小説・文芸の高評価レビュー
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半世紀近く続く<エマノンシリーズ>の七巻目で、五つの短編からなる。主人公のエマノンは、地球に生命が誕生した三十数億年前から、記憶を母から娘へと引きついでいる。というか背負っている。
本書で一番気に入ったのは、巻頭の『またたきホイアン』だ。エマノンの唯一の友人のヒカリから、ある依頼をされる。ヒカリもまた、過酷ともいえる運命を背負っている。三十数億年の時間軸を、何の秩序も法則性もなくタイムリープさせられているのだ。なぜか二人は、時々の時代で会合することがある。二人は唯一無二、心を許せる相手として信頼しあっている。そして、その依頼は何としても果たさなければならない約束である。
そのヒカリか -
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ネタバレ憧れ続けた仕事とは別の仕事で天職が見つかった人達の話
是永は小説家としてプロデビューを果たすというひとつの大きな目標を達成出来てはいるものの、部数の売上が見込めず(恐らく)好きではないモデルの仕事と向き合ってその道に進むことを目指す
一方悦子は物語を通して最終的には校閲が天職だと知り、受け入れたくない気持ちの反面校閲の仕事をしている時は楽しくて仕方がないと思っている
憧れ続けた夢があるなら、自分にとっての天職がそうではなかった時の辛さが相当なものなのは勿論わかるけれど、他に自信を持って天職だと思えたり、周りから求められる仕事が見つかる人は少ない
それに、悦子の周りの人達は本当にいい人達ばかりで -
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ネタバレ夜市
私の読みたいと思っていた通りの和風ファンタジーだった
世界観に引き込まれた
こういうのって脱出ゲームとかでよくある展開なんだけど、主人公に都合のいい謎の異世界に迷い込むのではなく、こちらの常識が通用しない理不尽さが不気味で怖くて良かった
ちょっとホラーぽさもあるかもしれない
最初の方世界観の説明するためにゆうじがいずみに話すシーンがちょっと長ったらしく説明口調すぎたというのは少し感じたかな
もう少し自然な流れで世界観が分かっていく方が私は好きだな
ゆうじの弟が優秀過ぎた
これ結果オーライでハッピーエンドだけど逆だったら確実に終わってたよな
そもそも弟を買い戻すという選択肢が頭に浮かん -
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audible☆
"シール"
夫婦の出会い〜結婚〜妊娠〜退職〜出産〜専業主婦子育て〜第二子妊娠中〜第一子小学校入学前のお話。
題名のシールってなに⁇って思いますよね。
それは…名前シールなんです☆
小学校入学準備でたくさんのお道具に1つ1つ名前を書くんです!!
ご主人は働き盛りで子育てや家の事を奥さんがやっている。日頃の感謝を込めて四宝堂で名前シールを注文し、手紙も預けていた。
その手紙がとっても心温まるものでした♡
"ヒトミはこの世で僕の1番好きな人だから"
我が子がいても奥さんを大切にするその気持ちがロマンチックでした。
子育ては子供中心の生活にな -
Posted by ブクログ
白昼夢を見ていたかのように、読み終わったあとうっとりぼんやりしてしまう本だった。
双子の妹の娘と妹の夫と3人で暮らす希里。妹は身体が弱い上に不安定で、更に覚せい剤を使用していて入院中。しかも妹の夫は元彼で……と、とんでもない環境で暮らす主人公、なんだけど、流れる空気はどことなく気だるげで平穏で、誰かが声を荒らげたり感情を爆発させたりする場面は一切訪れない。必要以上に幸せに見せたり、悲観的に見せたりしない。
そんな主人公が不思議な会員制地下ホテルで働きはじめる物語。
上質な睡眠を提供すること一点張りのホテルで起こる、少しだけ不思議な出来事を通して、希里が成長していったり…も特にしない。
そも -
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文学とミステリーの融合がすばらしい。元彼探しのため、主婦の涼子はバーのママ、ルナと大阪へ。2人は次々と事件に巻き込まれ、文学オタクのルナが鮮やかに謎を解き明かす。涼子の何気ない一言がルナの推理を補完し、文学作品と絡めながら事件解決へ。バディの良さが心地よく、あっという間に読み進められる。元彼探しにも納得の結末が用意され、最後には2人の関係性も理解できるサプライズエンディング。文庫化のための特別収録掌編も、短い中に文学で心があたたかくなるエピソードが2つ。「ある月夜のできごと」は夏目漱石ファンならクスッとできる呪文の話。そして、「月夜行路 Returns」の単行本が明日4月22日に発売されます。
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