ユーザーレビュー 地底旅行 ジュール・ヴェルヌ / 朝比奈弘治 ロマンはどこだ!地球の中に空洞があることを突き詰めようとアイスランドに降り立つリーデンブロック教授と甥のアクセル助手。アイスランドの休火山のスネッフェルス山の山頂火口から2人と地元人のハンスが地球のど真ん中目指して歩き出す。鍾乳洞の美しさ、様々な岩石、途中に見つけた水脈、最後には噴火直前の溶岩に乗っ...続きを読むて上昇し、地中海の南の島に到着。この冒険小説はファンタジーではあるが、ハラハラドキドキの展開。リーデンブロック教授の性格が阿呆すぎる!またアクセルとの愛?漫才?も楽しめた。地底世界の最高傑作というのも頷ける。 Posted by ブクログ 文体練習 レーモン・クノー / 朝比奈弘治 ・原書の発想も凄いが、 翻訳のセンスが凄すぎる。 翻訳でこんなに味が出るとは… フランス語ができる人であれば、 合わせて原書も読んでみたら、 より楽しめそう。 ・本文はもちろん面白いが、 訳者のあとがきを最初に読んだのはよかった。 訳者が苦心したこと、 翻訳しながら考えたこと またそれぞれの...続きを読む章の注釈が書かれているので、 より味わって読むことができる。 ・書かれている文章の内容は同じ。 でも、書き方が違うとこんなに印象が変わるのかと驚かされる。 21区別 バスのなかで(風呂の話ではない)、わたしは、ひも(女に貢がせる男のことではない)を巻いた帽子(某氏ではない)をかぶった男を見かけた。 (ぶった男を見限ったのではない。)… 和訳センスが面白すぎる! 35語頭音消失 衝撃的。 たしは とで っぱいの スに った。 スの かには びが るで リンの うに がい かものが た。… これでも、なんとなく読めてしまうから不思議。 46音の反復 7行ほどの文章の中に ぶん と言う言葉が33回も出てくる。 洒落 になっている。 70語頭音付加 まある日の、ど小五ごろ、べ混雑した、さバスの、お後部デッキで、な私は、とある、お若者を、も見かけた。… 72だくでん ひらがなに、濁点を打ちまくった文章。 普通の日本語では、濁点が付かない所にも (例えば、うに濁点など)ついてるところが面白い。 役者あとがき 翻訳を通じて感じた事は 自分の無力さであり 日本語の無力さではなかった。 フランス語以上に、 日本語を探検する良い機会となった。 日本語は相当奥の深い柔軟な言葉である。 本文の中では一切説明しないこと もしもクノーが現代の日本人だったら、 どんな文体にしただろうかと想像しながら言葉を選ぶことを方針とした。 Posted by ブクログ 地底旅行 ジュール・ヴェルヌ / 朝比奈弘治 センターオブジアースの原作。 偏屈なおじさんと甥っ子と案内人の奇妙な地底探検旅行。 ジュール・ヴェルヌの冒険小説は本当におもしろい。 Posted by ブクログ 地底旅行 ジュール・ヴェルヌ / 朝比奈弘治 ヴェルヌの冒険小説は本当にワクワクさせてくれる。 ぽんぽんとよくわからない専門用語が飛び交い、冒険までの準備の描写をこれでもかと盛り込んでくるけれど、それがより解像度を鮮明にしてくれる。 超人ハンスがすごかった。 Posted by ブクログ 文体練習 レーモン・クノー / 朝比奈弘治 すごい。 言語にはこんな可能性とバリエーションとがあるのかと、感激した。 こんなふうに、言語自体にスポットを当てて考える機会が初めてでとても面白かった。 真剣に大人が言葉で遊んでいるのをみさせてもらった感覚。 Posted by ブクログ 朝比奈弘治のレビューをもっと見る