小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
とてもとても面白かった。
伊坂幸太郎さんの作品は多数読んできたが、傑作と名高い本書は何故か読まずにいたところ、満を辞して読ませていただきました。
主人公の青柳を軸に、学生時代の様々な友人達の視点を交えながら物語が交差して進んでいく。
伊坂幸太郎さんらしさのある文体で、どこかコミカルに、それでいて緊迫する描写ではドキドキしながら最後まで読み進められた。
青柳視点では直接見えてはこないが、かつての友人と新たに出会う人々の助けを感じ取りつつ逃走劇を描いて行く。
自分的には終わり方はとても満足のいく形だったかと思う。
岩崎、樋口、ヒデ、森田…etc登場人物みんな好きです。 -
Posted by ブクログ
面白かった、という感想が適当なのか分からないけど、とにかく読んでよかった。
戦争や紛争 というのがどうして簡単には終わらないのかも
情勢 というのが実は一人ひとりにとんでもなく影響するものだ ということも
そういうのが、あとから振り返った時に 歴史 なんだ ということも
この本を読むことで、教科書に書いてある理屈なんかよりも、ずっと染みるように分かった気がする。
エピソードはどれも、直接的に惨劇を描いたわけではなくて、どちらかというと思い出のところなんかコミカルだ。
それでも、どうしようもなく時代は彼女たちを取り込み、揺さぶっていく。
それにしても、米原さんてすごい人だ。
会えるかも分からない友達に会うために、まだ情勢が安定していない国へも渡航する。
自分とは違う考え方の友達に、はっきりと自分の違和感を伝えることにためらいがない。
そうして、結局、その人と考え方が違うまま終わったとしても、その人のことをまっすぐに友達と思える。
これだけのすごい経験を読ませてもらったわけだけど、一番すごいと思ったのそこかもしれない 笑
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Posted by ブクログ
ネタバレ特に好きな章は「21 直木賞を受賞しスかしたエッセイを書く」でした、ここだけはクスッとしながらもすごくじんわりあったかくなる章でした。
・宿に電話をすると、「玄関のドアの鍵は開けっ放しだし部屋の鍵はフロントに置いておくから、いつ帰ってきても大丈夫」という、セキュリティ面から見ると全く大丈夫ではない返事をいただいたので、私たちは二次会をたっぷり楽しんだのち、海に向かった。テトラポッドのすぐ近く、石垣の上に並んで寝転がり、皆で星を見た。島の空はとても澄んでいて、まるで海の底が見えるみたいに、天の向こう側が見えた。
・「寝不足で逆に元気」という最も腹の立つ定説を布教していた馬糞のような学生であったため
・よく分からないが何だか怖い現象が混入した釘を刺されたので
・あ、酔ってる。私はそのとき、はっきりと自覚した。そして、ぐらぐらと全身を揺らすようにしてその酔いを楽しんでいる自分を、とても誇らしく思ったのだ。酔えるくらい、好きになれるものに出会ってしまった。それがとても嬉しかった。
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Posted by ブクログ
なんか、ゆるく、刺さった。
刺さるという言葉と、ゆるくという表現が同居することはなかなかないと思う。
人間として共に歩むことを一度は決意した相手を失うことって、やっぱり、気にしてないと言いつつも、心のどこかにはひっかかってるんやとおもう。
自分もそうなんやろうなと自覚せざるをえない。
そしてたぶんその「ひだ」は、別に打ち消さなくていい。上書きもしなくていい。忌み嫌わなくてもいいし、かと言って大事にしなくてもいい。
別にそれはそれとして、失敗でもなく、ただの事実。
大事なのは、その経験と比べることなく、新たな人との出会いを楽しみ、思案し、想いをきちんと伝える努力を怠らないことなんだろうなと思った。 -
Posted by ブクログ
それぞれの登場人物の人生の背景がリッチに描かれていて、どの視点からの話にも感動して涙が出てきた。
親が子供と関わる中で、子供が同級生の仲間や大人と関わる中で、塾講師が受験生の小学生たちと関わる中で、人は人との関わりの中で成長していく過程が描かれている。
◎受験生であり妹の障害を自分のせいだと思い込んで生き方を変えたいと必死に努力する俊介。
◎自らは自己中心的な両親に頼まれ家族を支えるために中卒になったが、夢があると語る息子の夢は守りたいと自ら動き出す菜月。受験はお金がかかるからと反対する主張の強い義母へも初めて立ち向かっていく。
◎証券会社勤めで彼女もいて順風満帆だったが、目を背けていた弟の自殺未遂騒動があってから、自分ばかり応援されて両親に見過ごされてきた弟をサポートするため仕事も恋人も投げ捨てた加地。弟のような存在を作らないため、「子供達に武器を与えたいから」と塾講師となった。
小学生から毎日勉強漬けにして受験するのはどうなの?という意見もあると理解しているけど、何かに一生懸命になること、夢や目標を見つけて、そのために自分で決断・行動することは人生の糧になる。そして子供の意志や夢を否定せず、寄り添って応援してあげる、時に落ち込んだり壁にぶつかった時にはガイドしてあげるそんな大人の存在がどんなに重要か。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
久しぶりの中山七里さん。
オーディブルできける中山作品は
ほとんど読みました。
さよならドビュッシー系の
シリーズは、少し残してました。
主人公、音大生の晶が、
秋の演奏会で
コンサートマスターに選ばれたのは
偶然が重なったせいでした。
ライバル?というか
1番才能あると思われていた人に
ちょっとした不備があったから。
その時に、
岬先生が話した言葉が良かった!
「棚からぼた餅」とか
突然のラッキーなこと。
それは、
準備ができているものにしか起きない。
才能がないのに、
ただ、ラッキーだっただけ。
〇〇さんができなくなって
代役としてマスターになっただけ。
などと、人は言うだろう。
しかし、君は、練習を重ね、
準備はできていたんだ。
だから、白羽の矢があたった
↑こんな文ではないが、
このようなことが、書いていた。
代役になると
人からは2番手と言われたり
自分自身も、実力が劣っているのに
トップと思われる人に
ちょっとした理由があって
それが理由で自分が代役となったと、
自分を卑下してしまうけれども。
岬先生の言葉は、素晴らしかった!
ちょこちょこ、
こう言うのが出てくるから、
中山七里さんの作品は魅力的。
ちょっと、残虐だったり
暴力的なシーンとかあって
それは嫌だけど。
音楽でも、スポーツでも
何かに本当にがっつりと取り組めば
自分は自分と思っていても
比べられたり、
または自分で勝手に比べて嫉妬したり
いろいろあるよね。
そういう才能系の
嫉妬だとか挫折だとかも
描かれていて、切なくなった。
でも主人公は自分の道を行くだろう♪
読後感はよかった。
それにしても、岬先生、なにもの~?!
まあ、岬洋介のシリーズものなんだけど。
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