小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
カテゴリ「恋愛」にしちゃったけど、恋愛じゃないんだよね。男ともだちだから。
別のSNSで同書に対して「登場人物に感情移入できなかった」というのを見かけたが、千早さんの作品で感情移入できたのは『プティフール』のシュークリームが好きな彼氏くらいじゃないかな(ΦωΦ)
千早さんの本は感情移入して読む本じゃないと思うんだけどな。なんかね。
千早さんの作品はまだ4冊だか5冊目だが、登場してくる女性に職人気質なところが好き。異性に甘えたい気持ちもありつつ、根っこはいい作品を作りたい、大切にしたい、天と地を繋ぐ細くて力強い真っ直ぐな糸のような信念を感じる女性が登場するところが好き。
私にはない強さだか -
Posted by ブクログ
親の役目とは一体なんだろう。
1番の理解者になることではないのは知ってる。
1番の支援者になることでもない。
1番の相談相手になることなのではないだろうか。
私自身は親に何一つ不満はなく、むしろ甘え続けて伸び伸びと育ててもらった。本当に感謝をしているし、大好きな両親だ。
一度だけ親に理解されることなく泣いたことがある。理解されると思っていたから。でも、そんなことは絶対にない。理解したい、理解されたいと思うのは人の常だろう。
どんなに素晴らしい親でも本当に理解することはできない。
本書を通じて色々な感情が蠢いた。
今、幸せな人ほど読んでほしい。
あかりの心の声を聞いてあげてほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ横浜にバーを何軒も構える実業家、類まれな才能を持つ画家、そして無頼な生き方。主人公はあまりにも多くのものを持ちすぎている。そういう人間は、最初から破滅へと向かって歩いているのだと、読み終えてから思う。
地場の組織とのこじれ、恋人の不治の病、刺青の技術への静かな魅了。どれひとつ取っても物語になりそうな素材が、ひとりの男の上に積み重なっていく。一見すると無茶苦茶に見える。だが読み進めると、この積み重なりがじつによく練り込まれていることに気づく。雑然としているのではなく、意図して乱されている。
北方謙三の文体には固有のリズムがある。短く切れる文、乾いた体言止め、感傷を拒む語り口。そのリズムが、主 -
Posted by ブクログ
現代小説と時代小説の狭間にいるような、不思議な読み味の本。
戦後の沖縄から現代の沖縄を、14人の視点を通して覗き見ていく話なのだけど、読者の共感や理解を促したり読み手の快感作るような分かりやすい構成や演出をしない、その剥き出しな感じが個人的にすごく好きでした。
正直よく分からない部分も沢山あるし、読みづらい。けれど、「その人(登場人物)が見て感じた記憶をそのまま差し出す」というような荒っぽさや(物語としての)違和感、読み手に易しくない描写や展開が、それぞれの記憶の断片をこちらにリアルに感じ取らせてくれたように思う。過去にあった出来事や、歴史として語られる話の奥にあるのは、その時間を生きた人たち -
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中学生のころ、『青春の門』を少し読んで、読みやすすぎると感じてそっと閉じた。生意気な年頃だった。難解な文体にこそ文学的価値があると思い込んでいた。
あれから何十年。読みやすい文章を書くことが、どれほど難しいか。読書歴を積み重ねてようやくわかってきた。五木寛之の文体は変わっていない。変わったのは、こちらの目のほうだ。
CFプロデューサーを主人公に据えた本作は、情報を操る闇の組織が絡んでくると、しだいにオカルトめいた様相を帯びてくる。かつての自分なら荒唐無稽と笑い飛ばしたかもしれない。だが今は笑えない。ネット社会とAIが情報流通を根底から変えつつある現在、この物語はもはや寓話ではなく、現実の輪 -
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過疎地医療・在宅医療の深刻な問題を赤裸々に描きながら、それでいて読後に希望と幸福感をもたらせてくれる著者の作風を、遺憾なく発揮された小説。
夫に裏切られた奈緒は、十歳の息子・涼介とともに逃げるように京都丹後地方の実家へと帰ってくる。
そんな折、父が事故に遭い、海生病院に入院。
そこで、担当医師の三上医師と出会い、さらに路上で倒れていた早川という老婆を助けることになる。
この4人を中心に物語が展開される。
奈緒の息子・涼介が生き生きと描かれ、大人たちの接着剤的な役割を果たしているのが好ましい。
そんな涼介が「いまだって毎日大変なのに、年を取ってもそんなに苦しいのなら嫌になるな。生きるって一生大変 -
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様々な悩みを抱えたキャラクターたちが、山中にひっそりと佇む「町田診療所」と名付けられたセラピーに導かれ、主の町田さんと料理を共にする中で悩みから解放されていくストーリー。どのキャラクターの悩みも共感できるものばかりで、この悩みは誰しもが持っているのだという安心感と、きっと解消できるという希望をもらえる。
第1章に登場する青年は、見知らぬ何もない土地で呆然と立ちすくみ、どこへも行けないような感覚に陥っている。そんな苦しさを抱えながらも、親に迷惑をかけたくない、期待に応えられず失望させたくないというような気持ちで、必死に自分を誤魔化して生きてきた姿がとても痛ましい。他人や家族に後処理や手続きで迷惑 -
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目を背けたくなる残酷な描写が多かった。
妙に現実味を帯びていて、こういう話って作者は精神状態を平行に保ちながら作れるのだろうか?執筆後に奥さんから「書いてる時の貴方は狂っていた」と言われたという話も頷けるかもしれない。ここまでは、連続猟奇殺人犯の単なる描写劇と複数の人物視点から描かれる時系列の異なるお話なのだが、この作品を傑作と呼ばれるまでに昇華させるのは、終盤の展開と結末にあるのだと思う。厳密に言えば冒頭から緻密に張り巡らされた伏線が歩を進める駒のように終盤、読者の陣地に一斉に攻め入ったように感じる。気付けなかったという油断が最後、読後の衝撃は非常に大きい。私自身反芻して改めて読む事にした。 -
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Posted by ブクログ
読後の満足度が高い。
サスペンスかと思ったけど、ストーリーに厚みがあって読み応えがあった。
瀬尾が人生を通して関わった、美月、天童、久代それぞれの、ひたむきで実直で哀しいくらいキラキラした浮き沈み。
そのキラキラが、不特定多数のただの不満のはけ口に、面白半分に、ズタボロに潰されて沈まされるなんて…。報復に値する。
とてもリアルで、社会派の読み物としても、芯が通っていると思う。
訴えたいばかりに焦点をあてるのではなく、その一人ひとりの背景まで丁寧に描き、その後も人生は続いていく…という流れは、とても入りやすかった。
時代で変化はあれど情報社会への憤り、ノンフィクションかと思う慟哭、子供目線での淡 -
ネタバレ 購入済み
ストーリーの教科書
ストーリーの教科書的な本はどれかと尋ねられれば、ロバート・マッキーの『ストーリー』か、この本を私は推薦するでしょう。著者はハリウッドを席巻した三幕構成を絶対視せず、一つ一つのステップを通して、物語を丁寧に作る方法を教えてくれます。もちろん易しい本ではありませんが、『ストーリー』ほど難解ではないので、比較的取っ付きやすい本だと思います。アイデアやテーマが先行するタイプの書き手には、特に向いているハウツー本です。キャラクターが先行するタイプの書き手は、キャラクターの書きたいシチュエーションを箇条書きにするところから逆算して始める必要がありますが、この本で紹介されているハウツーが使えないわけではあり
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