【感想・ネタバレ】これは経費で落ちません!5 ~落としてください森若さん~のレビュー

あらすじ

真夕が経理部に移動してきて一カ月半。異動直後にミスをしてからは、数字が怖くて仕方がない。そんな真夕のストレス発散を兼ねた趣味は、ヴィジュアル系バンドの追っかけだ。イチオシはCAROLINEのボーカル「アレッサンドロ」。追っかけ仲間からアレッサンドロも参加すると噂の複数バンドの合同打ち上げに誘われ? 森若さんをとりまく天天社員の人生模様。 【目次】第一話 佐々木真夕 初恋アレッサンドロ/第二話 山崎柊一 カラークリスタル/第三話 平松由香利 ゾンビと嘘と魔法の笛/第四話 中島希梨香 それでもあたしは男っぽい女/第五話 田倉勇太郎 三十八歳の地図/エピローグ ~いつもの森若さん~/あとがき

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最近人気のお仕事系小説。知らなかった職業の裏側を知ることが出来たり、働く主人公に社会人として共感したり。本作もそんな系譜に連なる作品です。
優秀な経理部員・森若沙名子が、経理部を訪れる社員や彼らが提出する領収書などを通して、社内の問題や社員同士のトラブルを「イーブン」にしていくという物語。この森若さんの仕事っぷり、全ての会社員が羨むほどきっちり完璧で、読んでいるだけで気持ちいい……。ドジな主人公が失敗しながら成長していくストーリーを読むと主人公のミスにイライラして耐えられない派のみなさん、森若さんは信頼できる主人公です。あくまで「イーブン」にしたいというのが森若さんの美学なので、正義感を振り回すことがないというところも、控えめに言ってかなり推せます。

出てくるキャラクターたちも、経費でぎりぎりグレーな私物を購入する広報課長、私費を使ってでも会社に貢献して正社員になりたい契約社員、レジミスを謝らないアルバイトなどなど、「うわーあるある!」というリアルさ。友達の会社のトラブルを聞いているかのように「え、ありえない!」「この人怪しすぎ〜」と、思わず心のなかで相槌を打ちまくってしまいます。そして、読み終わった頃にはもう、森若さんが同僚かのような気持ちに。

そんな信頼の森若さんですが、恋愛の方は不器用でこじらせ気味。営業部のムードメーカー、山田太陽から想いを寄せられているのですが、この2人のラブ、なかなか進まない……。しかし、仕事は早くて迷いのない森若さんが、一つ年下の太陽からの好意に戸惑い、自問自答しながら亀の如き歩みでゆっくりと距離を縮めていくモダモダ感も風流というもの。
お仕事エピソードをスカッと読ませて、恋愛エピソードでムズキュンさせてくれる、1冊で2度美味しい作品です!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今回はサイドストーリー集。本編で森若さん視点で見ていた出来事が、それぞれの登場キャラクター視点で描かれていた。同じ話でもスポットライトを当てる人物が違うだけで、こんなに印象が変わるのかと驚いた。やっぱり本編が好きだけど、こういうのも時には面白いと思う。今回でキャラクター同士の繋がりも新たに知れたし、天天コーポレーションの人達、みんな個性があって好きだなぁ。

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2025年09月08日

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今回は森若さんの周りの人たちのお話だった。アレッサンドロの「落ちるってことは飛ぶってことなんだぜベイベー」がめちゃくちゃ良い。最初はダサくておもしろ〜とか思ってたけど、よく考えたらポジティブだしこの精神で頑張る真夕ちゃんもすごいと思った。

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2025年01月10日

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**タイトル:** これは経費で落ちません! 5 ~落としてください森若さん~
**著者:** 青木祐子
**イラスト:** uki

**内容説明**
真夕が経理部に異動してから1か月半。異動直後のミス以来、数字への恐怖がつきまとっているが、そんな彼女のストレス発散はヴィジュアル系バンドの追っかけ。推しは「CAROLINE」のボーカル・アレッサンドロ。追っかけ仲間から彼も参加する合同打ち上げに誘われるが?森若さんを中心に、個性豊かな天天社員たちの人生模様が描かれるオムニバス形式の物語。

**感想**
この作品は、会社員としての苦労や喜びがリアルに描かれていて、どのエピソードも共感を誘います。真夕の新人らしい失敗への恐怖や、山崎や平松といった各キャラクターが抱える日常の悩み、田倉が抱える中堅社員ならではの葛藤など、どれも身近に感じられる内容です。それぞれのキャラクターが際立っており、自分の「推しキャラ」が変わりそうな点も魅力的です。個人的には真夕が特にお気に入りで、彼女が推しであるアレッサンドロに思いをかける場面にはクスッとさせられました。なぜ最後にあの質問をしたのか(笑)次巻での展開が待ち遠しく、また新たな「社内事件」が楽しみです!

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2024年10月25日

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いいですね。
誰も悪い人はいない。
ただ考え方が違うだけ。
そしてちょっとタイミングが悪い。
こんな優しい会社で働きたいです。

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2024年01月28日

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五冊目です♪

先ずは、ロック大好き佐々木真夕ちゃんのミスのお話から。
CAROLINEというアレッサンドロという人が真夕ちゃんの推しらしい。
ひょっとして、[Alexandros]がモデルなのかなぁ?

経理のミスって怖いんですよね。
支払いの時は死ぬほどチェックしましたよ。
3〜4回?先輩と課長もチェックして、絶対間違いのないように。

会社の資金繰りを任されていたこともあったので、その時は緊張して眠れない日もありましたっけ。
おかげで致命的なミスというのは今のところありませんが(^-^;


次の話は営業部の山崎柊一さん。
付き合っている彼女と、飛び込み営業が上手くいったその後。


お次は総務の平松由香利さん。
前作にも出てきた三並愛美さんとの真相。


四話目は、私は男っぽいと言う中島希梨香さん。
馬垣さんが嫌い過ぎて希梨香に感情移入しそうになるも、どうも私は希梨香も苦手だ(-。-;

自分が男っぽいって自分から言う女は信用ならないのかも??


最後は田倉勇太郎。
前作で皆瀬織子さんとキスしているところを沙名子に見られてしまっていたその後。

田倉さん、何だか可哀想。。。


今回の作品は、沙名子目線は一つもなく、全てスピンオフ的な作品でしたが、この会社とも付き合いが長くなってきた為、だいぶ面白くなってきましたよ♪


経理中心に描かれているから、超面白い♪このシリーズは全部読みたいです (๑˃̵ᴗ˂̵)و

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2025年09月15日

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今回はスピンオフ。真夕ちゃんのV系バンドの話すごいわかるし好き笑 希梨香は絶対サバサバじゃない!でも嫌いにもなれない笑平松さんが好き!100万返ってきて良かったねえ…となりました。笑 勇さんに幸せになって欲しい…
平松さんのお話の、この人がいなくなったら…みたいな感覚すごくわかるの。
でも決断も大事だよね、良く頑張った!
勇さんと織子さんの幸せの鍵はそこにあるよーーこれいつか伏線になったりする!?して!?

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2025年07月21日

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森若さんがあまり出てこないからこそ、森若さんがオアシスだったとわかる
周りの人の癖が強すぎる…
営業企画課はサイコパスの巣窟

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2025年03月02日

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4巻までのスピンオフ作品ですかね。

森若さんと太陽くんの話しは、ほとんど出てこなかったから少し残念だったけど、それはこれからの楽しみにとっておくとして。

森若さんをとりまく同僚たちのお話しは素直に面白かったです。

森若さんと太陽くんは、これからどうなっていくんだろう。個人的には勇太郎さんの行方が気になって仕方がないです。

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2024年06月12日

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シリーズ5作目で安定の面白さだった。今回は森若さんのまわりの天天社員の1人づつの物語で森若さんと太陽くんの出番がなかったのが物足りなかったからすぐに次を読みたくなった。小説といよりドラマの脚本のようで映像が浮かぶ。サラッと読みたい気分もあるからそういう時にピッタリ。

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2023年11月25日

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4巻までの話について、主人公ではない視点からの話。本編では救いがなかった話もよい結末になっている。登場人物のクセにちょっと疲れていたところで、この巻が来たのはよいスパイスになっており、連続物として上手な構成だと思った。

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2023年08月19日

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脇キャラ目線の短編。
あ〜あの時、この人達の背景にはこんな事がありこんなふうに思っていたんだぁと前4巻を良い形で復習出来た。
シリーズも長く続いてくると細かな事を忘れてしまったりする。
読むのに前巻から間が空いてしまう事も多々あり…
(自分が悪い)なのでこういう形で時々おさらいをしてくれるのはありがたい!

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2023年04月09日

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今回は、脇キャラ目線からの短編集です。私のお気に入りは山崎さん!
山崎さんの「それぞれに属する人が、自分たちこそがスタンダードだと思っている」という切り口にはすごく納得させられるものがありました。

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2023年04月03日

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本編とはなれ、スピンオフな物語。社会に出ると、こういう事あるある〜と共感しながら読めました。次は本編楽しみです!それにしても、みんな幸せになって欲しいなぁ。

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2023年03月05日

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この話の雰囲気が好きで読み続けてるシリーズの5作目。この巻は外伝的で主人公以外の登場人物の話をまとめてます。こういうのもたまには良いんじゃないでしょうか。

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2022年12月13日

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1巻~4巻までに出てきたサブキャラクターのお話。
森若さん以外の視点なのも面白かった!
これまで裏側ではどんな話があったのか?と自分で想像してた部分の答え合わせにもなって読みながら考えるのが楽しい一冊でした。

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2022年08月02日

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エピローグの真夕以外の初めての他者視点の巻だった。

意外とこういう作品の他者視点は好きな傾向にある、、、。普段は主人公視点で物語が進むため、こうやって違う視点が入ると思っていること、その登場人物の関係などが見れて面白い。

たまにはこういう巻が入るのもよし。

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2022年07月30日

購入済み

サイドストーリー集

真夕ちゃん、山崎さん、ゆかりさん、キリコちゃん、勇さんの視点から語られたサイドストーリー短編集でした!

キリコちゃんと勇さんのは特に、普段の森若さん視点とは違う人物像が見えて、二人を好きになってきました(勇さんはもともと嫌いではないですが)

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2021年03月05日

購入済み

これは経費では落ちません!

相変わらずの青木ぶしで楽しくもあり面白く出来上がってます。

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2019年03月21日

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これは経費で、シリーズの第五巻はサブキャラたちのスピンオフ短編。
希梨香の章はちょっと辛かった。
仕事の成果を取られるって、こんなに嫌な気持ちになるんだな。と。

エピローグはいつもは真夕の出番なのだが、今回は森若が語る。

漫画だな。これは漫画だな。と思いながら読み続けているシリーズ。なんせ簡単でサクッと読めて、エンタメだから。

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2025年09月20日

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これまでの出来事を、逆の立場から見た短編集。そういえばこんなこともあってなぁって言うことを思い出して、そしてその背景、裏側を見ることができた気がして面白かった。

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2025年04月23日

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今回は、さなこさんの周りの人々が主となる短編集。
まゆちゃんもゆうさんもそれぞれについて知れてよかった。

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2025年02月16日

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沙名子の脇を固める重要な人物たち5人のエピソードの巻
年齢だけは大先輩な私。登場のあらゆる女子たちの発言行動は「分かる分かる」電車の中、ふと見上げると目の前の女子は真夕ちゃん?なんて思っちゃったりしてます(笑)

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2025年02月02日

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石鹸や入浴剤の製造販売をする天天コーポレーション。そこの経理部の20代後半、森若沙名子が主人公のお仕事系小説の第五弾。今回はスピンオフ。沙名子ではない5人の短編を収録。なので、山田太陽との恋愛に進展は無し。ちょっと一息的な作品でした。

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2025年01月16日

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今までの脇役キャラクターたちの短編。
森若さんの同僚たちからの視点からみたお話なので、森若さんと太陽くんの話がなくて、ちょっと残念だった。

やっぱり、不倫が気になる〜
勇さん、どうなるの…

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2025年01月10日

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ネタバレ

森若さんの同僚の真夕と勇さん、営業部のエース山崎、総務部のベテラン由香利、企画課の希梨香等、森若さんの周囲の物語。

自称男っぽいという希梨香の話が強烈でした。いやいや十分女性らしさ全開でしたけど(笑)。感情的過ぎるというか、それが良い時もあると思いますが仕事となると…。

そして勇さんの不倫はどうなるのでしょうか。まだイマイチ勇さんという人が分かりません。甘いのか、厳しいのか。

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2024年09月16日

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あれ?これ読んだ事がある…??って思ったけど、今までのお話しは沙名子側からだったけど、これは相手側からのお話しでした。

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2024年02月27日

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サブキャラが主役の短編集だった。
さなこと太陽の話がなくて少し残念だったな…
早く続き買お
またドラマ見たいなー

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2023年05月01日

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4巻まで登場した脇を固める個性的なキャラクター達のスピンオフ短編集。 主人公視点以外からの展開から、なるほどこう思っていたのかとにんまり。

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2023年02月27日

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各キャラの視点で描く番外編。個人的には平松由香利さんの話が好き。真夕ちゃんはやっぱりいい子だし、全然男っぽくない希梨香はやっぱりいまひとつ好きにはなれない。営業部のエース山崎さんは謎の人。勇太郎さんの話は織子さんサイドも読んでみたい。

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2023年02月15日

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これまで読んで来たお話を逆サイドから見てみたり、別の視点から見てみたり。面白い試みだと思いました。作者本人さんがあとがきを寄せてくれているのも今までとは違っててよい。

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2022年12月19日

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4を読んでから時間があいめしまったうえに、
メインストーリーでなかった、、。若干でてくる人をどんなひとだったっけ?となりながらの読み出しになりましたが、楽しめました。

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2022年11月15日

Posted by ブクログ

森若さんの登場が少なく、さらにまわりの人達目線の話なので少しガッカリしたが、読後はわりと満足。

平松由香利さんの話、中島きりかの話が好きだった。

由香利さんの場合、大人になってからできた貴重な友達のはずが、いつの間にか利用されているようになってきて、楽しかったはずなのに疑問が沸々と湧き上がってくる。
相手を助けているはずなのに、何故か自分が悪いように毎回言いくるめられるという怖いトモダチの話。
あぁ女は怖い。

きりかさんの場合、真の敵は仕事出来ない馬垣でも、馬垣をかばう課長でもなく、理解者を装うあいつだった!男社会で奮闘する女の敵はやはり男なのだ。あぁ男も怖い。

大人って怖い。

美華さんが好きなので、次はもっと登場するといいな。

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2024年10月26日

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