【感想・ネタバレ】修道院覚書 バルタザールとブリムンダのレビュー

あらすじ

左手を失った帰還兵バルタザールと不思議な力を持つブリムンダの愛の物語。国王の修道院建立、飛行機の発明、天才音楽家などが紡ぐ驚きの空想物語。ノーベル賞作家の最高傑作、新訳決定版。

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Posted by ブクログ

18世紀ポルトガルを舞台にした小説。スペイン継承戦争帰りの元兵士バルタザールと透視能力を持つブリムンダの夫婦が主人公だが、実在のバルトロメウ神父がパサロールという飛行船を発明し、夫婦はその製作を手伝う。パサロールの完成とその後の顛末が描かれるとともに、バルタザールの故郷マフラでは当時の王ジョアン5世の肝いりで修道院の建設が始まり、バルタザールはその建設に従事する。
 夫婦の愛の物語、と紹介されているが、モノを作るということに対しての人間の執着がテーマではないかと思う。モノを作ること自体、完成した後の活用、製作の作業そのものなど、登場人物それぞれによってこだわりが異なり、それが良きにしろ悪しきにしろ与える影響がテーマなのだろうと思う。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

『ただ命じるだけ命じて、完成は見届けない王になることへの恐怖。』
『いっさいは空、空とは欲すること、所有することは空である。』

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2025年09月13日

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