小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
淡々と自分のやったこと、考えたことを書くのだけど、そこに恨みつらみはない。あるかもしれないけど、極端に抑える。相手や既婚者との関係について、この突き放すわけでもひねくれるわけでもなく、距離をおくわけでもない。男を見下すわけでもなく。
男や恋愛への執着があるようなないような。関係にどっぷり浸かって、たっぷり愛して、そこから抜けるのはこんなにも苦しいけども、それでよかったと肯定するように読める考え方が新鮮。
かつて人を愛したことを思い出す。一緒に生きてはいけないことが苦しかった。辛い時に一緒にいてくれないのなら意味がないと、人生が一つにならないなら意味がないと、私は思っていた。
が、彼女は、 -
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2011年3月11日の東日本大震災の発生から15年目を迎えての再読です。
当時、福島第一原子力発電所を大津波が襲い、全電源喪失、原子炉を冷却するための注水不能、放射線量増加、最悪の場合は首都圏を含む東日本の壊滅という、かつてない危機に日本は立たされました。
この事故に関しては、当時も今も、大津波が福島第一原発の施設を飲み込む様子や、原子炉を収容している建物が水素爆発する映像が、何度も流され、皆さんの脳裏に焼きついていると思います。
この作品は、90人を超える関係者から聞き取り調査をして明らかとなった、当時あの福島第一原発で何が起き、そこで働いていた人々が、何を思い、災害を少しでも食い止め -
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壮大。紀元前4世紀。小国マケドニアの王子アレクサンドロス。アリストテレスに教育を受ける。王になり学友たちと出兵しペルシア帝国を打ち破り、さらにインダス川まで東征。私利私欲や怨みつらみでなく、世界平和のためというわけででもなく、「その先はどうなっているのだろう?」という好奇心だけで進んだ感じ。戦争には負けたことがない。自分を神だと考える。死なない。人格が並外れている。でも妙に人間臭いお母さんから生まれている。最終的には部下の抵抗にあって(神託という形にして)引き返すが、惹きつける魅力がすごい。32歳で病死。スピードが凄すぎる。自分の命をあまり大事に思ってないし、後継者を決めておかなければ争いが起
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悪い男に引っ掛かったせいで事件を起こして、田舎の親戚に引き取られた姉と数年振りに会うけど、姉がなんかヤバイものに取り憑かれていた「べらの杜」
アル中の男がチンピラの男に連れられて彼の故郷で療養という名前の飼い殺しにあってるんだけど、男が言うには猿が来ると病気が治るらしい…という「うず山の猿」
『がんべ』と地元で呼ばれていたというサイコパスな兄弟分とのややグロテスクなロードムービー的な話の「がんべの兄弟」
嫁ぎ先の田舎の因習に振り回される女と『がんべ』という存在と●『まる』と呼ばれる存在の後味が悪過ぎる「まるの童子」
の四篇から構成される、いわゆる村ホラー小説。
怪談や人怖的な怖さ、しかも読んだ -
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自分の好きにまっすぐに向き合うこと、その言葉だけを見ると美しく潔い。
けれど、人にはいろんなしがらみや、プライドなんかの煩わしいものがあって、そうしたくてもできる人とできない人がいる。
この作品はそれができる人とできない人の友情の物語。
こんな言い方をするとできる人が優秀で、できない人がそうではないみたいだけど、そうではない。
まっすぐすぎて不器用で、しがらみやプライドがあるからこそ上手く立ち回れる。
同じ数学という分野に挑む過程で芽生えた友情、それが辿る軌跡の物語。
才能というのは純粋で美しい、だけどそれだけに脆く危うい。
切なさがいつまでも残る作品。
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ネタバレ本当に大好きだった。
父からの、言葉になぜか私も泣けた、、
足りてる、足りてない、当たり前、幸せ、
本当に人それぞれで。
でもやっぱり、30代になって独り身だと
世間からは足りてない、難があるから独身のまま
とかってみられてしまう。
なんなら、自分自身で、そうレッテルをはって
しまう。やだな。
私も、ももちゃんと一緒で
誰かにいてほしい、それこと生活している時に
ふと私を思い出してくれる、
そんな相手がいたらなって。
そんなの当たり前に思うのに、私だって
結婚したり子供産んだりしたいのに
はああ、すごくももちゃんの気持ちが分かりすぎて。
埋葬委員会、素敵だな。
私も、雨宿りみたいなお店が -
Posted by ブクログ
いじっぱりなふたごが、気に入らない新しい学校でひと嵐起こしていく。
はんこうし、いたずらしながらも、ひきょうなことはしない2人がかっこいい。ふたごと周りの子たちが、おたがいをだんだん受け入れ、助け合って行く姿もすてきだった。
主人公もクラスメートも、ものすごい才能をもつ子でもかわいそうな境遇の子でもない。どこにでもいるような等身大の子どもでも、物語の主人公になれる。そして、自分たちの学校生活のドタバタも、物語を飾る1ページになるんだって、感じることができると思う。
「あのふたりは、それほどひどくないわよ。ただちょっとだけぎゃふんとなれば、みんなとなかよくやっていけるのよ。きっかけがありさ
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