あらすじ
仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。1年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか? 密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは……!? 本格ミステリの復権を高らかに謳(うた)った「館」シリーズ第2弾、全面改訂の決定版!(講談社文庫)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いわくつきの建築家の館で起こる陰鬱とした物語。
十角館で驚かされたライト層の読者はふるい落とされそうな作品だった。
いわれ通り本格ミステリーに舵を切った作品であり、エンタメとは程遠い。
本作は終始息苦しい雰囲気で進行し、さすが綾辻さんの文章と思った次第。
そしてトリックと犯人は予想がつきやすかったように思う。
ただ細かい"癖"などを見逃していたので、論証では島田氏の腕が光ったと思う。
Posted by ブクログ
十角館の殺人を読んで綾辻さんの館シリーズを追いたいと思い、二作目のこちらを購入。
現在と過去の物語が交互に進む本作は、ネタバレを避けるとほぼ何も書けなくなるほど全編に渡って伏線が張られていて、とにかく圧倒的な完成度に驚かされる。
結末を読み終えた後に第一章から読み返すと、全く気にも留めなかったヒントが次々と出てきて、二周目の満足度もかなり高い作品。
個人的な好みを言うと、十角館の方が好きだったけど、読後の「なんだこのすげぇ作品は…」と感心するのは間違いなく水車館。
Posted by ブクログ
有名な時計館、十角館の次に好きな作品。
テンプレみたいなマスクに焼死体。豪雨。古典的だけど新鮮に感じた。
読んだ後になんだか被害者の令嬢に対して嫌悪感を抱いてしまったが、なぜなのかが分からない。
Posted by ブクログ
※過去に読んだ小説です。うろ覚えで書いています。
ものすごく面白い小説でした!
僕の大好きな小説の一つです!
十角館の殺人から始まり、殺戮にいたる病、葉桜、ハサミ人間と色んなトリックや仕掛けのある小説を読んでいった後に、この水車館の殺人を読みました。
まさに王道のミステリー小説とはこのことなのかと感じさせてくれる小説だった覚えがあります。
読者に対する仕掛けは、大それたものはなかったですが、それが良い。過去と現在を読み進めながら、なぜ?どうやって?が疑問として残り、最後にそういうことだったのか!と納得させられる。
ちゃんと驚かされる、そして面白いと感じさせる小説です。ものすごく綺麗な思考の流れになっていました。
十角館と同じくらい好きな小説です。
Posted by ブクログ
とんでもなかった。前作『十角館の殺人』があまりにも強すぎたため、同じ強さのミステリが読めるのか半信半疑だったが、見事に騙された。
今の時代に「今さら?」と思うような設定だが、綾辻氏の手にかかれば心配いらなかった。
Posted by ブクログ
日常から離れた空間、不可解な出来事、惨劇、そして現れる名探偵、、作者が愛するミステリーの世界がたっぷり味わえる一冊。現在と過去を行ったり来たりする展開なので、度々ページを遡りながら読んでしまった。犯人推理はしてみていたけど、2割くらいしかあってなかったな。
前作との繋がりがトリックに関わるとは思わなかった。
Posted by ブクログ
迷路館同様、違和感のある記述はある程度拾って真相を推測できても、完全な推理はできないくらいの深度で楽しく読めている。潜ませ方の塩梅が個人的に丁度よい。
全部同じ変人建築家の設計だよ!って設定にすることで、秘密の抜け穴なんて禁じ手っぽいものが許されてるというかほぼ前提になってるのが面白い。過去と現在を行き来するギミックが十全に生かされてているのもよい。館の主人についてはわりと自業自得感あるんだけど家政婦さんとてもかわいそう。
Posted by ブクログ
館シリーズで一番好きかも水車館。
十角館から入って2作目が水車館じゃなかったらこんなにこのシリーズにハマってなかったくらい大好き。
この世界観にずっと浸っていたい。
その理由がエピローグ。
とにかくエピローグの盛り上がり方がおかしい。
ミステリー小説で一番ワクワクする場面って名探偵が真犯人を指差す瞬間だと思ってたんです。
名探偵が推理を明らかにして事件のトリック犯人の行動を見事に暴いて謎が解けるところがアドレナリン分泌の頂点。ついでに犯人も動機を暴露してみたりとか。
なのでエピローグはそこの盛り上がりから着地に向けてスピードを落とす時間だと思ってて、犯人の救済タイムになるとか、残された人のその後を匂わせるとか、シリーズだから名探偵が次の事件に向かうまでの話とかでもするのかな〜とか思ってました。
私が甘ちゃんでした。ごめんなさい。
この小説は最後の一瞬まで『水車館』の物語としてアクセル全開。
余韻を味わうというか曲終わってないのに私だけ急にホールから締め出された感じ。
小説の世界が小説一本だけで全て明らかになると思うなよ!って言われた気分。それほど奥深い世界を垣間見せられた。
もう話終わってんのに読者私のテンションが終わってなくてえ??????ってなった。
決して尻切れトンボというわけではなくて、殺人事件は名探偵によって綺麗に一つの謎も残さずに解決しました。安心してください。
違う方向から話すると、私は常々「ミステリーにオカルトをちょい足ししたの読みたい」と思ってて、その点で水車館の殺人は超理想の配合だった。こういうのほしかった〜!
導入が「世間から離れた奇妙な館に住まう仮面の主人と美しい幼妻」から始まったらそれは謎が解けるにつれてその理屈が現実的であればあるほど幻想は剥がれて興醒めする、っていう「幽霊の正体見たり〜」的な非常に身勝手な読者心理なんだけど「水車館の殺人」はその辺をエピローグで全部盛り返してきた。
すごかったです。
あと普段推理小説は推理せずに読むけど今回は頑張ろうと思って考えながら読んだら犯人当たりました!やった〜!
※ネタバレ
スケキヨを出しておいて中身が入れ替わってないわけが無い。
十角館では名前に騙されたので、今回は藤沼紀一がモノローグではっきり名乗らない限りは騙されないぞ!!!って気合い入れました。
エピローグの話もうちょい詳しくすると、島田潔が「見たけどちょっとね…」みたいな言及をした時点で幻影群像は読者には見せてくれないのかな?って思ったんですよね。
ここまでハードル上げた幻影群像だから読者の想像に任せるのもありかな〜とか思って。
その幻影群像を最後の最後に、それも追い詰められた犯人の目線で読者に見せてきたのが上手かった。これが例えば島田の目線で解説されたのならここまでにはならなかった。盛り上げ方すごい。
…過去の犯罪から逃げて財産と女を手に入れるために殺人を繰り返した正木の最後の執着が「由梨絵と一緒に自殺する(絶対そうすると思った)」ではなく、「幻影群像を見たい」だったことだけでも狂気的で盛り上がっちゃうのに、この館のキーパーソン・《幻視者》藤沼一成を最大最高のタイミングでぶちかましてきたからテンションが天井突き抜けた。
しかも藤沼一成は故人、そして幻影群像は絵なのにその尋常でないパワー・他者を飲み込む圧倒的な迫力をありありと体感させてくる演出と文章すごい。ちょっと震えました。
このラストが作品全体を一段階上にしたと思う。完璧。
予言についてはanotherのメイが人形の眼を通して死の色を見るように藤沼一成にもなにか事情があったのかな〜とか気になるけど、でも今回はそれが説明されないからこそ幻想的でいいんだろうね。ちょっとくらい不思議なことは残った方が良いと学びました。
今回の犯人には特に同情してないです。
可哀想だったのは由梨絵の方かな…ちゃんと学校教育受けさせてあげて。
あと三田村との不倫を許さんのならちゃんと由梨絵の面倒見てやらんかい。由梨絵の面倒をちゃんと見てあげなかったのが敗因。
由梨絵は水車館から外に出してくれるなら誰でもいい、ってとこが本心なんじゃないかな。でも三田村も外に出してくれる男じゃないんだよな〜由梨絵………
あと今回の隠し通路演出は本気でビビったんですけど島田潔は読者をビビらすな!他人の家の抜け穴勝手に通らないでよ子供じゃないんだから!!
島田潔ほんと…面白い男ですよね。
興味本位で首突っ込んで嫌な顔されたりするのになぜか後半には周りから受け入れられて可愛がられてる。不思議。
私はフィクションに対しても心が狭い(違う小説の毒舌探偵にムカついて読むのやめた)んですけど島田潔には好感持ってる。
難しい言葉使わないし、自分もわからない時は素直にわからないって言うし、死体見たらちゃんと「うわっ」て驚くし。可愛げがある。
あと水車館では停電を復旧させたり迷路館では車のパンクで困ってる人を助けたり推理以外でもお役立ちしてる。いい青年じゃないか。
館シリーズ2作目。
山奥にある水車館を舞台に、過去と現在との技術を行き来しながら一つの真相に近づいていきます。
有栖川有栖先生による解説は文庫版のみの掲載で、残念ながら電子書籍には載っていないようです。
Posted by ブクログ
「館シリーズ」第2弾。新装改訂版。
中村青司が設計した風変わりな館で起こる奇怪な事件。十角館で心地よく騙され、今作にも期待が高まる。
時代が古いこともあって、リアルレトロな雰囲気にワクワク。水車、嵐によるクローズドサークル、仮面をつけた車椅子の館の主人、幻想画家の門外不出の遺作、消えた男…となかなかの仕掛け。
一年前の事件を辿るように起こる同様の事件。そこに登場する招かざる客・島田潔。
読み進めていく上で、喉に刺さった小骨のように残る違和感があとで大きなヒントとなり、事件の絵図が見えてくる。
今回はほぼ事件の真相が推理できたけど、それでも十分面白かった。
先が気になっての一気読み。やっぱり本格推理小説はいいな〜。
今ならDNA鑑定とか科学捜査主流だから、この時代のミステリのおおらかさが逆にいいかも。
次は人形館行ってみよう!
Posted by ブクログ
【一言感想】
自分で造り上げてしまった幻影を恐れて逃げると、自分の世界を造り上げて閉じこもってしまう
【感想】
車椅子に乗り仮面をつけた当主と孤独な美少女の妻が住む、3連水車のついた館で、一年前に起きた事故、事件を現在に絡めながら解いていく本格的な推理小説
"十角館の殺人"で斜め上の不意打ちトリックを喰らって、本作もそうかと思いきや、かなりの本格的なミステリーで所々の伏線も丁寧に過不足なく描かれているので、種明かしの場面はとてもスッキリすると思う
過去に起こしてしまった出来事が幻影となって、自分の中に現れ続けてしまうことから逃げるために、自分のしたことに対して"見て見ぬふり"をすることで忘却に努めるということは、誰でも行うことではあると思いますが、ただ臭い物に蓋をする行為は、贖罪や自分なりに清算ができなければフトした瞬間思い出して、自分を苦しめる要因になることや、露見することを恐れるがあまりに行動自体が稚拙になってしまうことに繋がるのだと、読んでいて勝手に思ったりしました
Posted by ブクログ
ものすごく良く練られた本格ミステリ。
入れ替わりだろうなとは思っていたけど、犯罪の手順は最後までさっぱり解き明かせなかった。
ミステリを読み慣れた読者なら、各キャラクター像から、まあこことここが入れ替わっているだろうなと予想を立てるところまでは行くだろう。テンプレートすぎる。
なのに、あともう少しだった真相にさっぱり辿り着けないのはちゃんとやられた感があっていいな。
特に、古川の消失トリックは、言われてみればなるほどと思う単純なタネなのに、全然辿り着けなかったのが悔しい。
序盤で入れ替わりだと踏んだせいで、焼却炉の死体が藤沼紀一だと思い込んでしまったところもある。
自分から進んでメタ推理の罠にハマってしまった。
わかってから読むと一人称と三人称の使い分けに始まり各所にヒントが散りばめられていて本当によく出来てる。すごく練られた本格ミステリ。よかった。
残念だったのは、館の仕掛けがトリックに全然関わらなかったこと、十角館のエラリイみたいな際立って目立つキャラクターがいなかったこと、そして最後までもったいぶって隠した絵が、予言の絵っていうのはちょっとチープでがっかりした。なーんだ。
クライマックスで満を持して見に行った絵なんだから、最後にどんと新事実とか出してほしかったよね。
例えば、実は由里絵が正木の娘だったみたいな展開とかどうだろ。
隠されていた絵には若き日の正木と、正木の恋人と、その間に生まれた赤ん坊が描かれていて察するとかいやー、予言よりチープかな。
十角館が最後の最後でなんだってー!ってなるのが楽しかったから、そういうのがほしかったよね。
でも面白かった!
Posted by ブクログ
久しぶりに読みましたが全く覚えていませんでした。
1作目の十角館と比べると派手さはないですが
もう一度読み返したくなるような仕掛けは健在です。
ラスト
Posted by ブクログ
十角館とはまた違ったテイストのミステリー。
伏線を気にしながら読み進め、途中で「どうせ由里絵が犯人だろう」と思ったけど、まさか紀一と正木が入れ替わっているとは思い至らず。
後半三田村医師が殺されたあたりで少し気持ちがだれてしまったけど、最後の謎解きパートでは一気に惹き込まれてすごいスピードで文字を追ってしまった。
声が違うのに執事は気付かないんだ?と思ったけど
そうか、作中で彼は『藤沼紀一に仕えてるというより、この館に仕えている』というようなことが書いてあったなと思い返し、なるほど、藤沼紀一にはそれほど興味がなかったから気付かないんだ…という伏線か!と軽くエウレカ。
とはいえ何年も仕えてる主が入れ替わったなら流石に気付けよ、という気持ちだけは残った。可哀想な紀一。
Posted by ブクログ
館シリーズ2冊目。面白かったです。
前作のようなあっと驚く感じではなかったけど、フェアに張り巡らされた伏線で、推理できそうな出来なさそうな所。
なんとなく犯人はこの人かなぁとか、これとこれをアレしてるんだろうな、というのはわかったものの、全ての推理の道筋を探偵と同じように解き明かすのはなかなか難しい。時計館が傑作だという話を聞いて、そこに辿り着くまでシリーズを順番に読んでいく予定。
Posted by ブクログ
十角館と同様に本格的なミステリで、設定もおとぎ話のようだったが、決して非現実的にはならない描かれ方をしていて、すんなりと読めた。トリックに関しては、主人の入れ替わりに執事が気づかないと言う点に少し無理があるような気もするが、声を聞くことができない、本という媒体でこそ生きるトリックだった。この先のシリーズも読み進めていきたい。
Posted by ブクログ
十角館は最後の一行で〜という件の前情報ありきで読んだせいか割と早い段階でトリックにたどり着いてしまったこともあり、個人的にはこっちの方が意表を突かれて面白かった。あと単純に幽囚の若妻という属性が大好きなので……
Posted by ブクログ
今作はどんなからくりかなとわくわくしながら読み始めた
描写はかなり細かいため実際に読みながら推理もできるんだろうなと感じ始めている
結末はちゃんと納得できるものになっているためもう少し日を置いて改めて読み返したいと思う
Posted by ブクログ
感想:なるほどねーー?!?!
最初は、
40過ぎた紀一が10代の由里絵を妻にした上、館に軟禁して生活している描写からスタートするもんだから拒絶反応が凄いんだけど、「まぁでもどんな事情があるか分からないからな…」となんとか我慢して読んでたところに「彼の、恐らくは唯一の最高の傑作がこの娘、由里絵だったのだ。」とか気色悪いこと言い始めるからもう辟易。なんで昔の作品っていちいちこんな気持ち悪いの?勘弁してくれ〜。
嫉妬はしゃーなしにしても、「この顔が、あるいはこの両足が、せめて元通りだったなら…」って本気で言ってる…?そういう問題じゃなくない?グルーミングって知ってます?
10年間閉じ込めてきた、ということは当時は9歳?時を経て、とはいえ「白いネグリジェに身を包んだ彼の幼妻が立っていた」みたい描写すらもうしんどくなるんだけど…?
子供は子供として扱ってくれよ〜頼むから〜。
「いびつな時間と空間に閉じごられてきた、それゆえどこまでも可憐で美しい、それでいてあまりに愚かな彼女……。」とか本当に殺意わくから!!
とか思ってたのに!!!
そういうことだったのねーー!!!!
はーー?!なるほどねー?!?!
真相が分ってみるとなるほどねー?!となる部分もあって、面白かった〜。あれにもこれにもちゃんと意味があったのかー的な。
十角館みたいな「は?????????」みたいな大どんでん返し&爆撃派のような衝撃ではないものの(いや今回もちゃんとびっくりではあるんだけど十角館がすごすぎたから)とにかくサクサク読めておもしろかった。
読み進めていくうちに、正木の死体と断定するに至った薬指が怪しい気がしてきて、さては古川の死体だったんだな…??入れ替わって地下室とか秘密の部屋に隠れてた可能性あるな??これ犯人わかっちゃったかもな〜?(ドヤ)とか思ってたら、あ、藤沼さんと入れ替わってましたか、、、全然気づかんかった、、、となり普通に騙されてたのもおもろかった。敵わんな〜と満足!
由里絵も共犯だったか〜それにしても不憫ではあるなぁ…学校も行けてなかったっぽいし…まぁ理不尽に殺された家政婦ズも可哀想だけども。
そんで正木は紀一を恨む理由はわかるとして、関係ない人殺し過ぎやろー…と。
正木本人の絶望と憎しみは想像を絶するけど、、、なんかはぁやっぱり極端に閉鎖的な空間ってのはあんまり良いものじゃない気がしてしまった、広げればいいってものじゃないかもだけど、うーーーん。考えさせられた。やっぱあんま関係ないかぁ…結論ありきかも。
本編と関係ないけど新装版で読んだから、有栖川有栖の後書き新旧比較もおもろくてよかったな〜。
Posted by ブクログ
読もうと思っていた館シリーズ2作目。
私とちょうど同い年くらいの作品なのに、やっぱり面白い!!
事件の真相が語られる場面からは一気読みだった。次作も楽しみ。
仮面の当主と孤独な美少女
2024年 2冊目
館シリーズ 第2館 水車館の殺人
仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館
事件が起きた 昨年 とそれを紐解いていく 現在 で物語が進んでいきます。
1作目の衝撃の1行のようなどんでん返しはありませんが
最後の伏線回収は本当に美しく幻想的な世界でした。
再読だからこそ良い
むかーし、十角館で衝撃を受けた後に、これを読んで、
仮面の主人だなんて、なんか如何にもだなーっ、これはイマイチだったなって印象だった。
でも、読み直すと、思ったより面白い。
著者の新装版あとがきを読んで、うんうん、その通りだなぁと思った。
ミステリのお作法もちゃんとしてる!
館シリーズの始まり
推理小説ファンなら、大まかなトリックは予想がつくかもしれない。しかし、それでは細かなところで矛盾が生じる。ピッタリ合うピースを見つけるための推理が楽しかった。最後まで期待したような大どんでん返しは無かったが、それでも引き込まれるように読み進めることができた。普通は禁じ手の隠し通路や隠し部屋が、どのように絡んでくるのかもこのシリーズの楽しみかもしれない。
十角館が面白かったので2作目のこちらも購入し、先程読了しました。
クローズドサークルの中で次々と登場人物が殺されていく、次に殺されるのは誰なんだ…?誰が生き残るんだ…?と言う緊張感の中で物語が進む十角館とは違い、今作は主に過去に起きた事件を紐解きながら現在に結びついていくと言う流れのため、1作目と比べると非常に淡々と話が進んで行く印象を受けました。
また、今回は状況的に考えて被害者を「消せる」のはあの人物しか居らず、憶測でしかないが恐らくあの人物も共犯だろうと言う目星は付いていたので犯人が当たった時はニヤリとしたものですが、入れ替えが2回起きていたとまでは考えが至らずなるほどそういうことかー!と思いました笑
思い返せば犯人の癖や主人の異変には鈍感な執事の存在など伏線はやはり散らばっていたとは言え、読者の想像の更に一歩を行くトリック(自分は気付いたけどなと言う方は申し訳ありません笑)に脱帽です。面白かったです。
Posted by ブクログ
2026/19
1年前の事件とこんがらがって、少し理解に苦しんだ
島田さ〜ん!!あ〜!この描写あった!これも!これも!となりました
また誰が犯人か全然わからなかった
迷路館の殺人を先に読もうとしていたけど、水車館も読んでみてよかったなと思った
館シリーズまんまとハマってます!綾辻行人さんの作品面白い
Posted by ブクログ
十角館がおもしろかったので続けて読んでみました。
十角館より読みやすく、早い段階から事件が起きるのでスッと話に入っていけた。
ただ、脇を固める登場人物があまりに怪しくなさすぎて序盤から「死んだとされてるどっちかが主人に成り変わってる…?」と簡単に予想できてしまった。
衝撃度は高くなかったけどもストーリーとしては普通に面白かった。
Posted by ブクログ
犯人・トリック・動機まで、途中でほぼ見えてしまい、自分にとっては“答え合わせ”の読書に近い感覚だった。
“「本格ミステリ度」の高いーつまりは与えられた手がかりから論理的に真相を導き出すことが可能なーものを”
“「やさしすぎる問題」として映るかもしれない”
と解説で作者自身が述べている通り、「本格ミステリ」としてフェアに手がかりが提示されているからこそ、そういう読み方も作者の想定内なのだと思う。
一方で、現代の複雑化したミステリに触れてきた身としては、当時は革新的だったであろう構造もどこか既視感があり、驚きという点ではやや物足りなさは感じた。
とはいえ、論理的に真相へ辿り着ける“本格”のフェアプレーミステリとしての骨格はしっかりしていて、その精度の高さはシリーズの続きも読んでみたいと思わせるには十分だった。
Posted by ブクログ
執事が主人に興味なさすぎるだろ、というツッコミどころや、そもそも仮面をつけている時点で入れ替わりのトリックだろうなと察せてしまうというのはあるが、遺作の秘密とそこに描かれていた光景を見た正木の絶望感の余韻が気持ちいい小説だった。
Posted by ブクログ
「六角館の殺人」の事件の様子が怖かったのでなかなか手を出せずにいたのですが、思ったよりも怖くなく、安心しました。入れ替わりと犯人は予想していましたが、共犯者の存在には驚き。紀一も正木も由里絵も、誰もが苦しい想いをしていて救われない。文章量が多いのに続きが気になり、一気に読みきってしまいました。次巻もおもしろいといいなと、期待しています。
Posted by ブクログ
館シリーズ2冊目。山奥にある水車館で、1年前と現在の2つの時間軸で話が進んでいき、双方で殺人事件が発生する。
半分以上は事件も発生せず暗めの話しが続くのですこし飽きるが、終盤で真実が明らかになってくると面白くなりスラスラ読めた。
ネタバレあり
館シリーズ2作目の作品。森深くに建てられた一件の水車を模した館。過去に起きた事件と現在の時間軸での出来事を交互に描きながら物語は進行します。
ミステリとしては優しめかな、所々の表現で入れ替わりにはすぐに気づける展開でした。由梨絵の藤沼紀一への態度が過去と現在で明らかに変化があることから犯人はほぼ確定的でした。むしろ古川恒仁の消失は確かに単純だけど想像させづらいミスリードを示していました。ついつい館に何かあるのではと疑ってしまいます。十角館の殺人が不意打ちで真相を告げたことに対して、推理としてはこちらが考えやすい内容です。次回にも期待します