あらすじ
仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。1年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか? 密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは……!? 本格ミステリの復権を高らかに謳(うた)った「館」シリーズ第2弾、全面改訂の決定版!(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
あとがきにもあるように優しい問題であった
ただ、直感に任せたところもあり完全に推理できたわけではないが怪しいところに気付けていけて楽しかった
犯人の胆力に驚嘆である
Posted by ブクログ
2024年、『十角館の殺人』が実写ドラマ化され、私はその年の年末年始の休みに一気に視聴したわけだが、原作を読んだのは大学時代だっただろうか。少なくとも10年以上は前になるだろう。なんとなく話の流れは覚えていたものの、新鮮な気持ちで楽しく観ることができた。
そして、2026年2月、その続編となる『時計館の殺人』もドラマが配信されるそうな。これは配信が始まる前に原作を読まねば!と勇んで本屋に赴き、『時計館の殺人』上下巻を買い求めた。さすが映像化されるとあって、その本屋では他の作品も含めた映像化原作本コーナーが設えられており、労せずして目的を達することができた私はホクホク顔で帰路についたのであった。
そして時は流れ、なんとなくXを眺めていた私はとあるポストを見て愕然とすることになる。なんと『十角館の殺人』と『時計館の殺人』の間に3作品ほど挟んでいるというではないか!!!これはまずった。やってしまった。どうしよう……。
ただ一つだけ幸運だったのは、その時点で『時計館の殺人』を読めていなかったということだ。こんな形で積読癖が役に立つ?とは思わなかった。積読の神様はいつでも私たちをお見捨てにはならないのである。
と、この作品とは関係のない話をだらだらだらだらしていてもしょうがないので、本題に入ります。
ミステリーなので多くは語りませんが、まずこれは言わなければならないでしょう。おもしろかったです。
多分前作『十角館の殺人』を読んでいなくても支障はないと思います。シリーズを通して、とある建築家の設計した館で発生する事件を解き明かすっていうことだけわかっていれば大丈夫かと。
正直に言うとこの作品にはそこまで大きな盛り上がりがあったわけではないと個人的には思ってるんですよ。だけど淡々と進んでいくスピード感というか、予め決まったシナリオの通りに物語が展開していく感じに妙に惹き込まれてしまって一気に読んでしまいました。いや、小説なんだからシナリオの通りに進むのは当たり前だろと言われてしまえばそれまでなんですが……。
ある人物の思惑通りの結末に収束していってるっていうんですかね……、この感覚が間違いではなかったということは最後まで読んで証明されたものと思っておりますですはい。
ま、こんな偉そうなことをのたまってはいますが、相変わらず事件の真相にはまったく気づかなかったという間抜けっぷり。これだからミステリー小説はやめられないぜ!!!
Posted by ブクログ
過去の事件の詳細がゆっくりと語られ、終盤真相が急激に明かされていく、抑圧からの開放感が魅力的だった。
全体を通して過去の事件と現在が交互に語られるから、事件が進んでいく十角館とは対照的に過去の事件についての考察を進めていくという印象
登場人物も多く建物の構造も複雑で読むのに時間をかけてしまった。(犯人が明かされても登場人物把握しきれてないからふーんで終わっちゃいそうだと思ってた)
そんなこんなでページをめくっていた中、島田が藤沼紀一を「正木さん」と呼ぶシーンは本当に驚いた
ミステリーって比較的特徴が少ない人物が犯人なことが多いなーと思っていたから、まさか始まりからずっとモノローグで語ってきた男、現代の藤沼紀一
(=正木慎吾)が犯人とはあまりにも予想外だった。
現在はモノローグだけど過去は地の文なの引っかかってはいたけど特に気にも留めなかった。
しかも正木慎吾は死んだものだと信じていたし、嵐の中へ古川さんを連れ戻しに行く正木さんをかっこええと思ってしまった自分ちょろすぎる。
そしてもう一つこの事件を難しくしていたのが、由里絵が共犯者だったという点。現代のメインの登場人物2人が犯人だったなんて、今まで見てきたもの全てに騙されていたかのような感覚
紀一ではなく館に仕えているかのような執事、世話好きの家政婦など、登場人物たちが事件の真相へとパズルのピースみたいにはまっていくのは圧巻
終盤、開かずの書斎から聞こえる物音で藤沼紀一(=正木慎吾)が恐れていた「一年前消えたあの男」は本物の藤沼紀一のことだったのか。
藤沼のモノローグと読者の解釈がまったく違う。たぶんはじめから読み返したらそういう場面が何個もあるんだろうな。
本文に書かれている、「人間とは畢竟、自分たちが所属する社会の”文化”という”制度”に縛られてしか、ものを感じたり考えたりできない存在である」という言葉と重なる気がする。
以下メモ
赤ら顔
色白
車椅子
少女
主な登場人物紹介ありがたい 白いマスク?
若い女性が妻 不思議な関係
警察の弟島田きたー!
ゆりえ アガサみたいな気が強い感じと対照的
P159. 優れた作品を多くの人に公開するのはナンセンス
161 畢竟
制度に拘束されてしか考え、感じられない
P258 不可解な状況を自分の世界観を変えずに解釈
P260 過去の事件のタイムテーブル
P283 暗闇で絨毯で転ぶ島田 珍しく狼狽える
何かある?
P286 外科医の不穏な感じ 12時にゆりえの部屋に
P290 開かずの書斎が空いている!?
狼狽がこちらにも伝わる
現在では人が死ぬわけではないけど 違和感にどんどん追い詰められていく感覚
P302 マサキの罪滅ぼし 外の人を追いかける
この後に死ぬってのか? なんかかっこいい
P308 絵を見つけ襲われる倉本 誰?
色盲で血への恐怖心がない? 事故で殺人への抵抗がの麻痺?そういえば過去にも犯罪してた
幻視者まじか 恐れている未来
ゆりえが切ない
Posted by ブクログ
前作の十角館では作者に見事してやられたが、今作では想像し易いトリックとは言えやり返すことができた。この作者対読者の刺激的な論理の遊びがたまらない。
序盤の仮説から物語の進行に伴い集まるピースによって、少しづつ確信に変わっていくプロセスがとにかく楽しい。
前作、今作と推理小説の面白さを感じさせてくれる良い作品だった。
Posted by ブクログ
犯人と入れ替わりのトリックは分かってとても嬉しかった。しかし、詳細な部分までは分からなかったので悔しい。これがミステリ小説だと思う。次作も早く読みたいな。(次作を買う前に積ん読を解消しないと)
Posted by ブクログ
よくある入れ替わりトリックであるけど、島田さんのセリフまでそうとは気付かなかった。
やはり私は綾辻行人先生の作品が一番肌に合っているのかもしれない。おもしろい。
Posted by ブクログ
細かいところまでは分からなかったものの正木と紀一が入れ替わっているのではという所までは予想できてしまった。
現在と過去が交互に描かれているのが複雑で面白かった
Posted by ブクログ
面白い構成だなあ。
現在と過去を行ったり来たりしてる間にまんまと騙された。真のトリックに気づかせない為の巧みな目眩しがあちこちに仕掛けられている。
派手さは無いが、がっしりとした本格推理小説といった感じで、読み応えがある。
とても良かった。
再読だからこそ良い
むかーし、十角館で衝撃を受けた後に、これを読んで、
仮面の主人だなんて、なんか如何にもだなーっ、これはイマイチだったなって印象だった。
でも、読み直すと、思ったより面白い。
著者の新装版あとがきを読んで、うんうん、その通りだなぁと思った。
ミステリのお作法もちゃんとしてる!
館シリーズの始まり
推理小説ファンなら、大まかなトリックは予想がつくかもしれない。しかし、それでは細かなところで矛盾が生じる。ピッタリ合うピースを見つけるための推理が楽しかった。最後まで期待したような大どんでん返しは無かったが、それでも引き込まれるように読み進めることができた。普通は禁じ手の隠し通路や隠し部屋が、どのように絡んでくるのかもこのシリーズの楽しみかもしれない。
十角館が面白かったので2作目のこちらも購入し、先程読了しました。
クローズドサークルの中で次々と登場人物が殺されていく、次に殺されるのは誰なんだ…?誰が生き残るんだ…?と言う緊張感の中で物語が進む十角館とは違い、今作は主に過去に起きた事件を紐解きながら現在に結びついていくと言う流れのため、1作目と比べると非常に淡々と話が進んで行く印象を受けました。
また、今回は状況的に考えて被害者を「消せる」のはあの人物しか居らず、憶測でしかないが恐らくあの人物も共犯だろうと言う目星は付いていたので犯人が当たった時はニヤリとしたものですが、入れ替えが2回起きていたとまでは考えが至らずなるほどそういうことかー!と思いました笑
思い返せば犯人の癖や主人の異変には鈍感な執事の存在など伏線はやはり散らばっていたとは言え、読者の想像の更に一歩を行くトリック(自分は気付いたけどなと言う方は申し訳ありません笑)に脱帽です。面白かったです。
Posted by ブクログ
過去と現在の物語が交互に進むストーリー。大体同じ登場人物が交互に過去、現在を行き来する為混乱してしまい、なかなか物語が頭に入って来なかったです。
最後の結末も仮面をかけている事でなんとなく展開が読めてしまいました。
トリックに水車がもう少し絡むと良かったかなと思います。
Posted by ブクログ
人が入れ替わったら声、体格、仕草、匂いなど様々な要素から周囲の人が気付きそうなものだが、そもそも舞台設定や登場人物も現実味が薄いし、あまり気にしてはいけないのかな。読み物としては面白かった。
Posted by ブクログ
館シリーズに作品目「水車館の殺人」。
過去と現在を交互に繰り返す構成が新鮮に映った。
本作では水車館のギミック自体はさほど重要ではない点にツッコミを入れたくなりました!隠し部屋などにロマンを感じる人には物足りないかも、
藤沼紀一、由理絵そして正木達主人公の心情からは80年代90年代の純文学的要素を感じられた。
Posted by ブクログ
館シリーズ二作目
少し読んで、「燃やされていたのは正木ではないのかも」と疑いはしたが、それ以外のトリックは見破れなかった。
道中のストーリーと終章は十角館の方が好み
ネタバレあり
館シリーズ2作目の作品。森深くに建てられた一件の水車を模した館。過去に起きた事件と現在の時間軸での出来事を交互に描きながら物語は進行します。
ミステリとしては優しめかな、所々の表現で入れ替わりにはすぐに気づける展開でした。由梨絵の藤沼紀一への態度が過去と現在で明らかに変化があることから犯人はほぼ確定的でした。むしろ古川恒仁の消失は確かに単純だけど想像させづらいミスリードを示していました。ついつい館に何かあるのではと疑ってしまいます。十角館の殺人が不意打ちで真相を告げたことに対して、推理としてはこちらが考えやすい内容です。次回にも期待します