【感想・ネタバレ】名探偵にさよならをのレビュー

あらすじ

おじいちゃん、まだそばにいてよ。
もっと物語を聞かせて――

累計25万部突破!
『このミス』大賞受賞作
『名探偵のままでいて』
シリーズ完結

レビー小体型認知症を患う祖父の「最後」の名推理!
『赤い館の秘密』『ユダの窓』『暁の死線』など
古典作品が彩る感涙の安楽椅子探偵ミステリー。

(あらすじ)
楓たちが知り合った“小林少年”の夏の記憶――炎に包まれる家の中、車椅子に乗ったおばあさんはどこへ消えてしまったのか。
古アパートの“音”と“鍵”の二重密室や、豪華客船内で起きた『ユダの窓』パターンの密室殺人など、レビー小体型認知症の楓の祖父は快刀乱麻に謎を解き明かしていく。
しかし、祖父の病状は悪化の一途をたどっており、楓との永遠の別れは確実に近付きつつあった……。

【著者について】
小西マサテル
1965年生まれ。香川県高松市出身、東京都在住。明治大学在学中より放送作家として活躍。現在、『ナインティナインのオールナイトニッポン』『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン.TV@J:COM』『明石家さんま オールニッポン お願い!リクエスト』を担当。『南原清隆、いまナンしょん。』(RNC)のアシスタントパーソナリティとして出演中。第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2023年に『名探偵のままでいて』でデビュー。他の著書に『名探偵じゃなくても』(以上、宝島社)など。

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ネタバレ

一作目「〜のままでいて」が、小学校の国語の教科書に載りそうなヒューマンドラマ成分7割だとしたら、三作目の本作はその成分が序盤から4割くらいに抑えられた感じで、ミステリー然と読ませてくれる展開が多く分かりやすかったように思います。前作以来、こんなにみんながみんな不幸が身近で大丈夫?って思って読んでたんだけど、何回かジワッと涙を誘うようなところもあったし、伏線も回収されたしで、脳内でハンターハンターのレオリオに演じてもらってた岩田先生だけなんとなく立場が無いのを気にしなければ、満足ついでにスピンアウト作品も読んでみたいです。

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2026年08月20日

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ネタバレ

シリーズ最終作、ついに読み終えてしまった。
3作品の中で個人的にいちばん好きだった!

恋愛メインで終わるかな、と予想していたから作中にあっさり想いを伝え合うだけに驚きもありつつ、碑文谷さんと楓の素敵な会話で終わるこのラストで良かったと思った。
1作目のタイトル回収に拍手でした。

にしても、3作とも危険人物を家に入れるのだけは変わらなくて怖かった。
この物語は連作短編のように見えて、実は長編だったんだなぁ。

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2026年07月28日

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三部作完結編。期待通りの優しい終わり方だった。最後は泣かせられるかな?と思っていたらその通りでした。

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2026年07月14日

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ネタバレ

読み終わるのがもったいなくて、少しずつしか読めませんでしたが、とうとう読み終えてしまいました。
今度、ドラマ化するシリーズの3作目にして最終巻。

幕間の診療記録がどう関わっているのか、なかなか察せられなくて、第三章の最後でやっと理解しました。
「おじいちゃんの家」の見取り図が断捨離前と断捨離後の2つがあって、見比べて納得。
これって意味があるのかな?というものがミステリーで出てきたら、絶対意味があることを思い出しました。

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2026年07月11日

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 「名探偵にさよならを」は、「名探偵のままでいて」「名探偵じゃなくても」に続くシリーズ作品である。そのため、読む際はぜひ順番通りに読んで欲しい。
このシリーズは、認知症になってしまったおじいちゃんと孫を中心に描かれるミステリー小説である。
 この作品を読むきっかけは、最初の作品「名探偵のままでいて」が、「このミステリーがすごい!」大賞で、大賞を受賞したことにある。
 読み始めると先が気になり止まらなくなって、2日で読み終えてしまった。
 中でも名台詞が出てくる場面は、鳥肌が止まらない。その台詞が私をもっと物語の中に引き込んでいく。
 また、孫がおじいちゃんを心から尊敬し大切に思っている姿に強く共感した。私も主人公と同じくおじいちゃんっ子であるため、その関係性の温かさに心を動かされた。
 ただのミステリーじゃない。そこには、人と人とのつながりや家族愛が描かれている。
 事件の真相を追う面白さだけではなく、家族との時間やつながりの尊さをも感じられる作品である。
この本の最後の文。最後の最後まで鳥肌が止まらない。

堂々たる完結である。

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2026年06月06日

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シリーズ3作目。その3作分の伏線、ラストで全部回収。
「人生で最も美しいのは嬉し涙」のセリフに、胸、打たれる。こんなに深い愛の深く練られたミステリがあるだろうか。

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2026年05月30日

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シリーズ完結編。
レビー小体型認知症の楓の祖父は、快刀乱麻に謎を解き明かして行く。

今回は、楓達が知り合った小林少年の夏の記憶、炎に包まれる家の中、車椅子に乗ったお婆さんはどこへ消えたのか?

古アパートの二重密室や、豪華客船での密室殺人など。
しかし、祖父の症状は悪化の一途を辿っており...

最後のセリフは、
『名探偵のままでいて』
ウルウルです。

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2026年05月30日

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シリーズ最後の話を惜しみながらも、黙々と読み進めていった。読み進めるうちに碑文谷さんが、自分の祖父と重なっていき、その病状に一喜一憂しながら読んでいった。
やっぱり碑文谷さんにとって、ミステリは最高の活力剤なんだろうなぁ…
ある事件をきっかけに症状が一気に悪化した後で奇跡の復活があったのはフィクションだからこそ嬉しかった。図解のトリックにも叙述トリックにも全く気づかず、最後の医師の正体と彼との直接対決では手に汗握り、涙も浮かべながら読み進めていった。今作のようなラストだと、碑文谷のおじいちゃんはずっと心の中に生きていてくれると思えるラストだった。

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2026年08月19日

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「名探偵のままでいて」「名探偵じゃなくても」の完結編。前作は是非読んでから読んでほしい!!

主人公・楓のレビー小体型認知症を患う祖父が、日常に潜むミステリーを幻視を交えて解決する。しかし祖父の病状は悪化し、別れの日は確実に近づいている…というストーリー。

面白かった!
楓と碑文谷さんの掛け合いで事件の真相が解きほぐされていくため、読んでいて楽しいしわかりやすい。それでいて小さなところにも伏線が張り巡らされていて丁寧。碑文谷さんの「今起こってることだけじゃない。これから起こることも、すべてが正解なんだ」という言葉が胸に沁みた。
四季と岩田との三角関係にも決着がついた。おーーーーなるほどねとなった。
やはり心理描写がうまく、読んでてウルっときた。完結なのは寂しいけどすっきりと読めた三部作だった。

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2026年08月16日

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シリーズ完結編。放送中のドラマのテロップから、もう1冊あったことを知り、慌てて読んでみた。

事件の謎解きも面白いのだけど、やっぱり私が一番気になっていたのは、楓と四季と岩田の恋の行方。
これまで少しずつ描かれてきた3人の関係が、ここにきて大きく動いていく。事件よりも恋愛のほうが気になって仕方なかった 笑

そして、タイトルがせつない!
おじいちゃんとの時間もこれで最後なのかと思うと、読み終えるのが寂しかった。

シリーズを通して、ミステリーはもちろん、それより家族や人と人とのつながりを楽しんだ作品だったなと思う。
恋愛の行方は想定内だったけど、謎解きではかなり意表をつかれた。衝撃的!
恋愛的にはもう少し何かほしかったけど良い完結編でした。

あとはドラマを楽しもう♪

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2026年08月15日

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シリーズ完結作。
前作から、かなり間が空いてしまって、これまでの内容をあまり覚えてないけど、碑文谷さんこと、楓のおじいちゃんの病気は悪化の一途を辿っていた。
それでも楓の同僚の岩田や、岩田の後輩で劇団主催の四季など個性的な面々の存在は現在で、その時まで、この人たちはこのままなんだろうなぁ、と思った。
一作目には怪人二十面相に出てくる小林少年を思わせる青年?が今作のメンバーに加わり、碑文谷の家の片付けも賑やかに進められる。
今作は連作短編に見せかけて、裏で全て繋がっているというミステリの手段を取っている。
古典ミステリを挟んだりしながら、謎を解いていくのは、このシリーズあるあるだけど、ラストはちょっとやり過ぎ感が否めない。
トリックに無理がありすぎて…
せめて、さよならの場面を描かなかったのが、作者の矜持だったのかなぁ。

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2026年08月14日

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ネタバレ

前巻で楓さんが相手を1人に絞った匂わせがあったけど、本作の終盤で「愛してます」と告げた相手なの?
えーっ、捻りがないしかわいそすぎる。いや、何か続きがあるでしょ?
というサイドストーリーは置いておきつつ、作が進むにつれミステリーっぽくなってきている気がする。
章タイトル的には本作で終わりそうだけど、サイドストーリー的にも続きがあるに違いない!

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2026年08月10日

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ネタバレ

完結編。小林少年。北海道。火事。消えた祖母。
古アパート。ひばりさん。ドア。確率の殺人。
豪華客船。フェイク。アンフォラ。スマホ型スタンガン。クリスマスイブ。メリークリスマス。愛しています。ガス。ユダの窓。煙草。ゴロワーズ。販売終了。脚本。名探偵のままでいて。

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2026年08月04日

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ネタバレ

『名探偵にさよならを』は、シリーズ完結編にふさわしい一冊だった。

楓と、レビー小体型認知症を患う祖父が織りなす物語は、本作でも変わらず温かく、切ない。三作目ともなると、このシリーズならではの設定もすっかり自然に受け入れられ、物語の世界へすぐに入り込むことができた。

もちろん、ミステリーとしても非常に読み応えがある。これまでの二作とは少し構成を変え、倒叙ミステリを思わせる語り口が差し込まれることで、「この先どうなるのだろう」という期待感が最後まで途切れない。さらに、一見独立しているように見えた各章が終盤で鮮やかに結びつき、一つの物語として完成していく展開は見事!

シリーズを通して積み重ねてきた登場人物たちとの時間があるからこそ、読み終えたあとには大きな満足感と、それ以上の寂しさが残る。「まだ終わらないでほしい」と思わず願ってしまうほど、この世界や登場人物たちに愛着を抱いていたことに気づかされた。シリーズの締めくくりとして大満足!映像化もはやくみたい!

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2026年08月03日

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人気シリーズの最終作。
もうおじいちゃんと楓が紡ぐ物語を読めないと思うと寂しさもある。
フィクションの世界ではあるけれども、彼らがこの先も、できるだけ長く共にいられるよう願わずにはいられない。

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2026年07月28日

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今までで一番好きだったかな?
多分私の好みとして、安楽探偵ものが好きではないのだと思う( ˊᵕˋ ;)おそらく、現場に行って、検証したいんだと思う(笑)
なので、謎とか、謎解きとかを読みたいとゆうより、登場人物達の関係がどうなったのかと、おじいちゃんとの終わりはどうするのかが気になって読んだ、と言える。そう考えるととっても満足しました。特に最後は泣いたよね…

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2026年07月19日

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ネタバレ

名探偵シリーズ完結巻!

名探偵シリーズは日常の謎を追うことが今までのケースでしたが、今回は殺人が何件も!?そして、冒頭から登場する怪しげな医者。まさかまさかの彼だったとは。

スマホ型のスタンガンなんてあるんですね。現実でもあるのなら本当に危険すぎるのでなくなってほしいです。というか、おじいちゃんにスタンガンなんてダメ、ゼッタイ!!!お家での格闘シーンは、ちょっとおじいちゃん強すぎてびっくりしましたが(笑)

「名探偵」という名前から、どうしてもそちらに意識が行きがちですが、このシリーズは、「レビー小体型認知症」という医療の側面も大いに関係があります。途中でおじいちゃんが犯人にやられてしまって病状がひどくなってしまうところは思わず涙が出てきました。少し環境が変わってしまうだけでも、状態が悪化してしまうので、本当にさよならしてしまったらどうしようかと思っていましたが、楓の想いも通じてなんとか頑張ってくれました。

最後の最後で、ゴロワーズも幻視の一部だったというのは全然予想できていませんでした。この描写はドラマ化ではどう表現するんだろうと、今から楽しみです!

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2026年07月15日

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ネタバレ

碑文谷の断捨離から始まり、岩田のアパートの嫌われ者殺人事件、豪華客船のオーナー殺人事件、そして小林少年の夏の日の火事事件を解決していく。今回は結構重い事件多いし、ミステリーっぽい。相変わらず無理な描写が多い気がするけれど…。中学生に見える成人の医者とは…?とかおじいさんより頭のいい人はたくさんいるぞ…?とかは思うけど、夏の事件が最後に繋がるのは意外で良かった。

そしてついに明かされた、楓の想い人。絶対岩田先生の方がいいのになぁ。前巻で命かけてくれた人には叶わないかぁ。タイトル的におじいちゃん死ぬかと思ったけど死ななかった。

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2026年07月12日

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ネタバレ

3作読み続けて最後ということでじっくり読み進めた。楓の恋愛がどうなっていくのかというのも凄く楽しみだったけれど、そっちなのかーとなった。私はてっきり岩田先生を選ぶかと。真犯人も意外な人物で、最後まで想像もできなかった。てっきりおじいちゃんが亡くなって終わりかと思ったが、いい結末で良かった。

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2026年07月09日

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ネタバレ

ドラマ化すると知って慌てて3作目を読み、これにて認知症おじいちゃん探偵の物語が完結してしまったことを寂しく思った。ライトなミステリながら毎回スリリングな展開も用意されていて、今回は絶体絶命のピンチから三角絞めで反撃したおじいちゃんに感服! 容態が悪化していよいよ最期かと思われたが、、復活してくれて良かった…
小林少年がモリアーティばりの犯罪コンサルタントに闇落ちしてたという設定も面白く、スマホ型スタンガンやら天然ガスやら はては手榴弾まで用意してたのはさすがにやりすぎと思ったが、それら全部お見通しでやり込めるおじいちゃん、さすがです。(しかも、実は生きていた小林のおばあちゃんまで用意してて 笑)

楓先生は四季くんを選んだか…岩田先生の真っ直ぐで分かりやすい優しさも捨てがたいと思うけど、やはりミステリ素人には分が悪かったかな。でも、あくまで恋愛要素は控えめで、祖父と孫の絆の強さに胸を打たれるシーンがいくつもあった。ミルンの献辞へのオマージュも良かったし、楓の一言で1作目のタイトル回収したのが何とも気持ちの良いラストでした。

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2026年07月02日

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ネタバレ

3.9
認知症探偵最終巻
楓が一歩踏み出せて、四季にちゃんと想いを伝えられてよかった
おじぃちゃん、瀕死になってからの生命力すご!
そして小林、お前は何しとんねん
ひばりさんの殺し方、確かに何回か繰り返されて殺意に気づいたらぞっとしそう…
おじいちゃん長生きしてね!

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2026年07月02日

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 「認知症」の1つであるレビー小体型認知症を患い要介護となった老人が、ベッドの上で数々の事件の謎を解き明かす、「安楽椅子探偵」ミステリー。シリーズ3作目。
          ◇
 家は住む人に似てくるのかもしれない。

 古い家屋の中にときおり吹き込んでくる風の、盛夏とは思えないほどの爽やかさに祖父を感じて、楓はふとそう思った。

 ここは目黒区の碑文谷にある祖父宅。今日は祖父の断捨離を手伝うため、楓は朝から来ていた。
 ダンディで博識を誇った祖父もレビー小体型認知症が進行しつつあり、正気に戻る時間が次第に短くなっている。別れの時がそう遠くないことは明らかだが、ここのところは比較的調子がよいため、家の片付けをすることにしたのだった。

 楓が雑巾を絞っていると、「いらっしゃいますかぁ、楓先生」と、玄関先から大きな声がする。
「ご遠慮なくどうぞ、お世話様でぇす」
 楓も大声で返事すると、すぐダンダンという廊下を歩く足音が聞こえ、楓の同僚の岩田が顔を見せた。タンクトップ姿で、頭には鉢巻き、手には軍手をしている。すでに臨戦態勢だ。

 読書家で趣味人の祖父が所有する蔵書は数多く、片付けは楓1人の手に余るため、今日は助っ人を呼んである。その先陣を切って姿を見せたのが岩田だった。 ( 第1章「捨てられない物と捨てられた者」) ※全5章と、プロローグ及びインタールードとしての「診療記録」2編からなる。

      * * * * *

 タイトルからして最終巻を予感させる。一抹の寂しさを感じるものの、そろそろ完結して欲しくはあったので、心の平安を求めて読み始めました。

 いちばん気がかりなのは碑文谷先生の病状です。
 先生はもともと理性の強い人なので、幻視に見舞われる時間が1日の多くを占めるようになっても、覚めれば知的でユーモアやウィットに富んだステキな姿を見せてくれます。
 それでも病状は確実に進行し、先生の心身はもはや衰えを隠せない。別れの時はすぐそこまで来ているのです。

 次に気になるのが、楓を巡って四季と岩田で形成される「恋のトライアングル」の行方です。 ( これについては、個人的には引っ張りすぎのように思えていささかげんなりしていたので、さっさとカタをつけて欲しいというのが本音です )


 さて本作ですが、碑文谷先生が安らかに退場するための舞台設定になるのかなという私の予想は見事に外れました。
 2作目で九鬼という最大の敵との因縁に終止符を打てたので、あとは楓の持ち込む事件の謎を碑文谷先生が解きながら、ゆっくりラストを迎えるものと思っていたのです。

 けれど小西さんは、碑文谷先生の最後を飾る相手として、九鬼に代わる強敵を登場させてきました。うーん、なかなかすんなり終わらない。

 どんな敵なのかは、プロローグ及びインタールードとしての「診療記録」2編で精神科医であることが提示されているので、かなり厄介な相手らしいとわかります。
 患者を操り碑文谷先生を亡き者にしようと謀略をめぐらすという、九鬼以上のサイコパス。

 サイコパスドクターは、いつ、どのような手段で碑文谷先生に接触してくるのか。プロローグから漂う不穏な空気。
 覚醒する時間が短くなるなか、それでも状況を正確に把握し、できる手を打とうとする碑文谷先生。
 物語の進行とともに高まる緊張感。シリーズ最大の危機が迫る!

ということで、シリーズのラストを飾るにふさわしい演出でした。小西さんの次回作にも期待しています。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

『名探偵のままでいて』、『名探偵じゃなくても』に続く、シリーズ最終作。
2026年夏、実写ドラマ化もされている。ドラマのクレジットで最終巻が出ているのを知り、読んでみた。

主人公・楓は小学校教師。
たった一人の肉親である祖父は、かつては小学校校長を務め、ミステリマニアで聡明な人物だった。だが現在はレビー小体型認知症を患い、パーキンソン症状が出たり、幻視を見たりする。進行性の疾患であり、楓は不安を抱えつつ、大好きな祖父を見守っている。
そんな祖父だが、楓が身の回りの謎の話を持ち込むと、ミステリ好きの血が騒ぎ、生き生きとする。煙草を1本くゆらせ、煙をスクリーンにして、謎の真相=「物語」を描き出してみせるのだ。それは病気になる以前の祖父の聡明さを彷彿させる光景だ。
とはいえ、楓も祖父の病気が進行性であること、いつまでも元気ではいてくれないであろうことを知っている。いつかはお別れを告げる日が来るのだ。

楓、楓の同僚の岩田先生、岩田の高校時代の後輩で売れない劇団の役者である四季の3人は、よいトリオで、時にはともに謎解きをし、時には祖父の元を訪ね、楽しい時を過ごしている。だが岩田も四季も内心、楓に心を寄せていて、いつかはこの均衡が崩れる時がくることを3人とも予感している。
楓はどちらを選ぶのか。

最終作である本作には、不穏な序章がある。「医師」を名乗る人物がカウンセリングをしている模様だが、そのやりとりは、どうも「患者」の心を却って波立たせているようである。
続く本編の第1章では、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズに現われる小林少年に似た少年が現れる。彼は子どものころ体験した謎を話し、祖父がそれを解いてみせる。
第2章・第3章は不可解な殺人事件の話。祖父の推理もあって、真犯人は突き止められるのだが、どうやらさらに裏があるようで。
第4章では祖父の身に危険が及ぶ。果たしてその背景は。

本作でも古典ミステリがふんだんに登場し、オマージュが込められる。
いずれも著者の敬意が感じられ、それが読後感の良さにつながっている。
本作中の謎のプロットは、一通りつじつまは合うし、意表を突く形にはなっているが、斬新である・傑出しているとはいいにくい。無理があると感じる設定もある。また、祖父の推理中心に話が進み(それ自体は安楽椅子探偵ものなので当然なのだろうが)、手掛かりが本当にフェアに提示されているのか、疑問が残る。総じて、事件解決のカタルシスは大きくはない。
とはいえ、全体に品のよさを感じるのは、著者が数々の古典作品を本当に愛読してきたことが伝わるからではないかと思う。

本シリーズの特徴は、認知症の一種であるレビー小体型認知症患者が見る「幻視」を、推理の軸に据えた点。そこにどれだけリアリティが出せたかというと、やはり「お話」の域を出ていない印象である。著者の親族が実際に罹患しているそうで、レビー小体型認知症とはどんなものか、多少なりとも世に知らしめたのであれば、「よし」というところだろうか。
もう1つの持ち味としては、シリーズを通じた、孫娘と祖父の間の温かい愛情の描写。これも作品の品のよさにつながっているように思う。

最終巻は、タイトルからして、祖父の身が案じられるものなのだが、実際の結末はどうだろうか。
どこか優しい温かみのある幕引きとなったのは、本シリーズにはふさわしいものだったように思う。


*ドラマも割と楽しく見ているのですが、祖父が推理する際、煙草を吸うのではなく、お香を焚く設定になっていてちょっとびっくりしました。テレビドラマで煙草を扱うのはなかなかセンシティブなのですかね。病気の老人だしなぁ。
ドラマは次回(9/4)が最終回。シリーズの中のエピソードを組み合わせている回があったり、設定が若干変わっていたり、原作との相違はありつつ、概ね、原作の持ち味をうまくドラマ化している印象でした。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

現在(2026年夏)に吉川愛と奥田瑛二主演のテレ朝系で放映中の連ドラの原作3部作の完結編。う~ん、最後は話が凄く大掛かりになって現実離れが激しかった。

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり四季くんかー。残念ながら、いるか?その結論と思ってしまった。
連作短編に見立てた長編というメタな発言あるものの、早い段階でそれはわかってしまうので驚愕はなし。一作目が一番良かった。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

2026 08/01
楓の周りには良い人たちがいて良かった。みんながいるから、悲しいけれどいつかは来るおじいちゃんとのお別れにも、きっとちゃんと向き合えると思う。その時が来るのはもっとずっと先であってほしいけど。症状が少しずつ進行している描写は読んでいて辛い。今回一番辛かったのは、ゴロワーズの真相。えっ?そうなの、、?!って愕然としてしまった。
おじいちゃんにはいつまでも謎を解いていてほしいな。
『名探偵のままでいて』が最後きれいに纏まったのは良かった。
第一巻での『名探偵のままでいて』は楓の切実な願いが込められていたように感じたけれど、今回の『名探偵のままでいて』は、楓の前向きな明るい気持ちが込められているように感じた。

黒幕の動機や歪んでしまった性格や思考には納得しかねるところもあるし、何だか無理矢理ハッピーエンドにもっていった感じが否めない。正直やり過ぎの出来過ぎ感がすごい。でもそれも、できるだけ全ての人を救いたいって思うおじいちゃんの気持ちを表現したかったからかもしれない。
犯人も救いたいおじいちゃんは、やっぱり優しくて生徒全員をちゃんと見てるステキな「窓拭き先生」なんですね。

楓の恋愛の行方は思った通りだった。
あ〜あ、やっぱりなぁ。
私が応援してた人とは違ったけど、二人には幸せになってほしい。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

エンディングは少しまとまり良すぎてつまらなかったけれど、そこまでのミステリーは楽しめました。やはり1冊目が印象に残ります。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

今作もしっかり安楽椅子探偵を堪能しましたァ〜!
いやぁ、想像力と推理力の複合技が相変わらず凄い。

実は、個人的にはこのシリーズ、出てくる方々の人情味溢れる個別ストーリーが好きだったりする!
今作もちゃんとほっこりする楓とおじいちゃんのお話から、家族を思ったり、亡き人を思ったりする心暖かいお話がミステリーを読んでるのにしっかり感じられる作風に心を温めて貰いました!

ついにあの方とあの方もね、ちゃんと納まったので嬉しかったですね!
おじいちゃんっ子、おばあちゃんっ子だった僕には懐かしさを感じる所もこの作品の好きなところですね!

色々な方にハートフル×ミステリー×安楽椅子を楽しんで頂きたい。

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2026年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ最終巻。
岩田がバス停で出会った小林少年が抱える、祖父を亡くした火事の現場で車椅子の祖母が姿を消した謎。岩田が自宅アパートで遭遇した密室殺人。祖父と乗った豪華客船の日帰りツアーで起きた殺人事件。その影には何者かがいるようで…。

悪化するおじいちゃんの容体。三角関係の行く末。諸々展開する最終巻。今回急におじいちゃんが変な人に絡まれててちょっと無理矢理感あるような気がしないでもない。
にしても岩田先生は事件拾ってくるなぁ。お菓子作りも上手いし優良物件だと思うけど、良い人どまりで終わるタイプなのかな…。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

やはり今回も話の展開がご都合主義、強引な感じに思える部分があり…。
診療記録ⅠとⅡから最後のこの展開は読めないよね~。

古典ミステリーの名前が随所に出てきて、ミステリー好きにはたまらんだろうな。
で、四季くんと岩田先生。楓はそっちなのね?と。私は逆だな~。

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2026年06月13日

匿名

ネタバレ 購入済み

前2冊でも思ったけど、この作者はミステリの様式美みたいなものにこだわりすぎて拭いきれない違和感を感じさせるシーンが結構ある。
まぁ、でも全体を通してみたら面白かったと思う。

#切ない #ドキドキハラハラ

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2026年03月14日

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