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Posted by ブクログ
1864年に発表された本とは思えない、ワクワクの冒険本。岩波文庫独特のフォントとページのレイアウト(余白や行や文字の間隔)が少々苦手な私でも、そんなことを忘れて読んでいました。
登場人物は、何かと心配性でネガティブ思考の主人公、クレイジーで気難しいが優しいところもある研究者の伯父、温厚で寡黙な案内人。どこかで聞いたような人物像と人物の組み合わせですが、むしろこれが原型で、後に作られた物語に影響を与えているのでしょう。
この主人公が嫌々ながら伯父の冒険に同行し、ほとんど最後まで腰が引けているものの、予想外の快挙にそれまでの悲壮感を忘れて舞い上がってしまうところまで、現代の小説と変わりない展開で、古臭さがなく飽きない物語です。
100年以上前の本ですが、100年後も読まれる本だと思います。
Posted by ブクログ
『地底旅行』というタイトルを見て、高温高圧に耐えられる特殊車両による旅行だと思っていたが、読んでみたら、徒歩によるものであったことにまず驚いた。現代の科学的知見からすると、正しくない部分が見受けられるが、作者が執筆当時に想像力を最大限に働かせて創り出した状況描写や情景描写は興味深く、迫力のあるものであった。
SF小説であるが、冒険的要素の強い作品だと感じた。しかし、徒歩で地球の中心部を目指すという計画はいくら何でも無謀だし、これだけ長期間の食糧をどうやって運んだのかという疑問を持たざるをえなかったが。
何よりも印象に残っているのは、主要な登場人物三人の個性。志をあくまでも貫こうとする強い意志の持ち主であるりーデンブロック教授、優柔不断で受け身の主人公アクセル、何事があっても常に沈着冷静で忠実なハンス。
三人が地上に戻るに至る経緯も面白い。
作者の地底という未知のものに対する想像力、三人の登場人物の際立った個性が、この作品を面白いものにしていると感じた。
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