【感想・ネタバレ】まいまいつぶろ 御庭番耳目抄のレビュー

あらすじ

「二間先の音まで聞こえるが、
上様の言葉だけ聞き取れない。
せめて、お心は解したい--。」

青名半四郎。又の名を、万里。
徳川吉宗・家重の将軍二代に仕えた御庭番は、
江戸城の深奥で、何を見、何を聞いたのか?

隠密秘話に胸熱くなる、『まいまいつぶろ』完結編。



麻痺を抱え、廃嫡も噂されていた九代将軍・徳川家重と、
彼の言葉を唯一聞き取ることができた側近の忠光。
二人の固い絆を描き、
日本中を感涙の渦に巻き込んだ『まいまいつぶろ』から一年。

徳川吉宗の母・浄円院の口から出た孫・家重廃嫡の真意とは。
老中首座を追われた松平乗邑が向かった先は。
家治が父・家重の言葉を聞き取れなくなった理由。
折り紙一枚も受け取るなと厳命された忠光の妻・志乃の胸の内。
そして、全てを見てきた隠密、万里が最後に会いに行った人物とは……。

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Posted by ブクログ

「まいまいつぶろ」の世界観を補填する短編集。主人公は特になく、あくまで御庭番である「万里」の見聞きから書かれた物語。

とにかく、言葉選びが美しい。

「次の将軍」の章で。家重と息子の家治はとある事を機に仲違いをした。

御隠居の吉宗は、家治に伝える。
「家重が将軍となった御座前。そなたが家重と忠光を助けた。今後もし、二人が人心を侮り、偽計を画策するようなことがあれば、そなたが諌めよ。次の将軍は家治が。助け舟を出した者から言われれば、家重は将軍を辞すであろう。」

吉宗の居室から去る家治に、侍従が付き従う。

家治は彼に言う。
「私は、父上と仲直りをするべきであるか?」
侍従は言う。
「上様が三年もお待ちになられた事にございます。」

もうこのセリフ回しで、家治が侍従を御庭番(スパイ)と気付いているのがはっきり分かる。これこそ行間を読むと言うこと。

村木嵐さんの文章の美しさが際立つ本でした。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

まいまいつぶろの続編?後日談?別視点?って感じ。

いや泣いた!!
前作で、もっと掘り下げて欲しい!と思ったキャラの掘り下げや、肉付けが嬉しかった!
より一層話の中に入り込めたと思えた!
満足!!!!

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2025年11月29日

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家重を取り巻く様々な立場の人たちの思いがとても伝わるお話でした。大岡忠光、田沼意次の家重への思いが、将軍家重のどれ程政権を支える力になったのかなと感じました。

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2025年08月26日

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まいまいつぶろを読み終わったら、直ぐに読むべき作品だと思います。
まいまいつぶろ で描ききれなかった裏話を、吉宗の御庭番だった万里の視点で語られる。
一章読むごとに何度も まいまいつぶろ を見返して、そういう意図でと思い返しながら読みました。
この本を読み終わったとき、また まいまいつぶろ を読み返すとまた違った解釈をできそうだとワクワクしています!
本当に素晴らしい読書体験だった!

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

「まいまいつぶろ」の続編なんだけど、後日譚ではなく、同時進行していて、前作では取り上げられなかった登場人物にスポットが当たってて胸熱。主な登場人物は、吉宗の隠密、吉宗の生母、忠光の妻や子、忠光の妻の友人、田沼意次、などなど。大河ドラマべらぼうと時期が重なっている場面もあり、今読むと楽しめる。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

父の想い母の願い、妻だけが見えるもの。
知りたいと思っていた。育ち、立場、環境。家重、忠光だけではないはずはない日々が垣間見えた。

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2025年08月07日

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ネタバレ

9代将軍徳川家重と忠臣大岡忠光を主人公にした傑作「まいまいつぶろ」のスピンオフ、帯には「完結編」と書かれているが本編を補完する短編集として読める。

収録作品に全てを見知っているのが御庭番の万里、この人実に味わい深い良いキャラで、本編登場時から気になっていたんだけどこの本で大活躍できてよかった。

どの作品も心象描写や人物造形が良く描かれていて読み甲斐ある。捨作なしの粒ぞろいなのだが、あえて好みは「配信の士」、本編での嫌われ役「松平乗邑」を主人公に据えた一作。家重を世継ぎに推さなかった男の気骨と7代将軍吉宗との信頼関係がとても良かった。

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2025年02月22日

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八代将軍徳川吉と嫡男の九代将軍家重、その通詞の大岡忠光の物語。
ハンディキャップを持って生まれた長福丸は、忠光のみが彼の言葉を理解できたが為に、周囲の悪意の目に潔癖なまでの自制をしていきていた。

とにかく登場人物達が情に溢れ、吉宗から家重へと親子の情に泣かされ、祖母と孫、祖父と孫、夫と妻、父と子、など、情け深い人物描写に泣かされてしまった。
まいまいつぶろが雄々しく生きる姿は、深い感動をもたらしてくれた。

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2024年11月01日

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村木嵐の作品は泣ける。
またまた気持ち良く泣かせてもらいました。
うれし泣きができる作品にはなかなか出会えない。
しかしこの作者の物語の奥底にいつも流れているのは優しさで、主人公やその周りに良い性格の人物がいて素敵な関係を築いているのが本当に大好き。

前作でも万里のファンでしたが、ますます好きになりました。前作ではあまり書かれていなかった周りの人々のことをもう少し知りたかったなと思っていたので、待ってましたとばかりに一気読み。とりあえず3回読んでみました(笑)
いったい何回読めば気が済むのであろうか?

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2024年09月21日

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話自体はやっぱり面白いです!
ただ難しい。ちゃんと歴史がわかる人じゃないと読みにくい点は多いと思う。
でもそれを超えるくらい面白い!!

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2026年02月21日

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『まいまいつぶろ』の別視点(万里の視点)的な短編集。
本編にちらほら出てきたエピソードを補完する内容だった。
忠光が幼子からもらった花冠を返した裏には、家重家治親子の間には、家重廃嫡を進言した乗邑の行動の裏にはどういう事があったのか。
全てを俯瞰で見ていた万里が最後に見た風景が平和で後悔のないものだったのが良かった。

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2026年02月10日

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うまく話すことができない障がいを抱えながらも九代将軍となった徳川家重。忠光は家重の通詞(通訳)となることで、家重を将軍の重責をこなせるようにした。本作品は忠光を周りの人間から描く外伝のような作品である。「まいまいつぶろ」を先に読んで、続けて本作品を読むのが最も楽しい読み方だと思う。章によって時間軸が前後することもあるので、そこが少し混乱したが、続けて読んでいれば良かったと後悔した。

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2025年12月24日

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まいまいつぶろの御庭番目線のスピンオフ。
だいたいがまいまいつぶろと同じ内容で特別びっくりしたり、あの時そうだったのか!とはあまりならないけど、相変わらず家重と忠光を優しく見守る御庭番と家臣たちに心温まる。

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2025年10月16日

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「まいまいつぶろ」外伝。

吉宗、家重の2代に御庭番万里として仕えた青菜半四郎の眼を通して描く、家重、忠光主従周辺の人々。

吉宗の母浄円院、吉宗股肱の臣下松平乗邑、家重の嫡男竹千代/家治、忠光の妻志乃と長男兵庫/忠喜、それに半四郎。

周囲の人々を描くことで、家重や忠光が置かれた特異で過酷な状況や、家重主従に向けられた周囲の絡み合った思惑、その中で家重を思い、家重のために働く人々の姿などが浮き彫りになる。

無私を貫き家重の口となった忠光の存在といい、長福丸/家重が吉宗の跡を継いで将軍となったことは、ほとんど奇跡とも思える。

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2025年07月08日

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「まいまいつぶろ」のスピンオフ。

青名半四郎、又の名を、万里。
徳川吉宗・家重の二代に渡り仕えた、お庭番。

前作では語られなかった、周囲の背景と気持ちを描いた。

何度読んでも、家重と忠光、二人の関係には、涙させられる。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

うんうん、これはいいですね!御庭番目線なのですが、前作の何となく物足りなかった情緒的な部分をうまく補完している感じ。前作での登場人物それぞれのセリフが、この作品ではその立場を背景に心模様をうまく描いていて納得です。

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2025年06月08日

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ネタバレ

まいまいつぶろの登場人物のエピソードの短編集
まいまいつぶろを補完するような構成になっていて、楽しく読めました

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2025年06月04日

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立場が違うと見方が変わるなと思わせるスピンオフ、吉宗のカリスマ性と周囲の思慮が交差する。廃嫡と言われ続けた家重の将軍としての人生と上に立つ者としての性質。
本編では描かれなかった忠光と妻、普通とはとても言えないがお互い敬意のある良い夫婦関係だと知れて読後が心地いい。

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2025年05月01日

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まいまいつぷろを読んでから暫くしてからのこの作品。
読み進めていくにつれて、徳川9代将軍から11代の時代のお庭番の萬里や小姓の忠光など人間味あふれる登場人物たちに感心する自分がいました。

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2025年04月15日

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御庭番として登場していた万里のスピンオフ作品
家重と忠光の絆に感化され、家重が将軍になることを反対していた人たちも最終的には…となるの素敵
若い頃から吉宗に仕え様々なことを見聞きしてきた万里、気持ちは誰よりもふたりの味方だったのでは
長く見知った面々が去り、万里も落ち着いた余生をおくれそうでよかった

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2025年04月10日

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やっぱりスピンオフは間を置かずに読むべきね
だって誰との間に起きた出来事か…
そもそも名前すら忘れる自分(゚-゚*;)(;*゚-゚)

お気に入りだった御庭番・万里目線で語られる裏話
はそれぞれの晩年も知れて、万里の穏やかな語り口もあって幸せな読後感です。
謎だった万里自身の事もわかりラストの話はちょっと泣けました。゚(゚´Д`゚)゚。

徳川に興味のなかった私ですが家重は忘れないぞ!


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2025年04月06日

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なかなかに、集中できず…。
主人公がわからない⁉︎
感じ。

ただ、やっぱり忠光のお話かと。
影に居る⁉︎万里。

忝い、しっかりと覚える。
妾=わらわ

連作短編集でもあるので、主人公変わりますか…
視点も。
なんだか、読みにくかった。タイトルも⁉︎と思いつつ。

寵臣の妻が、良かった。

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2025年01月10日

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「まいまいつぶろ」完結編
本作は、前作の記憶があるうちに読むのが望ましい。

見えていなかった部分が補われ、伝わっていなかった人に真実が伝わり、過不足なく全てが収まった。
本作にて、私の中で気持ちよく物語が完成した。

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2024年10月26日

Posted by ブクログ

まいまいつぶろの世界観を思い出しながら読んだ。家重と忠光をとり巻く人々の視点から描かれており、改めて二人の人物像や関係性に深みが増してくる。家重と家治の父子関係、忠光の家族との関係が心温まるものだった。

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2025年05月10日

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ネタバレ

【収録作品】将軍の母/背信の士/次の将軍/寵臣の妻/勝手隠密

『まいまいつぶろ』続編、というより外伝か。
隠密・万里の視点で語られる、“あのとき”の話。
本編とあわせて読みたい。あのときのあの話の裏にはこういう動きが、とか、あの人の視点ではこうだったのか、とか。

田沼意次に既定のイメージがあるため違和感があるし、勘ぐってしまいたくなるが、この物語では素直に読んでおこう。

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2025年03月21日

Posted by ブクログ

前作を補完する短編集。
前作から連続で読むべきだった。
前作の登場人物が深掘りされており、とても楽しめた。

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2025年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「まいまいつぶろ」の補完的短編集。
前作の架空人物の万里が見聞きした体で家重と忠光の周りの人を描いています。
前作ほどの感動はないが、家重や忠光と対立した感のある浄円院、松平乗邑、酒井忠寄が結局はいい人間だったと思えるエピソードは人情時代物みたいです。

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2025年02月23日

Posted by ブクログ

4章の忠光の妻の話しが良かった。
前作を読んだばかりだったおかげが、以前より読みやすく感じるうちに読み終えた。

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2025年01月14日

Posted by ブクログ

あれ、読む順番間違えた。
でも十分伝わりました。
将軍よりも「通訳」となった忠光の信念に胸を打たれる。

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2024年12月24日

Posted by ブクログ

「まいまいつぶろ」と、殆ど同じ内容を別の人の視点から見た感じ。大奥の小説も読んでみたい。できれば現代言葉で書かれている面白いの、ないかな?

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2024年12月23日

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