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Posted by ブクログ
なるほど、これは名作だと思う。
ページを捲る手が止まらない。続きが気になって一気読みだった。
謎の企業イプシロン・プロジェクトにゲームのシナリオを売却した上杉彰彦。そのシナリオを元に制作されたVR型ゲームに制作モニターとして参加するが…。
驚きなのが、これが1989年の作品だということ。今から30年以上も前の段階で、VRの描写がここまで緻密に描ける先見の明が凄い。その一方で、今では当たり前に普及しているスマホだったり、交通系ICカードがない世の中というアンバランス感が、今となっては逆に新鮮だった。公衆電話大活躍w
主人公の上杉が迷い込む、リアルとバーチャルの不安定な世界観がたまらない!もう何が現実なんだか、わけが分からなくなる。この感情に引き込む著者の筆力に脱帽した。
ラストの気持ちをざわつかせる幕引き…虚無感がハンパない。
現実と虚構の境界線を揺さぶる作品。
なるほど、これは名作。
Posted by ブクログ
SFは滅多に読まないのに、読み易く、先が気になって一気読みした。
1989年の小説なのに、やってることが現代のVRの近い将来という感じ。
タイトルでオチの方向はなんとなく読めるのに、それでも面白いのがズルい。
現実か仮想か、実験なのかもわからなくなってくる。ずっと黒幕の気配があるのに、最後まで掴めないのが不気味。しかも不思議と混乱しない。ここが上手すぎる。
未来の技術と留守番電話機やウォークマンといった80年代的ガジェットが同時に存在するのも魅力的。
読み終わったあと、アルゴリズムに操られてる今の現実ごと疑いたくなる。
地味に何度も読み返したくなる作品。
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小説・文芸
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