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現実も真実も崩れ去る最後で最恐の大傑作。200万円で、ゲームブックの原作を謎の企業「イプシロン・プロジェクト」に売却した上杉彰彦。その原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることに。美少女・梨紗と、ゲーマーとして仮想現実の世界に入り込む。岡嶋二人の最終作かつ超名作。そのIT環境の先見性だけでも、刊行年1989年という事実に驚愕するはず。映画『トータル・リコール』の前に描かれた、恐るべきヴァーチャルワールド!(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
このアイディアと構成で1989年に初めて単行本が出たとは信じられなかった。2025年現在のSF映画でも使えそうなものだと思う。ジャンルとしてはSFミステリ的な感じか。 最後の主人公の決断で、真実を突き詰めるよりも物事を考えずに受け入れることも解決策の一つなのかなと思った。
1989年にこの内容って…どんだけ発想力があるんだ!と驚かされた。今でも発展途上のVR。当時でこんなにリアルな様が描写されようとは。まぁリアルに近くなるんだからある意味その様は生きてたら誰もが体感してる訳だが…あ、分かりにくいか。ラストなんかもう現実かゲーム内かの区別がつかない。クラインの壺って創作...続きを読むのタイトルかと思ってたら実際にあった。メビウスの輪的な、裏も表もない?どちらも裏と表?と言う代物だった。色々言葉足らずだが、とにかく面白かった。今ある自分の存在も本当なのか、それとも仮想現実なのか考えてしまう。
VRが現実のものとなった近年ではなく、平成初期に書かれた作品とは思えない。 ミステリーとしては分かりやすすぎる部分もあるが、最初から最後までドキドキしながら読めた。 SF的な要素とミステリ的な要素があり面白い。
王道SFミステリ。 ラストはありがちかと思いましたが、作品発表当時にこのVRの世界を表現しているのがすごいと思う。
コンビ作家・岡嶋二人の最終長編。1989年に書かれたバーチャルリアリティものの傑作。今だからこそ面白い。 仮想空間を扱った作品は古くから多数あり、物語のモチーフとしては珍しくはない。VRやAIといったテクノロジーの進化を目の当たりにしている2023年現在の私たちにとってさらに身近な存在にもなりつつ...続きを読むある。そんな中で、今さらタイトルだけでオチが見えてしまいそうなバーチャルリアリティものは興ざめではないか?実際に読んでみて、そんな心配はまったく無用だった。今読んでも古くさくない。それにわかりやすい。SFとミステリーを混ぜ込んだストーリーの筋運びは見事。結末のあの感覚は、既視感はあるけど意外と他ではなかなか味わえないもので、この小説の上質さがあそこに極まっている。仮想空間の世界が間近に迫っている今だからこそ、あの感覚を再検討してみる時期なのだろう。使い古されている題材をあざやかにまとめ上げた、分厚いけど一気に読める傑作。
☆4.5 ぐんぐん読み進めちゃう止まらなさ。 近未来的なゲームに関わるあれこれを楽しんでたら、おやおや不穏になってきたわねと展開にワクワクし、明かされる真相に胸がスッと寒くなる。 本読む楽しさってこれよ。
匿名
全編を通して平易な文章で描かれる。途中から訳の分からない気持ち悪さに包まれて読み進めていくと段々とその正体がわかっていった。VRを題材にしていながらも1989年刊行の小説であり、内容は現代の人間が読んでもさほどおかしいとは思えない世界観を保っている。
読み終えて、公園のぐるぐる回る遊具の外に放り出された感じ。 少し気分が悪い。 この悪酔いのような余韻は傑作の証なんだろうな。 主人公、上杉彰彦と全く同一の視点で、最初から最後まで、見事に弄ばれた。 これが最終作か。 岡嶋二人さん、素晴らしい作家です。
ヴァーチャルリアリティ(VR)を扱ったSFミステリー。作者の岡嶋二人は井上泉(現 井上夢人)と徳山諄一のコンビのペンネームで、徳山氏は昨年なくなっている。本作はコンビとしての最後の作品で、1989年に出版されている。岡嶋二人が一人になってしまったのを機によんでみた。実はこの作品、1996年にNHK...続きを読むでドラマ化されており、私はそれを見ていたので、大まかかなストーリーは知っていた。そのためか、スラスラと読むことができた。 本が出版された1989年は、パソコンをまだマイコンと呼ぶ人も多く、Windowsのヴァージョンも”2”の頃でMS-DOSが主流。FORTRANとかCOBOLとかあったな。作中で扱われているVRも夢のまた夢の技術だった。いまでもこれほどの技術は開発されていない。 今作では現実世界と仮想世界が曖昧となり、「クラインの壺」のように、表と裏が判然としなくなる様が描かれている。主人公は「戻れなくなった」のだ。読者もまた、現実なのか仮想なのかわからないままに置かれてしまう。
やーばい。 これは面白い。一気読みしてしまった。 めっちゃ好み! 1989年の作品なのだが、現代SFミステリーと言っても遜色ない。 むしろ最近の方が話題になっても不思議はないのでは。 ゲームブックの原作を売却した主人公、上杉彰彦が、イプシロン・プロジェクトというVR企業の開発した新作ゲームの体験...続きを読むをする。 そのVR機器が通称「クラインの壺」という。 内容を知らないで読んだもん勝ちですので、これ以上は書きません笑 33年前、、、。 1999年頃マトリックスが賑わせ、MACやWindowsが出回りPCを個人で所有する世の中になっていきチャットルームや BSSが盛んになっていました。 そこからの進化が目まぐるしかったですが、1989年にこの作品のような想像ができたかと言うと、、、天才って思っちゃう。 井上夢人 ハマりました。他の作品も読みたい。 ブク友さんに感謝♡
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