小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ・夕焼け空と三輪車
読み進めながら違和感がすごかった。いい歳した息子を大事に大事に扱う親。でもそれは全部表向き。本当は引きこもりの、いつ暴れ出すかわからない息子を1人にして、残された家族で平和に生きていくための手段だった。絶対にバレてはいけない作戦だったはず。これからの平穏な日々を楽しみにしていたはずの家族の幸せはやはり元凶となった息子に壊されてしまう。家族なのにずっと我慢して生きていくのは辛すぎる。あれがあの家族の1番の解決策だったはすなのに、最悪の結果になってしまった。
・そびえる塔と街明かり
読み終えて思わず涙が溢れた。どうにか助かってほしかった。どうしてこんなに小さな子供が死ななきゃ -
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たぶん、前回読んだ時から10年近く経つ気がする。
前読んだ時はまだ学生だったか、社会人1年目とかそこらへんだったか。
そのときも、面白かったし心にしっかりささる話だった。
久しぶりに読んで。
あら、こんなに読みやすかったかしらという感じで、一瞬で数時間で読んでしまった。
そして、前以上に、第2.3章が苦しかった。
こだまさんほどでは全然ないにしろ、仕事でしんどかったり逃げてしまったり善の気持ちを持てなかったりそういう自分が嫌だったり。
それ以外もなんだか、自分のしんどい気持ちを改めて文字にして読んでいる気がして。
でも、だからといって、読めないとか苦しすぎて落ち込むとか、そういうことなく読め -
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第一回アルパカ文学賞
ひまりが四肢麻痺になったことで直面する厳しい現実と、周囲の人々が何事もなかったかのように前へ進んでいく姿との対比が苦しいくらい上手く描かれていた。
実際に四肢麻痺の障害を負いながら弁護士として活躍されている方の当事者にしか語り得ない多くの固有のエピソードをベースにしていると謝辞に記されているとおり、想像を超える細かいレベルでの苦労を知り打ちのめされた。
自分だったらあえて苦労をして働く道を選ばないと思う。
だけど、物語はひまりが語る「この道をたどったからこそ役立てたことがあり、結ばれた縁もある」という言葉の通りで、確かな希望があり表紙のひまわりのような直向きで明るい作品 -
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これはちょっととんでもない作品を読んだかもしれない、と読後、感嘆の息が漏れてしまいました。
物語は十八世紀末頃からはじまります。平安朝前期に明王堂を開基した相應和尚以降、千年の歴史を持つ天台宗の荒行、北嶺千日回峰行にひとりの僧が挑むものの、行の途中で倒れてしまう。僧の名は恃照。大行満大阿闍梨にその名を刻むための行において、最後までやり遂げられなかった者は、自らの命を絶つ、という決まりがあったが、恃照には周囲には言えないある出自の秘密があり、特例として『汚名』とも呼べるような『名誉』を授かるとともに、死ぬことが許されなくなってしまう。やがてそんな彼は、ひとりの弟子を持つことに――。
荒 -
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まさに私のストライクゾーンのエッセイ。
自分の身体について考えるきっかけになりました。
更年期問題、体の変化など、今私が実感していることがそのまんま出てくる。群さんが経験していることが共感しまくりです。
やっぱりストレスは溜めてはいけない、これ大事ですね。自分では特に何も感じてなくても、心は違う。心は正直もの。悲鳴を上げて色々な症状で警告してくれる。それを無視してはダメ。無視をしちゃうと大変な事になる。身体を休ませないといけないね。群さんの場合はお腹の調子が悪くなったり、痒みが症状として出る。私はどうなんだろう?と考えてみた。まず思いついたのは、ヘルペス。あとは大腸のリズムがおかしくなるのも -
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前作「スピノザの診察室」と合わせてこちらに感想を書かせていただく。
前作共々「幸せとは何か」を題材とした作品で、主人公の医師「マチ先生」と個性豊かな患者たちを通して、恐らく筆者自身が医療現場で働く中で至ったのであろう信念や価値観が伝わってくる作品だった。
自分は普段、人が死ぬミステリを好んで読みがちで、こういった所謂「感動の物語」的なものはあまり読まないのだが、今年の6月に母方の祖父を癌で亡くしたことをきっかけにこの本を手に取ってみた。
正月に会ったときはいつも通り元気で、まだまだ長生きするものだとばかり思っていた祖父だったが、ある時期から「ご飯が美味しくない」と訴え始めたらしく、4月には -
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特別支援学校に通う高校生たちの、眩しい青春!
彼らの日常は穏やかとは言えないけれど、優しさに満ちてきらきらと輝く 。:*.゚・*.
この高校のオープンキャンパスに参加した青崎架月は初めて〝学校〟というものの楽しさを知り、入学試験を受けて無事に合格。
さぁ、どんな高校生活が待っているのか…
これまでの小・中学校ではクラスの一員という実感がまるでなかった。
いつも架月が何もしないうちに事が進み、出来ないことは全部やってもらい、授業も行事もいつの間にか終わっている感じ。
だから何も記憶に残らないし、クラスメイトの名前さえ覚えていない。
ところが今は違う
ちゃんと自分は、ここに存在している