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19世紀に「SFの父」とも呼ばれるジュール・ヴェルヌが書いた小説。鉱物学者の叔父とその甥が地底に広がるもう一つの世界を発見するという壮大な物語。大学生になった今、ファンタジー色の強いこの小説を読んで、幼いころによく自分の知らない異世界に突然旅するという空想に思いを巡らせていたことをふと思い出した。
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1864年に発表された本とは思えない、ワクワクの冒険本。岩波文庫独特のフォントとページのレイアウト(余白や行や文字の間隔)が少々苦手な私でも、そんなことを忘れて読んでいました。
登場人物は、何かと心配性でネガティブ思考の主人公、クレイジーで気難しいが優しいところもある研究者の伯父、温厚で寡黙な案内人。どこかで聞いたような人物像と人物の組み合わせですが、むしろこれが原型で、後に作られた物語に影響を与えているのでしょう。
この主人公が嫌々ながら伯父の冒険に同行し、ほとんど最後まで腰が引けているものの、予想外の快挙にそれまでの悲壮感を忘れて舞い上がってしまうところまで、現代の小説と変わりない展開で、古臭さがなく飽きない物語です。
100年以上前の本ですが、100年後も読まれる本だと思います。
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ロマンはどこだ!地球の中に空洞があることを突き詰めようとアイスランドに降り立つリーデンブロック教授と甥のアクセル助手。アイスランドの休火山のスネッフェルス山の山頂火口から2人と地元人のハンスが地球のど真ん中目指して歩き出す。鍾乳洞の美しさ、様々な岩石、途中に見つけた水脈、最後には噴火直前の溶岩に乗って上昇し、地中海の南の島に到着。この冒険小説はファンタジーではあるが、ハラハラドキドキの展開。リーデンブロック教授の性格が阿呆すぎる!またアクセルとの愛?漫才?も楽しめた。地底世界の最高傑作というのも頷ける。
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ヴェルヌの冒険小説は本当にワクワクさせてくれる。
ぽんぽんとよくわからない専門用語が飛び交い、冒険までの準備の描写をこれでもかと盛り込んでくるけれど、それがより解像度を鮮明にしてくれる。
超人ハンスがすごかった。
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うぉっしゃ!読めたぞ~!!と感じた本です。
ようやく、ようやく、名作と呼ばれるものを
読んだその充実感。
もう、設定も豪華すぎて、
一度読んでしまったら読者の心とは
お構いなしで、一切離してくださりません。
まるで物語中のアクセル君状態じゃないですか(笑)
伯父の本の暗号を解いたがばかりに始まる悲劇(笑)
いやおうなしに地底への旅行へと
導かれるのです。
もちろん、その冒険は
わくわく、ハラハラ、デンジャー!!
とあらゆる要素満載。
ここまでやりますか、といいたくなりました。
でも、面白いから、それでいいのです。
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著者の博識と発想には毎度驚くばかりですが今回も同様、驚きの連続。
また登場人物がユニークでストーリーも飽きさせずどんどん読み進められる。
これぞ、アドベンチャー、あーおもしろかった!
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様々なSF小説を書いたジュール・ヴェルヌの代表作。
やや子供向けではあるが、大人でも十分楽しめる。
解説を読むとわかるが、本来子供たちに科学的な知識を享受するために書かれた小説(勿論ヴェルヌが書きたかったという面が中心ではあるだろうが)であり、
ところどころにしっかりと科学的知識がちりばめられている。(現在でも正しいと言えるのかどうかは疑問だが)
地底に行くまでがやや冗長である気もするが、全体的にキャラの良さあり、冒険談的なワクワク感ありで、非常に面白い小説である。
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「海底2万マイル」のジュール・ヴェルヌ著の作品。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の科学者ドクが愛したSF作家の作品。
ラピュタとか、スチームボーイのような
スチームパンクな世界観が好きな人にはオススメの作品。
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面白かった!!!
アイスランド旅行をするにあたり、関連本を調べたらこの本がアイスランドの火山の火口から地球の中心を目指す話と知り購入。
火口に着くまでにもそこそこの分量があり、ややかったるく感じられたが、いざ地下に潜ったあとは、リーデンブロック教授、アクセル、ハンスの掛け合いが面白く、アクセルの危機、次々と現れる衝撃の地下世界、数々の波瀾万丈と、飽きさせずに一気に読ませる。
数々の地学的知識も織り込まれており、どこまで現実でどこからファンタジーなのか戸惑うほど。
解説によれば本作は子ども向け空想的冒険科学小説であるという。
自分の子どもにもぜひ読ませたい。
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地球内部へと続く道が発見された…との一文だけで即購入。ロマンしか感じられなかった。高校時代、専攻していた地学のおかげでちょいちょい小ネタを理解できたのが嬉しかった。個人的に中盤までダレることが多かったが、それ以降は怒涛の展開で読む手を止められませんでした。読んでよかった。
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『地底旅行』というタイトルを見て、高温高圧に耐えられる特殊車両による旅行だと思っていたが、読んでみたら、徒歩によるものであったことにまず驚いた。現代の科学的知見からすると、正しくない部分が見受けられるが、作者が執筆当時に想像力を最大限に働かせて創り出した状況描写や情景描写は興味深く、迫力のあるものであった。
SF小説であるが、冒険的要素の強い作品だと感じた。しかし、徒歩で地球の中心部を目指すという計画はいくら何でも無謀だし、これだけ長期間の食糧をどうやって運んだのかという疑問を持たざるをえなかったが。
何よりも印象に残っているのは、主要な登場人物三人の個性。志をあくまでも貫こうとする強い意志の持ち主であるりーデンブロック教授、優柔不断で受け身の主人公アクセル、何事があっても常に沈着冷静で忠実なハンス。
三人が地上に戻るに至る経緯も面白い。
作者の地底という未知のものに対する想像力、三人の登場人物の際立った個性が、この作品を面白いものにしていると感じた。
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都合よくハンスに助けられすぎな気はするけど、それでも面白い。
主人公達もハンスがいなかった成し遂げられなかったであろう旅を、先駆者のサクヌッセンムはどうやって成し遂げたのか、主人公たちが結局たどり着けなかった地球の中心には何があったのか、想像力を掻き立てられる。
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ルーン文字で記された暗号をもとに、地底の探索を目指す冒険もの。やると決めたら即行動のリーデンブロック教授。彼の無茶振りに振り回される「私」が主人公。アイスランド出身の寡黙なガイド、ハンス。この三人でアクシデントに見舞われながらも、想像を絶する地底の世界を目の当たりにする...。舞台がアイスランドで、馴染みのないこの風土を知ることができる。火山が身近にある環境で、郊外は荒涼とした土地、と本文で触れている。
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小学生以来の再読。
ハンス川を見つけるまでな切羽詰まった感じとか、アクセルがはぐれてしまった時の絶望感とか、最後上昇していくときのハラハラドキドキ感とかいろいろ思い出した。
人間の想像力には果てなどないのだよ
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東京ディズニーシーのメインアトラクション、センターオブジアースのモデルとなった映画『センターオブジアース』の原作とも言うべき作品。待ち時間のお供にぜひ。
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はるか昔のわくわくする冒険譚
これが1860年代につくられたおとぎ話だからと言ってなめてはいけない。
アイスランドの火山の噴火口から地球の中心へ
現代の科学でも未だ完全解明されてない、まさしく前人未踏の世界をヘンテコな三人が大冒険。
この三人、特に奇人リーデンブロック教授の魅力がたまらなく、ときに芸術家のモチーフになるほどのおもしろさ。
作者ヴェルヌの空想力が細部にまでいきわたり、本当に噴火口から地底世界に行けてしまうのでは、そして、もしかするとそこには・・・
なんてリアルを勘違いしてしまいそう。
はたして、三人は地底で何を見たのか、そして全員無事に生きて帰ってこれるのか
少年の頃に、この本を読んだなら、卒業文集に「なりたい夢は冒険家」って書いて将来恥ずかしい思いをしただろうなあ
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とても面白かったです。
火山から、地球の中心までの旅。旅の途中で奇妙な世界が~~~。
叔父の強固なキャラクターもとてもよいし、養子の息子の少し軟弱なところも、強固なキャラクタを和らげてくれている。
全てが大きい世界。初めて足を踏み入れる場所というワクワク感。
何がでてくるかわからない、ワクワク感。
とても面白かったです~!
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海底2万里で知られるフランスの作家ジューヌ・ヴェルヌの作品。
3分の2を読み過ぎたあたりからようやく地底世界に入れる。
女性が登場しないのは、ジューヌヴェルヌが女性嫌いだからだとか。
科学用語による解説がマニアックで信憑性が出てくると同時に、
科学への興味を掻き立てられる作品になっている。
<あらすじ>
鉱物学者で好奇心の塊であるリーデンブロック教授。
主人公で甥のアクセル。寡黙な山のガイドを務めるハンス。
リーデンブロックが買ってきた古書の間にメモがあり、暗号を解くと、
地球の中心への行き方がかかれていた。そこで甥のアクセルと
あくなき探究心により地底への旅に出る。
途中で不安や恐怖、戸惑いに駆られながらも、
リーデンブロック教授の力強い好奇心と、ハンスの強靭な忍耐力に
支えられ、地中深くの世界に辿りつく。
そこには巨大なキノコや、古代の植物、生物、巨大な人間がいた。
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情景描写が具体的で想像しやすく良かった。また、挿絵が白黒だが迫力があり写実に近いのであの世界がまるで現実のように感じられて個人的にとても好き。挿絵が来るのを楽しみに待つワクワク感があった。話の内容はシンプルなので子供でも楽しみながら読めると思う。
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学校の課題のために手にとってみました。
フランス文学は、あまり読んだことがなく
このジュール・ヴェルヌという作家さんの作品は
初めてだったのですが、冒険小説ということもあって
面白かったです。
地球の中心に行くという未知な世界に飛び込む2人が、
地道に地球の中心に向かって旅をしている姿が印象に残っています。
最後は、火山の影響で行けなかったですが
終盤にかけて、目が離せませんでした。
書かれたのは、もう70年くらい前なのに
色褪せない世界観が素敵で、ワクワクしました。
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海底二万里と間違えて購入。笑
小学生のころ、冒険ものは男の子の趣味って感じがして、読まずにいた。
ハンスが居なかったら地上に戻れていないな、絶対。
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SFの祖とも云われる19世紀フランスの作家ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)の長編小説、1864年。地理学・地質学・鉱物学・古生物学などの科学的知見と作家の想像力とが融合した空想的科学小説であり、スピーディな展開とスリルに満ちた冒険譚でもある。
本書が執筆された19世紀半ばは、交通・通信・メディアなど科学技術と産業の急速な発展が人々の世界経験を変容させていった時期と重なる。それは、詩人や芸術家を含む同時代人に、想像力のこれまでにない仕方での拡張を齎し、新たな知覚経験(視覚・速度感覚・空間知覚・時間知覚など)を提供することとなる。例えば、1858年に写真家のナダールが気球を用いて世界初の空中撮影を行っているが、ヴェルヌの出世作である『気球に乗って五週間』(1863年)やオディオン・ルドンの『眼=気球』(1878年)といった作品は、こうした同時代の空気の中で生まれている(ヴェルヌとナダールとの間には交友関係があった)。実証主義が興隆した時代は、また同時に想像力が新たな領域を見出した時代でもあった、ということは興味深い。
文化が世俗化する中で、ヴェルヌは子どもの教育向けに啓蒙的な科学小説を多く残したが、そんな彼の作品がランボー、リラダン、レーモン・ルーセル、サルトル、グラック、ル・クレジオら多様な作風の作家を魅了してきたという点も、併せて興味深い。
臆病で優柔不断なところもあるアクセルが、リーデンブロック教授(知性と情熱の研究者)と現地人ハンス(如何なる危機的状況にあっても超然として動じることなく実務をこなす案内人)との冒険を通して成長するという筋書きを読むにつけ、「教養小説」なるものは、単なる抽象的な"人間"としての成長を目指しているのではなく、飽くまで"男"の物語であり、"理想的な男性像"を獲得しジェンダー規範を習得すること="男になる"ことを目指すという意味で、ジェンダーバイアスのかかった代物なのだと改めて感じた。帰還後、主人公は恋人との結婚を果たす。
「おまえの言うことは、意志を失った男、エネルギーのない人間の考えだ!」
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❖本書は読書嫌いであったコドモの頃に読んだほとんど唯一のもの。物語世界に惹きこまれたその時の記憶は今も残る。いま読むと、大仰な語り口は空回りしている印象。少年少女向けであるからその仕様は仕方ないのかもしれない。一昨年、似た設定の同著作『黒いダイヤモンド』を読んだけれど、あちらの方はややオトナ向きであった。
地底に潜るまでに本作のほぼ半分の頁が費やされるが、その部分の特にアイスランドへの旅の行程などしっかり描き込まれていて愉しめた。死ぬ思いをしてようやく到達した地底世界、その中後半部の物語展開はやや盛り上がりに欠ける印象。絶滅した古代生物の存在など巧く物語に絡めて冒険譚にふくらみを持たせて欲しかった。