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ミステリー界の至宝はここから誕生した。二人で一人の作家、岡嶋二人のデビュー作にして江戸川乱歩賞受賞作。東北の牧場で牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの母子、モンパレットとパステルが銃撃された。隆一の妻である香苗は競馬の知識は一切持っていなかったが、夫の死に疑問を抱き、次々と怪事件に襲われる。一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。
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Posted by ブクログ
本作を読まずしてミステリーが好きです、なんて言ってはいけないですね、すいません。というぐらいの記念碑的作品。20数年の競馬ファンということもあり、タイトルはやはり「黒鹿毛のパステル」にしてほしかったとは思いましたが、まあ本当に大傑作で文句のつけどころがないわけです、タイトルぐらししか。 この歳になっ...続きを読むて岡嶋作品童貞であることを本当に恥ずかしく感じています。まだ余命のリミットが多少あると思いますのでやりまくり、では無かった、読みまくりたいと思います。
競馬に興味はないので、読む前は正直どうかなと思っていたけど、そんな心配はまったく無用でした。もし同じことを考えている人がいたら、とにかくすぐ読むことを薦めます。
なかなか別れられずにいた夫が、突然射殺されたとの知らせを受けた主人公。こんな別れ方はしたくなかったという後悔の念と辛い現実と闘いながら、親友と共に事件の真相へと巻き込まれていきます。ミステリーとエンターテイメントの要素がすべて噛み合って、驚愕のラストへ向かっていく疾走感がたまりません。競馬に詳しくな...続きを読むい自分でも十二分に堪能しました。それにしてもこの「焦茶色のパステル」と言うタイトルが秀逸すぎます。
これは香苗さんが主人公だよねって確認しながら読みました。 まず夫が銃で撃たれて亡くなるというとてもショッキングなはじまり。でも冒頭からあるように夫婦間に(いや妻側?)溝がある関係性から泣いて取り乱す奥さんでは無い。でもそこは責める点ではなくて逆にそれだから話が進んでいった気がします。 ずっと引っ張っ...続きを読むてくれたのは香苗の友人、香苗と違って探偵さん?と思える面白みにはまっていきました。 話が進むうちに馬や競走馬や繁殖の話に興味をひかれました。知らないことを知るのは楽しいことです。 事件の真実がわかった時、そんな大ごとの話だったのかと驚き、どうなるのかと思ううちにそうなったかという事件の終わり。とりあえず納得できる締め方でした。
第28回江戸川乱歩賞を受賞した競走馬が絡むミステリー。昭和57年に書かれた本作だから、いろいろなところで時代を感じさせるが、競馬の世界については根本的なところは変わっていないのだろうか。 文庫本になった当時の赤茶けた本を古い書棚で見つけで読み返してみたが、主人公が友人とミステリーを順番に解き明かして...続きを読む行く、その過程で競走馬に関する基礎知識を説明して行くというストーリー展開がとても自然で読みやすい。殺人事件の裏にある大きな秘密が最後に明らかになる衝撃の結末もある意味では落ち着いて受け入れられるのは、この小説の良さであるだろう。 競馬にも推理小説にも関心がない人でも楽しめる、そんな岡嶋二人の名作。自分もここから彼らの作品に惹かれて読んでいったことを思い出した。
競馬には全く興味はありませんでしたが、とても面白かったです。 主人公の香苗も競馬や馬に関しての知識が疎いので、主人公と同じ立場で読み進めて行けたのも良かったです。 「チョコレートゲーム」でもそうでしたが、作者は競馬が好きなんでしょうね笑
「クラインの壺」を読んでから2作目。最後のどんでん返しまで楽しめた。コンビのいきさつ「おかしな二人」は読まずに作品を読みあさっていきたい。
競馬をテーマにした、作者のデビュー作。それほど派手な作品ではないものの、よく練られた作品であると思う。競馬を知らない人間でも十分に楽しむことができる。
主人公となる女性二人が事件を追っていき、危険を乗り越えて数々の手がかりを見つけ、徐々にピースをはめていく。そして最後には意外な犯人、意外な真相が待っている。 ミステリーの王道といった感じですが、途中で飽きさせないのはさすが。 江戸川乱歩賞受賞納得の作品。
競馬のことは全く知らないけど、なんだか興味のわくミステリー。あっと驚く大どんでん返しはなかったけれど、推論の筋は通っているし、何より読みやすい。パステルとモンパレットはなぜ殺されたのか?問題のないことが問題な作品。
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