ベル・ジャー

ベル・ジャー

わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇も――。
ピュリツァ―賞受賞の天才詩人が書き残した伝説的長編小説、20年ぶりの新訳。

優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、
夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、
空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。
そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。

世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、
英米だけで430万部以上を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。
海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾!

...続きを読む

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    晶文社
  • ページ数
    388ページ
  • 電子版発売日
    2024年07月25日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    5MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ベル・ジャー のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何の前情報もなく
    装丁の美しさに惹かれてすぐ購入した一冊。

    初めてシルヴィア・プラスの文章を読んだけど
    本当に文章が美しくて
    さすが詩人だなと思った。
    エスターのリアルな心の描写が読んでいて
    苦しくなったり、また正直すぎる表現に時に可笑しく感じたりもした。
    共感できる所が本当に多く、1950年代に

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    30歳という若さで夭折したシルヴィア・プラス唯一の長編小説。
    日本で手に入る作品は詩集と、短編集である『メアリ・ヴェントゥーラと第九王国 シルヴィア・プラス短篇集』くらい。
    長編はこの『ベル・ジャー』一冊だけ。訳者後書きにも記されていたが少女版『ライ麦畑でつかまえて』と言われているとか。確かにそれも

    0
    2025年02月07日

    Posted by ブクログ

    読み終わった後、どうしてこんなにもつらいんだろうと考えていたが、それはやはりエスターの孤独や閉塞感が如実に伝わっていたからだと思う。一つ一つの描写がじんわりと自分の中に溶け込んでいく感覚だった。常に目の前がガラスで囲われていて、さらにそれが不快に曇っており、物事がはっきりと見えない。他者の目に晒され

    0
    2024年11月28日

    Posted by ブクログ

    言葉が詩的で綺麗で、特にスキー場の表現がお気に入り。表現があまりにもリアルで、何度か手に力が入らないくらい怖くなる時があった。
    序盤NYの部分は、友達の容姿、お洋服の質感からレストランのテーブルに置かれたネームカード、身に纏っている香水の匂いまで、とても綺麗に描写されていて読んでいて凄く好きだった。

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    読んだ後に、わ、この感じなんだっけ、あ、サリンジャーかと思ったら訳者あとがきにライ麦畑の話があって、ああ、ってなった。

    0
    2024年09月02日

    Posted by ブクログ

    一節ごと「この感覚はなんだ?」そう思いながら読み進めた。中盤になり何かがぼんやりと輪郭を表してきた。
    普通ってなんだとか、むしろこれが異常と思われることがおかしいのか?、何かに引き込まれていくかのようだった。
    ベルジャーというタイトルも何か調べず読み進めたが、成る程それねと知った。

    読み終えてから

    0
    2025年06月26日

    Posted by ブクログ

    明るい未来は、たわわに実ったイチジクの樹から好きなだけその果実を取れるように容易に手に入れられると思っていたエスターは、手に取る前にそれらが落ちていくディストピアの現実社会に気付く。ニューヨークのファッション雑誌でインターンをし、作家になる夢に向かい歩き出したエスターは、1950年代のアメリカの期待

    0
    2025年02月21日

    Posted by ブクログ

    1950年代、優秀な主人公エスターは、出版社のインターンに選ばれる。ニューヨークのホテルに滞在し、一緒になった女の子たちと映画を観たり、パーティーに参加したりと華やかな毎日だ。
    彼女は、なんでも選べるし、何にでもなれるはずだったが。
    自分の思い通りにはいかない葛藤と焦りで、精神を病んでゆく…。

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    P361. 〈もしかすると忘れてしまえば、雪のように、なにも感じなくなって覆い隠されてしまうのかもしれない。でも、あれはぜんぶわたしの一部だった。わたしの風景だった〉
     覚えのある痛みの記憶が、読んでいると刺激されてシクリと疼く。歳を取り、少しくらいのことでは傷つかなくなったが、それでも傷は生々し

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    文章が読みやすく、1行読めばスッと小説の世界に戻っていける気持ちいい本だった。でもやっぱり青春小説の枠は出ていないかな? 大人向けとは言えないかなという印象。でもそれが心地よかった。

    0
    2024年11月21日

ベル・ジャー の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    晶文社
  • ページ数
    388ページ
  • 電子版発売日
    2024年07月25日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    5MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す