あらすじ
「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」 保険金目当てで家族に手をかけてゆく母親。 巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産の収奪…… 信じがたい「鬼畜の家」の実体が、唯一生き残った末娘の口から明らかに。本格ミステリ大賞候補作 『衣更月家の一族』、『殺意の記憶』と続いていく榊原シリーズ第一作。
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イヤミスというジャンルでは到底収まりきれない猛毒が仕込んである。はっきりと言うと興奮して一気に最後は読んだ。中毒性があり魅力である。
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今まで読んだイヤミスのなかでも最高レベルで好きな作品だった。これがデビュー作と聞いてびっくり。結末を先に決めてから書いているんだろうけど盲点だった。
正直最後のドンデン返しがなくても面白い作品だと思ったしドンデン返しが評価分けてるのかなとも思った。
まああと正直右利き左利きのところはいるか?とも、、
インタビュー形式はやはり面白い。人間は結局自分視点でしか世の中を見ていないんだなということがわかった。また家族についてもこういう家族になるの可能性が少しでも想像できてしまい、親には大感謝でしかない。こういった作品を経て自分が人間として正しい方に進んでいけたらなと思う。
非常に最高すぎた作品でした。
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⭐️5.0
夜中に読み終えたけど興奮冷めやらずで
寝不足になった笑
作者のデビュー作とは思えないほど
練られたストーリーで終盤は何回も騙されて
え?え?えー!?とビックリしまくり笑
元弁護士だから書けるお話。
鬼畜の家だけどグロさはほぼなく(動物が死ぬのは嫌だったけど)人間の怖さを思い知らされた。
面白かった、騙された本ベスト3には入る
すごーくお気に入りの本になりました。
読み終えたばかりだけどまた読みたい笑
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「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」
末娘から語られる本当の真実とは・・・・・・・
インスタで紹介されており、どうしても読みたくて
本屋に行ったけど見つからなかったからメルカリで購入した
タイトルを彷彿とさせるような
(私の大好きな)陰気臭い嫌な気分になるストーリー(めっちゃ褒めてる)
最後のネタバレページは本当に面白くて面白くて…
多分最近読んだ本で一番好き
嫌な感じを前面にだしつつも、しっっっかりミステリーとしてちゃんとしている!!
そこがめっちゃ好きになった理由
数人の証言者からの話を順番に紹介していくスタイルなので、昨日はこれがあって今日はこれで誰かがこうなったという時系列的なことは特に気にならないけど
証言者から語られる節々に実はとっても大事な情報があって、それぞれのピースをつなぎ合わせていくと
今まで見えてこなかった別のストーリーがあぶりだされていく!!
いやあ、お初の作家さんだったけど
他作品気になりすぎる~~
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好き勝手書きます。ネタバレ注意です!
こいつはまたすごい本を見つけてしまった・・・・・・・。
人生観ねじ曲がりますよ、これ・・・・・・・(勿論いい意味で)
初読の感想は、「読む毒」って感じだった。そのくらい、目を背けたくなるような人間の闇がこれでもかと描かれている。
ちなみに、著者の深木章子さんは元・弁護士で六十歳になってから執筆活動を始めたそうで、弁護士という人生経験がフルに生かされていると思う。(作中によく使われる、法律の穴みたいなのを説明するところとか)
青二才の僕は、読んでいて圧巻としか言いようがなかった。(笑)
文章の構造としては、私立探偵の榊原が登場人物に取材をするパートと、児童公園での依頼主、由紀名とのやはり取材のパートで成り立っており、風景描写とかは少なめ。ほとんどが取材でボリューミー。それでもってこの質である。
余計な描写を省いて、ただただ事件の解決で攻めてくるあたりは素晴らしく、読んでいて決して飽きることがなかった。
内容については、先程も述べたように、複雑な人間関係と歪んだ家族、それらすべてに闇が降りかけられていて、もはや怖気を紙の本から感じ取ってしまうのではないのかと思ってしまうほどだった。胸糞を好む身ではあるのだが、この本は一味違った毒素があった。
特に衝撃を受けたのは、次女由紀名が伯父叔母の家を燃やすところ。最後の章で二度驚くことになるのだが、叔父何やってんだよって思いつつ、そこからの展開(パンツのやつ)に鳥肌が止まらなかった。
亜矢名と哲の純愛的な、でもドロドロしたやつも驚いたけど、個人的にはこっちの衝撃の方が忘れられないかなあ。小さい子に酷いことさせたって意味でね。
このお話を語るうえで鬼畜こと母、郁江の存在は欠かせない。(まあ、結果的には騙される形にはなるものの)よくそんな頭が働くなあって感心しながら読んでたけど、実際にされたらたまったもんじゃないよな、これ。しかもリアリティがあるから怖い。でも、郁江の悪女っぷりに魅了されてしまったのも事実なんだよな。
そして、何と言っても亜矢名であろう! これには騙された! 母親より一枚上手と作中で榊原は言ってるけど、正直上手とかそういう次元の話じゃない(笑)。
依頼しといて平気で嘘ついてるし、自分を死んだことにしてるのには開いた口が塞がらない。犬に家族の肉喰わせるとかやばすぎぃ・・・・・・・。でもやっぱり、そんな一面が現れた瞬間、亜矢名という人物に魅力がわいたのも事実なんだよなあ。
最後もなんだかすっきりしなくて、後味悪いのも亜矢名のせい(おかげ)だな!
総評すると、ここまで悪を詰めた本は久しぶりで、とてもよかった!
自分の感想としては、これで十分。ただ、ここまで悪徳がきれいだと、惚れ惚れしてしまうくらい!
まさに毒とはこのことだと思う。中毒性があるっていうか、この本はやはりすごい本だったんだなあ、って(語彙力崩壊)。
最後に、いい意味で鬼畜の所業を見せてくれた「鬼畜の家」に感謝を!
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騙されるけれども、鬼畜の家と言うか、鬼畜な◯◯◯とタイトルを変えたほうがいい。
そもそも、帯からして騙す準備がありーの、先入観あって読み始めーので、4分の3くらいまでは騙されっぱなし。
狂っているし、簡単に殺しすぎ
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私の深木章子さん読書デビュー作。
いやー面白かったーーー!!
あっという間に読んでしまった。
ある事件を調査する探偵が、関係者にインタビューしていく形式のお話。
こういうタイプの小説は好き!
そしてもちろん内容も帯にあるように「驚愕の真相!」です。
などと明るく書いてますが、お話は暗い暗い暗ーいドロドロした物語。
読んでる最中はちょっと気持ち的に沈みます
そしてもちろん内容も帯にあるように「驚愕の真相!」でした…
でもやはり小説としては面白かった!
これは叙述トリックとは言わないないのかな?
まあ、ちょっと映像化は難しいやつですね…
何はともあれ今更なのかもしれませんが、いい作家さん見つけました!!ありがとう〜!
だから読書はやめられないんですよね〜
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タイトルからして不穏な雰囲気が漂いまくっているイヤミス。探偵が事件の関係者を調査して、徐々に事件の全容が見えてくるといった展開で興味を途切れさせず一気に読ませてくれる。
真相はある程度想定範囲内だが、あの所業は想定外過ぎた!
鬼畜なのは誰なのか、どの様な所業なのか…読んでみてのお楽しみ!
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鬼畜の家とはすごいタイトル…でも、タイトルに負けないくらいの恐ろしい所業でした。
まさに鬼畜の家。そうとしか表現できない。
私立探偵の榊原が、父、養父母、姉、母兄を順次亡くしたゆきなという女性のために調査をする。
調査対象から話を聞くように進んでいくので、読みやすいし、少しずつ違和感を持ったり、じわじわと真実に近づけている感じが楽しい。
母兄が車の転落事故にあい、遺体も上がらず、保険会社から保険金を払いしぶられているので、力になってあげてと紹介されたゆきなと榊原。
母と兄の死は自殺なのか?車を運転していたのはどちらなのか?謎をとくために、榊原は真実に辿り着く。
メイントリックは、ミステリ好き読者には予想通りだったと思う。
解説で島田荘司さんも、そんなことを書いてました。
作者も、たぶんそれは想定内で、でもその想定を超える所業なもんだから…犬の下りは、想像して固まってしまったわ。でも骨は残るよね。骨は一体どうしたんだろう。
Posted by ブクログ
関係者それぞれの証言と末娘の口から語られる殺人教唆、資産収奪などの母親の鬼畜の所業の数々があまりにもおぞましく、どのような結末を迎えるのかドキドキしながら読み進めた。だけどそれすらも翻弄するような作中の仕掛けと思わぬ真相に驚かされた。著者の他の作品も読みたくなった。
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母親に支配された家族に巻き起こる数々の死。唯一の生き残りである末娘の証言を探偵目線で追うミステリー。
鬼畜とは、何が真実なのか、最後まで目が離せない。これが一作目…すごい
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「あたしの家は鬼畜の家でした。」
夫を殺し、娘を殺し、金の為に数多の犯罪を繰り返した母親。しかし、その母親の最期は唯一溺愛していた息子との心中でした。
生き残りの末娘が語る壮絶な家庭環境。母は自分から死を選ぶような人間じゃないとの証言。「鬼畜」を死に至らしめた衝撃の正体が明らかになる・・・。
著者のデビュー作品ですね。東大卒の元弁護士なんて聞いたらどんな理屈っぽいミステリを出してくるんだと身構えちゃいそうですが、この作者はかなりミステリのエンターテイメント性を重視してくれる。消人屋敷なんてもうごりごりの館物だし。また一人お気に入りの作家が増えました。
Posted by ブクログ
どストレートなタイトルと素敵な表紙に惹かれて購入。面白かったです!
タイトルとあらすじから、冒頭から鬼畜な殺人事件とか起こる系かなー?と思っていたら、怒涛のインタビュー尽くし。一体何が起きたんだろう?何の事件?と謎に満ちたスタート。
第2章の時点で依頼人から郁江の恐ろしさが語られるが、物語の前半のため「いやいやこれが真相な訳はないよな…どうなっていくんだ…」とすっかり作者の術中にハマっていく良い読者の私。(怪しみつつも真相は全く予想できないタイプ)
第4章で真相が明らかになった時は、うわああ…と素直に驚きました。
インタビューの中にひとつだけ聞き手が異なるものが混じっていたのは、本当気付かなかった…でも読み返してみると、他は榊原の名前を呼んでいたり、「男」の表記がちゃんとあるんだよね。見事にやられた!
特にゾワッとしたのは、「犬を飼った理由」がわかった時。
いや、冒頭から悲惨な殺人事件とか起こってたわけじゃないので、完全に油断してました!
そもそも、郁江も秀一郎もまさかとっくに死んでたなんて思いもしなかったから、犬が突然死んだのもきっと郁江が殺したんだろうなぁ理由はわからんけど…くらいの気持ちでしたわ。
「引っ越しの夜、なぜかしきりに吠えたという隣家の柴犬と、その二、三日後、突如北川家にやって来た大型のジャーマン・シェパード…。それに加えて、がっちりしたキッチン鋏。そして極めつきは、アメリカ人が使うような特大の冷凍庫だ。」
うわああそういうことか…と。
そういう猟奇的な出来事。大好物です。
にしても亜矢名の行動力、計画性、忍耐強さ、半端ない。目的のために全てを利用していく姿勢、サイコパスじみていてとても良い。
そして、その狂気の根底には歪んた家族の影響が強く、父親に似た男に惚れてしまうところなんかも、最高でした。
やはり真犯人にはその「人格」を形成する上で多大な影響を与えた「何か」があり、それがきちんと描かれるのが好きです。
読み終えてみるとそれまでのインタビュー内での細々した描写も全て伏線になっており、きれいに辻褄が合うのはとても気持ちが良かった。
その、ミステリーとしての気持ち良さと、事件の真相の気持ち悪さが相反しているところが、また良い。
読後感はスッキリしたので、後味悪いとは感じません。事件そのものは、おぞましいですがw
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深木章子氏、デビュー作でこの出来は凄い。徐々に真実に近付いていく構成も読み応えがあるし、作者の特徴でもある緻密なヒントはデビュー時点で健在。バラされた後も、そんなのあった!?と思いつつも、そう言われたらそうか、と納得せざるを得ない。そのあたりもさすが元弁護士と思える。しかしながら中身はイヤだらけの胸糞ミステリ、後味も良くない。
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インタビュー形式で進んでいくので、私もそこにいて、一緒に推理しているような感覚で楽しかったです。
最後は『そう来るか〜』てな感じでした。
もともとインタビュー方式は好きだし、展開も好き。
とても楽しめました。
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探偵・榊原の調査を元に事件の全貌が明らかになっていく展開。この展開は個人的に大好物であり、一気に読み進められた。
あらすじからも本当の意味での『鬼畜』は誰なのか想像はつくが最後に明かされた真実は唸らされた。
確かに途中の調査で違和感の感じる人物が出てきたのだが、その違和感も最後でしっかり回収される。
初読みの作家であったが違う作品も読んでみたいと思わせる内容であった
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「北川家」と関わった人たちが、自分がみた「北川家」、噂、思い込み、誤解、嫉妬、憎悪など織り混ぜながら語っていく形で物語が進んで行く。
読み手は、語り手のすべてを信じるのか、疑うのか委ねられ、「北川家」とは、一体どんな家族だったのか、考えながら読み進める。
ヒントや嘘を追いながら、良いところまではいったのだけれど、騙された!!
カバーデザインに惹かれた。
蜘蛛の巣なのに、蜘蛛がいない。
なんだろうっと、思って。
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デビュー作ながら、文章、構成がとても洗練されており、人物描写も丁寧で良い。
構成としては、インタビューがポン、ポンと連続されている中に聞き手が榊原でないものを混ぜるというところや、一つ一つのインタビュー中にアレルギーや利き手などの伏線を仕込むあたりも巧い。
新しさはあまりないが、完成度が高い作品だった。
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ラストまでよどみなく突っ走って鮮やかなもんだなあ。鮮やかすぎて物足りないって思ってしまうくらいラストで鮮やかにトリックが暴かれて痛快は痛快。ただ読者置いてけぼり感もある。しかし幼児期から鬼畜を心に宿してたみたいなのはあんまり救いがないから受け入れがたいオチだった。
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読めば読むほど謎が深まって誰もが疑わしい。
理解不能な狂った動機じゃなかったことが意外だったが、犯行の冷静かつ残虐な内容とのアンバランスさは歪んでいて十分に鬼畜。兄妹たちそれぞれが愛に飢えていて、読後は怖さより哀れさが残る。
物語に絡んだ動物に言及せず終わってしまう作品が多い中、真相に迫る探偵の「動物虐待をする奴は許せないんだ」というセリフに作者の弱者に寄せる深い優しさを感じた。
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新人賞なのに文章は熟達の域(?)深夜に一気読み。物語全体に漂う陰鬱としたこの読み味に近いものとしては連城三紀彦『白光』や東野圭吾『悪意』が思い浮かんだ(中身は別物)。個人的には得体の知れない探偵に何かあるのだとばかり疑い、そちらの違和感には気づけなかった。かなり難易度は高いと思う。"鬼畜"が忌み嫌う人物像に首尾一貫性があり、エリート志向ほど陥りがちな優生思想に説得力があった。
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鬼畜の家というか、登場人物にまともな人皆無だった。インタビュー形式で読みやすくて、最後が気になってあっという間に読み切った。大謎はありきたりというか予想の範囲内といったところだったけど、そこは全然良かった。だけど動機とか真実の部分が思いのほかあっさり描かれていて、もう少し出し渋りとか一捻り欲しかったなぁと思った。
インタビュー形式のおかげで主観的に物事が描かれていて、なにが真実なのか見えずらくてとても面白かったから、主観なんて当てにならないのだ ということを最後まで活かして欲しかった。
内容的にもスッキリするような話ではないですが、もう一回読みたくなる作品でした。
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元弁護士だけあって、法律についてかなり詳しく書かれていた。そんなルールあるんだ、、と学んでしまいました。
郁子が鬼畜なのかと思ったけど、登場人物ほとんどまともな人いなくて笑ってしまった。
最後もまさかの恋愛模様があっての事件で、思いつかない角度の展開で良かった。
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途中までは凄く面白かったけど、種明かしというか、探偵が推理を話す場面で少し興醒め。
だけど、全体を通すとよく出来たお話かな。
結末を先に決めて、そこに向けて話しを肉付けしたような感じ。
読み応えはあった。
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き‐ちく【鬼畜】 〘名〙 鬼と畜生。 転じて、残酷な行ないをする者。 恩義を知らない者(コトバンクより)
夏の陣。こうも暑いとホラーを欲する。
ページの向こうで繰り広げられるであろう、とんでもなく残虐で猟奇的な〝人間〟と、これまたとんでもない恐怖に晒された〝獲物〟との非現実の世界に身を投じようと、少しの躊躇いと少しの好奇心で読み始めたけれど、吐き気を催すような映像型ホラーではなく心理的なホラー。
とは言え、関係者の死がどれも見事に肥やしとして利用されているので、鬼畜であることは間違いない。
私立探偵が一人ひとりの証言を聞いて答えを導き出す。この手の手法を用いる場合、たいていは1つの事件がだんだんと様相を変えていき、真相があらわになると言う感じなのだけど、これは幾つもの事件について真相に辿り着くので読み応えはある。
家族が死ぬたびにお金持ちになってゆく母。疑われることなくいかにして母は死を肥やしとしてきたのか。
唯一の生き残りである末娘が語る真実と、探偵がたどり着こうとする真実が徐々に変化してゆく。
登場人物の印象が読み進めるうちに変わってゆくとこや、謎解きと動機、私立探偵が話しを聞いて歩くというところも上手いなと思う。
身の毛もよだつホラーではなく、あるところに鬼畜と呼ばれる女がおりましたサスペンス。
今年の16冊目
面白かったんだけどね
関係者の告白と言うか、探偵の関係者への聞き取りで物語が形を現していく展開は、私の野次馬根性をくすぐって、どんどん読み進めました。
ただ、ネタばらしがちょっと力業と言うか、都合良すぎるんじゃないかなー、と。登場人物のアレルギーや利き手の辺り、ちょっと都合良すぎたかなー
Posted by ブクログ
鬼畜な母親とその家族を描いたミステリー。
探偵が事件関係者にインタビューをする独白形式で、事件の全容をあぶり出していくストーリー展開が良かった。
最後のどんでん返しは見事に騙され、かつ私の好物とするイヤミスであったが、張り巡らされていたあらゆる伏線の回収がとても丁寧過ぎて、読後達成感が薄かったのが残念。
しかしながら初著者作品としては好印象。
もう一冊の積読も続けて読むとしよう。