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【2020年本屋大賞翻訳小説部門第一位受賞作!】“感情”がわからない少年・ユンジェ。ばあちゃんは、僕を「かわいい怪物」と呼んだ――韓国で30万部突破!「書店員が選ぶ今年の本」(2017)に選ばれた感動のベストセラー小説、ついに上陸! 扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳のユンジェは、目の前で家族が通り魔に襲われたときも、無表情で見つめているだけだった。そんな彼の前に、もう一人の“怪物”が現れて……。「わが子が期待とは全く違う姿に成長したとしても、変わることなく愛情を注げるか」――出産時に芽生えた著者自身の問いをもとに誕生した、喪失と再生、そして成長の物語。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年05月05日
感情がわからない少年が人との交流によって成長してゆく話。
人と心を通わせるということを考えさせられる本だった。
人を理解することって難しい。
本当の気持ちを隠していることも多いし、ひとつの表現でもたくさんの意味をもつ。表情の変化や口調を読み取るのだって難しい。
でも、だから諦めるのかというと、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月21日
愛について。
感情や共感について。
読んで本当に良かった。
感情(特に恐怖)を司る扁桃体(アーモンド)が小さく、普通の人の「感情」が分からない。だけど誰よりも感情について敏感で、興味を持っている少年。
感情を「怒り」という方法でしか吐き出せない。自分の感情をうまくコントロールできない。
けれど...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月30日
以前読み始めた時はなかなか前に進まなくて途中で止まっていたところ、2年ぶりくらいに読み始めたら面白くて、読むのが止まりませんでした…。
感情がないユンジェが、お母さんとおばあちゃんから自分の知らないうちにたくさん愛をもらい、みんなが見えない本質を気づかないうちに感じていたところに胸がギュっとなった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月20日
もっと早く読むべきだった、と思うくらい良かった。
“感情”が分からないユンジェと激しい感情を持つゴニ。
水と油のような二人が互いに影響し合って徐々に変わっていく。
微笑ましい過程のはずなのに、どこか切ない気持ちにさせる。
ユンジェ目線で語られる文章には一切の無駄がない。
感情を排した分だけ読みやすく...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月18日
今回はなおなおさんに教えて頂いたK文学です。
本屋大賞とってるのも全く知りませんでしたが、
韓国文学はやはり日本よりもあっさりとした文体なのがいつも印象的です。日本の良い所でもあるのですが情緒感が強いのが日本文学の象徴な気がしてます。
本作をもし日本の作家さんが書かれたとしたら主人公ユンジェを取り巻...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月11日
愛が人間を育てる物語。
あんまり文字数が多くない割に、しっかり感動できたし、ユンジェを濃密に味わえた。
主人公のユンジェは初めお母さんとおばあちゃんに言われたように、目立たないようあまり喋らずに生きていた。でも物語が進むにつれてたくさんの愛のある人たちと関わり、自分の言葉で話したり自分の意思で行動す...続きを読む
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