ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • まいまいつぶろ 御庭番耳目抄

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    「まいまいつぶろ」の世界観を補填する短編集。主人公は特になく、あくまで御庭番である「万里」の見聞きから書かれた物語。

    とにかく、言葉選びが美しい。

    「次の将軍」の章で。家重と息子の家治はとある事を機に仲違いをした。

    御隠居の吉宗は、家治に伝える。
    「家重が将軍となった御座前。そなたが家重と忠光を助けた。今後もし、二人が人心を侮り、偽計を画策するようなことがあれば、そなたが諌めよ。次の将軍は家治が。助け舟を出した者から言われれば、家重は将軍を辞すであろう。」

    吉宗の居室から去る家治に、侍従が付き従う。

    家治は彼に言う。
    「私は、父上と仲直りをするべきであるか?」
    侍従は言う。
    「上様が

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    2026年02月02日
  • 容疑者Xの献身

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    映画を以前観ていて内容自体や言葉の使い方は同様だったが、小説の方がよりその思考が入っているからこそ面白く、深い味わいを得ることができた。

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    2026年02月02日
  • クジラの彼

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    自衛隊三部作の続編を含んだ短編集。あまり短編集は読まない方なのですが、有川浩さんの自衛隊三部作が大好きだったので、とても楽しく読めました。その後とかそこに至るまでどうだったのかなぁとかちゃんと書いて頂いてたので嬉しかったです!
    一番好きなのはどれかと聞かれると迷いますが、やはり表題作、クジラの彼ですかね?とても迷いますが!

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    2026年02月02日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    言葉というものは、どんな人が、どんな状況で、どうやって使うのかで、こんなにも様々な効果を発揮するのだなと、改めて言葉の力に感心した。そして、著者が鮮やかに言葉を使いこなす様に圧倒される。
    個人的にホスト歌会の話が斬新で興味深かった。なんとなく暴力的で、搾取的なイメージから、なんとなく敬遠していた世界だが、短歌の大会に向けて切磋琢磨するホストたちの様子を想像すると、イメージとのギャップが凄まじくかつ微笑ましく思う。
    「光る君へ」に登場する短歌の新しい解釈も面白かった。
    とにかくエピソードひとつひとつが面白く、丁寧に描かれている。
    俵万智さんの息子さんの目の付け所や、聡い感じ、言語化能力が凄まじく

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    2026年02月02日
  • 流浪の月

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    人には人の地獄がある、とは本当にその通りなんだなぁと…
    他人の歩んできた人生を憶測で語ったり、中途半端な理解を示したり、などなど
    理解に苦しむ人を見て勝手に「可哀想だ」と憐れむのは的外れかもしれないけれど、それでも、「人としておわっている」だとか「もっと外の世界を見ろ」だとかで一蹴してしまってはいけないなと強く思える作品だった。

    ╋、自分をわかってくれる人がいること、自分はひとりではないと思わせてくれる存在がいること以外に何を望むといえようか、的なものもかなり心に響いた。

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    2026年02月02日
  • 白鷺立つ

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    比叡の千日回峰行に臨む二人の僧。このワンテーマに徹してここまで書けるものか。主題のせいか読んでいる間は酸素が薄く感じる程なのに、一気に読まされた。

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    2026年02月02日
  • 羊は安らかに草を食み

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    ネタバレ

    いっっちばん好きな本になった。
    この本を読んでいる間、薄い緑の柔らかい世界にいるみたいに心が穏やかで、益江の人生にお邪魔させてもらってる気分だった。読み終わりたくなかったな〜〜。読み終わってとりあえず宇佐美まことさんの作品を探し漁った。

    明日どころか1分後の命の無事の保証もない環境で生きて生き抜いてきた人にしか辿りつかない感情と感性が確かにあって、ただ生きていることに心から大きな価値を感じるんだろうなあ。

    自分の祖母も台湾で空襲に遭って弟を守りながら河川敷を転がったことがあるとか聞いていたから、益江を祖母に重ねながら読んだ。

    アイと富士子のバックグラウンドにも不倫だの詐欺だの子供への相

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    2026年02月02日
  • 青空と逃げる

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    辻村深月さんの作品5冊目。『傲慢と善良』でどハマりし、関連作品を読んできて、なぜ早苗と力が仙台にいるのか、自分たちの話をしたがらなかったのかが繋がった。作品間だけでなく、ひとつの物語の中でもまるでミステリーのように伏線を回収していくのが辻村さんの作品のすごさであり楽しみだと思う。『青空と逃げる』は私にも息子が居ることもあり、母と妻と両方の目線で感情移入し、涙を流しながら読み終えた。タイトルも秀逸。

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    2026年02月02日
  • 明けないで夜

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    ネタバレ

    めっちゃくちゃ良かった

    「恥をかきたくないとか、うまくいかなかったらどうしようとか」
    「風が吹いていた」
    の話は私にとって大切な言葉になった

    ニヤニヤにっこりする話が多くて、でもどこまでも現実的だったのが良かった

    あと燃え殻さん中華めっちゃ食べてて笑った笑

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    2026年02月02日
  • あの人と、あのとき、食べた。

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    椹野先生とは多分同世代。
    なので読んでいて、とても懐かしかった。

    ファンタ!おばあちゃんちにケースで買ってあったなぁ。
    オレンジとグレープ。自分はグレープの方が好きだった。

    立川までのバスでのお出かけで、いつも酔ってしまう自分のためにバスを降りてすぐに高島屋2階の喫茶店で、クリームソーダを飲ませて貰ったなぁ。
    クリームソーダには、きっとそれぞれの思い出あるのではないだろうか。
    でも、赤いのは知らない~。青もあるのか。

    実家に帰ったときは、お母さんの手料理も食べたかったし、でも普段一人暮らしでなかなか注文できないお寿司や釜めしのデリバリーもお母さんに楽しんで欲しかったし、私が何か作ってあげ

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    2026年02月02日
  • I

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    最初の選択が一番ドキドキした。
    結果、バッドエンドではない方を選択したようでホッとした。後半は伏線回収必至なので、ストーリーは重めだけれど楽しめる。
    様々な思い違いが物事を複雑にしていくのは現実と一緒。
    PART2はあるのかな?また別の話の「I」も読みたい。

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    2026年02月02日
  • 竜の医師団2

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    ネタバレ

    大変面白いです
    患竜のディドウスが今回も大変愛らしかった
    ディドウスはなんでこんなに人間を気にしてくれるのかと疑問に思っていたが、最後まで読み終わるとディドウス目線に近い表現がありなるほどなあと納得できて嬉しかった

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    2026年02月02日
  • 僕らは奇跡でできている(上)

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    ネタバレ

    高橋一生演じる、少し変わった大学講師・相河一輝が、周りの人たちと関わりながら成長していくヒューマンストーリー。脚本は「僕の生きる道」や「僕と彼女と彼女の生きる道」の橋部敦子。主演が高橋一生、助演が榮倉奈々ということで、面白そうだな、という軽い気持ちで見始めた。結果、めちゃくちゃよかった。盛り上がる場面は多くないが、固定概念やこうあるべきという常識に静かに訴えかけてくる内容で、心にじわじわくるドラマ。人生の中で何度も見返したくなる作品。(実際もう3回は見た。)このドラマで一番いい味を出しているのは、榮倉奈々演じる“the優等生”の水本先生。歯科医として親から受け継いだクリニックを経営しながら、料

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    2026年02月02日
  • さよならドビュッシー

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    凄い面白かった。コンクールで優勝するために頑張っている場面は何度も聞いたことのある努力を表す代名詞みたいな文言ばかりだったけど、だとしても頑張っている描写は鮮明にイメージ出来た。ミステリというよりは謎解きという感じがしたけどどんでん返しであることは間違いない。

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    2026年02月02日
  • 地上の楽園

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    言葉では知っていたけど、その実態は知らなかった、在日朝鮮人の帰還事業。途中、辛すぎて読むのがきつかったけれど、歴史を知らなければ、そして忘れないようにしなければ。今のこの時代の危うさも感じさせてくれ、それでも最後は希望の欠片を感じられる良作でした。

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    2026年02月02日
  • 神様のカルテ

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    「学問をするのに必要なのは、気概であって学歴ではない。」

    これがこの小説に通底するメッセージではないかと思う。高度医療だけでは救えない命があるし、看取れない命がある。大きな歯車だけではカラクリは精緻に動かない。小さな歯車と大きな歯車がうまく組み合ってこそのカラクリだろうし、社会もそうあるべきなのだろう。この小説には決して大きな歯車ではないが魅力的な人たちがたくさん登場する。主人公の一止先生も大学病院で高度医療を極めることより街場の医者として患者と向き合う道を選ぶ。どちらが優れてるとかどちらが良いということではないけれど、私自身も目の前の患者さんと真摯に向き合うような生き方をしたいと思う。

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    2026年02月02日
  • 天才はあきらめた

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    ネタバレ

    個人的にはぶっ刺さりした!!上手くいかない時ってこうなるよなぁと思いながら、その無我夢中さが眩しかった。若林さんの解説まで読むと、本文を見る目がくるっと変わるのもよかったな〜〜

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    2026年02月02日
  • 本が読めない33歳が国語の教科書を読む やまなし・少年の日の思い出・山月記・枕草子

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    本を読むのが苦手な私がすらすら読めました。本で初めて爆笑しました。みくのしんさんの感性が素敵で最高です。

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    2026年02月02日
  • 本日は、お日柄もよく

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    好きな言葉多かった。

    私も大切な友達のスピーチをもしもさせて貰えることになったなら、一生懸命考えて考えて考えてスピーチしたいと思った。

    千華ちゃんに送ったお祝いのメッセージに涙が止まらなかった。こと葉ちゃんが素敵すぎて。

    老人ホームの師匠もとても印象的。
    お母さんと話す時間大切にしたいと心から思った。

    この本を読み返すのは誰かの結婚式かな。
    やってみたいけど、私に頼んでくれる友達はいるのかな。

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    2026年02月02日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    人はいつだって変われる。
    そんな勇気をもらいました。

    人間の心理描写がとっても上手で、
    後半のあることが明かされた時
    あぁ、だからああだったんだと
    すんと腑に落ちる感覚が好きでした。

    また、中学試験が題材になっており、
    日々の勉強、仮試験、本番、合否発表と
    主人公の心情にリアルタイムでどっぷり没入できるところも魅力です。(気持ちのアップダウン、ハラハラドキドキなど)

    家族のしあわせの形とは何か。
    とっても考えさせられる本でした。

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    2026年02月02日