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破滅まで46時間。
人類絶滅を阻止したければ
殺人の謎を解け。
フィナンシャルタイムズ、サンデータイムズ、ガーディアン、オブザーヴァーなどイギリス高級紙がこぞって絶賛。
「ヤバいくらい独創的」――M・W・クレイヴン(『ストーンサークルの殺人』ほか)
突如発生した霧により、世界は滅亡した。最後に残ったのは「世界の終わりの島」、そこには100名を超える住民と、彼らを率いる3人の科学者が平穏に暮らしていた。沖には霧の侵入を防ぐバリアが布かれ、住民たちはインプラントされた装置により〈エービイ〉と名づけられたAIに管理されていた。
だがある日、平穏は破られた。科学者のひとり、ニエマが殺害されたのだ。しかも住民たちは事件当夜の記憶を抹消されており、ニエマの死が起動したシステムによってバリアが解除されていた。霧が島に到達するまで46時間。バリア再起動の条件は殺人者を見つけること――。
果たして「世界の終わりの島」に隠された秘密とは? そして真犯人は誰なのか?
人格転移タイムループ館ミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』、海洋冒険ホラー歴史ミステリ『名探偵と海の悪魔』に続く鬼才スチュアート・タートンの第3作。特殊設定メガ盛りで読者に挑戦するポストアポカリプス犯人捜しミステリ!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
autumn522akiさんの本棚から
この物語は読者に二つの「謎解き」を課してくる
ひとつはもちろん殺人事件の謎解きだ
犯人は誰か、なぜその人は死なねばならなかったのか、そして殺人はどのように行われたのか
誰が?なぜ?どのようにして?
いわゆるミステリーの謎解き
もうひとつはこの世界を形作っているものの謎解きだ
この世界をこの世界足らしめている法則とななんなのか
長老たちと村人たちとはどんな存在なのか
そして読者に語りかけてくるエービィとは一体何者でどんな目的を持っているのか
つまりSF世界の謎解き
そうなのだこの物語はミステリーの謎解きとSFの謎解きを融合させた面白さを提供してくれる物語なのだ!
ってぜんぜん違うわ!大馬鹿者!( ゚д゚ )クワッ!!
これは「人間」とは何か?を考える物語なのだ!
人の持つ弱さとは何か、人の持つ強さとは何か、奉仕とは、犠牲とは、仲間とは、家族とは、平和とは、そして愛とは
そんなことを、ちょっと気恥ずかしさを隠して、特殊設定という皿の上に乗せて考えてみる
そんな物語だったのだと思うのです
Posted by ブクログ
特殊設定SF ミステリが大好物ゆえに手に取った長編小説。
[あらすじ]
突如発生した霧により、人類はほぼ滅亡した。
滅亡を残り100人くらい(少なっ)で踏みとどまった人類がいる最後の島は、島のまわりを囲うバリアで霧の侵入を防いでいたが、科学者3人のうちの1人が何者かに殺され、その死をきっかけになぜかバリアが消滅!殺人犯を特定し、処刑することでバリアは再起動するらしいが、あと46時間で、霧は島に到達してしまう!
衝撃の真相が中盤で明かされたあとも、殺人の謎は謎のまま最後まで楽しめるミステリ。要するに最後の最後まで霧の危機は去りません。
序盤では不穏だったり違和感だったり不可解なシーンの全てに理由があり、恐ろしい世界の中でもスッキリ晴れ晴れとするあっぱれな物語だった。
最高の小説でした。
唯一、訳の日本語が読みにくいのが気になりました。
Posted by ブクログ
おもしろかったです!いろいろな要素が混然一体となった物語に感じました。なにしろ、作者のタートンさんは3年かけて書き上げられたそうですから。わたしは事件を追うミステリーを主に楽しみました。
だから「あらすじ」は、翻訳者の三角和代(みすみ・かずよ)さんの「訳者あとがき」のはじめの所がよいと思いました。一部抜粋です。
「・・・閉ざされた島を舞台にしたクローズドサークル・ミステリー・・・未来×タイムリミットものだ。探偵に課された使命は―――人類を救いたければ、四十六時間で殺人事件を解決せよ。」(「人類」から「せよ」まで傍点強調)(P419)
SF的特殊設定の小説ですが、テクノロジー世界が滅んだあとの終末なので、古風でなつかしい感じです。だいたい「探偵」のエモリ―さんは、シャーロックホームズファンという設定ですし。
そんなSF的特殊設定は、凝りつつも、サラっと書かれています。そのなかでも「AI」の使い方がおもしろかったです。
この物語の中でAIが担っている役割は、AIなんかなかったころの小説にも、あったんじゃなかろうかと感じました。
こんな風に思わせるところがすごいところですね。
作品紹介には「特殊設定SF犯人捜しミステリー」なんて書いてありますけど、他の視点からみても楽しかったです。
ひとつは「寓話的」なことです。終末世界ですし、教訓・風刺があるようです。
「神話の世界」も伝わってきます。舞台はギリシャの島で、登場人物には「ヘファイストス」という名前の人がいて、いかにもギリシャ神話っぽいかな?
そして「聖書」のアダムとイブも連想してしまいます。
「神と人」をイメージさせる、いかにも欧米人が好きそうな感じです。
わたしは「島の住民を三人の科学者が率いる」ところに興味をもって読んだのですが、この三人はどうなんですかね?
それに比べて、島の住民たちはいいですね。わたしも混ぜてほしいです。こんな老人介護島があったら行きたいです。
デストピア小説っぽいですが、島の住民について知れば知るほど、わたしも含め、ぼんやり日本人を連想してしまいました。なんだか、わたしは「特殊設定?」、とだんだんおもえてきてヘンな感じです。
そうなると「特殊設定」と「普通設定」の境目がぼやけて「霧」がかかったみたいです。未来なのに昔にもどりまた未来にいる、グルグル回っているような不思議さがありました。
Posted by ブクログ
がっつりSFでびっくりした。これはすごい。
触れる人を殺す霧から逃れ、小さな島で暮らす百人余りの村人と、彼らを導く三人の科学者。平和な暮らしの中で、突然起こった殺人事件。四十六時間以内に犯人を見つけて処刑しないと、島は霧に侵されてしまう。
語り手が村人の頭の中にいるAI「エービイ」なのが面白い。殺人が起こった夜の記憶がエービイによって消されているので、最初はとても混乱した。
だが、物語中盤から徐々に色々見えてきて、まずSFの設定のタネが明かされ、一気に引き込まれた。
最後は壮大な映画を見終わった気分。新しい世界に踏み出す彼らに、エールを送りたい。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
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