【感想・ネタバレ】新装版 京都 ものがたりの道のレビュー

あらすじ

話題沸騰!『赤と青のガウン』の
彬子女王殿下が誘うひと味違う究極の京都ガイド

私が京都で暮らす中で、
感じ、経験した京都の街の魅力を、
ありのままに書き綴ったものである。

「京都」という街は、「道」から成る。
京都に暮らし、日本美術研究者として活動する三笠宮家の彬子さまが、寺町通、四条通、河原町通など、歴史を刻む道と街並みの醍醐味を親しみやすい筆致で綴る。
通りの名にまつわる逸話から、神社仏閣の歴史、地元の人たちの季節折々の暮らしまで、知られざる京都の魅力が詰まった必携の一冊!
京のまち歩きに役立つ「ちょっと寄り道」や地図を掲載。

持ち歩きに便利な新書サイズで、新装版刊行!
コロナ禍を経た今、京都の街に思うことを綴った「新装版 おわりに」を収録。

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感情タグBEST3

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歴史と文化の香りが滲み出る京都を、気さくで飾らない彬子女王が近くで案内してくださるようで、温かい気持ちになった。
来年の春は平野神社へ、昔ながらの桜を見に行きたい。

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2025年11月14日

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極上の京都ガイドブック。読むと京都の道を歩きたくなる。
彬子様ご自身のエピソードもふんだんに語られていて、その素敵なお人柄が魅力的。他のご著書も読みたくなった。

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2025年09月29日

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 自分の大好きな京都を題材にした本であるが、平安京を開設した桓武天皇と京都から遷都した明治天皇の嫡流であり、千年の間、京都の中心にいた皇族の一員である筆者の目には、京都がどのように映るのかに興味を感じたが、案外自分と同じ目線であることや、筆者の飾らない人間性を感じた。また身辺警護にあたる警察官に対する感謝や気遣いが垣間見える優しい人柄を感じられ、この方のファンになってしまった。幕末は、天皇を中心として日本史上最もイデオロギーが衝突した時代であるが、そのイデオロギーの中心にいた天皇の末裔である筆者が、街角で見つけた徳川慶喜や坂本龍馬の記念碑を一般人と同じ目線で見て、その時代へのタイムカプセルを開く感じと表現していることが、全く自分の感覚と一致し、京都を散歩しているようなリアリティを感じられた。

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2025年09月17日

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シンプルにいい本に出会った。著者のお姫様についても調べてみた。京都については、東京人よりは馴染みがあるし、やや土地勘(通りの位置)があるくらいのものだが、この土地勘が本書を理解するのに役立った。いつかは僕も京都へ移住するだろうから、その時はこの本をポケットに入れて歩きたい。ところで、蛸薬師の由来の2つ目は知らなかった(不動前の蛸薬師もそういうところから来ていたのかも)。

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2025年04月16日

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京都へは毎年観光で訪れる。多い時は年2〜3回は訪れる。かつては住みたい街であったほど好きだ。それほど好きなのに観光の顔しか知らなかったと気がついた。
この本は京都の人の温かさや歴史が確実に息づいていることを感じることができる。最も人の温かさというのは彬子女王のお人柄もあると穿ってみてしまうが、その彬子女王も『最初は…かもしれない』と言っておられる。その言葉に少し救われる。
読み終える前、つい先日も京都へ行ったがこの本で得た知識情報を散策の元とした。読み終えてそのことが著者の望まれていたことだとわかり嬉しく思った。

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2025年11月25日

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京都に行きたくなりました。
るるぶでもみるかなー。
結構前の本だったのね。
府警さんとのやりとりにほっこり

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2025年10月20日

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彬子女王さまの留学エッセイが面白かったので、さらに別のエッセイも読んでみました。

「京都ものがたりの道」

オックスフォードから日本に戻って、その後どうされたのか、ということが書いてあるのかなー?と思って手に取ったのですが、キャリア的な話ではなく、京都の街のエッセイでした。

京都の街の「道」にスポットを当てて、取り上げた「道」にまつわる思い出とか発見など。「道のものがたり」ではなく「ものがたりの道」というタイトルなのは、何か深い意味があるのかな?

京都には何度か行ったことがあるけれど、あまり「観光」という目で見たことはなかったし、長期間滞在するということもなかったので、「住んで、歩いて、見て、感じた」という視点がとても新鮮だったし、うらやましくもありました。

オーバーツーリズム気味の京都に、今はちょっといく勇気はないけれど、いつか街が落ち着くことがあったら、この本のようにふらふらと京都の街を歩いてみたいなーなんて思いながら読みました。

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2025年10月14日

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京都のガイドブック的なエッセイ。
京都に行きたくなったし、京都に馴染みのある人ほどあるある~って感じるんだろうな。
京都に住むのって永遠の夢だわ·····

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2025年10月11日

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女王といえども、その辺を散歩されたり、近所の行事に参加されたりと一般人と同じような生活なさっているのが意外だった。
ただ、常に近くに側衛さんがいらっしゃるというお立場はあまりにも非凡。
女王ならではのエピソードがやはりおもしろい!

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2025年09月26日

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著者に女王とあったので誰?と思ったが皇族とわかって納得。品のよい軽妙な文章でとても京都の雰囲気を楽しめる。

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2025年09月15日

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ネタバレ

※京都在住、京都産業大勤務 京都府警が常に帯同
寺町通 
 東側に寺院を集め防衛に
 梨木神社 京の三名水「染井」 向かいに蘆山寺 紫式部屋敷跡、新島襄 旧邸
六角通
 六角堂 平安遷都前に創建 聖徳太子像 生け花発祥の地 池坊 へそ石 
今出川通
 パンの都市別消費ランキング 1位 京都市  夏は売り上げが落ちる
北大路
 東大路 西大路 九条通りまでの範囲が「京都」? 平野神社 桜の名所
二条通
 薬屋 軟膏 薬祖神祠 日中ギリシャの神が合祀  薬=草で治療する
愛宕神社の参道
 7/31夜から8/1の朝にかけてお参りで 千日分のご利益 4キロの登山道
三条通
 近代建築 文椿ビルヂング みずほ銀行京都中央支店 中京郵便局 京都文化博物館
堀川通
 銀杏の名所 堀川せせらぎ公園
錦小路通
 錦市場 創設400年 京の台所
白川通
 吉田神社の節分祭り 800店の露店 当日 火炉祭のお炊き 前日 追儺式
 詩仙堂 日本初のししおどし  南禅寺 湯豆腐

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2025年08月11日

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赤と青のガウン を読んで オールナイトニッポンのお話を後追いで聴いてと、仕上げに 購読
語り口、言葉からくる 知性、感受性もさる事ながら、皇族というノブレスオブリージュをお父様受け継いだ心意気を感じる。
京都を歩いてみたいとも思うけど、我が近所から興味を深く時間軸を持って歩いてみたいとも思わせていただけた。

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2025年08月11日

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ネタバレ

とても読みやすく、へえーこんな通りがあるんだ、こんな建物があるのだと関心するばかりでした
思えば京都に行ったのは片手で数えられる程度
ゆっくり歩いてみたいと思いました
皇族の方の生活をよく知らず、友人の車に乗った時に〜など、普通に乗るんだ、とびっくりすることばかりで面白かったです
こちらの本の中に高齢の男性から場所を説明して欲しいと依頼されるエピソードがあり話しかけられるということは彬子女王の素敵なお人柄が伺えてとてもよかったです
穏やか雰囲気だからこそ話しかけられるのだと私は思っています
このエピソードから高齢化社会の現実や府警さんの仕事ぶりなど多岐にわたり考え方が書かれていて素敵でした

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2025年08月06日

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オーディブルにて。
本屋でも見かけたので買おうかと思います。
『赤と青のガウン』でもそうだったけど、彬子様のお話は本当に面白い(^^)。
この方のお人柄が周りの人を明るくさせるのだろうなと思う。
徘徊おじいちゃんもそのご家族も、まさか保護してくださった方が皇室の方だったとか、びっくりしただろうなと思う。w

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2025年08月05日

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飾らずにだけど生き生きとした筆致がとても読みやすくて一気読み〜。
京都(最後はオックスフォード)の通りの由来やそこでの思い出や四季を軸にして描かれており、本書を手に取れば通常の観光本とは違った視点で京都を楽しめるのかなと感じた。

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2025年07月20日

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彬子女王の書く、京都そぞろ歩き本。新聞に掲載されたものをまとめたということで、基本的に前向きなショートショート。短いし、連続で読むと切断部が目立ってちょっと読みにくいところもある。

しかし。やはりお人柄が素敵なので、この本を持って京都を散策するとまるで彬子女王と連れ立って散歩してるような気分になる(気がする。)まだ実行してないので、あくまでも気がする、なんだけど。

漢方や和薬の薬師通りは気になった。京都在住でも知らない場所が多いし、そもそも日本史に詳しくないので興奮ポイントは筆者とズレるのだけど、生活に根付いた通りの名前がついてるのは興味深い。まだ現役の薬屋さんもあるみたいなので、購入してみたくなった。
愛宕山登りで足がつって絶望感ただよう彬子女王に、ひたすら親近感を抱く。なんてかわいらしい、、、!!!そして、どのページにも感謝の心が込められていてお人柄が滲み出てる。素敵な方だなぁと実感。

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2025年07月16日

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ネタバレ

地図と目次がいい。
想像力がそれだけで膨らむ。

ワクワクさせていただけた。

京を少しだけ身近に。

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2025年07月12日

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彬子女王さまのオックスフォードの話が面白かったので、こちらも読んでみました。
持ち運びに便利な厚さで旅の友にピッタリかも。
京都は女性は憧れますよね。私も若い頃には何度か出掛けましたが、最近は観光客も多いし気持ちが遠のいていました。
だけどこちらを読んだら又行ってみたいな〜という気持ちに。いづれまた
彬子女王さまは警護の方を大事にされていますね〜

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2025年07月04日

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京都の数々の通り・道に向けて数々のエピソードが綴られていました。

本書の主なテーマからは逸れますが、
「側衛さん・護衛さん」という存在が特異で印象的でした。
皇室の方には警備のためのおつきの人が、生まれてからずっと存在する。血のつながった家族よりも、一緒にいる時間は長い。
喜怒哀楽を長い間共にする親しい間柄である一方で、いざという時には身を挺して著者のことを護ってくれる。
そんな存在である「側衛さん・護衛さん」へ、「護られる立場・存在」としての視点から綴られた「下鴨本通」の一節は、皇室の一員としての矜持・覚悟で最後を締めくくられていてました。

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2025年05月06日

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audible87冊目。

『赤と青のガウン』で、わたしの推し女王(笑)になった彬子女王。
その彬子女王が、わたしの大好きな京都について書かれた本と知り、迷いなく選びました。

ご自身のお立場や周囲の人々を丁寧に見つめ、そして相対する事象を大切に感じ、言葉を紡いでいらっしゃるなあと、さらにファンになりました。
京都には仕事で行く機会が多いのだけど、仕事から離れ、のんびりと街歩きを楽しんでみたいなあと改めて思いました。
旅で訪れる京都とも異なる、京都での暮らしに憧れました。

彬子女王の言葉選びや、文章の雰囲気が、そもそも好きなのだと思います。
スッと入ってきます。
ちょうどこの本を読み終えた頃、夫が聴いていたラジオに彬子女王が出演されていてびっくり!
本だけではなくラジオまでとは!
ただ、素敵なものの見方や考え方ができ、丁寧な言葉を選べる方だから、確かにラジオもぴったりだなと思いました。

装丁も素敵な本なので、こちらも紙の本も買って、手元に置いておこう。

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2025年04月26日

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京都に観光に来たい人向けかな。市内在住ではないが、長らく京都の街で過ごしてきた者にとってはまあ普通って感じでしょうか

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2025年11月23日

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やはり所々のワードチョイスが趣深すぎる素晴らしい文才で、本を片手に京都を巡ってみたいと思える内容だった。京都の魅力を語るエッセイのため、「赤と青のガウン」のような凡人には経験しないようなエピソードばかりではないので、皇族の人という出会うはずのない人と同じ景色や感動を味わえる喜びがある本でした。

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2025年11月18日

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京都を散策しながらの、京都の道についての、彬子女王の随筆的エッセイ集。
博識で、さらに気取らないお人柄が伝わってくる一冊。

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2025年11月17日

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京都の街をご自身の足で歩いて感じたことが温かい言葉で紡がれていて、色々な文化を柔軟に受けとめる京都の魅力を見出す筆者その人の魅力も存分に詰まっている。四季や自然、伝統だけでなく街に暮らす人や周りの方とのエピソードも素敵。

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2025年11月02日

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京都の「通り」という観点から書かれたエッセイ(?)
私も京都が好きでよく旅行に行ってはお散歩していたので、知っている通りが出てきたり、通りとして意識してなかったところが出てきて面白かった。
やっぱり碁盤の目の形をした街だからこそ、より通りを意識するなぁと思った。
彬子女王にもそれぞれの通りの思い出があって、私自身も今までの京都での思い出が蘇るようだった。

個人的には、蛸薬師通りと哲学の道、錦市場に思い入れがあるので出てきて嬉しかった。
今度はちゃんと通りを意識してお散歩したい。京都に旅行に行きたくなる本。

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2025年09月28日

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遠く離れた私からすると京都は京都だったんだけど、通りによっていろんな京都がみえるんだなと感じました
彬子女王の日々もまた面白く描かれていてよかったです

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2025年09月07日

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◼️ 彬子女王「京都 ものがたりの道」

東西、南北。京都のひとつひとつの通りにまつわるエッセイ。やっぱ京都いいなあ、と、気持ちが潤う。

京都の主要部の通りにはすべて聞いたことのある名前が付いている。この本に取り上げられているものだけでも、

寺町通、六角通、新町通、下立売通、今出川通、四条通、河原町通、丸太町通、高辻通、北大路通、御池通、二条通、松原通、正面通、三条通、堀川通、錦小路通、千本通、白川通、下鴨本通、蛸薬師通。これに哲学の道やお地蔵さまの道などを加えてそれぞれ短いエッセイが綴られている。

どれが東西で南北か、私は5年前くらいから京都に詳しくなったつもりだが全部は分からない。でも読みながら雰囲気は分かる。四条河原町から四条烏丸の間や、烏丸通沿いは基本的に賑わいの街、ビジネスの街でもある。六角通や蛸薬師に入ると、渋かったり、レトロだったり、オシャレな店があったり、かなり味のある感じで街歩きを楽しめる。

京都市役所を中心とした繁華街もまた1つの中心で三条通には著者も書いておられるように近代建築も多い。寺町通も京都の商店の通り、というイメージで好きである。

御所の南、丸太町通、北の今出川通り、御所から西へ行くと広く銀杏並木のある堀川通、さらに千本通。先日一条戻橋や晴明神社を訪れてなにやら人と怪異の境界のような気分になった。

西陣も好きで、北大路通の本文外のコラム「ちょっと寄り道」にある通り、大徳寺や今宮神社あたり、紫式部の生地とも考えられる?紫野には独特の落ち着きを感じる。本文中にある桜の名所、平野神社にはぜひとも行ってみたい。

著者の筆は「青と赤のガウン」で読み、好感を持っていた。今回は新聞連載をまとめた本の新装版。すでに私が手にしているのは十一刷。平易な言葉で、たんたんと、でも気持ちが入っているな、というのが分かる筆致で、品がある。お立場からのものの考え方も窺える内容となっている。何にでもチャレンジ、という気持ちも垣間見える。

さて、どれかというと私の好みを並べて笑、内容にはあまり触れなかった。でも京都の良いところが余すところなく紹介されていて、じわっと行きたくなること請け合い。最初の章の、京都府庁は行きたくてまだ行けてない。今年は特に足が向いてない、でも秋には京都でイベントがあり友人も来る予定。下見もしなければ。むくむくと気持ちが盛り上がってきた。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

生まれもっての皇室であられる彬子女王。一人で気ままに歩くわけにもいかないので、窮屈なことだろうと思えるが、それは庶民の発想。自分の立場、自分を守ってくれる人の立場を十二分に理解し、それでも自分らしくのびのびと、発見と喜びに満ちた京都散歩を楽しまれる。「私のために命を懸けてくれる人が全国にいる。その人たちに『ああ、この人を護れてよかった』と思ってもらえる存在であるために、自分はどうあるべきなのか。それがようやく心の中に落ちてきた。私が京都に来たのは、このことを知るためだったのかもしれない」。特に何かを深掘りしたり、声高にテンションを上げたりするのではなく、京都で感じた喜びや驚きを、素直に聡明に受け入れ言葉にされる、さすがのお振る舞いに感じ入った。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

京都の魅了を改めて教えて頂いた。全27の通りの物語。京都案内の書物として、携帯しながらの旅行にも役立ちそう。彬子女王の素敵なお心が伝わってくる作品です。

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

けっこう人気の本らしい。京都に旅行に行くにあたり新幹線の中で読んだ。いわゆるエッセイなんだけど、書いている人が書いている人だけに全体に穏やかな空気が漂うような気がしてしまう。
京都は通りが碁盤の目のようになっているからそれさえわかれば楽に歩けるとは見聞きしていながら、これまであまり通りを意識して歩いたことがなかった。でもこの本を読むと通りごとの個性があるようで、それがまた面白さを誘う。通りを意識しながら歩くと京都のことをいままでより深く知れたような気がするような。

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2025年04月17日

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