ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 耳袋秘帖 南町奉行と百鬼夜行

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    江戸版『24 -TWENTY FOUR-』

    暮れ六つ(午後6時ころ)から
    卯の三つ(午前6時ころ)までに起こった一連の事件について。

    「南町奉行」シリーズは最終巻ということで、
    ずっと夜回りを続けていた土久呂が眠気に襲われていたり、
    奉行所の担当を外れていた坂巻が呼び戻されたり、
    シリーズの変化をいろいろと感じる展開が用意されている。

    今回登場した絵師がもっと策略を巡らせるなら、
    京極夏彦の巷説シリーズみたいな話になったりして……?

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    2026年09月15日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    怖かった。とにかく怖かったです。
    不思議なタイトルだなと思って読み始めましたが、全編を読み終えると、むしろこのタイトルが全てを表していることに気付きます。噛み合わない会話のなんと恐ろしいことか…。
    解説の方の幽霊の例えもわかりやすかったです。
    とてもおもしろかったです!

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    2026年09月15日
  • 青天

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    面白い面白い面白い!
    アメフト全然知らんけど面白い!
    若林が出す本は今後も全部読もうって改めて思った。

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    2026年09月15日
  • 宙わたる教室

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    各章でそれぞれ違う生徒や人物が主人公を務める連作短編っぽい作り。学園青春モノにアレルギーがあるのでじっくり根気よく取り組もうと思っていたのだが、定時制で年代も育った環境も違う登場人物達は、思いのほか背景がしっかり人格に反映していて魅力的だった。
    主要人物は大人ばかりだが、雰囲気はYAなので、読みやすいと思う。
    要素だけ見ると、青春モノらしい雑然とした会話や展開がありそうなものだが、良い意味で裏切られた。ストーリー、会話、科学のバランスが良く、全体的に無駄な表現がない作品という印象。

    この本は、傷を舐め合ったり、薄っぺらい友情を見せつけてきたり、「ほらほら可哀想でしょ?」「共感できるでしょ?」と馴れ馴れしく話しかけてきたりはしない。ページを進むうちに、どこか理系らしい素っ気なさと、見た目ではわからない整頓された構成が浮き彫りになってきて、内面を知るたびに好きになる。そういう作品だ。

    一話目から教室内の人々の背中や顔が見えるので、どんな人なのか知りたい、という欲求がわくのも良かった。
    不良の子から話が始まるので、テンションがやや落ちたが、数ページで「こいつ頭悪くないやんけ!」となって、楽しく読めた。
    ちょっとしたことで躓いて、やる前から色んなことを諦めるようになっちゃうの、あるよなあ……。大人がきちんと見てあげられればいいんだけど。

    生徒達は皆何かを抱えていて、一見バラバラに見えるが、「学校に通いたい」という意思は同じ。登場人物達は現実の苦さも知りつつ、かなり前向きなので、安心して読んでいい。
    それにしても……、モデルにした学校があるとなると、現実っていうのも案外捨てたもんじゃないなと思わされる。
    誰かが一途に光に向かって走っていると、その背中に光を見てしまうなあ。なるほど、課題図書になるわけだ……。なんとも清々しく、手元に残しておきたい本の一冊。

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    2026年09月15日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ほとばしる全身全霊の恋の表現が本当に好き。
    この熱量圧倒される。
    あなたが好き。
    なんでこんな文章が書けるんだろう、なんでこんなに燃え盛る恋の苦しみを描けるんだろう。
    好きな作品。

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    2026年09月15日
  • 駅から徒歩138億年

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    友人から貸してもらって紙で読んだ ブックデザインもめちゃよくこれは紙で読むべき本だ!内容もずっと等身大を少し深くしたちょうどいい読み口でわくわくが続く 電車を乗り継ぎ継ぎ足しながら多摩川135キロを河口から歩く、だけ聞くとハ〜趣味人ですなあとしか思わないけど、なぜなら宇宙が出来てから135億年だからだと繋がると途端にわくわくのスケールが爆発しちゃう 多弁で人間くさいpanpanyaみたいな それってすごく好きってことじゃん すごく好きだった かつての福岡の小学生の道草をたどりながら初めましての方と散歩する章、2台のポンコツカーナビを連れて目的地を目指す試み(この出オチ企画を最後までオモロにさせる筆ヂカラはさすがのインターネットオモロ仕込みというかんじで懐かしうれしくもある)、かつての青春の学生寮に一泊だけ泊まるときの廊下でのモノローグなんかもよかった 子どもがランダムに指したところを目指して週末お出かけするやつ子がもう少し大きくなったらわたしもやってみたい

    日記だけど、今日読み切ってオフィスのデスクに置いておくかたちで返しちゃいたい!と思って1時間半の通勤路で読んでいったら会社の最寄駅に着いてもギリ読み切らなくて しゃーないと歩きながら読んでいってもうオフィスに着いちゃうよ〜でもちょうど読み切りそう〜最後の章のエモーショナルすごい〜〜の緊張の中でオフィスの目の前で読み切って顔を上げて社員証ピッてしてゲートを通って あんまりに感情が昂って涙目で出社してしまった その等身大のたましいの伸びがこの本の読後感ととてもあってて最高に気持ちよかった!

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    2026年09月15日
  • 優しい音楽 <新装版>

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    昔買って読んだはずなのにそれを忘れてまた購入してしまった!手元に2冊もある。どの話もシチュエーションとしてはやばくないか?と思われるのに、のほほんと会話が進んでいく、瀬尾さんワールド満載の短編集だった。お気に入りは「がらくた効果」かな。おじさん拾ってきちゃうのはまずいだろう!しかし佐々木さん、いい人で彼氏の章太郎さんもいい人だった。読み終わって、疲れた心が癒されました。

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    2026年09月14日
  • サイレント・ブレス 看取りのカルテ

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    最後を家で読んでて良かった。涙なしでは読めない。
    医療に「正解」は存在しない。
    患者へ「施した数」ではない。患者を「考え」た上での「施し」の大切さ。
    大切な人を失ったことへの後悔がある人に是非読んでもらいたい。きっと誰もが救われるはず。
    また、本書を現役医師の方が執筆されているというところにおいてもさらに説得力がある。

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    2026年09月14日
  • きよくしぶとくやかましく

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    閉塞感溢れる田舎のどんよりした話かと思いきや、ユーモアたっぷりでクスッと笑える。白日町の面々がタイトル通り、きよくしぶとくやかましい。婦人会の4人は、キャラは違うけれどそれぞれカッコいい。
    表紙も含めて日本昔ばなしのようでした!

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    2026年09月14日
  • 天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い

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    とりあえず読んでみて!

    信念がある人は、自然と文章も上手くなる。

    多分この人、将来お札の肖像画になる

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    2026年09月14日
  • 掬えば手には

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    ネタバレ

    読んでいて全然飽きなかったし読みやすくてとってもよかった◎
    最後まで読んで、店長だいすきになった。
    最初はこんなところでは働けないとおもってたけど、だんだん可愛く思えた。梨木君の人のことばっかり気にして自分のこと後回しなところにも気づいて、オムライスにレンコン入れてくれたり。口は悪いけど目立たない思いやりがあって素敵だなと思った。梨木君との掛け合いも面白かったしアフターデイズも好きだった。
    態度が悪い人、意地悪な人にもそうなってしまう原因があったのかもと思えば人を憎まなくて済むのかと思った。
    常磐さんの話は泣いた。いい親子だと想う

    名刺がわりの一冊になった!

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    2026年09月14日
  • 透明な夜の香り

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    ネタバレ

    久しぶりに本屋さんで本を買った。目が合った。
    本から、文章から、香りを想像する時間が楽しい。内容はそんな軽い感じじゃないのにサクサク進む。
    人の抱える生きづらさはそれぞれだけど、妙に共感してしまう。凄く好きなタイプの作品だった。
    こんな軽い言葉にしたくないけど、"メロい"も感じた。あぁなるほどと。
    登場人物達が幸せでいてほしいと思える作品に出会えたの幸せだと思う。

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    2026年09月14日
  • 百年法 下

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    ネタバレ

    人間が不老不死になったパラレル世界を群像劇で描いた作品。一体どんな世の中になるのだろうと読者にも思考実験を促してくるようで実際にあれこれ考えてしまう。特にタイトルの「百年法」は飽和する人口と停滞を解消する手段として掲げられるが、「HAVIという不老処置を受けて百年経ったら強制安楽死」という内容は一般的には人権侵害という感覚しかない。けれども深刻な社会問題に必要な処置だと改革を訴える登場人物達の熱心さを見ていると、私達の世界とは前提が違うのだし、そうなのかと説得させられてしまう上、否決した時には一緒に嘆息してしまう。けれども実際に期日を迎え、死を受け入れた人や拒否者にクローズされると今度はやっぱり人権について考えてしまう。全体的に非常にうまい構成になっていた。メタ的な視点でもどのように物語、掲げられた問題を畳むのだろう、この人類はどこに向かうのだろうと思っていたので、良い着地になっていたと思う。不老不死のカラクリが巧妙だった。またアレルギーのように嫌われそうな独裁の扱いについてもうまい具合に描かれていたなと感じた。

    個人的には不老不死の世界は生き過ぎた個人主義になっていてダメだなと思った。国とは集団の集まりで構成員の帰属意識、そして国という仕組みを維持しようという意思が必要になる。この国という集団を分解していくと都道府県とか市区町村とか最終的には家族まで小さくなるが、この世界では家族という枠組みは崩壊してしまっている。大切な人、家族、とりわけ子供の為に良い未来を作りたいと考える人は多いと思うし、社会作りにはそうした考えが少なからず基盤になっていると考えているが、この物語の社会では家族の柵が失われた結果、原動力や頑張る理由、社会を維持する為の意味が揺らいでしまっている。安全安心な社会は自分が生きている間には必要だろうが、個人主義な世界観では死んでしまった先はどうでも良いと考える人も多いだろう。そうすると百年法って毒にしかならないような気もするが、有限であるリソースの事を考えると本当に扱いが難しい。ひとつ驚いたのはこの世界では安楽死が認められていなかったことだ。真っ先に議論されそうなのに。でもこれを認めると作中の停滞社会では不利な若年層の死亡率が上がるのだろうか…
    不老不死社会は色々と思考実験の甲斐がある。難しい問題も多そうだ。面白い機会を得たと思えたし、シミュレートの結果としてひとつの世界の歴史を垣間見れて満足している。

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    2026年09月14日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    出会った当初から気持ち悪いな(大褒め)と思ってて、久々に読み返し。恋愛パートも好きだけど、友情パートの絶妙な気持ち悪さが大好き。
    そうだよね、男の人の人間関係は分かんないけど、女の子はもしかするとどこかで程度は違えど出会ったことあるよね。こういう女の子。
    個人的にコンビニで主人公の当時の彼氏と"あの子"が嫌いって話をしてるシーンが、最強に人間の嫌なところかつ真理を映してて、気持ち悪くて大好き。
    こんなにもどうしようもないのに、私も主人公くらい身を滅ぼすほど人のこと好きになりたいとさえ思ってしまう。

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    2026年09月14日
  • 桜のような僕の恋人

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    大号泣した。久しぶりにボロボロ泣ける小説でした。
    私には恋愛要素ってよりかは兄弟愛のほうでグッとくるものがありました。もちろん恋愛的な部分もとても大好きでした。一人一人の登場人物の心情を考えさせられる物語でした。

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    2026年09月14日
  • 風と共にゆとりぬ

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    面白いなーほんとに笑
    ただ肛門記は股がキュッとなる感覚が続いてゾワゾワして、読みながら変な声が漏れてました。
    健康でいたいなーと強く思った。笑
    この「笑」も自分に跳ね返ってきそうなので、もう使わないようにしたいと思う。

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    2026年09月14日
  • スモールワールズ

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    ネオンテトラ:私も笙一好き。もっと笙一のこと知りたい。(と思ったら「式日」に出てきた)
    魔王の帰還:若干の予定調和感あり。
    ピクニック:怖いっちゃ怖いが、ホラーではないよね、ファンタジーなのでは。
    花うた:短編じゃ足りないー。
    愛を適量:一番よかった。
    掌編も良かった。
    ありがとう一穂さん。
    心に残ったフレーズ「理由とか原因を他人に紐づけてると人生がどんどん不自由になる」

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    2026年09月14日
  • パッキパキ北京

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    面白かったー。痛快!愉快!!
    20代の頃に読んでたら、菖蒲のこと理解できなかったかもしれないし、むしろ嫌悪感を抱いたかもしれない。でも、自分も大人になったことと、コロナによるパンデミックを経験して、人生楽しまないともったいない!時間と体力とチャンスは有限であることをつくづく実感させられた今、自分の価値観とかマインドがだいぶ変化したと思う。今やりたいことできることを、お金がかかってもやっていこうって思うようになった。だから菖蒲の気持ちにすごく共感したし、だからといって菖蒲のようにはなかなかやりたい放題できなくて、読んでいて自分の代わりに楽しんで人生を謳歌している菖蒲を見てとても爽快な気分だった。

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    2026年09月14日
  • ガス人間

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    ・主要キャラ以外の人物はほぼ毎回「(役職名)の○○」と書いてくれるのが親切。「誰だっけこの人……」が起こらない。
    ・ドラマが元だからなのか、三人称一元視点じゃないところがあるけど、不思議と違和感が少ない。

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    2026年09月14日
  • 月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

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    ネタバレ

    第6話 ママがいない日の塩胡椒チャーハン、店長と雫ちゃんの話。何回読み返しても多分泣いてしまうな、、、

    私が好きだった文章は、
    第3話 推しに捧げたカルボナーラ

    それは、「好き」という気持ちすら守れない自分の不甲斐なさ。自分自身に対する申し訳なさ。
    いざというとき自分は自分を守ってくれないのだという、自分への軽蔑だと思う。

    自分の好きなことなのに、誰かからどう見られるか、どう見られたいか。好きなのに、そんなことを考える自分は、好きなことにも自分にも失礼なことだなと考えたことがあるので、この言葉は沁みました。

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    2026年09月14日