あした天気にしておくれ
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あした天気にしておくれ

649円 (税込)
324円 (税込) 4月25日まで

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なぜか江戸川乱歩賞を落選した、競馬界を舞台にしたミステリの最高傑作。北海道で3億2千万円のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として2億円を要求してきていた。衆人環視のなかで、思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる。犯人たちの「裏の意図」とは。そして、「裏の裏」の出来事が! 『焦茶色のパステル』の前年に江戸川乱歩賞に応募、刊行はデビューの翌年1983年に刊行となった。(講談社文庫)

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あした天気にしておくれ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年12月12日

    岡嶋二人、2冊目。前に読んだかどうかも忘れているが、多分これは初読み。

    3億2千万円の2歳馬(今でいう1歳)が輸送中の事故で骨折し、共有する他の馬主にそれを隠すために、馬の誘拐事件をでっちあげる。

    20世紀にセリで3億円以上した高馬というとサンゼウス(3億6050万円)を思い出すが、サンゼウスは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月24日

    「焦茶色のパステル」に勝るとも劣らない傑作。別の作品にあるのかもしれないが、オッズの仕組みを利用した身代金の受け取りなどは本当に鮮やかで、何か爽快な気分になった。終わり方が少し気に入らないが、そんなことは些末に思える素晴らしい快作。

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    Posted by ブクログ 2013年01月07日

    乱歩賞受賞昨の“焦茶色のパステル”がめちゃくちゃ面白く
    その前昨である本作を無性に読みたかった所
    偶然、古本屋の100円均一コーナーにあり
    これぞ“運命”と小躍りした上での
    購入&一気読みとなりました。

    いやぁ~受賞作より本作のほうが
    断然面白い!


    読む前からいろいろな所で
    落選理由(トリック...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月17日

    岡嶋二人を初めて読みました。
    競馬をネタにするというのも珍しいし、馬が誘拐されるという斬新な設定にもワクワク。
    犯人視点の倒叙ミステリで、行方不明の馬をめぐるスリリングな展開に目が離せない。
    競馬のしくみをうまく使った仕掛けにはびっくりでした。こんなトリックがあるのか!

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    ケータイないんけ?と思ったら案の定おれが生まれる前の話だった。
    サラブレッド「セシア」を巡っての馬主その他の思惑が入り乱れる推理小説。
    身代金の受け渡しトリックなんかはだいぶ裏をかかれた感じ。「ははぁ、読めた」と思ってもそこで終わりじゃないひっくり返し具合で、とにかくおもろかった。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    岡嶋二人の事実上の処女作。といわれる作品なのですが、全てにおいて新人っ気などまったく感じさせません。冒頭から一気に引き込まれます。そして、内容が実に凝ってます。バリサイコ―デス。

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    Posted by ブクログ 2021年03月14日

    過去の作品シリーズ。第27回江戸川乱歩賞を取れなかった作品。

    3億2千万という、破格の値段が付けられたサラブレッド「セシア」。
    4人の馬主が共同で保有し、将来を楽しみにされていた。
    だがある日、そのセシアが誘拐されてしまう。
    「我々はセシアを誘拐した」と犯人は脅迫状を送り付け、2億円もの身代金を要...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月09日

    身代金奪取の鮮やかさと、先の読めないスリリングな展開でぐいぐい読ませるが、最後にほんの少しだけ息切れしてしまったかな。

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    Posted by ブクログ 2013年12月23日

    倒叙形式で描かれていた物語が途中から一転してフーダニットの展開へとシフトしていく手際の良さが見事です。現在では実現不可能と言われるメイントリックも、競馬の知識が無い者にとっては鮮やかで感心させられました。競馬三部作のトリを飾る作品でありながら、実際はデビュー作よりも前に書かれていたことや、その完成度...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年10月15日

    馬を骨折させた失態を隠す為に馬の狂言誘拐を企てるのですが、そのことを強請ろうとする邪魔者が入ります。脅迫するスリルと邪魔者の正体を探るフーダニットの両方が楽しめる構成は独創的で素晴らしいです。
    盲点を突いた身代金受け渡しトリックも面白いですが、真相を隠すために注ぎ込まれたミスディレクションがまた良く...続きを読む

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