ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • くじけないで

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    『神様』という詩に思わず涙がこぼれた。
    この世の理不尽を神様がすべて消し去ってくれたらいいのに、と心から思った。

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    2025年11月30日
  • 銀座「四宝堂」文房具店

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    文具店店主宝田硯(けん)さんと来客との心温まるやりとりがオムニバスで繰り広げられる。古本が主人公的な役割を果たすビブリア古書堂とは違って、登場する文房具はあくまで脇役であり、固有名詞も出てこないものの、文房具を愛して大切に使っていることが描写からも読み取れる。スペック好きが多い文具の世界であるが、文具がつなぐ人間模様も愛せるようになりたい。オムニバスでそれぞれのチャプターの主が「私」で物語が綴られる。それを見守る硯さんの人物像を見てみたい。

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    2025年11月30日
  • 神薙虚無最後の事件 名探偵倶楽部の初陣

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    20年前、久遠寺写楽という怪盗王とも呼ばれた人物が殺された。その事件の記録として「神薙虚無最後の事件」が出版されている。その著者御剣大の娘唯は、誰が殺人を犯したのか18歳になる誕生日までに謎を解かねばならなかった。大学の「名探偵倶楽部」に属する面々は、荒唐無稽、馬鹿馬鹿しい推理を並べたてる。

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    2025年11月30日
  • イクサガミ 人

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    島田宿乱戦が面白い!これまで勝ち残った明らかな強者達が衝突!それぞれの戦闘スタイルも特徴的で興味が尽きない。弱者の進次郎が強者に単独で挑む展開も見応えありました。

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    2025年11月30日
  • 悪人 新装版

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    この事件の『悪人』とは一体誰なのか…。

    元々気になっていた本作ですが、上下巻がセットになり新装版が出たタイミングで購入(そこから積読でしたが笑)。

    内容としては保険外交員の女性が殺害かれ、その女性を巡る周りの人たちの物語。愛する娘を失った親、親友、バーで好意を持たれた男、出合い系サイトで出会った男などなど。ひとつの事件を境に色々な人の人生があらゆる方向に。

    視点がコロコロ変わる本作では、とにかく感情移入の対象が変わりまくります。ある人の話に耳を傾けていたら横から聞こえてくる話にも共感みたいな。とにかく共感と嫌悪を繰り返しました。

    そしてタイトルの『悪人』。今回の事件を通しての

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    2025年11月30日
  • 九龍城砦1  囲城

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    哎呀!!好好玩!!

    こちらの本、今年の2月に映画館で見て面白くってぇ。原作の日本語訳に大喜びで手を出した次第。映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」の原作本です。

    あとがきで作者の余兒(ユー・イー)さんが書いていたのですが、映画を見た熱心な日本人ファンの方は日本語訳の本が出る前から原書を翻訳機を使って熱心に読んでらした方が多くいたとか。すごい熱量のファンの方たちだぁ。

    この映画、登場人物が多く、揃いも揃ってキャラが濃く、映画を見た人によってハマるキャラが違うんですよね。私はルイス・クーの演じた龍捲風(ロンギュンフォン)にずっと痺れていました!九龍城砦を統括する人徳溢れた龍兄

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    2025年11月30日
  • 百年厨房

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    第3回日本おいしい小説大賞ということもあり、ユーモラスな料理がたくさん登場!
    無味乾燥な日々を生きる大輔。大正時代からタイムスリップしてきた女中アヤ、友人の紫、姪のルナが加わり賑やかな共同生活が始まる

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    2025年11月30日
  • イクサガミ 地

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    終盤の郵便局炎上決戦が面白かった!
    文字から火の熱が伝わるようだ。
    この緊迫感は映像で見てみたくなる。

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    2025年11月30日
  • 赤緑黒白 Red Green Black and White

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    Vシリーズ完結!最後まで本当に面白かったです。
    犯行動機がまったく見えない意味不明な殺人事件。宗教団体の総帥、1作目から久しぶりの登場となる秋野秀和などの存在も相俟って、どこか得体の知れない展開に恐怖を感じていましたが、まさか彼女が裏で絡んでいたとは……。底知れないわけだ。というか8歳?え、ということはS&Mシリーズとは時系列がぜんぜん違うの??ちょっと続きが気になり過ぎるので、このまま次に突入しようと思います。いやー、面白過ぎる。

    余談ですが、Vシリーズは登場人物たちの人間関係が本当に魅力的です。保呂草さんと紅子さんの関係はもちろん、林、七夏、各務亜樹良の大人組、練無、紫子、森川の大学生組

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    2025年11月30日
  • トリカゴ

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    聞いたことはあったけどいまいちよく理解していなかった無戸籍という言葉。本当にそんな人が今の時代にいるのか思わずネットで調べて見た。現在の推定無戸籍者は800人程。色んな理由で戸籍を取得できない人がいることを知った。

    私がこの作品を最後まで読んだのは作品としての面白さはもちろんだけれど、少しの好奇心、野次馬精神のようなものもあったと思う。これは鳥籠事件の記事を面白く書いた週刊誌や事件の感想を興味津々に語っていた里穂子の両親と同じようなものかもしれない。

    でも読み終わった今、私は心の底から無戸籍でこの世に存在していることを誰にも知られていない人、当たり前の生活を送れず苦しんでる人が1人でもいな

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    2025年11月30日
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away

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    前々作の舞台、土井超音波研究所で謎のままだった地下の秘密が明かされる!と思ったら、そこには意味不明な空間が広がっていて、名前のない死体が転がっていた。しかもどうやら有人宇宙衛星の乗組員が殺された宇宙密室事件とも関係があり、挙げ句の果てに世界を騒がせるテロリストとも関係があるらしい……。なんて話のあらすじと序盤の展開を目の当たりにした時は「流石に風呂敷広げすぎでしょ」と思わず笑ってしまいましたが、これがどうして、終わってみたら本当に綺麗に事件と謎が解決して驚きました。本当にすごい!森博嗣先生の頭はいったいどうなっているのか。Vシリーズの中で一番夢中になって読み切りました。大満足。

    ミステリーと

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    2025年11月30日
  • クライマーズ・ハイ

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    1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。新聞報道を巡る記者たちの葛藤を描く。時間との戦い、情報の取捨選択、それぞれの部署のプライド…。
    主人公が家族と向き合う様、病に倒れた同僚の謎、爽やかな登山シーンが、物語に厚みを加えている。

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    2025年11月30日
  • 過ちの雨が止む

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    『あやとりの為に読む』ではなくて、『過ちの雨が止む』です*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*

    ひま師匠が絶対読まなければダメだと仰っていた本。
    一休さんが、すぐポチっとすべきかもと仰っていた本ですっ!

    シリーズ読んでいたら、自然と読みたくなってポチりました (๑˃̵ᴗ˂̵)و

    ジェレミー!!!(*´∇`*)
    会いたかったかも!彼が登場してる方がいいかも!!彼は癒し系かも!!そしてジェレミーは幸せかも!!



    主人公ジョーは大学を卒業し、記者として働き始めた矢先に「ジョー・タルバート」という同姓同名の男の不審死を知る。
    その男が実父かもしれないという事実に直面する。

    ジョーは実父かも知れない人間が

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    2025年11月30日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    トラウマの研究者も私と変わらない人間であること。(カウンセラーとしてもあるかもしれないけど)1人の人から幸せを祈ってもらうのは温かい気持ちになる。

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    2025年11月30日
  • 空、はてしない青 上

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    若年性アルツハイマーのエミルと無口な女の子ジョアンヌの旅の物語。
    前半は余命2年と宣告されたにもかかわらずあまりにもエミルがのほほんとしていて、元カノの事ばかり考えているのが引っかかってしまっていたけれど…
    後半は、旅が続く中、徐々にエミルとジョアンヌの関係も変わっていき、エミルの症状も悪化し、周りの人達との関わりも加わり物語が進んでいく。
    旅するフランスの山々、自然、街の風景が目に浮かび、加えてジョアンヌの名言や2人の会話が物語にさらなる色付けをしてくれる。

    早く続きが読みたい〜

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    2025年11月30日
  • 茜唄(上)

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    平家の側から見た源平の戦いを平家物語を唄いながら伝えてくれる。下巻を読み終わったら平家ゆかりの土地に行ってみようと思います。

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    2025年11月30日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    情景や心情がリアルに描かれていてめっちゃ感情移入する。史実に基づいているものもあって箱根駅伝というものがどんなものなのかを学ぶことができる。信じるという単純で難しいことをこの本は伝えてくれる。最後の数ページは胸が熱くなった。下巻が楽しみすぎる。

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    2025年11月30日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    読み終わってからも涙が止まらない。
    アンさんの優しさや52ヘルツの言葉が、本当に切なくて苦しい。生きている間に届いて欲しかった。
    52ヘルツの、誰にも届かない言葉。今まで私が聞き逃した言葉は沢山あるだろう、それをどうか聞き逃さないようにしたい。

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    2025年11月30日
  • 大地をうるおし平和につくした医師 中村哲物語

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     アフガニスタン現地の人が修復できるようにと現地の人目線で用水路を建設しこの地域に水をもたらし、農業、酪農ができるようになった。故郷の筑後川の堰にヒントを得たという。中村先生のお婆様が「弱いものはすすんでかばうこと」と教えていたらしい。中村先生の生まれ故郷やご家族の教えがアフガニスタンで生きている。そして地球温暖化はアフガニスタンでの干ばつを引き起こすことも知り改めて自分にできる取り組みをしていこうと考えさせられる。こんな素晴らしい本が私の勤務先にあることが素晴らしく生徒たちに勧めたい。

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    2025年11月30日
  • 優しい地獄

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    まだ見ぬ世界。知らない場所。知らない環境。行けない時代。戻れない時間。知り得ぬ人々の日々の営みと、日々の地獄から逃げ出したいという想い。けれども逃げた先にあるまた違った地獄があるという現実。のびのびと自然と共に生きた小さき頃の鮮やかな思い出。青春期のセピア色のような、灰色のような時代。絶望を知り、希望を見つけた瞬間。生きていくこと。死んでいくこと。諦めたい気持ちで死を選ぶこと。けれども、死んでも何にも変わりはしないのならば。生きて世界を変えよう。ルーマニアには行ったこともルーツもない自分だが、この本を読んで私はタイムスリップして透明人間になってイリナさんの生きた時間を一緒になって駆け抜けたよう

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    2025年11月30日