「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―(新潮文庫)

「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―(新潮文庫)

小説・文芸
572円 (税込)

2pt

ちょっとした山歩きのはずだったのに、大切な人が帰ってこない。迷子、怪我、天候変化。いつだって「たったそれだけのこと」で遭難は起きる。せめて最後のお別れがしたいと願う家族のため、著者は行方不明者を捜しに山に登る。遭難者目線で行方を推理するため家族から本人の性格や職業、趣味、思考の癖を詳細に聞き取る。入念なプロファイリングで消えた足跡を追う、驚きに満ちた六つの実話。

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「おかえり」と言える、その日まで―山岳遭難捜索の現場から―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    山岳遭難の話で有名なのは、羽根田治氏の山岳遭難シリーズがあります。
    遭難者本人や関係者にインタビューをして遭難状況を紹介しているが、「そんなことで遭難するの?」とか「遭難の予兆に察していれば遭難しなかったのに」などといった内容が紹介されている。そして、自分は羽根田治氏の本で多くのことを学んだ。
    ところが、この本の著者はインタビュー内容ではなく、看護師としての実体験をもとに紹介している内容になっている。
    初心者の目線で遭難のプロファイリングをしたり、遭難者家族と接触することで心境の変化や家族に与える影響などが伝わってくる内容になっている。

    0
    2026年10月01日

    Posted by ブクログ

    筆者は民間の山岳遭難捜索チームを立ち上げた。

    ちょっとした山歩きのはずだったのに、大切な人が帰ってこない。
    地元の警察が捜査を打ち切る難しい事案も、家族の方の思いに答えて引き受ける。
    家族からの聞き取り、SNSでの目撃者探しなど、手を尽くして遭難者のことを知り、捜索すべき場所を絞り込んでいく。
    家族は憔悴し、ときに厳しい言葉を投げつけられても、家族に寄り添いながら。
    筆者は看護師でもあり、患者のプロファイリングと同様に、丁寧に話を聞いていく。その中で、「この人ならこう判断したかも…」と、登山家の目線ではわからないことに気づき、発見につながることもある。

    山はいのちの保障などどこにもない場所だった。
    いつも登っている山でも、「まだほんの序盤」というような場所でも、一つ間違えば滑落したり、道に迷ったりする。
    大声を出せば登山道に届くような、それくらいの距離しか離れていない場所でなくなる方もあるようだ。

    ヘリで捜索してもらえるように、ヘリコプター救助契約(発信機の電源が入っておらず、救助されなかった方もいた…)。残された家族のために山岳保険、など、聞いたことない手立てもあった。
    誰もが安全に下山できたらいいのに…。

    0
    2026年09月18日

    Posted by ブクログ

    胸が詰まるほどに、切ない内容が多いが、山登りする方にはぜひ読んで欲しい。
    山岳救助隊の皆様の活動の一面が知れ、これまでとは違う見方になりました。事故がない無事な登山を祈ることしかできない。

    0
    2026年03月29日

    Posted by ブクログ

    山岳遭難系
    Liss
    家族対応に重点を当てているところが一度違う

    棒ノ折山
    竜喰山、飛竜山
    秩父槍ヶ岳(YAMAPグレーピーク)
    鍋割山、ユーシンロッジ、檜洞丸
    皇海山
    巻機山

    レベルに合っていない山選び
    頂上から下山時のミスルート
    下山時の疲労による滑落
    雪の終わりの季節に雪渓へ踏み抜き落下

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    日帰りで行くことができるような山でも道に迷ったり転落なので遭難することがある

    看護師さんでえりながら山岳の資格を取り捜索のチームを立ち上げて活動しているお話

    広大な山林の中で捜索範囲を絞るためにその方の性格を家族や山岳仲間に聞くことが大切だとわかる

    イケイケなのか 慎重なのかで探すコースも変わってくるのは興味深い

    迷った時は下ではなく 上に行け

    0
    2026年03月16日

    Posted by ブクログ

    プロファイリングに基づいて、山で消えた人を探す山岳遭難捜索。登山ルートが分かっていたり、どんな格好をしていたのかが、分かっているケースばかりではない。そんな状況でも、知恵を絞って、心理を洞察して、見つける。その人を待つ家族のために。日常系ミステリーとしても面白かった。

    0
    2026年02月01日

    Posted by ブクログ

    山岳救助と言えば山のプロ、と思っていたのだけど、“人”のプロが関わることもあるのだなぁという発想の転換…人柄とか考え方とか、なるほど……と思いながら読みました
    皆さんちゃんとお家に帰れたらいいですよね

    0
    2026年01月18日

    Posted by ブクログ

    知らない世界を知ることが好き。
    山登りなんて、絶対にやらないから。
    おそらくこれから一生のうちで遭難もしないし、遭難者を捜索することもないと思う。
    でも、だからといって知らない世界であって良いとは思わないので。
    一気に読んだ。面白かった。
    私が行方不明になったら、こんなにお金をかけて探してくれる人はいるのかな。

    0
    2026年01月09日

    Posted by ブクログ

    山岳救助のお話
    警察の捜査が打ち切られた後、民間の団体に捜査を依頼することができる。

    まず驚いたのが、山に入って遭難する人が1年間で3300人以上もいること、そのうち300人が死者、もしくは行方不明者となること。遠足で行くような山で遭難してしまうこと。

    体験記を追うことで、
    山のこわさを知りました。

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本書に出てくるLISSのような遭難者を捜索する活動には頭が下がる思いがした。

    「家族から遭難者本人の性格や出かけた際の持ち物を聞き取り、登山の仕方や遭難者の人柄といった様々な背景をプロファイリングして、足取りをたどる」ということまで捜索するというのには驚いた。

    そして、「捜索する上で大切なのは「遭難者の視点から山を見る」ことだ」ということもなるほどと思った。ベテランの登山家からするとそんなコースには行かないだろうというところでも、遭難者の性格まで考えてその日通ったかもしれないルートを一つ一つ潰していく作業は地道である。

    本書に取り上げられた遭難者はそれほど高い山に登ったわけではなく、ちょっとした道迷いなどにより遭難している。そして、皆、単独での登山である。登山は比較的手軽な趣味となってきているが、色々と考えさせられる。

    捜索をする人々の決して諦めない努力により日数がかかっても、無事にという表現は相応しくないが、遺体が発見される者もいれば、残念ながら発見に至らない者もいる。いずれにしても残された家族の心情を想像するに胸が苦しくなる。

    また、屍蝋化した状態で発見される遭難者もいたとのことで、驚くとともに発見までにかかった年月の長さにまた心揺さぶられた。

    0
    2026年02月01日

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