あらすじ
仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。1年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか? 密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは……!? 本格ミステリの復権を高らかに謳(うた)った「館」シリーズ第2弾、全面改訂の決定版!(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
十角館の殺人のことも書かれてあって
面白かったし
全然推理外れててまさかの展開で
楽しかった
部屋の構造と登場人物が書かれてあるの
助かる〜
Posted by ブクログ
岡山の山奥に建つ異形の洋館・水車館を舞台に、幻想画家・藤沼一成の遺した秘蔵絵画と、一年前の不可解な事件の謎を描く館シリーズ第2作。年に一度の披露会をめぐり、1985年と1986年という二つの時間軸が交互に語られ、過去と現在が少しずつ重なり合いながら真相へと導かれていく構成が秀逸だ。
白い仮面をつけた当主、館に閉じこもる若き妻、嵐に閉ざされた空間――幻想的で陰鬱な舞台設定は、横溝正史的な怪奇性も感じさせる。一方で、島田潔の冷静な推理によって物語は確かな論理性を保ち、ロマンと理詰めのバランスが心地よい。
時間構成の工夫、水車や仮面といった象徴的モチーフ、密室や失踪などの本格要素が重なり合い、読み応えと謎解きの快感を高水準で両立している。『十角館』の衝撃を継承しつつ、館シリーズの方向性を確立した一冊として、今なお高い完成度を誇る作品である。
Posted by ブクログ
綾辻行人様を推している者として、お世辞抜きで感想を。
十角館をベースに読むと、少し物足りなさを感じるかもしれません。正直、あそこまでのどんでん返される感じはなかったように思います。
事件も立て続けに起き続けるわけじゃなく、館の主が淡々と語るのもあって、ゆったり進む感じ。
若干読みながらダレてしまった感はあったかと。
ただ、やっぱり綾辻行人というか、ちゃんと最後は綺麗に騙してくるのがさすがだと思った。
ほんと綺麗に騙されましたw
Posted by ブクログ
正木が生きているのは何となく分かったけれど
秘密の部屋で生き延びているのかと思っていた
藤沼も正木もすごく歳の離れた由理絵を
養子としてではなく妻としているのが気持ち悪かった
トリックは面白かった
灰色の世界だからこその惨殺事件
Posted by ブクログ
解説に「やさしすぎる推理小説」と…
私にはまだまだ難しかった。
よく見たら過去、現在パートで一人称が「私」「彼」と変わっている部分もあり、ヒントはたくさんあったんだなぁ、と。
登場人物(特に男性)、かなりのクズ率。
倉本さんは自身の信念に忠実で、かなり格好良かった。
館シリーズ、読み進めないと。
Posted by ブクログ
正木が犯人で入れ替わってるのは当たりがついたけど、まさか藤沼と入れ替わってるとは思わなかった。甘かった…。苔色とか灰色とか、色についてちゃんと伏線あってお見事でした。
事件を起こさずひっそり由里絵と通じ合ってるときが一番幸せだったんじゃないかな。
Posted by ブクログ
綾辻行人さんの『水車館の殺人』読みました!
まさに、これぞ本格ミステリでした!!!
普段、読書メモを取りながら本を読んでいますが、見返すとなんだかセリフっぽくなっていました(笑)なので、そのままセリフっぽく書いてみます。
序盤の私
「仮面の人、あの人とすり替わってる??」
「過去は「紀一」なのに、現在は「私」なのが気になる!」
「また島田潔でてるやん!」
中盤の私
「書斎に続く閉ざされたドアの先に本物を幽閉している?もしくは古川氏を幽閉?」
「声をくぐもらせれているのも、声でバレないようにしている??」
「〇〇と〇〇が元々共犯で、結ばれようとしている、とか?」
「島田が人間の癖について話している!やっぱり仮面の主人すり替わってそう!!!」
「過去9/29午前5時のところから、『紀一』じゃなくて『彼』になってる!絶対犯人はあの人だ!」
インターローグの私
「え?薬指は本物??……自分で切った、てこと?執念えぐい……」
終盤の私
「やっぱり犯人〇〇だ!ひゃっほー!当たったー!」
あとがきの私
「犯人探しに躍起になって、事件の全容把握できてなかった……確かに言われてみればそんな表現だったってところ多い!やっぱ綾辻先生すごい!次の館シリーズも楽しみ!!!」
……
今ふり返ってみても、終始、犯人探しに躍起になっているところが手に取るように分かりますね(笑)
前作、『十角館の殺人』でまんまとヤられてしまったので、今度は騙されないぞ!という気持ちが前のめりに出た結果ですね。反省です。
真相が分かったあとに改めて読んでみると、節々に違和感が散りばめられているんですよね。本格ミステリ。あっぱれです。
次の館に行くのが楽しみ〜!
Posted by ブクログ
現在、過去と繰り返すことで謎が深まったり、理解できるようになったりと、物語の進み方が他の作品と比べてイレギュラーながらも、わかりやすく一気に読めた。
紀一と正木の入れ替わりの真相が、隠された部屋ありきというところが、トリックも何もないなと正直感じてしまった。
一成の予言通りに生きた紀一、予言を知らずに生きた正木、どちらとも結局は一成が幻視した通りになるといったすこしホラー的な要素を入れて終わっている部分が自分的には好みだった。
ただ、水車館というからこそ水車に関わるトリックがあったりがあるとよかったなと思った
Posted by ブクログ
館シリーズの2作目!1作目に引き続き最後まで犯人もトリックも何も分からず、ページをめくる手が止まらなかった、。現在と過去で人が変わってるって全く気づかなかった。最初は仮面って絶対なんかあるじゃんって疑ってたはずなのに、、、。
Posted by ブクログ
相変わらずベルエポックなミステリを書きなさる。
十角館と比べて丁寧で正にエラリー・クイーンみたいな美しい推理小説になった反面、怪しい要素が浮き彫りになって結末を予測してしまった......
それでも面白い。推理するための要素が完璧でした。
Posted by ブクログ
十角館の殺人と違って、今回のは推理しやすいように作られてる。
十角館の殺人みたいな強めの衝撃を求める人向けではないけど、ちゃんとした推理小説読みたい人には向いてるなって思った。
入れ替えくらいはわかったけど、最後の解説にも書いてあるとおり、完璧に推理するのは難しい。
古川さんがどうやって消えたのか解けなかったし、ゆりえが共犯者だったとかも分からなかった。
もうちょっと頑張って考えれば、古川さんがどうやって消えたかわかった気がするのがまた悔しい。
真相知ってから読み直すと、正木慎吾の死を悼むとかの意味が変わってくるのが面白い。
再読だからこそ良い
むかーし、十角館で衝撃を受けた後に、これを読んで、
仮面の主人だなんて、なんか如何にもだなーっ、これはイマイチだったなって印象だった。
でも、読み直すと、思ったより面白い。
著者の新装版あとがきを読んで、うんうん、その通りだなぁと思った。
ミステリのお作法もちゃんとしてる!
館シリーズの始まり
推理小説ファンなら、大まかなトリックは予想がつくかもしれない。しかし、それでは細かなところで矛盾が生じる。ピッタリ合うピースを見つけるための推理が楽しかった。最後まで期待したような大どんでん返しは無かったが、それでも引き込まれるように読み進めることができた。普通は禁じ手の隠し通路や隠し部屋が、どのように絡んでくるのかもこのシリーズの楽しみかもしれない。
十角館が面白かったので2作目のこちらも購入し、先程読了しました。
クローズドサークルの中で次々と登場人物が殺されていく、次に殺されるのは誰なんだ…?誰が生き残るんだ…?と言う緊張感の中で物語が進む十角館とは違い、今作は主に過去に起きた事件を紐解きながら現在に結びついていくと言う流れのため、1作目と比べると非常に淡々と話が進んで行く印象を受けました。
また、今回は状況的に考えて被害者を「消せる」のはあの人物しか居らず、憶測でしかないが恐らくあの人物も共犯だろうと言う目星は付いていたので犯人が当たった時はニヤリとしたものですが、入れ替えが2回起きていたとまでは考えが至らずなるほどそういうことかー!と思いました笑
思い返せば犯人の癖や主人の異変には鈍感な執事の存在など伏線はやはり散らばっていたとは言え、読者の想像の更に一歩を行くトリック(自分は気付いたけどなと言う方は申し訳ありません笑)に脱帽です。面白かったです。
Posted by ブクログ
だいぶ前に読んだのを再読。冒頭の焼却炉のシーンで、「あぁ、確かに読んだことあるな」と「わかりやすい死体入れ替えトリックだ」と思う。わかりやすく指を一本落としていくなんて。でも途中までは正木は屋敷のどこか…それこそ隠し部屋なる所に隠れているのかと思っていた。そうか、屋敷の主人とも入れ替わっていたんだっけ。とばっちりで殺された2人の家政婦さんが不憫。色についての描写、一人称の違い。細かい所に気付ければ入れ替わりにも気づけたか。忘れた頃にまた読みたい。
ネタバレあり
館シリーズ2作目の作品。森深くに建てられた一件の水車を模した館。過去に起きた事件と現在の時間軸での出来事を交互に描きながら物語は進行します。
ミステリとしては優しめかな、所々の表現で入れ替わりにはすぐに気づける展開でした。由梨絵の藤沼紀一への態度が過去と現在で明らかに変化があることから犯人はほぼ確定的でした。むしろ古川恒仁の消失は確かに単純だけど想像させづらいミスリードを示していました。ついつい館に何かあるのではと疑ってしまいます。十角館の殺人が不意打ちで真相を告げたことに対して、推理としてはこちらが考えやすい内容です。次回にも期待します