ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 失われた貌

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    人が多い。殺人事件で緊張するのに生活安全課の案件なんて割り込んでくる。少年への声かけ不審者なんて呑気な。ミスリードで引っ張っておきながら、そんな簡単な話じゃないだろう。最後は全て収束して、とっても哀しい話になる。雑談も時々ボケるのも全部、事件解決のヒントになっている。面白かったです。

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    2026年09月28日
  • 博士の愛した数式

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    博士の家政婦の息子ルートに対する優しさがほっこり。記憶が80分しかもたないなんて辛過ぎるけれど、それだからこその優しさが泣ける。みんな優しくホッとするストーリー。
    川上弘美の『センセイの鞄』と混乱しており、家政婦といつそんな関係になるのかドキドキしてしまった。こちらは恋愛無しだけれどとても良いお話しでした。

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    2026年09月28日
  • 連続殺人鬼カエル男

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    警察視点で描かれる連続殺人事件の物語。
    事件毎に行われる殺害方法が非常にに残忍かつグロテスクで、文章にも関わらず目を覆いたくなるシーンが多い。
    警察は安全を守るために仕事をしているが、その責務とは、正義とは何か。警察視点ならではの奥深い描き方はとても勉強になる。
    そして最後に何度も驚かされる伏線回収は圧巻。

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    2026年09月28日
  • こわれた腕環 ゲド戦記2

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    アルハにとって「大巫女」という役割は、自分を縛る鎖であると同時に、素の自分を守る鎧でもあった。だからこそ、自由を手にしたテナーは喜びより先に怖さを感じる。挑戦は楽しいけれど、素の自分を掛けるものだから否定されるのが怖い。その感覚は自分にもよくわかる。テナーにはゲドがいたように、自分には妻がいて、考えを書いて確かめる場所がある。鎧を脱ぐ怖さは消えなくても、支えがあれば踏み出せる。そんなことを考えさせてくれた一冊だった。

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    2026年09月28日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    ある事件の死刑判決を下すところから始まり、その死刑囚の過去や、周りの人から見た人物像などが描かれた作品。

    世の中には酷い事件がたくさんあるけれど、それを事件背景を知らない第三者が勝手な思い込みでとやかく言うことではないと思った。

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    2026年09月28日
  • のんフィクション ヒーロー誕生

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    10年間テレビには出れなかったが、ずいぶんと多方面で忙しくしていたことがよくわかります。あまちゃんのおかげで著名人のファンが、能年玲奈さんを応援して、声をかけてくれていました。だからいろいろな経験を積んでいます。

    子どもの頃の話はちょっと意外。20歳で生まれた能年玲奈はお母さんの影響を受けていたのですね。

    見かけによらず、意志が強くて、熱量の高い頑固なアーティスト。それを支えているのは『チームのん』であり、社長のんでした。チームのんの主要メンバーは演技指導の滝沢充子さんと漫画家の神崎将臣さん。

    2026年はあちこちのテレビにも出演してますます多忙なのんさんですね。

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    2026年09月28日
  • さよならも言えないうちに

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    結末は変わらないというルールだが、過去に戻った人間の今後の行動は変わる。そういう意味では未来が変わったと言えるのかも。過去に戻るというパターンは同じだが、何通りもの人間模様があり、毎回ボロボロ泣いてしまう。

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    2026年09月28日
  • ピザトーストをひとりで食べる

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    ネタバレ

    恋なんて可愛い名前をつけないで 
     乱暴でどうしようもないのに 

    はじめましての、加藤千恵さん。歓びや憤り、希望や諦め、哀しみがストンと心に落ちてきた。こんな想いあんな気持ちが言葉に包まれていた。素晴らしかった。

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    2026年09月28日
  • 雨が降ったら

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    どの話も心がじんわり温かくなり、前向きになれる話ですごくよかった。
    傘店での出会いがきっかけで仲良くなった女性3人の関係性が羨ましいと思った。
    さらさらした喋り方、ベビーパウダーをはたいたような声という表現が印象的だった。

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    2026年09月28日
  • 吹上奇譚 第二話 どんぶり

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    あとがきにもあるように、これは単なる小説ではない。
    なんとも不思議な家族と、その家族を取り巻く世界。
    それをつないでいるものは、(なかなか完成せず、常に研究し続けている)親子丼だった。それがタイトル「どんぶり」につながってくる。
    妙にわかっている。えっ?と驚くと、
    「アカシックレコードにアクセスできるからね」と、さらりと言ってのける。
    私たちが生きているこの世で見えているものは、ほんの、ほんのかけらなのかもしれない。
    ばななさんの本からは、いつも違う世界が見えてきます。

    元気な野菜は、農薬なんて使わなくてもあまり虫はつかない。そういったことを自分の目で確かめる人生を生きたい(あとがきより)。

    薔薇はむりだよな~、とおもいました。
    (農薬ではなくニームを使っています。いいですよ~、ニームは)

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    2026年09月28日
  • うたうおばけ

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    ネタバレ

    いちばん心に残ったのはミオの話。

    喪服のまま中華料理店でラーメンを食べる場面には驚いたが、「悲しいときくらい、不謹慎でもいい」という言葉が胸に残った。
    鮭の折り紙を川に流す場面も、おかしさと切なさが同時にこみ上げてくる。

    この本には、友人たちとの何気ない会話や、少し変わった出来事がたくさん描かれている。
    人の不器用さや、その場にしかない空気まで大切にすくい取る文章が、私には強く刺さった。
    私も日々の出来事を、そこにいた人の言葉や気持ちごと覚えていたい。

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    2026年09月28日
  • 白夜行

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    これはすごい。
    気になりすぎて夜更かしして一気に読みました。
    登場人物が多いが、あらゆる偶然らしい繋がりが全て必然であることがだんだんと繋がってきて、恐ろしくもあり引き込まれる、かなりダークで嫌な気持ちになる話ですが、ミステリーとしてすごく面白かったです。

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    2026年09月28日
  • たゆたえども沈まず

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    フィクションなのに、フィクションと思わせない。マハ先生の力量に敬服します。ゴッホ兄弟が、さらによく理解できました。

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    2026年09月28日
  • かがみの孤城 上

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    色んな人にオススメされて読み始めて
    3時間くらいで上巻一気に読んじゃった…!
    色々と違和感あってそれがわかりそうな
    下巻読むの楽しみ

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    2026年09月28日
  • いつも異国の空の下

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    海外へ行くなど夢のまた夢であった時代に、ニューヨークやパリを渡り歩きシャンソン歌手として働いた石井好子の随筆。

    かなり細かく日々の日記を書いていたであろう、仕事やそれに付随する人間模様が興味深い。かなり面白かった。

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    2026年09月28日
  • 月夜道のティータイム

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    夜の時間だけ空いてる洋菓子店。

    猫に導かれて、色んな思いを抱えて来る人。

    分かる…分かるわぁ…と最初のお話から、いくつものお話で分かり過ぎる…って事が多くて、共感しまくりました。

    そして、文字だけなんだけど、そのケーキたちを想像して読書をする夜中にとんでもなくケーキが食べたくなってます笑

    甘いものって、目でも口でも、鼻でも、心からほぐされて、癒されますよね…

    沢山考えながら周りを見ながら生きていかなければいけない世界で、自分の気持ちは自分だけのものって言葉は響きました。

    でも、今いる自分の環境、小さなことに幸せを感じれるようになれたのも環境や自分自身の心境の変化だと思います。
    それに気づけるのも自分自身。
    明日ケーキ買いに行こうかな…!

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    2026年09月28日
  • 正欲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    えぐい小説だった。と思った。

    ここまで踏み込んだテーマを扱えるのか。

    しかも書き方が普通に上手い。ただそれだけでは人気になりきれない。
    この小説が人気であることは、これが時代にとても即しているからというのがひとつの大きな要因だと思う。これを受け入れる人が増えているという時代の変化を感じる。

    佳道、夏月、大也たちに感情移入させられる。
    そして後半になるにつれ八重子がおめでたくて正義感に浮かされているやつだと思ってしまう。
    そうやって印象の高低もコントロールされていたと思う。けれど八重子の人生では八重子が正しいんだと思う。というか、手の上で転がされるように主人公たちを正しい、八重子は浅はかだと思わされるのが癪なだけかもしれない。

    人は皆違う。
    では、その人の個性、生まれ、そして欲は、どこからは「正」しくて、どこからは「犯罪」なんでしょうか。
    社会に「犯罪」だと線を引かれた人は、どうやって生きていき、どうやってその欲を解消すればいいんでしょうか。
    多様性、ジェンダー論という言葉を聞くようになった時代で色々な存在がrevealされてきた。そうした人たちと現行の法律の折り合いの悪さ……いや、恐らく昔からその時代に生きていた全ての人が納得できる善悪の定規や法律など無かったはずで、それは時代やメインな価値観が変われば後から悪かったことにされたり可哀想だったことにされたりする(隠れキリシタンや、戦時に平和を願った人など)。

    授業で一度だけ聞いたことがあった。
    小児性愛者が、自分の欲を叶えるのは社会的にいけないことだから、必死に抑えていて苦しいのだというインタビュー。
    でも多分そのインタビューは多くの人は知らなくて、ネットでは「ぺド」と略され絶対的な悪とされている。
    でも、そう呼んでいる人たちは、自分が時代の価値観に合わない側になった時にどうするんでしょうか。
    そして呼ばれている人は、それを正しいと信じているのか、それとも社会の側と同じく悪だと「把握」しているのか。それを考えたことはあるのでしょうか。

    私は幸い大学で触れたことのあるテーマが多少絡んでいたけれど、このような題材と出会いが無かった人が呼んだらショッキングかもしれないね。


    追記
    「マイノリティの中でもマイノリティ」が主人公だったけど、「マイノリティの中でもマジョリティ」の人だって世界を恨んだり苦しかったりしてるよ。と思ったけど、それは八重子が終盤で似たようなこと言ってたわ。あれは八重子がヘイトキャラで終わらないためだけでなくそういう読者からの非難への予防線だったんだろうか……というメタ推察。

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    2026年09月28日
  • 歌われなかった海賊へ

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    ネタバレ

    舞台はナチス下のドイツだけど、現代的なテーマだなと思った。今も昔も多様な人がいて、勝手に他人のことをわかった気になるなというメッセージを感じた。

    スタンド・バイ・ミーのような青春冒険譚で、線路の先に何があるのかを探しに行く徒歩の旅はワクワクした。後半の冒険の目的が四者四様で、特にヴェルナーの「生きたいように生きるには、強制収容所の存在が不快である」という、正義感や綺麗事じゃない素直な行動の動機がとても良かった。ドクトルの言う爆弾の例えも良かった。彼だけは例えではなく爆弾そのものだったけど…。

    読み終えた後に冒頭の現代パートを読み返すと、最初に読んだ時と思ったことが全然違うことに驚いた。人はだれも悪者になりたくないし、都合の悪い歴史は伝わりづらいものなんだな、とレオやドクトルを想って悲しくなった。

    戦前も戦後もいい人であり続けるホルンガッハー先生は、安全圏から見ると嫌な人にも見えてしまうけど、同じような状況だったらどうするのかを想像すると安易に責めるのは違うとも思う。
    自分がどう生きるべきか、どう生きたいのか、自分できちんと指針を持てるようになりたいと思った。

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    2026年09月28日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    めちゃくちゃすき

    最後少しあっけないような気もするけど、いい。

    感動、また読みたい

    箱根駅伝が楽しみ

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    2026年09月28日
  • いい子のあくび

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    単行本でも読んだけれど文庫でも再読。
    3篇それぞれに、これまで自分が心のどこかで感じたことのある(誰にも言えないような)感情がところどころに散りばめられていて、よくぞ言ってくれたという嬉しさと、文字にしたときのインパクトに愕然とする気持ちの両方が押し寄せる。

    この作品に共感する人としない人の決定的な違いってなんなんだろう?ということを考えたい。

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    2026年09月28日