あらすじ
思い出の人と食を巡る、人生の旅のような食エッセイ
作りながら、食べながら、心はいつも、今は近くにいない人たちの思い出をふんわりと辿っています
《 ぼる塾田辺智加さん推薦!!!! 》
誰と何を食べた、という記憶はとても大事な想い出です。
美味しい、楽しい、甘酸っぱい、辛い……
いろんな感情が蘇ります。
あれ? これ私の思い出? と思うような話もあり、なつかしさで不意に涙してしまいました。
家族、友達、作家としていちばん影響を受けた人、イギリスで出会った個性的な店主たち、二度と会えない人……。
食べるのも作るのも大好きな著者が、なつかしい人と食の記憶を描きとめた、人生の旅のようなエッセイ。思い出ごと愛おしい料理のレシピ&写真も収録!
――「はじめに」より
誰かの思い出話をきっかけに、ずっと忘れていた自分の記憶が甦るという経験をしたのは、私だけでありますまい。私の思い出に触れることで、読者の方々の心の奥底で、ご自分の古い記憶が共鳴し、再び小さな輝きを放ち始めたら、それは何より嬉しいことです。
【主な内容】
○ 美々卯のうどんすき
○ 母のシチュー
○ 見知らぬ「そっくり」さん
○ ブライトンの、なじみの店たち
○ 赤い赤いゼリー
○ 父の幼なじみと、握り寿司
○ 刻んで、刻んで。
○ おやつの話
○ みんなで食べた、お正月料理
○ 春はあけぼ…… いえ、たけのこ!
○ しゅわしゅわの喜び
○ 父と、最後の晩餐
○ クリスマスの魔法 他
『祖母姫、ロンドンへ行く!』の著者による最新刊
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
椹野先生とは多分同世代。
なので読んでいて、とても懐かしかった。
ファンタ!おばあちゃんちにケースで買ってあったなぁ。
オレンジとグレープ。自分はグレープの方が好きだった。
立川までのバスでのお出かけで、いつも酔ってしまう自分のためにバスを降りてすぐに高島屋2階の喫茶店で、クリームソーダを飲ませて貰ったなぁ。
クリームソーダには、きっとそれぞれの思い出あるのではないだろうか。
でも、赤いのは知らない~。青もあるのか。
実家に帰ったときは、お母さんの手料理も食べたかったし、でも普段一人暮らしでなかなか注文できないお寿司や釜めしのデリバリーもお母さんに楽しんで欲しかったし、私が何か作ってあげたい気持ちもあったけれど、なんだか言い出せないままだったな。
仕事しながら酢豚とか、手のかかるものをよく作ってくれたよなぁとか、ああ、お母さんの蕗の煮物とか、じゃがいものおかか煮とか、もう食べられないんだなと切なくなってしまったり。
本当に「あの人と、あのとき、食べた」って、素敵なタイトルだなぁ。
私なりのあの人のあのとき食べたものに思いをはせるのもよいな、そういう歳に自分もなったな、と。
お父様の好きな牛肉とトマトの、早速作ってみた。
優しい味で、ちょっとハンバーグソースみたいで美味しかったです。
Posted by ブクログ
初読みの作家さんでしたが、他の本も読みたくなりました。あの人とあの時食べたものの思い出を読ませてもらうだけなのに、切ないような、優しいようなポッと胸があったかくなる気がして読む手を止められなかった。食べ物を誰かと分かち合って食べることはいい思い出になる。私も健やかに家族と食べていきたい。
Posted by ブクログ
一人暮らしをはじめて数ヶ月、自分で用意するごはんも美味しいけれど実家のごはんも恋しくなってきた頃に手に取った本。
すべてが同じというわけではないけれど椹野さんのご家族と似た家庭で育ったからか共感できるエピソードが多かった。
自分の身に起きたことのように思えて、そしてこれから起きることなのではと所々胸をつまらせながら読んだ。
あの頃には気付けなかった優しさ、そして少しの切なさと今後の不安と。
つい数日前に実家に帰ったばかりなのに今すぐにでも両親に会いに行きたくなってしまった。
魅力的な食べ物も沢山出てくるのですがそれとともに思い出も沢山語られているので、ただ美味しそうなだけではない心に長く留まる食エッセイだと思う。
Posted by ブクログ
椹野道流先生といえば食(勝手なイメージである)と思っている。「最後の晩ごはん」シリーズや日々の日記に登場する食のあれこれ。読んでるだけで空腹になる軽快な文章。エッセイとなれば…期待を裏切らない食エッセイだった。
軽やかに紹介される鮮やかな食の記憶たち。あっという間に読み終わってしまった。
お母様との思い出の数々が披露される度に自分の母親のことを思い出してなんだか切ない気持ちになった。誰かと食べた記憶と、今それが受けられる幸せをたまには噛み締めていきたいと思う。
Posted by ブクログ
読んでいて心が本当に温まる。家族のお話がメインで、エピソードも様々。綺麗なだけじゃない家族のエピソード。それがまた良い。この冬に読めて良かった。あったまった〜
Posted by ブクログ
祖母ロンに続き、こちらのエッセイも傑作。
著者が食を通して過去の記憶、人との繋がりを辿っていくのだが、読みながら自身にも同じような記憶があることに気づく。
著者が子供時代に過ごした昭和という時代を、自分も数年ではあるが生きたことで、重なるものもあったのだろうか。
過去の記憶にはキラキラとした華やかなものもあるが、辛いものも多かった模様。
良い思い出もそうでない思い出も、一つ一つが著者を形成しているもの、そしてそれは、その本を読んでいる自分にも当てはまるのだと感じた。
おむすびのエピソードには、強い共感を覚えた。
おむすびとは、作る人と食べる人を結ぶもの。
作った人の思いがこもっているから、シンプルでもあんなに美味しかったのだと。
時折自分でも作って食べるが味気ないのは、誰のために作るわけでもないので、ただのご飯の塊だからだったのだな、と気付いた。
Posted by ブクログ
良かった。いろいろな食べ物の思い出を思い出し、幸せな気持ちになれた。はじめににあったように、誰かの思い出話をきっかけに、ずっと忘れていた自分の記憶が甦る、という経験ができたら、とある。まさにその通りの気持ちを味わえた。
本の装丁が美しく、巻頭に載っている料理の写真も、天然生活みたいな美しさで、夢中で読み進めた。
初めて読む作者さん。監察医でもあるそうで驚き。他の作品も読みたい。
Posted by ブクログ
タイトルどおり、食にまつわるエッセイです。
年齢も近く、お酒も飲めない、食への考えも近い、文章も丁寧で読みやすく、親近感を覚えます。
ただ、圧倒的に育ちの良さが違うのかな。自分はこんなにお上品になれないなと思ってしまう。食のノスタルジーに浸り、過去に食べたものを思い出すけど、もっとジャンキーです。
それはさておき、本文中に出てくる料理の写真が差し込まれていて、それがとてもおいしそうで、文章と写真で、においまでしてきそうです。
ああ、何かおいしいものを食べに行こう。
いや、作るか。
Posted by ブクログ
まるで自分のことだったのかも、と感じるくらい瑞々しくて懐かしいお話ばかりだった。
自分が覚えていることで、今も生きている人たち、味があるとはこのことだと思った。
Posted by ブクログ
食事の時間をあまり大切にできていなかったけど、振り返ったときに大事な時間だったと思えるように、料理も食事を摂る時間も、もっと大切にしたいと思った。
Posted by ブクログ
こんなに覚えてるものなのかなぁ。小学生、幼稚園のときのことなんて、ほとんど覚えていない。著者さんの記憶力に感服する。そして、どれも美味しそう。夜中なのにお腹空いてきた
Posted by ブクログ
普段は読まないエッセイだが、椹野道流さんの書く文章が好きなので、この本はと思い購読。
食べ物がテーマでもあるので、敢えていうなれば優しい味のする一冊だった。言葉が優しく、誰かを傷つけない優しさと温かさを感じた。情景が浮かぶようだ。
この後読もうと思っている殺伐とした本と逆の順番で読んだ方が良かったかなぁ…。
Posted by ブクログ
家族、友達、作家としていちばん影響を受けた人、イギリスで出会った個性的な店主たち、二度と会えない人・・・。食べるのも作るのも大好きな著者が、なつかしい人と食の記憶を描きとめた、人生の旅のようなエッセイ。
装丁やイラストがとても素敵でカバーに一目惚れして購入。椹野さんは祖母姫を読みたいと思いつつ今回初めて読みました。海外のものも取り入れた料理スペックがすごい。さらっと書いてあるけど結構本格的だよね。自分がようやくたまに料理するくらいなので、すごいなと思いながら読んだ。大事な人と食べたご飯の思い出ってどうしてこんなに鮮やかに心に残るんだろうね。ずっとろうそくが灯っているような温かみのある文章でした。