見て楽しい、食べて満足という一石二鳥をかなえてくれる素晴らしいものといえば、お菓子缶だ。
味わい深さ、懐かしさ、キレイ、かわいいなど見ていて飽きない芸術。
そんなお菓子缶の世界に「萌え〜」になりキュンキュンしてこの道数十年の著者。
週3回以上のスーパーマーケット・輸入食材店の
...続きを読むパトロールは欠かせないとは、ハマると追求したくなるタイプの方だな。
日本と世界で売られているお菓子缶(一部紅茶缶もある)を写真つきで解説していて手軽に読めるのがいい。
缶菓子が多い都道府県は、製缶会社が肌で感じる印象として、東京が多い。次に多いのは有名なお菓子店がたくさんある兵庫県だ。そして愛知県、北海道と続くそうだ。
気になったのは「泉屋東京店」の「クリスマス缶」だ。泉屋東京店は、今から95年前に誕生。
そんな老舗が2006年に三越限定でサンタクロースの絵を缶ぶたにしたクッキー缶を発売した。
デザインしたのは、グラフィックデザイナーで、日本におけるモダンデザインにパイオニア、杉浦非水(ひすい)氏。
それから3年後の2009年に代官山のクリスマスグッズ専門店「クリスマスカンパニー」で、商品開発を考えていた現泉屋東京店・専務取締役がポストカートに出会った。
それは、フランスのポスター画家、レイモン・サヴィニャックの描いたかわいらしいサンタクロースの絵。
「クリスマスカンパニー」と交渉して通称「サヴィニャック缶」が2009年に誕生。
以来、毎年サンタクロースを中心に背景を毎年変えている。
伊勢丹に限定バージョンがある。サンタクロースの赤い服が伊勢丹の紙袋と同じ柄になっている。
芸が細かいなあ。
お菓子缶の世界も奥が広く一度ハマると大変だな。