【感想・ネタバレ】あのときマカロンさえ買わなければのレビュー

あらすじ

頑張るほど空回りして、それでも愛おしい、この人生。都会的で悲観的、不器用でまっすぐな40の瞬間。『明け方の若者たち』『わたしたちは、海』の著者、待望の初エッセイ集。『ベスト・エッセイ2024』に選出された“「行けたら行く」で、本当に行く人”収録。

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Posted by ブクログ

 自分が感じてきた恥ずかしい思いだったり、俯瞰してみると思い出したくないような日々を著者は、一緒に笑ってくれる感じがした。すごい温かい感情になった。

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2025年12月11日

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カツセさんのエッセイ面白いやん!かるーい感じで書かれてて、読みやすいしクスッと笑えて。カツセさんが居酒屋で誰かと話してるのを垣間見してる感じ。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

本屋でまんまと帯の文章に惹かれ手に取り、サイン本ということでつい買ってしまった。
初読みの作家さんに偶然の出会い、いや仕組まれた偶然、とっても嬉しい。
そして全部のエッセイ1つ1つが本当に良かったです。40個とも全部良かった。
中でも「ジブリみたいな老人と私」が特に好きで偶然の出会いから生まれた今しかない時間に浸りたくなる。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

恥ずかしエピソード、すかしエピソードを素直に書いて私たちに見せてくれる作者は愛らしいと思う。
そう思ったら人として駄目だよねみたいな、心の汚れ(微々たる)もしっかり書いてくれて、親近感が湧いた。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

人の人生の断片に散りばめられた小さな気づきとか考え方とか、そういうものに触れるのが好きだ。

カツセさんの何気ない日常から綴られた言葉が愛おしい。毎話読むたびに前向きな気持ちになれて、気持ちの良い一冊。

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2025年11月26日

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ネタバレ

【あらすじ】
頑張るほど空回りして、それでも愛おしい、この人生。
都会的で悲観的、不器用でまっすぐな40の瞬間。


#1 あのときマカロンさえ買わなければ』
→行きに美容師さんへマカロンを買ったせいで美容院のカット代が足りなくなる話。
私もお金をその日足りるギリギリしか財布に入れないから、気持ちがめちゃくちゃよく分かった。

・プレゼントは良い。もらうのは反応に困るが、渡すなら、いくらでも渡したい。

・愛の対義語は無関心だとか言うけれど、人は愛のある無関心を欲することもある。(アパレル店員さんの眼差しが怖い話)

・5年もあれは、後輩も増えてくる。自分が成長していなくても、難度の高い仕事を任されるようになる。その規模の大きさと責任の重さに、目が眩む。

#15 の、せい
・「でもこれは、自分が招いたことなので」そうやって怒りの矛先を、すべて自分に向けてしまう人だった。いつも苦労していて、大変そうで、見ていて心が痛んだ。

・幼少の頃から、「あなたのせい」と言われ続けて育ったのかもしれない。だとしたら、大人になった今、もっと誰かのせい、何かのせいにしてほしいと思った。


#18 「行けたら行く」で本当に行く人
・遊園地行こうとか、外で飲もうとか、社交辞令で済ませちゃいそうな軽い約束ほど、実現させたとき、メチャクチャ面白いんだから。


#19 記憶の中の公園
・「人間関係は洋服のようなものだ」
去年までは確かに似合っていたはずの服が、突然しっくりこなくなるのは、自分の背が伸びたり、髪色が変わったり、服の好みが変わったりした結果であって、それと同じように人間関係もまた、自分の成長に合わせて変わっていくのが自然。


【個人的な感想】
エッセイがあまり得意ではないのですが、カツセさんのエッセイは楽しく最後まで一気読みしました。

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2025年11月19日

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カツセマサヒコさんのエッセイやWeb記事が昔から好きだったんだけどいい意味で落ち着きがでてきててよかった
こんな風に30代の毎日を切り取って振り返れたらいいな

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

ちょっとお恥ずかしいけど笑えるエピソードや、カツセさんの心に触れるエピソード。
ラブめいている…
楽しい!嬉しい!は心を満たす…
カツセさんの事、めっちゃ好きになりました。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

だいたいの誰しもが思い返すと恥ずかしくなるようなことがあり、今自分の身に降り掛かることの意味なんて後からしか分からないし、意味なんてないかもしれないけど、人生ってそういうものだよね、と肩の力を抜いてくれる本でした。

個人的には、#5 肉食獣のアパレル店員 の言い回しがやかましくて好きです。
そして、あのときマカロンさえ買わなければ、がここに活きてくるとはと感嘆しました。
身に覚えのある失敗を、ふふふと笑って気を抜きたい人にぜひ読んでほしいです。






以下、お気に入りのフレーズ抜粋

#5 肉食獣のアパレル店員
ー 白もきちんと200色揃っていた。
ー ちょっとしたパーティがどこで開かれているのか、それだけが気になっている

#32 ただ笑った夜を覚えている
インターネットに書けないことがあるから、人は会う。エッセイにすら書けないことがあるから、人は飲む。

ただ笑っただけの夜があることが、いくつもの不幸を乗り越える船になるのだ。

#36 「いろいろあったよ」と笑って言えたら
小説のような波瀾万丈な人生に憧れていたからだろうか。それとも、苦労した経験を笑って話せる人の強さややさしさに、憧れているからだろうか。

#40 ある平日
いろんな日があって、そのどれも意味なんてなくて、価値なんてつけられず、それでいて、尊くそこにある。

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2025年10月29日

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ネタバレ

エッセイというのは、他人の人生を垣間見ることができることができるから好きだ。
でも、エッセイでも友達との会話でも、なんでもない日常を垣間見ることは案外ない。話にはインパクトのあるものが用いられ、大抵オチがある。
#40「ある平日」を読んだ時、なんでもない日常を垣間見て、人の数だけ人生があり物語がある、と強く感じた。

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2025年10月28日

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短いエッセイ40個収録。
「あなたに笑ってもらえるなら」と序文に入っていましたが、個人的にはどこか切なくなるようなほっとするような気持ちになりました。
ホラーやミステリーを読みすぎてしまった後、ちょっと優しい気持ちの作品を読みたくなった人におすすめです。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

カツセマサヒコさんは好きな作家さんのひとりです

初読みの作品は『明け方の若者たち』です
それ以来、新刊が出るたびに読んでいます

で、本作はカツセマサヒコさんの初エッセイです
小説もいいですけど、エッセイもなかなか良いですね

ま、好きな作家さんのエッセイですから面白いはずですよね

そもそも、どーでもいい作家さんのエッセイは読まないですよね

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2025年12月12日

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在宅で仕事をしているとき、集中力が切れるたびにポツポツと読み進めた。

そんな今日もポツポツ読んでて、いかんいかん、と思いながらもその手は会社のPCに向かうではなくスマホに手がのび、なんとなく開いたThreadsで目についた投稿が「雪のように原稿が真っ白」といったカツセさんのものだったので、カツセさんの仕事が進んでないなら僕もいっか!とふたたび本書に戻った。

数年後にまた読み返したい作品。

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2025年12月02日

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日常生活の素直な感想が表現されていて、楽しく読んだ。作者の繊細な人柄が伝わってくる。ほっこりあたたかい気持ちになれる。
「海の街に越す」新居に移り住んだときの気持ちに大いに共感した。
「ジプリみたいな老人と私」笑いました!すごい好きです。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

エッセイを初めてちゃんと読めた。なんかこう、人の日記って感じがしてあんまり読むのが得意じゃなかったんだけど、やっぱりカツセさんの紡ぐ文章は体にスッと入ってくる。あーあ、またやっちゃったよ、みたいなことの連続で毎日は続くけど、その中で気付けたり気付かなくて良かったりすることってたくさんあると思った。

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2025年10月29日

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誰もが体験したことのあるような空回り。「あるある!」と思いながら読んだ。
帯の「このまま41ページだけでも読んでいただけないでしょうか。そこに仕組まれた偶然を万が一楽しんでもらえたら…」の言葉がとても気になっていたけど、41ページにあった「#10仕組まれた偶然」も楽しく読んだ。(私もこんな経験あり)
小さいのに高くて、でも美味しくて可愛いマカロン。貰ったらすごく嬉しいので、「あのときマカロンさえ買わなければ」なんて思わないで。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

カツセマサヒコさんの小説を読んだことがないのに、タイトルに惹かれて読み始めてしまった。
分かるなーと共感したり、ほっこりしたり、不穏のまま終わったり、理解出来なかったり、とこれだから文章が上手な人のエッセイは面白い。
小説を読む合間の小休憩にエッセイ本を読むことが多いのだけど、物語に熱せられた思考をじんわり緩めてくれる。
そんなエッセイだった。

「行けたら行く」は、行く寄りの返答になる人の話は面白かった。
この場凌ぎの常套句になる言葉だけど、案外本当に行ってみると面白いことが起こるのかもしれない。

あとジブリのトトロの話も良かった。
もう、その人のことをトトロと呼んでいるし。笑

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

表題作もそうですが、全体的に笑えます。面白い方ですね。燃え殻さんが好きでよく読みますが、ちょっと残念な自分を曝け出してくれるかんじが面白いです。マカロンの話に始まり、マカロンの話で終わったので、オチまでしっかりしててびっくり。Fortniteにはまりすぎて、現実世界でも狙撃されないかビクビクするとか面白すぎました。

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルにもなっている「あのときマカロンさえ買わなければ」。あのときあんなことしなければ…!という経験したことある人、多いのではないでしょうか。羞恥心と共に襲ってくる、後悔だったり自分の卑屈さ。言葉にできない、んうぁぁぁぁぁって感情がめちゃめちゃ言語化されていてそうなんだよ…と驚きました。1発目から抉られた。
「ただ笑った夜を覚えている」では大人になってから友達を作るのって難しいと語られている。
本当にその通りで、職場で親しい人ができたとしても、同僚であり友達と言えるのか…?とわたしは疑問に思ってしまう。友達になろう!いいよ!で友達を作れる日々はもう終わってしまったのだなと少ししんみりする。しかし、きっかけは覚えてないけど、なぜか大人になってからできる友達も少ないが存在する。そんな友達とただ笑って過ごせる日々は貴重だ。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

あのとき、確かに心が少し軽くなった。

夜、子どもが寝静まったあとにこの本を開くと、都会の片隅で誰かが自分と同じように迷っている姿が浮かび上がる。小さな後悔や行き違いが積もって、胸の奥に重石のような不安が残る感覚が、妙にリアルで痛い。仕事帰りの電車でスマホを握りしめ、ただ茫然とサイトを眺めて現実をつなぎ止めている自分の姿と重なる。著者の言葉は、霧の中でかすかに差す街灯みたいだ。足元が見えなくても、そこに光があるだけで少し前を向ける。救いではなく、共に立ち止まる温度をくれる一冊だったと思う。

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2025年10月17日

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