小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレシリーズ6作目。
これで、一応完結なのかな。
続けようと思えば、いくらでも続けられそうですが。
◾️文旦とためらい
館林優希と川島悟朗が、近所を散歩して高知の文旦フェスに遭遇。保田さんがスタッフ。
それをきっかけに、靖子先生の過去が少しずつ分かってくる。
靖子先生は、以前、マダム靖子としてテレビでも活躍する料理研究家だった。お店を始めてから、マスコミに出るのを避けてきた。色々言われることも多かったからだそう。
そして、文旦フェスもお手伝いをしていたが、取材を受けたら、手伝いの靖子先生が主催しているかのような記事になっていて、かかわるのを辞めたそう。
◾️筍の胸さわぎ
料理教室で筍を -
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なんだこの熱量は。初っ端からグイグイ引き込まれる。今まで読みかけてすぐに投げ出してた平家物語の訳は何だったのか。それほどにこの古川さんが手掛けた新訳が面白くて読みやすい。
だいたい古典というものは分からない言葉が随所に出てきて、いちいち後ろの注釈を見るしかないもので、1ページ読むのにも労力使いすぎて読めないもの、だと思ってた。特に平家物語なんかは出てくる人も多いし、そもそもすごく昔の話だし。
ところが実は、めちゃくちゃ面白いミステリーであり、ハードボイルドであり、人間ドラマであり、極上の歴史物、軍記物でもあった。そして読み進めることで当時の人々の信仰や俗世界にも通じることができるという。何より -
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「あの事件は、本当に冤罪ではなかったのか」——。退職後もお遍路の旅でさえ消えない神場の苦悩が、新たな事件の発生によって再び加速します。
物語の軸となるのは、巡礼の地から指示を出す神場と、現場を走る若き刑事・緒方の師弟関係です。娘の恋人でもある緒方にとって、神場の言葉は一人の男としての「品格」に満ちており、その背中を追う姿には深い人間ドラマが宿っています。
真実が明らかになれば警察の闇を暴くことになりかねないという極限状態。その中で、神場、緒方、鷲尾の三人が見せる信頼関係、そして彼らを支える家族の描写が、このミステリーをより気高いものに昇華させています。
神場の父としての言葉に激しく感情移入し、 -
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町田そのこさんの連続短編。
子どもは親を選べない…毒親に支配されて生きてきた子どもたちの話を他の作者のも読んできたけど、やっぱり重いよね。
毒親に育った子どものパターンとして、毒だとわかりながらも、それは自分のせいだ。自分がいい子になればきっと愛してもらえる。ってのが、多いように記憶してるけど、この作品は自分が生きていくために親の命を奪おうとする…
でも結局、縛られるんだよ…どんな形になろうが縛られる…
生きていればいいことがある。とか、過去が辛くても自分次第でなんとかなる。なんてのは与えられてきた人間だから言える。
本当に辛いときは言葉に出せない。心が死んでくんだよね…
大富豪になり -
Posted by ブクログ
作中の随所に散りばめられたドラッカーの教えを元に、主人公のみなみがマネジメントに挑んでいく物語です。この小説は「ドラッカーの言葉をどう実践するか」が高校野球を通じて非常に具体的に描かれています。本来なら理解が難しいような抽象的な表現も、野球部の運営に落とし込んでくれるおかげで、スムーズに理解することができました。
この本をきっかけに、作中でみなみが読んでいたマネジメントエッセンシャル版を読んでみたいという気持ちになりました。また、マネジメントによって野球部員たちがそれぞれ変化していく人間ドラマも素晴らしく、たびたび泣かされました。特に小説のラストは、涙なしでは読めません。
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