【感想・ネタバレ】鬼畜の家のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年04月22日

⭐️5.0

夜中に読み終えたけど興奮冷めやらずで
寝不足になった笑
作者のデビュー作とは思えないほど
練られたストーリーで終盤は何回も騙されて
え?え?えー!?とビックリしまくり笑
元弁護士だから書けるお話。
鬼畜の家だけどグロさはほぼなく(動物が死ぬのは嫌だったけど)人間の怖さを思い知らされた。...続きを読む
面白かった、騙された本ベスト3には入る
すごーくお気に入りの本になりました。
読み終えたばかりだけどまた読みたい笑

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Posted by ブクログ 2024年03月29日

「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」

末娘から語られる本当の真実とは・・・・・・・

インスタで紹介されており、どうしても読みたくて
本屋に行ったけど見つからなかったからメルカリ...続きを読むで購入した

タイトルを彷彿とさせるような
(私の大好きな)陰気臭い嫌な気分になるストーリー(めっちゃ褒めてる)
最後のネタバレページは本当に面白くて面白くて…
多分最近読んだ本で一番好き

嫌な感じを前面にだしつつも、しっっっかりミステリーとしてちゃんとしている!!
そこがめっちゃ好きになった理由

数人の証言者からの話を順番に紹介していくスタイルなので、昨日はこれがあって今日はこれで誰かがこうなったという時系列的なことは特に気にならないけど

証言者から語られる節々に実はとっても大事な情報があって、それぞれのピースをつなぎ合わせていくと
今まで見えてこなかった別のストーリーがあぶりだされていく!!

いやあ、お初の作家さんだったけど
他作品気になりすぎる~~

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月31日

 好き勝手書きます。ネタバレ注意です!


 こいつはまたすごい本を見つけてしまった・・・・・・・。
 人生観ねじ曲がりますよ、これ・・・・・・・(勿論いい意味で)


 初読の感想は、「読む毒」って感じだった。そのくらい、目を背けたくなるような人間の闇がこれでもかと描かれている。
 ちなみに、著者...続きを読むの深木章子さんは元・弁護士で六十歳になってから執筆活動を始めたそうで、弁護士という人生経験がフルに生かされていると思う。(作中によく使われる、法律の穴みたいなのを説明するところとか) 
 青二才の僕は、読んでいて圧巻としか言いようがなかった。(笑)


文章の構造としては、私立探偵の榊原が登場人物に取材をするパートと、児童公園での依頼主、由紀名とのやはり取材のパートで成り立っており、風景描写とかは少なめ。ほとんどが取材でボリューミー。それでもってこの質である。
 余計な描写を省いて、ただただ事件の解決で攻めてくるあたりは素晴らしく、読んでいて決して飽きることがなかった。


 内容については、先程も述べたように、複雑な人間関係と歪んだ家族、それらすべてに闇が降りかけられていて、もはや怖気を紙の本から感じ取ってしまうのではないのかと思ってしまうほどだった。胸糞を好む身ではあるのだが、この本は一味違った毒素があった。


 特に衝撃を受けたのは、次女由紀名が伯父叔母の家を燃やすところ。最後の章で二度驚くことになるのだが、叔父何やってんだよって思いつつ、そこからの展開(パンツのやつ)に鳥肌が止まらなかった。
 亜矢名と哲の純愛的な、でもドロドロしたやつも驚いたけど、個人的にはこっちの衝撃の方が忘れられないかなあ。小さい子に酷いことさせたって意味でね。


 このお話を語るうえで鬼畜こと母、郁江の存在は欠かせない。(まあ、結果的には騙される形にはなるものの)よくそんな頭が働くなあって感心しながら読んでたけど、実際にされたらたまったもんじゃないよな、これ。しかもリアリティがあるから怖い。でも、郁江の悪女っぷりに魅了されてしまったのも事実なんだよな。


 そして、何と言っても亜矢名であろう! これには騙された! 母親より一枚上手と作中で榊原は言ってるけど、正直上手とかそういう次元の話じゃない(笑)。
 依頼しといて平気で嘘ついてるし、自分を死んだことにしてるのには開いた口が塞がらない。犬に家族の肉喰わせるとかやばすぎぃ・・・・・・・。でもやっぱり、そんな一面が現れた瞬間、亜矢名という人物に魅力がわいたのも事実なんだよなあ。

 最後もなんだかすっきりしなくて、後味悪いのも亜矢名のせい(おかげ)だな!


 総評すると、ここまで悪を詰めた本は久しぶりで、とてもよかった! 
 自分の感想としては、これで十分。ただ、ここまで悪徳がきれいだと、惚れ惚れしてしまうくらい! 
 まさに毒とはこのことだと思う。中毒性があるっていうか、この本はやはりすごい本だったんだなあ、って(語彙力崩壊)。

 最後に、いい意味で鬼畜の所業を見せてくれた「鬼畜の家」に感謝を!

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Posted by ブクログ 2020年02月23日

面白くて一気読みした!インタビュー形式の文章で徐々に明らかになる家族像からの真相にああああってなった…!笑 嫌な話だけど、人物への嫌悪感と気分が相殺されて読後感は意外に良い!ww長めの物語だったけど読みやすい文だったし、ネタばらしパートも分かりやすくて良かった!好き!

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Posted by ブクログ 2017年08月22日

 北川由紀名は「鬼畜の家」という形容がぴったりの歪んだ家庭環境の影響で、幼い頃から引きこもりとなった。姉の亜矢名が勉強を教えていたため、ある程度の学力は身につけていたものの、彼女は小学校すら卒業しておらず、外へ出ることは全くなくなっていた。
 幼いときに医師である父を亡くし、やがて大好きな姉を事故で...続きを読む亡くし、母と兄が乗った車が崖から海に転落し、結局家族全員を亡くしたとき、由紀名は17才になっていた。
 施設で暮らすようになった彼女は、保育士理恵子の援助で徐々に心を開くようになり、高卒認定の試験を受けて、大学に行くことを考えるまでになる。
彼女は自立のための資金に、母と兄が亡くなった際の保険金1億円を充てるつもりでいたのだが、潮に流されたのか、死体が発見されていないため、保険会社が支払いを躊躇する。保育士の理恵子は、由紀名のため、元警察官で現在は私立探偵をしている榊原に、保険会社との交渉を依頼する。この榊原が本書の探偵役である。
 実は本書の主人公とも言える探偵榊原は、それほど多くのページに登場しない。いや、登場はしているのだが、あまり姿を見せない。本書は主に、「鬼畜の家」北川家の関係者の榊原への語りで構成されているからである。だから、榊原はそこにいるのだが、専ら関係者の証言を聞いている。例えば、本書はこんな風に始まる。

 木島病院院長 木島敦司の話 「北川秀彦君の件か…..榊原さんと言ったね?探偵ねえ…..」
 
 こうした関係者の語り、証言が続いた後、榊原が本格的に(と言っても穏やかにだが)語り出すのは本書のもう終盤、事件の真相を語るときである。
 面白かった。私は幸い推理力などかけらもないので、結末には素直に驚くことができた。このようなミステリーを「イヤミス」(読後イヤな気持ちになるミステリー)というらしい。そんな呼び名にたいして意味はないと思うが、これから読む方は参考までに。
 本書は島田荘司が選考する「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」受賞作である。好みもあるだろうが、私は大変楽しんで読んだ。探偵榊原が登場する本はあと2冊あるようなので、それも是非読みたいと思っている。

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Posted by ブクログ 2023年07月29日

母親に支配された家族に巻き起こる数々の死。唯一の生き残りである末娘の証言を探偵目線で追うミステリー。
鬼畜とは、何が真実なのか、最後まで目が離せない。これが一作目…すごい

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Posted by ブクログ 2023年05月09日

「あたしの家は鬼畜の家でした。」
夫を殺し、娘を殺し、金の為に数多の犯罪を繰り返した母親。しかし、その母親の最期は唯一溺愛していた息子との心中でした。
生き残りの末娘が語る壮絶な家庭環境。母は自分から死を選ぶような人間じゃないとの証言。「鬼畜」を死に至らしめた衝撃の正体が明らかになる・・・。

著者...続きを読むのデビュー作品ですね。東大卒の元弁護士なんて聞いたらどんな理屈っぽいミステリを出してくるんだと身構えちゃいそうですが、この作者はかなりミステリのエンターテイメント性を重視してくれる。消人屋敷なんてもうごりごりの館物だし。また一人お気に入りの作家が増えました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月23日

どストレートなタイトルと素敵な表紙に惹かれて購入。面白かったです!

タイトルとあらすじから、冒頭から鬼畜な殺人事件とか起こる系かなー?と思っていたら、怒涛のインタビュー尽くし。一体何が起きたんだろう?何の事件?と謎に満ちたスタート。

第2章の時点で依頼人から郁江の恐ろしさが語られるが、物語の前半...続きを読むのため「いやいやこれが真相な訳はないよな…どうなっていくんだ…」とすっかり作者の術中にハマっていく良い読者の私。(怪しみつつも真相は全く予想できないタイプ)

第4章で真相が明らかになった時は、うわああ…と素直に驚きました。
インタビューの中にひとつだけ聞き手が異なるものが混じっていたのは、本当気付かなかった…でも読み返してみると、他は榊原の名前を呼んでいたり、「男」の表記がちゃんとあるんだよね。見事にやられた!

特にゾワッとしたのは、「犬を飼った理由」がわかった時。
いや、冒頭から悲惨な殺人事件とか起こってたわけじゃないので、完全に油断してました!
そもそも、郁江も秀一郎もまさかとっくに死んでたなんて思いもしなかったから、犬が突然死んだのもきっと郁江が殺したんだろうなぁ理由はわからんけど…くらいの気持ちでしたわ。
「引っ越しの夜、なぜかしきりに吠えたという隣家の柴犬と、その二、三日後、突如北川家にやって来た大型のジャーマン・シェパード…。それに加えて、がっちりしたキッチン鋏。そして極めつきは、アメリカ人が使うような特大の冷凍庫だ。」
うわああそういうことか…と。
そういう猟奇的な出来事。大好物です。

にしても亜矢名の行動力、計画性、忍耐強さ、半端ない。目的のために全てを利用していく姿勢、サイコパスじみていてとても良い。
そして、その狂気の根底には歪んた家族の影響が強く、父親に似た男に惚れてしまうところなんかも、最高でした。
やはり真犯人にはその「人格」を形成する上で多大な影響を与えた「何か」があり、それがきちんと描かれるのが好きです。

読み終えてみるとそれまでのインタビュー内での細々した描写も全て伏線になっており、きれいに辻褄が合うのはとても気持ちが良かった。
その、ミステリーとしての気持ち良さと、事件の真相の気持ち悪さが相反しているところが、また良い。
読後感はスッキリしたので、後味悪いとは感じません。事件そのものは、おぞましいですがw

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Posted by ブクログ 2023年01月14日

深木章子氏、デビュー作でこの出来は凄い。徐々に真実に近付いていく構成も読み応えがあるし、作者の特徴でもある緻密なヒントはデビュー時点で健在。バラされた後も、そんなのあった!?と思いつつも、そう言われたらそうか、と納得せざるを得ない。そのあたりもさすが元弁護士と思える。しかしながら中身はイヤだらけの胸...続きを読む糞ミステリ、後味も良くない。

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Posted by ブクログ 2023年01月05日

インタビュー形式で進んでいくので、私もそこにいて、一緒に推理しているような感覚で楽しかったです。

最後は『そう来るか〜』てな感じでした。

もともとインタビュー方式は好きだし、展開も好き。
とても楽しめました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月19日

探偵・榊原の調査を元に事件の全貌が明らかになっていく展開。この展開は個人的に大好物であり、一気に読み進められた。
あらすじからも本当の意味での『鬼畜』は誰なのか想像はつくが最後に明かされた真実は唸らされた。
確かに途中の調査で違和感の感じる人物が出てきたのだが、その違和感も最後でしっかり回収される。...続きを読む
初読みの作家であったが違う作品も読んでみたいと思わせる内容であった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月30日

「北川家」と関わった人たちが、自分がみた「北川家」、噂、思い込み、誤解、嫉妬、憎悪など織り混ぜながら語っていく形で物語が進んで行く。

読み手は、語り手のすべてを信じるのか、疑うのか委ねられ、「北川家」とは、一体どんな家族だったのか、考えながら読み進める。

ヒントや嘘を追いながら、良いところまでは...続きを読むいったのだけれど、騙された!!

カバーデザインに惹かれた。
蜘蛛の巣なのに、蜘蛛がいない。
なんだろうっと、思って。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年07月16日

デビュー作ながら、文章、構成がとても洗練されており、人物描写も丁寧で良い。

構成としては、インタビューがポン、ポンと連続されている中に聞き手が榊原でないものを混ぜるというところや、一つ一つのインタビュー中にアレルギーや利き手などの伏線を仕込むあたりも巧い。

新しさはあまりないが、完成度が高い作品...続きを読むだった。

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Posted by ブクログ 2020年09月14日

ラストまでよどみなく突っ走って鮮やかなもんだなあ。鮮やかすぎて物足りないって思ってしまうくらいラストで鮮やかにトリックが暴かれて痛快は痛快。ただ読者置いてけぼり感もある。しかし幼児期から鬼畜を心に宿してたみたいなのはあんまり救いがないから受け入れがたいオチだった。

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Posted by ブクログ 2017年10月23日

いや〜面白かった!
登場人物が多いので、メモを取りながら読み進めるも、見事に騙されました。
イヤミスと言われながらも、ちゃんとミステリーとしてのどんでん返しもあり、伏線もきっちり回収される。むしろ、読後感イイかも!

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Posted by ブクログ 2017年09月28日

イヤミスだったのね・・道理で・・
保険金殺人なのか事故なのかある一家を調べていくと次々浮かび上がってくる異様な家族・・
途中から一気読みで予想外のラスト。
ちょっと胸くそ悪い(笑)感じでした。
養父が・・娘を・・とか言うのはあまり読みたくない。

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Posted by ブクログ 2017年03月30日

唯一生き残った末娘の口から明らかになっていく母の異常犯罪。鬼畜の家で起こった驚愕の真相とは。島田荘司氏が選考するばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。
なんとなく感じる違和感。誰かが嘘をついてる気はしていたが、まさかの真実に唖然とした。緻密に練られた構成と大胆なトリック、そして元弁護士ならではの...続きを読む人物描写。今後の作品にも期待したい。

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Posted by ブクログ 2022年08月20日

読めば読むほど謎が深まって誰もが疑わしい。
理解不能な狂った動機じゃなかったことが意外だったが、犯行の冷静かつ残虐な内容とのアンバランスさは歪んでいて十分に鬼畜。兄妹たちそれぞれが愛に飢えていて、読後は怖さより哀れさが残る。
物語に絡んだ動物に言及せず終わってしまう作品が多い中、真相に迫る探偵の「動...続きを読む物虐待をする奴は許せないんだ」というセリフに作者の弱者に寄せる深い優しさを感じた。

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Posted by ブクログ 2024年01月03日

面白かった。けど内容的に趣味に合わない感じで星3つ。
探偵が話を聞いて、相手が話す感じで物語が進むのは面白かった。
こういう作りは好き。

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Posted by ブクログ 2023年07月30日

き‐ちく【鬼畜】 〘名〙 鬼と畜生。 転じて、残酷な行ないをする者。 恩義を知らない者(コトバンクより)

夏の陣。こうも暑いとホラーを欲する。
ページの向こうで繰り広げられるであろう、とんでもなく残虐で猟奇的な〝人間〟と、これまたとんでもない恐怖に晒された〝獲物〟との非現実の世界に身を投じようと、...続きを読む少しの躊躇いと少しの好奇心で読み始めたけれど、吐き気を催すような映像型ホラーではなく心理的なホラー。
とは言え、関係者の死がどれも見事に肥やしとして利用されているので、鬼畜であることは間違いない。

私立探偵が一人ひとりの証言を聞いて答えを導き出す。この手の手法を用いる場合、たいていは1つの事件がだんだんと様相を変えていき、真相があらわになると言う感じなのだけど、これは幾つもの事件について真相に辿り着くので読み応えはある。

家族が死ぬたびにお金持ちになってゆく母。疑われることなくいかにして母は死を肥やしとしてきたのか。
唯一の生き残りである末娘が語る真実と、探偵がたどり着こうとする真実が徐々に変化してゆく。
登場人物の印象が読み進めるうちに変わってゆくとこや、謎解きと動機、私立探偵が話しを聞いて歩くというところも上手いなと思う。
身の毛もよだつホラーではなく、あるところに鬼畜と呼ばれる女がおりましたサスペンス。

今年の16冊目

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ネタバレ購入済み

面白かったんだけどね

2023年03月31日

関係者の告白と言うか、探偵の関係者への聞き取りで物語が形を現していく展開は、私の野次馬根性をくすぐって、どんどん読み進めました。

ただ、ネタばらしがちょっと力業と言うか、都合良すぎるんじゃないかなー、と。登場人物のアレルギーや利き手の辺り、ちょっと都合良すぎたかなー

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Posted by ブクログ 2021年06月06日

鬼畜の家の歪んだ家族。その周りで起こる事件をつなぎ合わせて浮き彫りになる真実。
ゴシックイヤミス。でも、そこまでイヤではない。

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Posted by ブクログ 2021年05月22日

鬼畜な母親とその家族を描いたミステリー。
探偵が事件関係者にインタビューをする独白形式で、事件の全容をあぶり出していくストーリー展開が良かった。

最後のどんでん返しは見事に騙され、かつ私の好物とするイヤミスであったが、張り巡らされていたあらゆる伏線の回収がとても丁寧過ぎて、読後達成感が薄かったのが...続きを読む残念。

しかしながら初著者作品としては好印象。
もう一冊の積読も続けて読むとしよう。

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Posted by ブクログ 2020年12月03日

面白いけど、読後感が相当悪い。
気持ち悪いと感じる要素がとにかくみっしり詰め込まれた感じ。
イヤミスにあたるのかな?
湊かなえ作品に近いけど、後味の悪さはこっちの方が強い。
湊かなえ作品の方が、また別の作品も読もうと思えるけど、こちらを、同じ作者の別作品に手をつけたいかと言われると、暫くは無理…
...続きを読むちろん、作品として面白くはあるのですが…

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月02日

だろうな〜と思った結末そのままだったので驚きはなかったが、母親と兄を殺して証拠隠滅をするためにシェパードを飼ったことと、母親と妹が動物アレルギーなのは読めなかった。

動物虐待をする奴は許せない
この一言に同意しかない
しかもおぞましい餌を与えた結果不要になったから殺すなんて…

秋田犬もあやなが殺...続きを読むしたんだろうなと思っていたので
まさかの奥さんで驚いた…
嫉妬にかられて動物に刃物向けるなんて
信じられない

犬好きには辛かった。

妹の性的虐待の描写はなくてもよかったのではと思うがそうすると放火ができないのか。
小さい子供に対する虐待と動物虐待がある場合は裏表紙に書いておいて欲しいと思う昨今(この2つが異常に苦手)

他の作品も読んでみようと思います。

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Posted by ブクログ 2019年05月03日

これまで読んだ内容(自分の記憶)が合っているか、何度か途中で確かめてしまった。話が進むにつれて、その前にでた話の内容が二転三転するので、誰が言うことが事実なのか惑わされる。登場人物が結構な割合で心を病んでいる。目次の構成に騙された。思い込みの勘違い。

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Posted by ブクログ 2018年09月04日

内容(「BOOK」データベースより)
我が家の鬼畜は、母でした―保険金目当てで次々と家族に手をかけた母親。巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産収奪…唯一生き残った末娘の口から、信じがたい「鬼畜の家」の実態が明らかにされる。人間の恐るべき欲望、驚愕の真相!第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞、衝撃...続きを読むのデビュー作。

崩壊家庭...読後感、最悪!という感想...
まわりの登場人物の中にも壊れた人たちがいて 現実にあったらまさしく『鬼畜の家』
この人達には良心というものはないのでしょうか?と思ってしまったけど 内容も内容なのですが作者は元弁護士で60歳を機に執筆活動を開始というのにも驚かされました。
世の中まだまだ捨てたもんじゃないと思いたい方なので この作家さんの決意には老後は悪いことばかりじゃない、自分次第なんだなぁと少し希望が持てました。

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Posted by ブクログ 2018年06月08日

話が、展開が、2転3転する、これでもかこれでもかとひっくり返してくる、そんな作品。ひっくり返ったそれぞれの展開は全部おもしろいし、読んでる時はわりと夢中になって一気に読み終えた、あー面白かったって思ったけど、読み返しはしないかなー面白いけど私は1回でいいや

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Posted by ブクログ 2017年04月29日

 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作、著者は60歳を機に執筆活動を開始、分野としてはイヤミスとなる。イヤミスとは「読んでイヤーな気持ちになるミステリー」のこと、題名からして間違いない(笑 

 さて、イヤミスといえば一番に真梨幸子が思い浮かぶ・・・真梨幸子越えなるかと期待したが上手にかけ...続きを読むているレベルで評価は中の下。殺人に保険金がらみって今時のイヤミスでソレはない、まず情念が感じられないし、人物像をもっと深堀しないと怖さが伝わらない、全てにおいて平凡であった。

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Posted by ブクログ 2017年03月14日

精神的なホラー色の強いミステリーといった物語。
ある家族・・・母親を中心に三人の子どもたちとの生活が描かれている。
保険金支払いに絡む調査を依頼された探偵(元刑事)が、母と息子が死亡(遺体は未発見)した自動車転落事故の謎を追っていく。
調べていくと、この親子の周りでは多くの人間が不慮の死を遂げている...続きを読むことがわかる。
その死は偶然なのか、それとも仕掛けられた死なのか。
たったひとり生き残った末娘・由紀名は、彼女たちの家を「鬼畜の家」と呼んだ。
病死とされた父親。
末娘の養子先で起きた火災による事故死。
酔ったあげくに転落死した長女。
母と息子の自動車転落事故。
デビュー作だという。
所々、取材に基づいた記述ではないなと感じる箇所もあった。
でも、伏線の回収や鍵となるアイテムの登場のさせ方など面白さもあった。
序盤で母親・郁江に対するインタビューを重ね、読者に郁江の人間像を印象づける。
実の父親の葬式での対応や、娘を養子に出した先への高圧的な対応が、郁江という人間の浅ましさや強欲さ、異常さを際立たせていく。
それに比べて3人の子どもたちの影は薄い。
すべてにおいて支配され決定権は郁江が握っている描写が続く。
郁江の人間像を固定させたことが、ラストのどんでん返しにいきてくる。
刺激も強く、気持ちに負荷のかかる物語かもしれない。
後半部分に待ち受ける真実が解き明かされていく場面は、どうにも説明文のようになってしまっているのが残念に感じた。
なお著者名である深木は「みき」と読む。

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Posted by ブクログ 2017年03月08日

聞く人の印象から余程ひどい母親と思わせて、結局一番まともな人が怖かったって話。 いかにして兄弟がおかしくなっていったか、また個々の心情なんかを掘り下げて欲しかったかな。

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