談とかは残ってる)今回のは残りますな -
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最近ドラマ化されていたのを観るのをぐっと堪えて、まずは原作を読んでみました。半年前に四重殺人事件が発生した孤島に残る「十角館」。そこへ大学のミステリー研究会の男女5人が合宿に訪れますが、やがてメンバーの殺害を予告するような不気味な札を発見します。
一方、本土では元ミス研の江南が、サークルの飲み会で命を落とした女子部員に関する怪文書を受け取ります。その差出人は、なんと半年前の事件で死亡したはずの中村青司でした。死者から届いた手紙の謎を解き明かすため、江南は青司の弟である中村紅次郎を訪ね、そこで出会った島田とともに事件の真相へと迫っていきます。
十角館で次々と殺されていくミス研のメンバーたち。犯 -
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シリーズ第3作にして主人公が直面する大きな壁。医療トラブルは表面的な契機に過ぎず、本質は地域医療で奮闘して5年、手応えを感じ始めていた彼が突きつけられる「このままで良いのか」という葛藤こそが本作の真の壁だろう。
30歳という節目(誕生日のエピソードもニクい伏線だ)を迎え、働く人間なら誰もがぶつかるキャリアの普遍的なテーマを描いている。信州松本や安曇野の情景に、本作では「冬」や「年末」という変化と思索の季節をうまく取り入れているのも秀逸だ。
前二作で彼の奮闘に寄り添ってきた私たち読者だからこそ、ともに心が打ち砕かれる体験はシリーズの特性を最大限に活かした見事な構成。これだけ苦しい展開でも、人 -
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第二次世界大戦時から現代まで、14の語り/独白からなる沖縄という磁場そのものが主役の小説。
陛下の御心のためすべてを斃さねばならぬと高揚する帝国軍人、二次性徴とヤリモクにしか感じられない男子に振り回される高校生、ベトナムへ出撃していく米兵を相手にする「男でも女でもない身体」を持つぼく、失くした脚の幻肢痛に苦しむアメリカ兵と結婚した沖縄女、時代・境遇の違う生きた人間たちの、あるいは亡霊たちの声が150ページの紙の上で時に激しくのたうち回り、時に生き生きと輝く。
ひとつひとつの語りに改行がなく、それぞれの人間の持つ文脈や暮しで文体(口調)ががらりと変わる。また、それぞれの語りはその前の語りと流 -
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ネタバレ屍人荘の殺人、を読んで次回作も買おうと思う。との感想を残し、その数日後に購読。今作も、驚きと面白さに打ちのめされた。
犯人の動機と伏線もしかりだが、この物語が盛り上がるポイントはむしろ犯人当ての後にあると考える。
思わず驚きの声を上げてしまった。
しかし、剣崎さんの説明を聞くごとに描写の中にほんの少しだけ抱いてスルーした違和感が頭の中に蘇り、なるほどね!と納得。全てが繋がっていて、それが理論の通っている納得のできるものであり、素晴らしい謎解きや物語だった。
今回は"未来視"という事で、前回と同じく非現実な要素が織り込まれているが、大事なのはそれそのものではなく、その力を -
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ネタバレ主人公は徐々に視力を失っていく男と、言葉を発せなくなった女。二人は古代ギリシャ語のスクールでそれぞれ教師、生徒として参加している。
二人の人生では、言葉に対する期待と絶望、大切な家族や友人の喪失、自身の身体的機能の喪失がゆるやかに重なりながら進行していき、それらが疎外感のような言葉の揺らぎとして表出しているように感じる。
段々と言葉が自分から滑り落ちていく疎外感があるからこそ、小説の言葉がより一層の重みを持っているように感じられた。
そんな二人は、古代ギリシャ語という死語を学ぶことで自分の存在を確かめていく。
女は死語を学ぶことで失った自分の言葉を取り戻そうとし、男は死語を教えることで段々 -
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ヴィクもいい年齢になりました。世代交代を思わせる若手記者が出てきたり、体を酷使して探索するのがきついという描写がしばしばあります。自分自身の心理的ダメージが大きかった事件の影響から立ち直れないまま、依頼を断り切れず調査を始め、どんどん深入りしていきます。気の合う人たちの協力を得て、ピンチを切り抜けて問題解決にたどり着くという、お約束のパターンながら、パレツキ―流の勧善懲悪(ちょっとだけ現実的な妥協込み)には爽快感と安心感があります。
まるで、これで最終回かと思わせるようなタイトルですが、著者はまだ書くつもりがあるようなので、次回作も楽しみにしたいと思います。
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