【感想・ネタバレ】これは経費で落ちません!2 ~経理部の森若さん~のレビュー

あらすじ

経理部の森若沙名子(もりわかさなこ)、27歳。多くの領収書を処理する沙名子には、社内のいろいろな人間関係が見えてくる。周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、他人の面倒ごとには関わりたくないのだけど、時には巻き込まれることも。ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張…それは本当に必要なものですか? 【目次】第一話 取材は広報課を通してください!/第二話 女には女の戦いがある……らしい……/第三話 気にしないでいいよ、おごるから。出張手当入ったから!/第四話 これは本当に経費で落ちません!/エピローグ ~おまけの真夕ちゃん~

...続きを読む

最近人気のお仕事系小説。知らなかった職業の裏側を知ることが出来たり、働く主人公に社会人として共感したり。本作もそんな系譜に連なる作品です。
優秀な経理部員・森若沙名子が、経理部を訪れる社員や彼らが提出する領収書などを通して、社内の問題や社員同士のトラブルを「イーブン」にしていくという物語。この森若さんの仕事っぷり、全ての会社員が羨むほどきっちり完璧で、読んでいるだけで気持ちいい……。ドジな主人公が失敗しながら成長していくストーリーを読むと主人公のミスにイライラして耐えられない派のみなさん、森若さんは信頼できる主人公です。あくまで「イーブン」にしたいというのが森若さんの美学なので、正義感を振り回すことがないというところも、控えめに言ってかなり推せます。

出てくるキャラクターたちも、経費でぎりぎりグレーな私物を購入する広報課長、私費を使ってでも会社に貢献して正社員になりたい契約社員、レジミスを謝らないアルバイトなどなど、「うわーあるある!」というリアルさ。友達の会社のトラブルを聞いているかのように「え、ありえない!」「この人怪しすぎ〜」と、思わず心のなかで相槌を打ちまくってしまいます。そして、読み終わった頃にはもう、森若さんが同僚かのような気持ちに。

そんな信頼の森若さんですが、恋愛の方は不器用でこじらせ気味。営業部のムードメーカー、山田太陽から想いを寄せられているのですが、この2人のラブ、なかなか進まない……。しかし、仕事は早くて迷いのない森若さんが、一つ年下の太陽からの好意に戸惑い、自問自答しながら亀の如き歩みでゆっくりと距離を縮めていくモダモダ感も風流というもの。
お仕事エピソードをスカッと読ませて、恋愛エピソードでムズキュンさせてくれる、1冊で2度美味しい作品です!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

先日1を読んだので、本屋で見つけて2も購入。女子のいざこざがリアルで、こういうのはどこでもあるんだなと感じた。経費を上手いこと報告しても、いずれボロが出てくるあたりは、やはり悪いことに自分から足を突っ込むのは危険だなと思う。営業の山崎さんの営業に対する姿勢は見習いたい。森若さんは相変わらずかわいい。1から賛否両論あるみたいだが、自分は面白くて読みやすいから好き。

0
2025年09月05日

Posted by ブクログ

まだ働いたことがないからわからないけど、ちょっとの問題が大きな問題になってしまったりして大変だなと思った。森若さんがいろいろな人たちと関わり合って少しずつ変わっていく様子が良かった。

0
2024年11月12日

Posted by ブクログ

読みやすくていいですね!
でもこれ長編なのでハマると、大変かも。
今、1巻から順番に読んでいるところです。
次が楽しみ。

0
2024年01月21日

購入済み

平穏に過ごせない森若さん

4エピソードの中では最後が一番印象に残りました。同じ経理部の先輩社員が取引先からのリベート着服の持つ意味を重々承知していながらも、森若さんにその社員を追求しないよう訴えます。その彼は営業部員で親友であり恩人でもありますが、当該行為は業務上の横領にあたり当然許されません。その先輩社員が自分の立場を危うくしてまで友人を救おうとするところには一種の男気を感じました。他ではコーヒーメーカーに絡む女性社員の確執が面白かったですね。女性の嫉妬の恐ろしさを垣間見れました。

#タメになる

0
2023年07月17日

Posted by ブクログ

仕事に邁進する生活って素敵やな~私も頑張ろー!!ってなる小説。
ワークライフバランスは大切。その上で仕事も頑張れる人になりたい。

0
2025年11月22日

Posted by ブクログ

イーブンであり続けるための葛藤。森若さんは、経理としてプロの姿勢であると感じた。
私もそんな生き方ができるだろうか。

0
2025年09月25日

Posted by ブクログ

2巻と言うことでお馴染みのメンバーが出てきて読みやすかった。このお話のいいところは経理を通して見えてきた不正などについて正義感だけで解決しないところ。
一見冷たそうに見える沙名子が社員の不正を暴きながらも相手の事情にも思いを馳せて同情するところ。小説で良くある悪は悪、とはならないので変に現実味があって面白い。太陽との関係性にも変化がみられてきた。沙名子が安心できる存在になってくれたら嬉しいなと思いつつ、3巻目を読むのが楽しみだ。

0
2025年07月15日

Posted by ブクログ

深刻さの増した仕事や人間関係をドライこなすけど、辛さを感じて可愛さを出すようになったりして、更に魅力的になった森若さん

0
2025年02月08日

Posted by ブクログ

こちらもドラマでやっていた内容だったので、あーそうだった!と思い返しながら読んだ。
くーっ!!となる場面も何度もあって、だんだん変化していく森若さんにキュンとなって、今回も楽しかった!

0
2024年11月19日

Posted by ブクログ

続編。森若さんのクレバーさが際立つ第二編。さすが経理部、こんなお金絡みの不正や問題が実際もあるのかしら?

0
2024年10月06日

Posted by ブクログ

会社で使うコーヒーメーカーを買うかどうか問題…
分かるわ〜と自分の職場と重ねてながら読んでいた。自分が森若さんの立場だったら、勇太郎の立場だったらと考えてしまう。

0
2024年09月23日

Posted by ブクログ

Audible聴了。
経理課の森若さんが社内の様々な部署(特に営業部と広報部)の経理処理を巡る社内の人間関係を描くシリーズ第2弾。やっぱり面白い。

0
2024年09月05日

Posted by ブクログ

森若さんが色々な人との関わりを通して、少しずつ変わっていってるのが面白い。
軽くサクサク読める作品です。

0
2024年07月13日

Posted by ブクログ

サラッと読めて、程よく面白い。
きっとこういうごまかしをしようとしてるな?とか、なるほど、そうやってたのね。とか、読みながら学びもあって読むのが楽しいです。森若さんの働き方や恋愛観、ライフスタイルなどもとても実直で素敵だなと思います。

0
2024年02月12日

Posted by ブクログ

自分の決めたルーティーンやいつ何をするかをぶらさずに、人と深く関わることなく生きていきたいという考えの、経理部の森若さん。軽くサクサク読めて、意外と共感できるところも多いのでこの先のシリーズも読んでいきたい。

(正義感が強いという言葉が正しいかはわからないけど、)気になったことはとことん突き詰め、不正を淡々と解決していく森若さんらしさの一方、その中でも自分は冷淡な人間なのではないかと悩む姿も人間らしい。

経費不正利用にはすぐにピンとくるにもかかわらず、女同士のいざこざや関係性の変化には疎くて、抜けてるところもかわいい。

0
2024年01月13日

Posted by ブクログ

主人公はややこしい性格wなので、スッと読みすすめられないところがあるなあと思っていたが、ボーイフレンドの存在で中和されている感じ(うまく感想が述べられない)。少しずつ面白くなってきた

0
2023年08月06日

Posted by ブクログ

シリーズ第二弾。沙名子さんのブレないようにしてるのに、太陽くんに引っ張られてる感じが可愛らしい。がんばれ〜‼︎と二人を応援したくなる。
撮影用のシャツ、コーヒーメーカー、出張代…一口にいってもどこまでが経費でどこから違うのか、難しそうな仕事だな〜。経理部員の面々も一癖あっておもしろい。

0
2023年05月06日

Posted by ブクログ

ドラマが面白かったらしいことを覚えていて小説を手にとりました。1巻に続いて2巻もおもしろかったです♫

0
2023年03月03日

購入済み

女怖い…

この作者、ドロドロした女書くの上手いよなぁ…窓花さんと志保さんの争いは、もうほんと読んでてイライラした…別にどっちでもええやん。何をわざわざ争うんだか…

そして、勇さんが友達(恩人)の不正を隠していた事件…暴く方はモヤモヤするけど、やっぱり悪いことは悪いこと。正しくやっていく方法は、あるのだから。それでも、割り切れずに自己嫌悪したり、太陽さんにふわりと救われたりしている森若さんが好きです。

0
2021年03月05日

Posted by ブクログ

シリーズものってことで、本当にサクッと読めるエンタメなので、二巻目も読んでみた。
日常お仕事経理ミステリ?的な。

いうてもやっぱり経理で謎解きにすると、横領が題材になっちゃいますよねー。もうちょい他の事例を勉強したいものだ。

このドラマの狭間期。みたいものがない中で、時間を潰すに良いエンタメ。

オレンジ文庫ってことで、どうもコバルト文庫の姉妹もの?えー。小学校の頃、ほんとコバルト大好きだったわ、と思い出しつつ。

0
2025年09月08日

Posted by ブクログ

女同士の争いや経理部内の関係性がおもしろかった

「こういうのあるな〜」と共感もできるし
「こう割り切れたらいいな」と思うこともあった

太陽との関係も気になる

0
2025年08月17日

Posted by ブクログ

2017年出版。シリーズ第2作。中堅企業の経理で7年の独身女性が中心人物。年齢がそのまま彼氏いない歴とイコール、と云う設定。軽いミステリー要素を絡めつつ、薄く恋愛模様も編み込んでいくパターン。舞台の企業規模が大でも小でもなく、中堅というのがミソだと思う。評価感は「3.5」くらい。次も読んでも良いけど、読まなくても良いかな?位の感じ。シリーズを通した展開は「恋バナ」だけのような…ので、余り強くは惹かれない。そこが読みたいんだよ!と言う方には勧められる。かも。

0
2025年04月21日

Posted by ブクログ

今月の自分の課題図書にした1冊!
相変わらず読みやすい!読みやすい作者さんて後回しにしがちなので敢えて先に!
1を読んだのはもうだいぶ前なんだけど、読み出したら思い出した。森若さん基本人に興味無いのにめちゃくちゃ巻き込まれる笑 それがめちゃくちゃ面白い!2人の恋愛も気になる… !
続きは来月の課題図書にします(*^^*)

0
2025年04月19日

Posted by ブクログ

経理担当は、社員たちの負の側面に触れることになるのか。社内の人間関係に一線を画したくなる気持ちが理解できる。正確に細かい数字を追っていく地道な作業で、向き不向きが大きそう。軽くさらりと読める。

0
2025年02月12日

Posted by ブクログ

できる社員は経費申請にも上手く賢く個人の分を組み込んできます。そんな経費を経理課としてどこまで許すか。会社のリベートの着服を見つけた沙名子。子供が病気でお金がいるからと聞いても黙らなかった、黙れなかった。自分のせいでその家族が壊れるかもしれない、その重みを真摯に受け止め耐える沙名子

太陽との交際が進展。太陽が沙名子の中でゆっくり大きな存在になっていく様子は微笑ましい

0
2025年01月25日

Posted by ブクログ

前作に続き、面白かった!

色々な問題に直面しても冷静に対処する森若さんは凄い。こんなふうに仕事ができるの憧れます。

森若さんと太陽くんの仲もいい感じ。このシリーズ、続きがすぐに読みたくなります。

0
2024年12月07日

Posted by ブクログ

シリーズ第二弾。広報課のベテラン女史と対決する話。女子社員間での対立に巻き込まれる話。太陽クンの先輩の話。横領を見つけてしまう話。クールな沙名子さんですが、太陽との仲が進展しているようです。

0
2024年11月14日

Posted by ブクログ

淡々とお仕事をする沙名子
仕事終わりにまで仕事のお付き合いはしたくないよね
自分らしいリフレッシュの仕方最高です
確かに経理だから金額や領収書、社員のお給料に関して詳しく知っちゃうよね
だからこそ不正には敏感になるし牽制するよね
沙名子は面倒臭いのが嫌いそうでできるだけ穏便にしたいみたいだけどそうもいかないよね~

0
2024年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お金が関わると変わる人もいるし誘惑に負けてしまう人もいると思います。経費の使い方、領収証で違和感に気付いてしまうのもイヤなものだなと思います。
女子社員のお茶入れの対立はどちらの立場も分かるだけに面倒だなと思いました。

0
2023年11月29日

Posted by ブクログ

シリーズ2作目。サクサク読み進められて面白いのですが、いまいち問題がスッキリ解決するわけでもなくモヤモヤ感が残りました。

0
2023年09月17日

Posted by ブクログ

このシリーズなかなか面白い!

経理部の森若さん。経理をやっていたら給与明細だったり、たくさんの領収書だったりで色々な人間関係がみえてくる。さりとて精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする森若さん!
経理部の鏡だなって思います。

ブランド服を私物化しようとする広報部員、コーヒーメーカーのやりとりで対立する女子社員、業務上横領スレスレの長期出張…などなど
頑張れ!!!
森若さん!!!
って応援したくなりますっ!!!

でもやっぱり
頑張れ!!!
太陽くん!!!
かな…

今後の森若さんと太陽くんの展開が楽しみです。

0
2023年04月19日

Posted by ブクログ

女こわ…みたいな話もあれば男って…な話もあったり。一概に性別で分けられるものじゃないけど、人間関係って難しいんだなぁと感じさせられる。

0
2023年02月15日

「小説」ランキング