【感想・ネタバレ】なぎさホテルのレビュー

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Posted by ブクログ

伊集院静作品で、何度か目にした
「なぎさホテル」。
あちこちに書かれているように
人はあたたかく、眺める景色は
美しい。
本当に、奇跡のような場所。

数年前に、跡地を見に行ったけれど、
ここで奇跡のような物語があったのかと
思うと、映画のシーンのように思われた。

人の情け、海景の美しさ、
書くことの厳しさ。
そのどれもが、見事な一幅の絵のような
物語になっている。

読後にしみじみと、海を眺めたくなった

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2021年02月08日

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人には帰る場所と時間がある…

思い出を頭の片隅にしまい、チラチラと見え隠れしているのを横目でみながら新たな出会いを期待して生きているような…残りの人生をまんざらでもないようにするには帰る場所と時間をもち思い出にひたることもひとつかな〜 

伊集院先生が旅立ち、先生の言葉や考えを帰る時間のひとつにさせてもらってます。
逗子ホテルみたいな場所に出会いたいですね。

ぜひ〜

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

文句無しの星5つ
最高の文章と嘘のようなほんとの話
人と人が関わると素晴らしいもの
伊集院静心から尊敬いたします

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2021年07月12日

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友人の名前と同じホテル
ネットで検索すると、海岸の傍に建つ
趣のあるホテルの写真が出てきた。

このホテルでの滞在(寄宿?)がなかったら
彼は作家を生業とすることもなく
夏目雅子さんとであうことも会うこともなかった。

彼を陰ながら支援する人々のなかで
上京した彼に自分の連れ合いには内緒だよと
茶目っ気たっぷりにお金を貸す恩師が好き。

機関車先生を読んだ時にも感じた
物語のいとおしさをこの本でも味わった。

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2019年07月04日

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伊集院静さんが亡くなって本当に悲しい。好き嫌いが激しく破天荒な様だが、文章にはあたたかみと品があった。なぎさホテルで過ごした7年間、I支配人はじめ何と多くの素敵な人々に支えられたことか。私も一ファンとして、あの時逗子の海を歩いてくれてありがとうと伝えたい。御冥福をお祈り申し上げます。

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2023年12月08日

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序章の文章の美しさに惹かれて読み始める。
放埒な著者が、周りの人々に支えられながら作家としての礎になるようなものをつくる物語。
突然現れた若者が周りの人にこうも親切にしてもらえるものかと驚くが、著者にそうさせる魅力や危なっかしさがあったのかもしれないとも思う。
静かに淡々としていて、一見無愛想な印象を受ける筆者だが、人情が見える文章にぐっとくる。
特に海を描写した文章の透明感が抜群で引き込まれるような表現力。

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2023年10月31日

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桑田佳祐さんのファン、という理由で手にとった一冊。
伊集院静氏の本は初めてですが、読み進めやすい文章と描写でスッと読めた。
お酒と借金にまみれ苦悩する若かりしころ、「なぎさホテル」の支配人・スタッフに温かく迎えいれられた著者。
素性のわからない者を住まわせるなんて、不思議な物語のようではあるが、昭和の古き佳き時代はこんなこともあっただろうと思う。
借金に苦しみながらも本を買い、借金のためとは言え、知人を訪ね歩く著者には不思議な魅力を感じて、帰る場所や時間のある人生を少し羨ましくも感じた。

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2023年06月22日

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伊集院静のエッセイが好きで、結構読んでいたが、小説は久しぶり。伊集院静は、私小説家だということを再認識。本人もこの作品の中で書いているが、実際にあったことをモチーフにすることが、ほとんどのようだ。すごい人生だよなあ。

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2023年02月17日

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筆者のように7年もの長い間は無理ですが、海辺の素敵なホテルでしばらくゆっくり暮らしてみたいものです。

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2021年05月20日

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放埒な生活を続けながらも小説を書くことに真剣に取り組んでいます。それが伝わってきたのが「.....選んだ職業、または世界なのだから、自分もどこまでやれるかはわからぬが、やってみたい。やってみよう、.....」
それにしても著者は若い頃から飲んだくれで、借金ばかりしていました。
個人的には実生活ではこういったタイプの人は嫌煙しがちですが、何となく共感が持てたのが不思議でした。
季節を問わず、逗子を無性に訪れたくなりました。

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2020年08月18日

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I支配人に見初められた伊集院静はオーラがあったんだろうな。当時は趙を名乗っていたしまだ作詞の仕事もしていなかった訳だから、I支配人にもY女史にも驚くばかりだ。しかもなぎさホテルは会社のもので彼らの持ち物ではない訳だし。
伊集院静は当時、定職もない、金もなかったと言うけどオイラの貧乏とはちょっとレベルが違うだろうな。中古でベンツとランチヤと言うけど、買えないよ。伊集院静の貧乏には悲壮感がないんだよな、あと緊張感も。生まれながら持ってる余裕なのかな。そして粋な時代だったのだと思うど、伊集院静は今も相変わらずな訳だから時代に関係なくやっぱり生きる力が半端ないってことだと思う。いざとなったら少々ヤバい仕事もやっちゃう覚悟があるし、それができる身体も持っている。オイラが伊集院静に惚れたのは、そんな身体を持ち、その力を持て余し、でも母親譲りの繊細さも持ち合わせてるギャップだ。それがなかったら、この人はヤバかったんじゃないかなと思う。そんなところも含めて好きなんだけど、男として。
高校時代の恩師M先生がまたカッコいい。昔を懐かしむ伊集院静に「私だって学生時代が一番懐かしいし、自分の時間もまぶしかったように思うもの。でも私は今を諦めていないよ。君たちとずっと競い合って行こうと思っているもの……」と言う。歳を理由に若い者と競わずに任せてしまったりするのはオイラはズルいと思う。だって、後輩たちは最後まで競い合ってくれないと先輩をいつまで経っても越えられない。年長者は後輩に負けた姿を見せず、ホッとしている、負けた(越された)ところを見せずに済んだって。「こういうのは若い者がやらないとね」とか言って任せるんじゃなくてボロボロになるまで頑張るところを見せてほしいと思う。人生の最後までとことん生きる方がカッコいいのに。そういうところも含めて伊集院静は大好きだ。

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2018年09月30日

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『人は人によってしか、その運命を授からないだろう。』ただ今伊集院静さんにはまってます。素晴らしい文ではないものの共感できる文ではあります。次は乳房へ。

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2018年02月27日

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サザンが好きで桑田さんが伊集院さんのなぎさホテルを読んで作ったと言う
「なぎさホテル」を聴いた時
真っ先に夏目雅子さんの事が浮かんで
2人の事が書かれている本なのかと思い手にしましたが
ホテルの支配人に拾われてから7年間
ホテル生活の自叙伝でしたが
穏やかな伊集院さんのイメージしか無かった私には荒れてた頃や飲んだくれてた頃
どうにも生活が行き詰まっていた頃などびっくりする事ばかり
在日韓国人2世と言うことも初めて知りました。

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2023年03月05日

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淡々と進んでいくお話。
その時代ならでは、ということもあるだろうけど、良いなぁと思うこともあれば、いやいやそれはちょっとね、ということも多々あり。
でも不思議とドンドン読み進めていけた。
こういう生き方に憧れている部分が自分の中にあるのかもしれない。

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2023年01月19日

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伊集院静という作家は、自身の体験や人との出会いを元に小説を書くタイプの作家で、逆にいうと小説になるような体験や人との出会いをしている作家でもある。

実際に7年間を過ごしたなぎさホテルでの日々、支配人との出会いが、作家伊集院静を育んでいる。

思った以上に飲んだくれだったようですね。
読んでて結構な体たらくだなと思いましたが、そんな自分をずっと見守ってくれたなぎさホテルと人々に対する感謝の気持ちがよく表れてますね。

ホテルを舞台にした作品はなぜか趣あって好きですね。

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2022年12月31日

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作者、伊集院静の作家生活の起点となった7年に渡るホテル生活を綴った小説というよりエッセイ。

変わった人生の出会いもあるんだなと思う反面、我々が苦労に耐えて労働に勤しんでいるのに、ホテルに居候させてもらって酒浸っているのを見て、少しイラっとする。

時代が違うと言ってしまえばそればかりだと思うが、
昔はそういう余力がある場所が日本のある所にはあったと思うが、今はなかなか無いのだろう。

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2022年08月28日

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なぎさホテルの方々があまりに理解があり親切である。事実なのだから文句は言えない。
筆者はこのホテルに何を思い何をしたのかしていたのか、少し浅いような気がした

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2022年06月16日

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このほんには、何かがある~
61歳の僕にとって心に染み渡る~

今をどの様に生きるべきかを自分に問うための一冊である。

【本文】
 ただ私は一冊の一行の言葉が人間に何かを与え、時のよってはその人を救済することがあると信じている。

 音楽の中にある力にも、舞踊にも絵画にも彫刻にも戯作にも、一見世の中に直接的に必要とは思えない分野にも、人間にとって欠かせないものが存在するから、こうして長く人類はそれらを手放さないと思っている。

 人は人によってしか、その運命を授からないのだろう。

 読者の皆さんにとっての帰る場所と時間をこの作品(なぎさホテル)を読んだあとで、思い浮かべてもらうと幸いである。

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2019年01月28日

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この人には人を惹きつける不思議な魅力があるんだろうなぁと思いながら読み進めるうちに私自身が魅了されていく感じ。

言葉は、時に人の人生を変えるほどの力を持つことがあると筆者は言う。私もそう、信じてる。

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2018年03月04日

Posted by ブクログ

なぎさホテル

懐かしくて手に取った。逗子のなぎさホテルだ。
作者は7年もの間ここに住んでいたという。
同じ時期に同じ界隈で暮らしていたとは知らなかった。
住んでいた当時の話ということで、逗子、葉山、鎌倉の描写はもうそのまんまで懐かしくなった。

とにかく人の縁に恵まれた人であり才能溢れる人であったのだろう。
伊集院静、というとモテ男というイメージだが
本人の自伝なので無茶苦茶な暮らしぶりは書かれているが
女性に限らず、どこがそんなに人を惹きつけたのか…それは他の人が書かないとわからない所なのかな。

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2017年04月23日

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