ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ビューティフルワースト

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    5人の登場人物のそれぞれの歪んだ正義が交錯する短編連作集。
    とりあえず全員がドクズ!!
    自身の欲に負けている様は、誰1人として救えない。
    まるでドクズのNo. 1を決める内容。

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    2026年06月01日
  • こゝろ

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    解説を読むと、第3章だけでひとつの作品だったようだ。
    この章だけで、作者の言いたいことは完結していると感じられるが、1章、2章が加わることによって、小説然とした作品に昇華されている。

    張り巡らされた伏線回収というものではないが、1章での先生との会話での疑問が解けていく心地良さが感じられる。しかし文章自体はたいへん居心地が悪い。

    この複雑な感情は、最近読んでいた小説では感じられない新鮮さだった。

    今回、この作品は音読した。
    現代では使わない言い回しや単語があるのは想定していたが、送りがながかなり独特で、何度も読み直した。
    これは時代のものなのか、漱石独自のものなのか、本を読んできていない私

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    2026年06月01日
  • 幽霊たち(新潮文庫)

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    読み終わった!なんじゃこりゃ。世にも奇妙な物語。整理するために感想を書く。

    ポール・オースター名義の一作目『ガラスの街』に続いて二作目。
    私立探偵のブルーは、ホワイトからの依頼で向かいの部屋からブラックの監視をする。ブラックは毎日本を読み、何かを書くだけの変わらない日常を続けている。それでも報告書を毎週送り続けるブルーだったが、だんだんと変化を欲する衝動と空想が拡がっていく。

    またしても探偵小説風の始まり方で、前作『ガラスの街』と似たところもあるが、本作はさらに内省的で透明度も増している。前作の偏執な妄想を更に推し進めたような(まさに幽霊のような)掴みどころのない小説だった。それこそが狙い

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    2026年06月01日
  • お前の作る飯が食いたいんだけど。

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    ネタバレ

    エチなしBL
    ネットのめちゃくちゃ美味しそうな料理写真プラス盛り付けられた皿の文字(笑)に興味をもち自分も自炊するようになる幸路。ある事で彼の投稿が止まり気になった幸路が自炊写真を彼に送ると…見た目ヤンキー実態はオカン(笑)な多希。そんな彼と母親が営んでいた下宿の元下宿人達との楽しく賑やかな食事風景とやり取り、幸路と多希の恋模様の焦ったさを含めほのぼのとしていてとても良かったです‼︎

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    2026年06月01日
  • 超巨大歩行機ゴリアテ

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    「アド・バード」の世界観再び、の帯宣伝に釣られて即買いしました。
    相変わらず、たまらない世界観でした。短編集ではありましたが、全編椎名ワールド、途中アド・バードがちらっと登場してくるところに感動した。
    今の技術で映像化してもらいたい作品でした。

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    2026年06月01日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    気になる気になる気になる。

    この後2人は幸せになるのか。
    本当に悪いのは誰なのか。
    毎日カップラーメン食べ続けてもいいのか。

    食事は皆で味わって食べたい、体に良いものを出来るだけ手作りしたい、私はそう思う。
    でも実際は出来ないことが多いから、出来てる人に憧れるし羨ましくもなる。
    拘ってることが実は体に悪いのかな?
    悪気なくみんなに好かれる振る舞いができる芦川さんが実は毒なのかな?それとも私の妬みかな?

    感想をずっと色んな人と話したくなる一冊。

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    2026年06月01日
  • 人間失格

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    初めて純文学と呼ばれる作品を読みましたが、非常に面白かった。表現の仕方が面白い。個人的に1番好きなところが、寿司の不味さを訴えかけるように話す部分。もともと読点が多い文章が好きなこともあって、読んでて楽しかった。
    人間として生きづらい、私は人間ではない、と自分を卑下して苦しむ様子が、一周回って人間臭いと感じた。 そんなになっても歳を重ねる彼は、もはや人間でなかった方がまだ救いがあったかもしれない。
    この作品のモデルが太宰治本人であるかは知らないけれど、よく39まで生きてこれたなと思った。

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    2026年06月01日
  • スピノザの診察室

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    妹の死を機に大学病院を去り、京都の地域病院で働くスゴ腕内科医・マチ先生。甥と暮らしながら終末期の患者たちと真摯に向き合う日々を描く。

    続編の方を先に読んでいたので後追い…しみじみ面白い。
    現役医師の著者ならでは「幸せとは何か」を問う深い死生観。劇的な奇跡は起きないけれど、患者に寄り添うあたたかな言葉の数々が、読者の心にも静かな希望を残してくれる。

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    2026年06月01日
  • シークレット・オブ・シークレッツ 下

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    ストーリーがスピーディーというか、ドキドキしながら読める一冊。

    結構早い段階で犯人というか真相の一部は分かっていたんだけど、結末に向けての落としどころがどうなるのかまったく読めず、最期までドキドキします。

    あとがきにも書かれているけど、パンデミック、AIなど著者の作品は未来を予想する内容が多いので、この脳に関する一連の考察も近い将来、僕たちの生活に密接に絡んでくるんだろうな。

    次回、作品もラングドンとキャサリンのコンビを観たい!

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    2026年06月01日
  • おかえり横道世之介

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    「あとはここから浮かび上がるだけ」

    横道世之介シリーズ第二部

    おかえり横道世之介は初めて読んだけれど今回も号泣してしまった。
    良い言葉が沢山あった。

    善良であるって単純なことなんだけれど、こんなシンプルなことが一番難しかったりする。
    世之介の善良さは天性のものだ。

    だから、「人生で疎遠になった人の代表」なんだろうな。なりたいな。また会いたいと私が思ってる人達がそう思ってくれてたら嬉しいな。

    けど世之介はこんな烏滸がましさもないんだろうなぁ

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    2026年06月01日
  • 某

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    ネタバレ

    変わること、成長すること、これらの概念は異なると受け取った。
    変わるとは、過去と現在あるいは現在と未来で大きく変わり、不連続であること
    成長とは、その変化が1日単位では分からないほど緩やかで、地続きであること

    そして、生きることへの定義。
    日々刻々と変わってゆくこと。
    他の誰でもない自分として、いずれ死ぬことを自身で肯定すること。

    それを“誰でもない者”というたった一つの視点から客観的に物語ることが斬新。
    川上弘美にしか出来ない表現だと思った。

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    2026年06月01日
  • アフターブルー

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    読書備忘録996号。
    ★★★★★。

    めちゃくちゃ面白かった!
    納棺師というお仕事小説としてはめちゃくちゃ興味深かった。
    そして主人公5人が抱え続けるそれぞれの喪失感を乗り越えて行く物語が心を打った。

    続編も出るや出ないやという感じなので、忘れないように物語の舞台を整理。
    関東圏の片田舎。田園風景が広がるところに株式会社C・F・Cはある。
    いわゆる納棺企業。

    主人公たちは二課に所属。正式名称、特殊復元処置衛生課。
    簡単に言えば遺体を納棺できるように生前の姿に施す役割。
    事故、事件など死に方は様々。施工の困難さをA~Eで格付け!想像を絶する!
    二課の他に一課(一般処置衛生課)、生課、特課があ

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    2026年06月01日
  • 後宮の検屍女官2

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    日常がバタバタしていたため、さらさらっと読んじゃったけど、今回もおもしろかった

    一つ一つの話は短いのに、しっかり関連性あるんよね
    最終的に黒幕も明らかになる…のか…? 完結してる? わからんけど、諸々忘れんうちに続き読もう。笑

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    2026年06月01日
  • 新装版 デルフィニア戦記 第Ⅰ部 放浪の戦士3

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    デルフィニア戦記、新装版。第一部の3巻(3/18)です。好みは人それぞれだと思いますが、わたしは第一部最大の見せ場だと思ってます。

    旧版を読んでるのでストーリーは分かっているにも関わらず、フェルナン伯爵の懺悔のところでまた涙涙でした。

    再読なので、前回とは違ってじっくり読める(前回はストーリー展開が気になって先に先にと読んでたので)のですが、改めて読んでみて初期から仲間だったイヴン、シャーミアンがよいですね。主人公のウォルのピンチにも変わらず支えとなってくれるところ。あとはナシアスですかね。前にあげた2人は子供の頃からの知り合いというのもありますが、ナシアスの場合は王様になってからの知り合

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    2026年06月01日
  • 蜜蜂と遠雷(下)

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    年齢的に明石さんに感情移入しました。
    コンサートは行ったことはないが、読書後はコンサートに行ったような余韻が残った。
    文章だけ、そしてクラシックもオーケストラをあまり聞いたことが無いけれど、頭の中に音楽が鳴り、オーケストラのコンサートの雰囲気を感じる事が出来ました。
    クラシックを聞いてみたくなった本です。

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    2026年06月01日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ネタバレ

    殺人描写はとにかく気持ち悪かった
    展開を予想しながら読んだもののすっかり騙されてしまった
    読んだあとはしばらく呆然としてしまった

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    2026年06月01日
  • サクラ咲く

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    中学と高校を舞台にした3つの短編。どれも主人公達が悩み、苦しみ、辛い思いを乗り越えて成長していく姿が素晴らしい。図書室の本を通じて見知らぬ誰かと文通のようなやり取りをしていく2人。友達にも言えず心に抱えて苦しんでいた時に、届いた言葉の数々。面と向かって言えないことも見知らぬ誰かなら言葉で訴えることも出来た。やっぱり辻村さんの本はいい。学校生活の人間関係は中高生たちにとっては一番大事な事。きっとこの本の言葉は心に響き少しでも励みになり救いになるだろう。

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    2026年06月01日
  • いつもの木曜日

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    ネタバレ

    【こういう幸せ、いいよね。】
    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    おすすめ頂いて、読んでみました。
    『木曜日にはココアを』よりもさらに短いお話の中に、少し前向きになれるエッセンスが散りばめられていて、心がじわっと温かくなりました。

    特別ゴージャスな場所は一つも出てこないのに、「ああ、いいなあ。私もこんな日々を送りたいなあ」と思えるお話が並んでいました。

    特に、朝美さんご家族のお話がお気に入りです。拓海君と輝也さんの温かい気遣いに私まで目頭が熱くなりました。

    おすすめありがとうございました!

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    2026年06月01日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    上流階級のお嬢様、あるいは使用人の視点で展開される5つの短編ミステリー。全編を通して重厚で古典的な雰囲気が漂い、閉鎖的な空間で気味の悪い謎が深まっていくが決して湿度は高くなく、むしろ乾いた笑いさえ沸き起こってしまうような爽やかな読後感が独特でクセになる。

    少女同士の、シスターフッドや百合といった名前がつくほどではないが、どことなく禁忌の匂いがする奇妙な関係性が魅力的。特に4つめの「玉野五十鈴の誉れ」はこの本の核となる話と言っても良い。上流階級の古めかしい雰囲気や少女同士の名前のない関係性が多くを語らない単調な語りで淡々と描写され、最後に華麗に回収される伏線には思わずため息をついてしまうほど美

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    2026年06月01日
  • ババヤガの夜

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    ネタバレ

    読んでいて思わず顔を顰めてしまうほどのバイオレンスな描写が癖になる。主人公の依子のキャラのバランスが良い。育ちが少々特殊であり強靭な肉体と精神を持っている一方で、自分の異常性や尚子の暮らしの窮屈さを客観視できる一般的な感覚も持ち合わせている。

    主人公と尚子のやり取りは正に王道のお嬢様と世話係って感じで、ニヤッとしてしまうような愛おしさがある。最後、種明かしされて2人の逃避行が淡々と語られていく様子は妙な疾走感があって良いし終わり方も好きだ。逃避行の中で尚子が反動のようにどんどん男らしくなっていくのはなんだか素直に良いことだとは思えなかった。尚子がトランスジェンダーだったとかそういうわけでもな

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    2026年06月01日